motoietchikaさんの映画レビュー・感想・評価

motoietchika

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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

映画に人生を捧げた人にしか撮りえない映画。人生の空白の埋め合わせを、映画でしようと試みる物語。映画に宿る時間と記憶…ラストがドラマチックすぎてびっくりする。

シャンテを出たらビルの隙間で立ち小便して
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戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

おもしろかったー!
ただ工藤の暴力がナーフされていてやや切ない。楽しめたけど期待してたものはなかった…という切なさ。これ、でももしかして続きある?んだとしたら工藤が己の暴力性と向き合うことで本当のコワ
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

話はめちゃくちゃ分かりやすい(母の死というトラウマを克服する話)。
戦時中なのに主人公の苦しみがとにかく「母の不在」そのものだったのがリアルでよかった。むしろそこを強調するための"戦争"モチーフか。ス
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コワイ女(2006年製作の映画)

4.1

『鋼』がきらめいた青春とコミュニケーションと暴力の物語であまりに美しい。この1本に出会えただけでかなり嬉しい…。「鋼ちゃん」が可愛い。どうみても『電波女と青春男』の元ネタ、これじゃんと思っちゃうな

きさらぎ駅(2022年製作の映画)

3.7

インディーズゲーム的感覚で見られるバカB級映画。脚本が思いのほか秀逸で最後ちゃんと別の角度で怖くなってよかった。

怪物(2023年製作の映画)

1.5

まず演技と演出、そして音楽は素晴らしかった。スペシャルなこの仕事を体験できただけに、不快感も募る。

シンプルに思うのは、このメッセージのためにこんな「犯人探し」のような露悪的な構造にする必要があった
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ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

カント的に解釈するとずっと義務で行動していた人が初めて意思(Wille)を表出させるまでを描いたもの。エンドレスエイトパートが長すぎるけど、ずっとやりすぎてて面白かった。編み物一瞬だけ出すとことか赤ち>>続きを読む

ノー・ホーム・ムーヴィー(2015年製作の映画)

3.8

そこかしこに憂鬱が映っている。ずっと弛緩と緊張が同居していて暗い気持ちになる。なんだこの映像…。どう解釈すべきかまったくよく分かってないが…

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