motoさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

moto

moto

映画(574)
ドラマ(2)
アニメ(0)

ウォールデン(1969年製作の映画)

4.1

記憶は彼の撮った映像のようにどこか早送りでピンボケしていて、何か他の映像(=記憶)も重なっていて一向に像が定まらない。ふと美しい瞬間に巡り会えたかと思えばそれもすぐに通り過ぎてしまう。とはいえ逆になぜ>>続きを読む

17歳の瞳に映る世界(2020年製作の映画)

-

これ邦題は絶対これではいけない。ホントに。
真剣にこの映画で起きていること、現実社会での問題について当事者意識を持たないでつけたタイトル。

英題のNever Rarely Sometimes Alw
>>続きを読む

月は上りぬ(1955年製作の映画)

4.2

良いよ、良いよ。
せっちゃんラブい。
し、3755,666は粋すぎ。

ゴーストワールド(2001年製作の映画)

3.8

とくに超好き!って映画ではないけど、最後の故郷を経つバスに乗り込み信仰方向に逆らうように、奥の座席に向かうエニッドが良かった。なんか少しだけ名残惜しいような。気のせいかな。

歌う女・歌わない女(1977年製作の映画)

4.0

後半になっていくにしたがって人生のトーンそのものがどんどん明るくなっていき、落ち着いてくる。色使いも決して無批判に明るいのではなく、柔らかさと優しさを感じる。歌も。

絵葉書と書かれた数行の便りが二人
>>続きを読む

ラガーン(2001年製作の映画)

3.9

めっちゃ長い!ですが、人物描写、シナリオがベタにベタなのですごく見やすくて、ボリウッド名物の劇中のダンス・歌唱シーンはかなりの感動もの。
歌声のエフェクトや、色づかいなど、全く異なった文化による美学な
>>続きを読む

モデル・ショップ(1969年製作の映画)

-

当時も、今も(?)フランス映画で扱われている、Mundan-ity(ありふれた)がロサンゼルスという都市に背景を移した瞬間にDramatize(劇的化)される、という観点からしてみると面白い。
途中で
>>続きを読む

メジャーリーグ2(1994年製作の映画)

-

そういえば遥か昔に北京に住んでいた時に見たんだった。
タカ・タナカでとんねるずのタカを初めて知った。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.5

自分に瓜二つの、幼かった頃の母に会う話なんだけど、観ていてなぜか、この映画ではタイムスリップは存在しなくて、シームレスに過去と現在がほんとうに繋がっているんじゃないの?と思ってしまう…
当人達の会話で
>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.2

差異・遅延と生起についての映画
身体に貯蓄された振動、あるいは記憶
聞こえなかったものが聞こえてくるようになる。意識・前意識的な感覚における遅延ももちろん、単純な、物理的な話としても音は常に時間差を伴
>>続きを読む

デュエル(1976年製作の映画)

3.9

二人の魔女の服装デザインが完璧だった。かっこいいし、美しい。
室空間にピアノと演奏者がスタンバイしていることが「劇」であることを示していることがまたなんとも乙で。

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.6

日常の動作の反復や冗長性は平均2時間前後の(劇)映画におさめるには極めて不適である。だからこそ、この主婦が皿を洗ったり、体を丹念に洗うシーンなどなどに30秒、いや1分ほどの時間をかけて撮ることに感動を>>続きを読む

右側に気をつけろ(1987年製作の映画)

-

撃沈。たぶんタイミングやら波長が合わないと中後期のゴダールはキツイな…
またいつか再挑戦します…

アンナの出会い(1978年製作の映画)

4.0

構成的に、これってある意味でロードムービーなのかもしれないんだけれども、同時にロードムービーらしくないのは風景を風景として全く撮っていないところな気がする。整然とした正面ショット(建築でいえばエレベー>>続きを読む

湖のランスロ(1974年製作の映画)

3.8

聖杯伝説・騎士道についての知識が皆無なので、難しかったが(途中解説を挟みながら観た)、エンディングは最高だった。

ラルジャン(1983年製作の映画)

4.5

(レビューを書いていなかったので)

寒気がするぐらい厳格で精密で美しい作品。全ては画面内の構成のために奉仕しているかのように見えてしまうブレッソ ンの狂気性を感じた...。

どの人物
>>続きを読む

たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.2

やはりブレッソンの作品にはなぜか、なぜか引き込まれてしまう。これもたぶん、悪魔のせいだろう。

あらゆるものの描写の仕方のあっけなさ、ありのままさ(?)(おそらく脚色のなさ)は劇中でも収められた巨木の
>>続きを読む

Incident by a Bank(英題)(2010年製作の映画)

-

ある一つの整然と設えられた構成を持つ画面の中で「変数・ノイズ」ともいえよう人間の行動が蠢く。それをカメラは引いたり、フォーカスしたり、スライドを行う。とはいえこれ自体は人間が獲得し得ない視点でもある。

はなればなれに(1964年製作の映画)

4.0

音楽が鳴り止んでもなお踊り続けるOdlieのチャーミングさよ。
あの9:43といい、ダンスといい。
そして音楽がかなり良い。

さまざまな作品のオマージュの対象にもなるこの映画。あ、あのダンスだ!ルー
>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.1

光るシーンだったり、考えさせられるような会話とかあったりはしたんだけれども、途中のトリップするシーンとか、明らかに余計に感じるシーンがとにかく残念だった。

主役のユリアが自分の思う通りに男と別れたり
>>続きを読む

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

-

ジャンピエールレオあまり好きではないかもしれない。共感性羞恥の類もあると思うんだけれども。とはいえ5部作一応全て見ておきたいな。

カットの繋ぎが一瞬ネットの接続を疑ったぐらいブツ、ブツしてて結構びっ
>>続きを読む

モンソーのパン屋の女の子(1963年製作の映画)

4.1

よくこんなにスマートにまとめ上げられるな〜、と感心。

二つ目のサブレを取るときにチラッ、と
主人公の男の子を見るパン屋の女の子が良かった。

女っ気なし(2011年製作の映画)

4.2

もう「海辺のポーリーヌ」とか、そういったバカンスものとはまた全然違う。終始いわゆる「盛り上がり」のようなものがなく、静かに、静かにすぎていく夏。だけど夏の夜の涼しさや朝の鳥の優しい囀りと淡い朝の光がど>>続きを読む