motoietchikaさんの映画レビュー・感想・評価

motoietchika

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2018/01/01〜
現実逃避の手段として映画が優秀すぎて困っています

映画(169)
ドラマ(0)

君の名前で僕を呼んで(2017年製作の映画)

4.1

やがて来る「夏の終わり」を待つ映画なんですが、きっとまた夏は来るのですよね、それが救いでもあるけど今はただそれが苦しい。

長いバケーションの間中ずっとその終わりのことを考えてしんどかった。でも本当に
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

4.3

甘い色彩に包まれた家族の風景。貧乏だけどそれなりの幸せがある。そんな映画なのだと思ってた。

虹のふもとを目指そうとする場面が象徴的で、すぐそこに見える夢は幻のように遠い。
この奇跡のような鮮やかな風
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帝一の國(2017年製作の映画)

4.0

熱く最高のコメディ。人物描写に甘えがなくて芯のあるところがいい。

マイムマイム事変大好き

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)

3.9

とことんキュート。lecinemaclub.com で配信中!
ややアニメ寄りの題材ではあるものの、繊細なフレーミングの足し引き、セリフの裏にある「言葉にならないもの」の気配を巧みに描く。
初対面の相
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幻の光(1995年製作の映画)

4.3

ある死を前にして人がそれを受容して飲み下してゆくさまを描く。是枝監督の劇映画デビュー作にして傑作。パルム・ドール受賞おめでとうございますってことで鑑賞。心底喜ばしい。

子供が救いとして描かれているが
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ウホッホ探険隊(1986年製作の映画)

3.8

家族もの。離婚とか不倫とかドロドロしてるんだけど、ジメジメしていないところが気持ちいい。ここは原作の雰囲気にも近い気がする(あまり覚えてない)

田中邦衛がむちゃくちゃカッコいいけど、クズなところがい
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映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険(2017年製作の映画)

3.5

10万年前の痕跡を発見してその時代に戻り、「ああ、あれは僕らが残した痕跡だったのか」となるいつものパターン。
遡る年数はでかいが、基本的にそれだけ。わりと地味な話ではある。

展開の規模はわりと抑えめ
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紙の月(2014年製作の映画)

3.8

地方銀行に勤め、横領に手を染める女の話。
自分の中での「ここまではOK」というラインがどんどんずれていく様子を丁寧に描く。いつか絶対バレるってわかってるのにずっと職場に居続けるというヒリつく緊迫感の描
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セブンス・コンチネント(1989年製作の映画)

4.0

ちょっとずつ何かいびつなのだけれど普通の退屈な家族、それがふと気付いた瞬間には既に壊れていたとわかる瞬間が訪れる。退屈という自家中毒。

全てが終わってから「あれ、何がいけなかったんだっけ」と思い返さ
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キャロル(2015年製作の映画)

3.6

やたら目つきのエロい人妻が、年下の女を籠絡する話
割と地味だが、ラストはこう繋がるのかという驚きがあって、加えてしんどくなった

リズと青い鳥じゃんこれ……

地獄の黙示録・特別完全版(2001年製作の映画)

4.0

米軍からベトコンに寝返った大佐を討て!と軍から極秘の指令を受けてカンボジアに乗り込んでいく話。
大佐は超優秀でエリート、ゆくゆくは軍のトップに上り詰めてもおかしくないと思われるほどの人材だったのだが、
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魔法少女を忘れない(2011年製作の映画)

3.8

青春と記憶喪失というn番煎じにも程がある自転車映画。笑ってしまうくらいファンタジーでご都合主義。でも、だからこそ愛せると思いませんか……。
クライマックスはラ・ラ・ランド。思わず自宅で立って拍手した。
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ゲゲゲの鬼太郎 最強妖怪軍団!日本上陸!!(1986年製作の映画)

3.6

日本妖怪VS中国妖怪
劇場3作目にあたるがこれが一番面白かった。絵としてはやや地味だがシナリオがよい。

早々に鬼太郎がやられてしまうショックと、そこで仲間たちがリベンジを果たしてゆく中盤は痛快。意外
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新宿乱れ街 いくまで待って(1977年製作の映画)

3.6

荒井晴彦の新宿愛とナルシズムいっぱいの群像劇
感傷で馴れ合いながら日々を浪費する若さ

* * *

新宿・ゴールデン街を舞台にした群像劇で、人そのものよりも街の空気を描くことに傑出した作品だと思う。
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月曜日のユカ(1964年製作の映画)

4.4

「やっぱり私は悪い女でしょうか?」
ヨコハマ・ヌーヴェルヴァーグ。鮮やかで軽やかな人物描写。自由で痛快。

男を悦ばせるのが生きがいのユカ。相手のためなら本気で愛する、なんでもするけどキスはだめ。
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.2

劇場の観客みんな拷問シーンで笑ってて謎のグルーヴ感あった。最高、おまえらみんな友達だよ

おっさんたちの顔が基本的に近すぎるのもウケたし「なんじゃワレ!」「ああん!?」「んだコラー!」って感じで3連ち
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ドライヴ(2011年製作の映画)

4.2

アメリカで爪楊枝とか売ってるんだ〜へぇ〜と思ってたら、いつの間にかカーアクションがかっこよすぎて見惚れていた。負け犬映画っていいよね!

