モールスさんの映画レビュー・感想・評価

モールス

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ジョンQ 最後の決断(2002年製作の映画)

4.0

賛否分かれる作品でしたね。主人公ジョンを演じたデンゼル・ワシントンですが、社会風刺の映画には欠かせない存在感がありますね。本作では病院で立て籠る犯罪者となりますが、良い人というのが滲み出てます。はまり>>続きを読む

荒野の決闘(1946年製作の映画)

3.5

末弟が殺されて、その犯人を捕まえるためにアープが保安官を引き受けます。末弟を殺したと思われるクラントン一家に必ず捕まえると捨てゼリフを残して去っていくシーンまでは如何にも西部劇て感じでした。
冒頭の
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大理石の男(1977年製作の映画)

3.5

アンジェイ・ワイダ監督の傑作として名高く、一度は観てみたいと思ってました。
蓋を開けてみると、社会主義政権の時代に思想を統制しようとする政治に対してのプロパガンダ的な作品でした。制作年の1980年か
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冷たい雨に撃て、約束の銃弾を(2009年製作の映画)

3.5

香港とマカオを舞台にした復讐劇です。ある日殺し屋たちが、夫婦と子供二人の家族を襲撃するところから話が始まります。妻はかろうじて生き残りますが瀕死の重体…。他の家族は即死でした。妻の父親が、その恨みを晴>>続きを読む

スパイ・バウンド(2004年製作の映画)

3.5

スパイものとしてはアクションも控え目で、スパイとしての宿命により辛い心情を描写したドラマだと思います。
ヴァンサン・カッセルとモニカ・ベルリッチのリアル夫婦での共演に演出の効果はあったような気がしま
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ビョークの『ネズの木』〜グリム童話より(1986年製作の映画)

3.5

ビョークが出演してるから観たのですが、 彼女が持つオリエンタルな雰囲気は良いですね☆
グリム童話をモチーフにしてる作品であるものの、霊的なものを表現するには彼女の風貌がピッタリだったかもしれません。
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この空の花 長岡花火物語(2012年製作の映画)

4.0

ドキュメンタリータッチな作品で、過去の戦争について語られたことは大いに意義があると思います。本作は劇場で観ましたが、上映館、上映回数ともに少ないのですが満席になっていたことを覚えてます。それだけ日本人>>続きを読む

その夜の侍(2012年製作の映画)

3.5

妻をひき逃げされて失った主人公中村が復讐を誓い、犯人木島を追い詰めながら怨念を晴らそうとするのがストーリーです。
車による人身事故多発が深刻化する現代にピッタリのテーマ性のある作品だなと思いました。
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パトリス・ルコントのドゴラ(2004年製作の映画)

2.0

映画というよりもミュージックビデオみたいな作品でした。フランスのパトリス・ルコント監督がカンボジアの人や自然の営みを背景にした映像を音楽により映像に力を加えようとしたのですが…。カンボジアの何を伝えよ>>続きを読む

オーロラの彼方へ(2000年製作の映画)

3.5

30年前に救助中に亡くなった消防士の父フランク(デニス・クエイド)と警察官の息子ジョン(ジェームズ・カヴィーゼル)が無線で交信して、空白の30年間を埋め合わせてゆくストーリーです。所謂タイムパラドック>>続きを読む

エアフォース・ワン(1997年製作の映画)

4.0

アメリカ大統領対テロリストという如何にもハリウッド映画らしい設定の作品です。本作のキャストが実にカッコ良いのです。大統領にはハリソン・フォード、テロリストのリーダーにはゲーリー・オールドマンと所謂はま>>続きを読む

告発(1995年製作の映画)

4.0

難攻不落、脱走不可能のアルカトラズ刑務所で起きた囚人虐待事件を題材にした作品です。虐待をめぐっての法廷劇で、この分野ハリウッドの十八番とも言えるでしょう。
キャストに演技派を揃えていて、演出の見事さ
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マルサの女(1987年製作の映画)

4.5

伊丹十三監督作品。日本が元気でバブル時代の話です。当時は不動産取引に株取引等と儲けてた人が沢山いました。そんな時代背景もあり、税金の問題を題材にした本作はタイムリーだったと思います。

主人公は国税
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バタフライ・エフェクト(2004年製作の映画)

4.0

誰にでも生きてる限りは人生の分岐点となる瞬間はあったことでしょう。私だって思います。「あの時したことは、間違ってなかったか?」「あんなこと言わなければ良かった。」
誰だって思うことですから、作品の是
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エクスペンダブルズ2(2012年製作の映画)

2.5

前作と同様に豪華メンバーを揃えての名前先行の映画て感じでした。劇場で公開中に観ましたが、内容そのものには期待してませんでした。単に話題作だから、チェックしたかっただけで…。しかし、チャック・ノリスが登>>続きを読む

エクスペンダブルズ(2010年製作の映画)

3.5

80年代、90年代のハリウッドアクション映画を席巻したオールスター競演で鳴り物入りで公開されて、映画ファンが期待した作品です。

確かにオールスターキャストを売りにするだけのものはありました。シルヴ
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チェンジング・レーン(2002年製作の映画)

3.5

若き精鋭弁護士役をベン・アフレックが演じたわけですが、多少の良心の呵責はあるものの保身に走るタイプでした。それに対峙して、離婚間もなく子供と会う権利を求めて奔走する一般市民役をサミュエル・L・ジャクソ>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.5

カイザー・ソゼとは誰なのか?ケビン・スペイシーを含む5人組もその存在をかなり恐れてましたね。
その5人組の中での生き残りをケビン・スペイシーが演じたわけですが、勾留されてる警察で供述を始めます。それ
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神に選ばれし無敵の男(2001年製作の映画)

