あさのひかりさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.4

誰にでもおすすめはしない(少なくとも面白いと思えるにはある程度の年齢必要じゃない?もしそういう設定あったら、R30指定とかでもいいような)し、好きかと言われたらうーん、だけど、嫌いじゃないし、圧倒的に>>続きを読む

失くした体(2019年製作の映画)

3.7

事故により右手が切断された青年の人生の記憶と、そんな記憶を持つ彼を探して彷徨うことに切断された右手の話。

青年本人というか体の方じゃなく右手が主役になることや、カセットテープやピアノが小道具とて出て
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.7

予告で設定面白そうって思って気になった作品。突然自分の記憶を失って身元不明になった男が、医師の進める治療プログラムに参加する話。

身元不明なのに治療費用は?保証は?保険適用は?ってことや、この治療っ
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ぼけますから、よろしくお願いします。~おかえり お母さん~(2022年製作の映画)

4.7

前作も私にはすごく大切な映画だし、これも今年、絶対観なきゃと思っていた。やっぱり観なきゃいけない映画だったし、やっぱりめちゃくちゃ心打たれた。

お父さん・・かっこいい、どんなヒーローよりも私にはかっ
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きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.4

最初から中盤くらいまでは誰にも共感できないし、楽しそうではあるけれど、漫然とだらだら続く生活を見せられる感じがすごく長く感じて、観るのめちゃくちゃしんどい、としか思えなかった。

だけど、誰にも共感で
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.4

意識的にそうした訳でもないんだけど、困難な状況の中で夢を追いかける少女の映画を続けて観ることになった。そして前のに続きこの作品も最後涙流さずにいられなかったし、前を向いて生きていこうと思える素敵な映画>>続きを読む

希望のカタマリ(2020年製作の映画)

4.1

家がなく母親とバスに寝泊まりするアンバー。そんな彼女だけど、高校でもバイト先でも明るく前向きに学生生活を送り、夢だった演技学校へのオーディションも自分の力で勝ち取ったはずなのに、不安定な生活が足枷とな>>続きを読む

ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

4.0

不思議で作り物みたいな話だったとしても、そこに愛があったことに変わりはないんだよなあ、ってお話ってことでいいんだよね。

記憶なんて案外自分の思いで書き換わってたりするし、人って「これが自分の物語」っ
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俺たちインドのゴッドファーザー!(2016年製作の映画)

2.6

トルコ映画lovesインド映画なおバカ映画。トルコのマフィアが突然さらわれた恋するインド人美女を探しにインドへ行くドタバタコメディ。

おバカ映画なので、おバカで雑で全然OKだし全然笑えたけど、インド
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.8

アカデミー賞なんかよりもロケ地に縁があったので気になってた映画。通りかかって寄ったあの場所で西島秀俊さんの役の人と同じことしてたよ私、ってなった。知ってる道も結構出てきた。

村上春樹苦手だからかな、
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ベルファスト(2021年製作の映画)

3.9

屈託ない少年の目から通してだからこそ確かに見える小さな日常の中に起きてしまった歪み。おじいちゃんやおばあちゃんの存在感好き。大事なことって親からよりそっちから学んだりするよね。そして、どうしてもこのご>>続きを読む

泥棒役者(2017年製作の映画)

3.8

平日に疲れた頭の中空っぽにして笑いながら観るのにすごくちょうど良かった。中盤くらいまではシチュエーションコメディだね、とか思いながら。展開変わってああーそうなっちゃったかー、からの、最後の大事なこと思>>続きを読む

ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち(2018年製作の映画)

3.7

お金のためとはいえ、狂気すれすれの熱意で、無茶な大工事を行うヴィンセントやアントンのプロジェクトX的な話なのかと思ってたから結末は意外だった。

ヴィンセントの人を動かすの上手い感じや、あきらめない行
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ハーツ・ビート・ラウド たびだちのうた(2018年製作の映画)

4.1

新年度の初めにぴったりの少し切ないけどさわやかな映画。映画館で見逃してた作品だけど、個人的にはこのタイミングで観れたの良かったな。レコード屋を営む父と医者を目指して学業のためその父の元を離れようとする>>続きを読む

塔の上のラプンツェル(2010年製作の映画)

4.2

うん、好き。私も割と娘の束縛強い家族で育ったから、ラプンツェルの気持ちに「分かる」ってなるところある。だから苦しいんだけど、その後の展開素敵!って思っちゃう。無理だけど、ラプンツェルの年齢と同じくらい>>続きを読む

翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.6

ネタ映画として何も考えず笑って観ればいいんだよねきっと。無駄なヅカメイクはともかく、GACKTの役名で完全にヅカパロディが過ぎる、ってじわじわ来た。トラックでの芸能人ネタはあれ関係者に許可もらってるん>>続きを読む

ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ(2020年製作の映画)

4.0

ウェールズの農村にある元は牧場の滞在型スタジオと、そこに滞在したバンドマン達のお話。

立地ゆえか、出てくるバンドマン達の話が楽しそうな故か、意外にほのぼのした郷愁感じさせる温かい雰囲気の映画。

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メイキング・オブ・モータウン(2019年製作の映画)

4.0

スティーヴィー・ワンダーやマイケル・ジャクソンの天才少年時代の歌ってる姿や、マーヴィン・ゲイの名曲の成り立ちをサポート紹介とともに観れて聴けただけで楽しかった。特にマーヴィン・ゲイって私が田舎の高校生>>続きを読む

ウエスト・サイド・ストーリー(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ずっと前からこの作品を観たいと思いながらも初見なんだけど、話は学生時代ヅカにはまってた頃にヅカでやってた(観てはない)からぼんやり聞きかじったし、歌もまあ知ってるな、って程度。