中盤のバックで爆走するシーンが一番好き。ひっくり返った車のホイ
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AURA 魔竜院光牙最後の闘い(2013年製作の映画)

3.6

ぼろぼろに泣いた。
現実で生きられない人間が本当の強さを獲得する物語

原作は高校生カーストのデフォルメ具合が巧み……なんですがアニメだとよく分からない。
圧倒的に原作が良いのは確かで、文体の淡々とし
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富江(1999年製作の映画)

3.4

冒頭のワクワクを超えてこない展開だけど菅野美穂の顔まじで伊藤潤二

美は完全で不滅ですという話

Helpless(1996年製作の映画)

3.9

こんなにも劇的なプロットなのに、なんでこんなに感情が死んでるんだ……

この映画が描いているのは北九州の若者たちのくすぶりの発露などではなく、むしろ鬱屈したエネルギーが「暴力によってすら発露されえない
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LOVE【3D】(2015年製作の映画)

4.1

タイトルそのまま。情熱的な性と愛。砕かれる意識、解けゆく記憶の映像美。
ラブシーンが全部いいのでこの映画はもうそれだけで最高。「もう二度とそこから抜け出せなくなるくらいの最高のセックス」がここにはある
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鏡心(2005年製作の映画)

3.7

町田康、最高ゥ~~~~!

ガムランによるサントラとバリの風景の美しさ。それだけでもうスピリチュアル感覚に浸れる、チルい映画。
夜のBGVにしたい……

主人公の市川実和子がメンヘラ脚本家なのがまたぐ
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ブリングリング(2013年製作の映画)

3.7

はみ出し者の少女たちがセレブ宅でブランド泥棒。
みんな悪意や罪悪感が特になく、バレたら困るという意識だけが徐々に膨らんでいく。

ドラマとしてはほとんど何かが起きるわけでもなく、結論は最初から明示され
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ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017年製作の映画)

3.7

イライラコント劇場。


思いやりや平等がテーマであるはずのアートがむしろ人々の無関心や悪意を浮き彫りにするという筋。

「YOU HAVE NOTHING」という冒頭に出てくるインスタレーションの一
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tarpaulin(2012年製作の映画)

3.6

歌の力でオチるのすごい。靖子ちゃんがデウスエクスマキナ。そして会話の滞りがより際立つワンカット。

悲しいくらいに男が流されやすくて、でもなんだかんだ彼女もそれにほだされてしまっているあたり、なんかも
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こっぴどい猫(2012年製作の映画)

3.9

ありえる会話も状況も、山ほど束ねればどんどん奇妙になってゆく。過剰なほどの修羅場。それがいい。

この映画は「ちゃんと好きでもないのに結婚なんてしてんじゃねーよ」と突きつけてくる一方で、「じゃあちゃん
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人妻集団暴行致死事件(1978年製作の映画)

4.0

「人妻集団暴行致死事件」ってタイトルがもう顛末のすべてではあるのですが、その見せ方が上手い。

悪ガキ3人組は確かにクソガキなんだけど、どこか憎めないし、障害持ちの妻と睦まじく暮らすオッサンもいい。そ
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かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

4.7

幸せとは何か、かぐや姫は終始問うている。

姫は、おそらくその疑問のあり方にすら違和感を覚えているのではないだろうか。
姫にとって幸せとは、「与えられるもの、手に入れるもの」ではなく、「自ら見出すもの
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ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲(2010年製作の映画)

3.0

前作が好きだったけどこれはかなりクソ

脚本がすごい、こんな酷いのを真面目にやってるところには一周回って感心した

濡れた唇(1972年製作の映画)

3.6

ふわっとヌーヴェルヴァーグ感漂う男女の逃避行もの。
逃げるというモチーフが反復されて、それに慣れるようにだんだん緊迫感が薄れていくというのがいい

セックスしている最中がいちばんカメラが大人しい気がす
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ボーイズ・オン・ザ・ラン(2009年製作の映画)

3.9

今放送中のTVドラマ『宮本から君へ』に感化されて、久々に見返した
やっぱりヒロインの「可愛くて純粋で最悪の女」っぷりがすごい……

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5/1に3回目観た

青山くん(松田龍平)が「
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マルメロの陽光(1992年製作の映画)

4.3

スペインの画家(アントニオ・ロペス・ガルシア)が庭のマルメロの木を描こうとするが、うまくいかない。何度も何度も書き直すうち、季節は移ろってゆく……。
仏教絵画に、死体が朽ちゆくさまを9段階にわけて描く
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パシフィック・リム アップライジング(2018年製作の映画)

3.8

デルトロ監督の第一作とはだいぶ趣が違っていたが、これはこれでおもしろかった。

新要素としては小型イェーガー"スクラッパー"がむちゃくちゃ可愛い。身体を丸めて転がることで、他のイェーガーにはない機敏で
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リズと青い鳥(2018年製作の映画)

4.7

記録
2018/04/26 1回目
2018/05/07 2回目

京アニ最高傑作
そのうち何らかの形でレビュー書きます

仁義なき戦い 代理戦争(1973年製作の映画)

4.0

山守さんの「わざとらしい演技ですっとぼける」っていうのすら演技、みたいなタヌキっぷり……。

ラストで「若者の報われない屍」を描いて、それが冒頭と最後の原爆ドームのカットに象徴させるところがすごい。広
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