motoさんの映画レビュー・感想・評価 - 11ページ目

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グロリア(1980年製作の映画)

4.5

このジーナ・ローランズに惚れない男はいるのか?
百戦錬磨の人間特有の人生に対する気怠さ、そして品格…
彼女の女性としてのオーラは本当に凄まじい。惚れ惚れするものがある。

アメリカン・グラフィティ(1973年製作の映画)

4.0

同時代の戦況とは相反して、青春・希望などを純粋に感じれたような時代。
その憧れや希望に満ちた青年が大人へとなるその直前の瞬間のストーリー。

ナポレオン・ダイナマイト/バス男(2004年製作の映画)

4.2

変態的な中毒性。
ダサく泥臭い青春。決して美しくないのに、純朴な青春。

バーバー(2001年製作の映画)

3.4

沈着で思慮深さを持つ外見と軽薄な内面の齟齬に悩む男の肖像

ラ・ジュテ(1962年製作の映画)

4.1

静止画の連なりなのだが、見ていくうちに観客はそこに動きをイメージで補うようになる。ただその動きは軽快なものでは決してない、静止画の連なりという「静」の桎梏の元からかろうじて抜け出せたかのような、どこか>>続きを読む

きみの鳥はうたえる(2018年製作の映画)

3.7

若い、未熟な青年を表現するときに「青い」と使うけれども、この映画は二重で青い。先に言った若さゆえの青と、薄明を印象的に描写している青。そして何よりもその薄明の青が美しい。

内容に厚みがあるのかとかそ
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キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン(2002年製作の映画)

4.0

徐々に落ちぶれていく親父の哀愁に心が染みる。その親父に夢を見させようとした息子と親父の父子愛にもやられてしまう。
金銭・名声的には落ちぶれていても、親父は人間として決して落ちぶれていなかったのも良かっ
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正しい日 間違えた日(2015年製作の映画)

4.1

構成が非常に魅力的である。皆さんにとって何か自分自身の恋愛の「もしも」を思い起こさせるような作品ではなかったのであろうか。
どちらが正解だったのか?今こう歩んでいるのは結局のところ幸せだったのか?など
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ハハハ(2010年製作の映画)

4.3

まさにエリック・ロメール的情緒。海辺の景色を背景にしながらカフェで起こる2組のカップルのシーンなんかはまさにそう。
現れる女性も全て個性的で、魅力的である。ホン・サンスの美しい女性(美貌はもちろん、そ
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お早よう(1959年製作の映画)

4.5

小津安二郎作品の中でも一番好きな作品かもしれない。

心温まるストーリーは感動的だが、画面の切り取り方、視点の設定などなどがやはり小津のアングル。端正であり、どこかシュール・抽象的でもある。ストーリー
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ドランク・モンキー/酔拳(1978年製作の映画)

3.6

このシリーズ共通なんだけど、エンディングが何で雑なんだ!?(笑)

欲望の翼(1990年製作の映画)

4.3

時計のモチーフの美しさ。
時間をめぐるストーリー。

レスリー・チャンをこの映画で初めて観る。非常に魅力的な俳優であった。

一昔前の香港〜東南アジアを舞台にした、特有の湿り気とセピア色に染められよう
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リミッツ・オブ・コントロール(2009年製作の映画)

4.5

全編はまさに無意味な儀礼的な反復で占められている。殺しまでに至るプロセスは煩雑でかつそれを何度も反復するものであった。これは何かの意味があるのか?と始終勘ぐっていたのであるがそれを考えることも不毛であ>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.5

夫婦の別れを巡った「劇」である。

とにかくアダムドライバーとスカーレットヨハンソン演じる夫婦の会話の描写を丁寧に描写しているように思える。夫は劇作家、妻は女優であり、劇中劇も出てくる中で、劇中の会話
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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ(2013年製作の映画)

4.0

ジム・ジャームッシュがただのドラキュラ映画で終わらせるわけがない!

ドラキュラというトリッキーになりがちな設定をうまく使い、その長寿であることを利用した、様々な時代を跨いだ設定をストーリーに埋め込む
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