うーん、嫌いじゃない
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パウロ 愛と赦しの物語(2018年製作の映画)

3.7

キリスト教勉強のため観賞。反キリスト教から一転、啓示を受け熱心で深い信仰を持つことになったパウロの物語。そして、パウロの教義を記したルカの物語。
「ルカによる福音」は言葉だけ知ってたかな。

キリスト
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女神は二度微笑む(2012年製作の映画)

4.2

とにかく極上のミステリーだった。ずっと目が離せなかったし、私多分だけど作り手の思惑どおり2度まんまと騙されちゃったもん。

ヒンドゥー教関連の展覧会見て図録買ってきたから、終盤になって女神の下りはなる
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パリ、テキサス 2K レストア版(1984年製作の映画)

4.4

スライドギターの得意な推しミュージシャンがライブでこの映画の曲弾いてるの聴いてから、ずっと観たかった映画。見終わった後も当分この名曲が頭の中を流れて余韻すごかった。

話の着地は一見良かったようですご
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都市とモードのビデオノート 4K レストア版(1989年製作の映画)

4.0

映像がコラージュのように配されて表現されている。そして、そこに取材先のファッションデザイナー山本耀司のクラフトマンシップと、この取材と関連した監督の洞察とが深く核心に迫る形で表現されてて、本当にビデオ>>続きを読む

夜明け(2019年製作の映画)

4.1

自殺未遂をした「シンイチ」と名乗る青年を、通りかかった木工所の主人が助け、たまたま亡くした息子と同じ名前だったこともあり、引き取って息子のように大切にする。

すごくつらい、とかじゃないんだけど、真綿
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スペシャル・オペレーション(2015年製作の映画)

3.4

新人女性警官が、突然最前線の危険地帯に任務を与えられ、男社会の中で戸惑いながらも警官として成長していく話。

捜査が進むにつれ、治安の悪さの背景に社会の腐敗があることが見えてくる。そんな中で彼女も警官
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リリーのすべて(2015年製作の映画)

4.3

リリーがあんまりに乙女で刺さりまくり。ちゃんとちょっとずつ自分が似合うもの分かっていってる。そんな些細な気付きの積み重ねで知る女性としての喜び、分かるー。ゲルダの複雑な思いも刺さりまくり。リリーへの共>>続きを読む

ザ・ゴールドフィンチ(2019年製作の映画)

3.8

美術館でテロにあい、一緒だった母親を亡くしてしまった少年テオとその後、そしてその時彼が密かに持ち出したゴールドフィンチの絵のお話。

絵画好き、美術館好きとして観たからあの結末はすごくすっきり納得。前
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マッドマックス 怒りのデス・ロード(2015年製作の映画)

4.4

そういえば、いつか爆音上映で観ようと思ってたんだった。爆音上映行けない世の中になっちゃったけど。早く行ける世の中になって欲しいものだな。なのでBSで放送してるのを良い機会と観た。

絶対映画館で観るべ
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シネマ歌舞伎 楊貴妃(2019年製作の映画)

4.0

シネマ歌舞伎二本立てでこちらもまた華やかで初心者が「?」にならないような的確な解説付き。翡翠のかんざし、美しい。

あの世に旅立った楊貴妃へ存命の玄宗皇帝からの尽きぬ思いが届き、彼女もまた尽きぬその思
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シネマ歌舞伎 沓手鳥孤城落月(2019年製作の映画)

4.5

まず、最初の豪華な(いやあのお茶碗、本来なら美術館で大事に飾られてるものじゃないの?)解説が、豪華なだけじゃなくて的を得てて、歌舞伎初心者にもとても分かりやすい。私の感想なんかよりこの解説で十分だけど>>続きを読む

フランシス・ハ(2012年製作の映画)

4.5

フランシスとは全然違う部分もあるけど、どうしようもない部分で自分やかつての自分の嫌なところが写し出されて、うわー、となりながらも、でも、分かるー、ってなったのいっぱいあった。でも、なんだかんだ魅力的に>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

4.3

SFでこんな風に意志の疎通の難しさ、そして、その壁が取り払われた時の豊かさを感じることができるとは。言語体系違うと、世界をどう捉えるか、っていうアプローチが違ってくるし、それで見える世界も全然違ってく>>続きを読む

勇者は再び巡り会う(2015年製作の映画)

3.7

素敵な女性に出会って好きになったけど、その相手が実は...なアクションラブコメディ。

兄弟の恋愛がきれいに対比されているところや、そのおかげでテンポ良く進む前半と、恋愛と兄弟愛との熱い対比、ってとこ
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空の沈黙(2016年製作の映画)

3.1

妻がレイプされているのを目撃しても何も出来なかった男が、こっそりと犯人への復讐を考える話。そして、そんな微妙で不安定な関係にある夫婦の話。

夫婦の間にあるものって人それぞれだろうし、他人には理解でき
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ピンク(2016年製作の映画)

4.3

性的暴行の正当防衛で相手にけがをさせた女性が、逆に加害者として訴えられてしまう話。

傷ついている女性達が世間や法廷で更に二次被害を受けるので、観るのかなりしんどかった。けど、お国柄による女性蔑視の程
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対決! 広東料理vsフレンチ(2017年製作の映画)

3.6

下町の大衆料理屋の料理人とフレンチの三ツ星シェフが対決することから始まるグルメエンタメ映画。

細かい設定としては色々突っ込みどころあるけど、最初の料理対決後からが面白くて胸熱だったし好きな感じの展開
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