3.5

実在した怪力ユダヤ人ジシェと予言者ハヌッセンの二人の芸人を主人公にした物語です。本作の時代設定は1932年頃ですが、ハヌッセンが実在した時期はもっと前です。
舞台となった街はドイツの首都ベルリンで、
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グッド・ドクター 禁断のカルテ(2010年製作の映画)

3.5

はっきり言って、主演がオーランド・ブルームだから観ることにしました。
医師の主人公マーティンが恋した入院患者ダイアンを離したくないために病気を悪化させる薬を与えたわけですが…。
オタクな恋の物語で
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キリング・ショット(2011年製作の映画)

3.5

マリン・アッカーマンが麻薬取引現場を襲う主人公を演じます。今回のビッチさは良かったのではないでしょうか?ストーリーにピッタリでした☆
それを邪魔するのが、フォレスト・ウィテカー演じるにせ警官。いつも通
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テス(1979年製作の映画)

4.0

ナスターシャ・キンスキーの美貌が生んだ悲劇。美人薄命は、こういうことなんだよと説明されてるような作品です。色恋沙汰としてのメロドラマとしても楽しめますが、本作はやはり封建制と女性蔑視が生んだ19世紀の>>続きを読む

継承盃(1992年製作の映画)

3.5

20年以上前に公開されてました。任侠の世界を面白おかしく描写したコメディ作品です。本作では今は亡き名優たちが登場されてます。緒形拳さん、芦田伸介さん、川谷拓三さんなどが好演して懐かしく思えました。特に>>続きを読む

おいしい生活(2000年製作の映画)

4.0

皮肉を交えたユーモアのセンスが抜群の作品と思います☆
ウディ・アレン演じるダメな夫が銀行強盗を企てましたが、瓢箪から駒で警察の目を反らすためクッキー屋が大繁盛で思わぬ成金になってしまってという適当な
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ファニーとアレクサンデル(1982年製作の映画)

4.0

本作はセレブなエグダール一家を描いた群像映画ということで、主人公を取り巻く環境の細かな描写が十八番のベルイマン監督の作風とは違います。
五時間に及ぶ長編で序盤はストーリーを把握することだけで精一杯で
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ある結婚の風景(1974年製作の映画)

4.0

世界的巨匠イングリッド・ベルイマン監督のテレビシリーズでの作品です。
ある幸せに見える夫婦の物語ですが、内情はお互いの本音を圧し殺して生活しておりました。(無論、夫婦とはそういうものだと個人的には思
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ヘイヴン 堕ちた楽園(2004年製作の映画)

1.5

なんていいますか…。
オーランド君演じる青年が恋に落ちたのは良いですが、その彼女が権力者の娘でイザコザになってしまうのがあらすじです。
ロミオとジュリエットというパッケージのふれこみでしたが、純愛
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戦う翼(1962年製作の映画)

3.5

本作の主人公はスティーヴ・マックイーン演じる大型爆撃機B17のパイロットで命知らずな男です。女性にももてて、何事にも強引で我を通し、ニヒルな孤独感を滲み出させてます。所謂、悲劇的なヒロイズムでいつもと>>続きを読む

スズメバチ(2002年製作の映画)

3.0

アクション映画で、ドンパチを派手にやりすぎるとリアリティが消されます。その逆にリアリティを追求するならドンパチは控え目にするのがセオリーと思います。
本作は機関銃で撃ちまくるド派手なドンパチが最大の
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イヴの総て(1950年製作の映画)

4.5

主人公イヴが先輩女優マーゴを押し退けて、演劇界のスター女優にのしあがっていく物語です。当然、競争の厳しい世界です。女同士のドロドロとした部分も描写はされてます。イヴは過去を偽り、先輩マーゴを踏み台にし>>続きを読む

プライドと偏見(2005年製作の映画)

4.0

原作はかなり有名な話ですが、映像となるとどうなるのかと思い借りることにしました。
はっきり言って、この作品のストーリーは起伏が少なく平坦です。
しかしながら当時の女性蔑視や身分制度を色濃く描写して
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ココシリ(2004年製作の映画)

5.0

大変な壮絶且つ悲劇の作品でした。舞台はチベットの高山地帯ココシリという場所です。この場所に生息するチベットカモシカの毛は「シャトゥーシ」といわれる高級毛織物の材料となり、密猟が相次ぎ生体数が激減してお>>続きを読む

父親たちの星条旗(2006年製作の映画)

3.5

当たり前の話かもしれませんが、戦争が如何に政治的思惑の下で行われるのかを描写してる作品ではないでしょうか?
生死をかけてない政治家の戦意高揚、軍事機関賛美はあまりにも気持ち悪いですね。戦地に赴いた兵
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叫びとささやき(1972年製作の映画)

4.0

人間の「生」と「死」を悪魔的に表現した力作と思います。「生」では孤独や愛への飢え、姉妹の間にあったジェラシーは独占欲を示唆してるようで如何にも人間的です。「死」ではキリスト教が定義する永遠の命、死して>>続きを読む

孤高のメス(2010年製作の映画)

4.0

愚直すぎるほど真っ直ぐに医療に従事する主人公に好感が持てました。本作の売り文句は「医療映画作品の最高峰」ということでしたが、その言葉に恥じぬ良作だと思います。
自身の医師生命をかけて、手術にあたるま
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鬼火(1963年製作の映画)

4.5

アル中が治ったものの療養施設から出ようとしない男アランが主人公です。彼にはもう一つ精神の病がありました。鬱病は現代の日本でも問題になっており、50年前に制作された作品ではあるもののテーマ性は現在鑑賞し>>続きを読む

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