もぎたさんの映画レビュー・感想・評価

もぎた

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恋人たち(2015年製作の映画)

4.0

2時間20分の中で2時間は嫌悪感があった。しかしラストで果てしない絶望を全て飲み込んだうえで肯定するこの映画を否定することはできないと思った。この映画に登場する愚かな登場人物たち、そして観客までもを肯>>続きを読む

バクマン。(2015年製作の映画)

3.8

バクマン。

原作は読んだことないけど、大根監督とキャストの豪華さに惹きつけられて観ました。

佐藤健の出ている映画をちゃんと観るのは初めてだったけれど、彼は眼がいいですね。優しい眼差し、鋭い眼差し。
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わたしに会うまでの1600キロ(2014年製作の映画)

4.6

原題『Wild』
少しストレスが溜まっていて、何でもいいから映画が観たいと思って新宿を彷徨い直感で吸い込まれるように映画館へ。
たぶん先日登山に行きザックを背負う主人公の広告にシンパシーを感じたってい
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私たちのハァハァ(2015年製作の映画)

4.3

だいぶ前に観たのに書いてなかった。先月試写で見ました。

福岡に住むクリープハイプのファンである女子高生の4人がクリープハイプに会いに東京へ自転車で向かうロードムービー。

青春とは痛々しいほどに光輝
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大丈夫であるように ─Cocco 終らない旅─(2008年製作の映画)

4.0

Coccoというシンガーソングライター、というよりも人間について、のが正しいような。

この映画を観て感じたのは、彼女は自分のため、よりも人のために、使命感で歌っている人だということ。人の痛みを一緒に
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Mommy/マミー(2014年製作の映画)

4.5

Mommy。基本的に邦画を好んで観るので映画館で海外の映画を観る機会はあまりないのですが、若き天才と言われている監督のグザヴィエ・ドランに興味があり観ることに。
夫を亡くした母と障害を抱える息子の話。
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幕が上がる(2015年製作の映画)

3.7

高校演劇のことを知りたくてこの映画を観た。
平田オリザ原作小説の映画化。弱小演劇部が悩み葛藤しながらも演劇を通して成長してゆく、そんなよく聞いたことがあるテーマだ。それでもやっぱり、今まで頑張れなかっ
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野火(2014年製作の映画)

4.5

野火。
昔話だったり、特に戦争を映像化した作品はどうにも美化されたものが多い。そんな中でこういう作品があってもいい、というかなくてはダメなんじゃないかと思う。
最初から最後まで残酷。バイオレンスとかグ
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あん(2015年製作の映画)

4.3

あん。
樹木希林と永瀬正敏に河瀬直美っていう組み合わせでワクワクせざるを得ない。
内容は割愛するとして、率直な感想。
こんなに底の深い優しい映画は初めて観たかもしれない。日本人の真髄でもある「おもてな
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永遠の0(2013年製作の映画)

2.5

永遠の0。テレビで観た。

この映画ってめちゃくちゃヒットしたんですよね。しかも戦争だったりテーマがテーマなだけに批判しづらいんですけど書きます。

まず良かったとこ。岡田准一演じる宮部が第二次世界大
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ブラフマン(2015年製作の映画)

4.0

自分はドキュメンタリー映画も疎いし、この映画を観るまでブラフマンについてほとんど知識がなかった。しかしそんなの関係ないくらいに、ブラフマンは観客に生き様を見せつけてくれた。
この映画はブラフマンという
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お盆の弟(2015年製作の映画)

4.2

お盆の弟。群馬県を舞台に、渋川清彦演じる売れない映画監督を中心とした群像劇。
人間は己の幸せのために生きる。それはみんな同じ。ただ幸せを追い求め過ぎた結果、狂ってゆくのもまた人間。それを客観的に見たと
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バケモノの子(2015年製作の映画)

4.0

バケモノである熊徹が人間の子どもである九太と出会い弟子に取る。九太は熊徹を見つめながら成長し、熊徹も九太によって成長してゆく。人間同士ならよくある話だが、バケモノと人間という違った生き物であり分かり合>>続きを読む

きみはいい子(2014年製作の映画)

4.8

人の心に傷を刻む映画はいい映画だと僕は思います。この映画はそんな作品。
こどもは大人が思っているよりもよく見ている、感じている。
この映画に多くの言葉はいりません。とにかく見てほしい、しかし見るならば
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ラブ&ピース(2015年製作の映画)

4.0

とにかく優しい映画。園子温のキャパシティーの広さに驚いた。小難しさはなく、シンプルな感動作でした。明日からもっと人やモノに優しくなれるんじゃないかな。
この映画が長谷川博己と麻生久美子によるただのラブ
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海街diary(2015年製作の映画)

4.2

まずは、是枝さんと広瀬すずの化学反応に驚かされた。冒頭の葬式後の3姉妹とすずのシーンでの涙が素晴らしかった。自分的には台詞を喋るシーンよりも沈黙のシーンや姉たちを見守るシーンに輝いていたように思える。>>続きを読む

この世で俺/僕だけ(2014年製作の映画)

3.7

自分の空っぽさを大人のせいにして、大人が信じられない不良高校生と仕事ぐらいしかやりがいを感じれず人生このままでいいのかと疑問を持つ元パンクロッカー、現バツイチ中年の2人の話。
この映画は、つまんない人
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ソレダケ that’s it(2015年製作の映画)

4.3

1度観ただけでこの映画を理解したかと言われると、全然足りてない。理解とか共感とかそういう次元ではなく、映画から伝わる狂気とエネルギーの凄まじさ。見たことのない世界がそこにあった。言葉じゃなく、実像でも>>続きを読む

寄生獣 完結編(2015年製作の映画)

3.7

エンターテイメント映画ながら俳優の魅力が存分に発揮されていたのが良かった。脇役が全員怪しい、なんなら主演の染谷も怪しい、橋本愛まで怪しい。深津絵里、浅野忠信のプロの仕事っぷりは流石でした。

ジヌよさらば かむろば村へ(2015年製作の映画)

4.3

ストーリー、笑い、共に文句なし!

キャストは個性的で魅力的な俳優さんたちであることは周知の通りですが
今回の作品ではパブリックイメージとは違う面を引き出して面白がっているのが松尾スズキっぽい気がした
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ピカ☆★☆ンチ LIFE IS HARD たぶん HAPPY(2014年製作の映画)

3.3

ピカンチシリーズは脚本が河原さんだからぶっ飛んでる設定もたくさんあるんだけど
ボン(松潤)が毎回見栄を張ったウソをついてしまうところは人間味があってすごく共感できてしまう。

花とアリス殺人事件(2015年製作の映画)

4.1

素晴らしかった。こういうアニメ作品をずっと観たいと思っていた。これからの岩井俊二監督のアニメ作品にも期待。

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