チブ夫さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

チブ夫

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茜色に焼かれる(2021年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

今後、石井裕也作品を観ることはないだろう。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

いくつかの世界線に分裂せざるを得なかったシリーズがまさかこんな形で収束するとは。映画ファンへの配慮をこれほどまでに感じる作品は観たことがない。一体どれだけの人や組織が裏で動いていたことか。

一見MC
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エターナルズ(2021年製作の映画)

3.5

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アリシェムによる説明シーンほぼマトリックスじゃなかった?

荒野にて(2017年製作の映画)

3.6

倫理観や貞操観念の問題はあったにせよ、根っからの悪人はひとりも現れないんだよね。でもどこを見渡しても荒んだ世界が広がってるんだよね。

純粋にお馬さんが好きだから、可愛いな可愛いなと思いながら見つつ、
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

3.6

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ラスト前に描かれる二者の人間模様があまりに強烈で、少々おあつらえ向きなラストシーンからエンドロールの最中までもずっとその衝撃だけが重く残り続けた。
音がどうとか耳がどうとかではなく、作品の本質はまさに
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ソング・トゥ・ソング(2017年製作の映画)

3.4

テレンスマリックにしては珍しく許容可能範囲内な筋書きだったし、マーラとゴズリングの馴れ合い見てるだけで満足だよね。

オクトパスの神秘: 海の賢者は語る(2020年製作の映画)

-

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タコがカニを捕らえると、そこに群がってくるおびただしい数のクモヒトデ。こうした生物間相互作用の一幕を、大袈裟ではなく自然に捉えているあたり、この作品はホンモノだと思った。
人間の介入が煩わしく映るかな
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地球の限界 “私たちの地球”の科学(2021年製作の映画)

-

昨晩寝ながらぼんやりとこれを観てたら今日、真鍋博士らがノーベル物理学賞を受賞した。Planetary boundariesほど端的かつ定量的に危機を可視化できる概念はないわけだから、映像作品の形でそれ>>続きを読む

太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.4

とにかくドープな感じで東宝の良いところが全て詰まってる。あと1週間くらいはNetflixで観れるんで早く観てください。
あらゆる人物あらゆるところに狂気が滲んでいるのに、それがまるで普通かのように爽や
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この茫漠たる荒野で(2020年製作の映画)

3.4

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トムハンクスって何というか西部劇向きの雰囲気ではないなと思ってしまった。口調も顔もかっこいいにはかっこいいけど。
内容はとても良い。景色も贅沢。

Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.9

80年もの製作年の隔たりがまるで嘘かのように、この映画は市民ケーンと表裏一体を成している。フィクションとかノンフィクションとか、今とか昔とかそういう枠組みには到底収まりきらない挑戦的な作品。なのに素人>>続きを読む

TAU/タウ(2018年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

AIモノのくせにAIが簡単に底見せちゃいかんよ。何よりゲイリーオールドマンの声にフィルターを当ててこんなものを演じさせてはいかん。

イエスタデイ(2019年製作の映画)

3.8

映画に理屈はいらないってことをダニーボイルはいつも教えてくれる。

シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

アイアンマンで登場した組織がフェーズ4になってようやく大々的に描かれるということは原点回帰の意味合いも匂わせるが、きっとさらに大事なのはこの組織が1000年もの間活動し続けてきたということ。そしてあの>>続きを読む

マトリックス レボリューションズ(2003年製作の映画)

-

人知を超えるほどに膨れ上がったAIの脅威にいかにして立ち向かうか、と来ればもうこのラストしかありえないだろうというレベルで当時からぴしゃりとハマっていた。
改めて観ると、愛のくだりが若干くどい気がしな
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マトリックス リローデッド(2003年製作の映画)

-

このレビューはネタバレを含みます

同年に続編が公開されたこともあって、今作は繋ぎとしての役割に振り切っている。
全体的に話が長いし、スミス無限湧きのところの戦闘シーンも異様に長くて笑っちゃう。当時スマブラDXが流行っていたのでほぼそれ
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マトリックス(1999年製作の映画)

-

園児だったか小学生だったかも定かではない頃、家族と一緒にマトリックスの世界に触れた。はじめは一体どんな話なのか、字幕が何を意味しているのかもわからなかったはずなのに、少年はこの世界観にどっぷりハマった>>続きを読む

戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

3.6

見渡す限り荒廃したゲットーに佇む男。飢餓状態で奏でるショパンの旋律。

ノマドランド(2020年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

嫌味もなくわざとらしい演技感もなく、自然な温かみを感じさせる人が次々と登場するなあ、と思ってじんわり観てたらなんとみんな本物のノマドだった。究極の追体験にいざなわれた。

いつだってやめられる 闘う名誉教授たち(2017年製作の映画)

3.9

1,2作目で欲張らずエピソードを小分けにしたのが本当に英断だったと思う。シリーズモノって多少繋ぎが甘くなろうがそれは後で立て直せるから、単体ごとにテーマを設けたり話をひとつで成り立つようにすることを多>>続きを読む

いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち(2017年製作の映画)

3.8

ほんとに続編まで観なきゃ観たうちに入らないタイプだった。洒落に力入ってるけど一本独立で成立するような構成ではなかったから、劇場公開で途切れ途切れに観てたらチグハグで面白さ半減してただろうな。
間髪入れ
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いつだってやめられる 7人の危ない教授たち(2014年製作の映画)

3.4

続編次第だ。
これ1本ではあまりにあっさりしすぎていてユーモアの理解すら追いつかない。ゴタゴタ言う前にすぐに2作目を観る。

ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

プロレスの対戦相手のおっちゃんが手加減なしでかかって来てくれたところが圧倒的一番の感動ポイントだった。
その後のラストは逃避行モノとしては少し締まりに欠けるところがあったけど、それでも琴線に触れる場面
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Shiny_Flakes: こうして僕は麻薬王になった(2021年製作の映画)

3.5

ドキュメンタリーなのに「ピエロがお前を嘲笑う」のようなドラマ性含み。ドイツのサイバーモノもっと観たいな。

ちなみにこの後本当に「ピエロが〜」をハシゴして寝れなくなった。

インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

テネットも観たことだし改めてこっちも。こんなに真面目に手抜きなしで時間の不可逆性に対して挑戦状を叩きつける人もいないなというのが第一の感想。のちのノーベル物理学賞受賞者であるソーン博士がバックについて>>続きを読む

TENET テネット(2020年製作の映画)

4.3

織り込み済みの今を生きて、
織り込み済みの未来へ向かう。
あの人も俺もキミも。

ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

しっかりと構成を練られた作品ならばなおさら、作品のまとまりを見渡さずにどのキャラクターがいいとか役者がいいとかって喋り垂らすのはよろしくないと思っているんだけど、さすがにこの作品の中村の兄貴(北村有起>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

ヤクザひとりだけに的絞って何が面白いの。タコ飯食って幻覚見て何が面白いの。キャストの誰が悪いと言う話ではない。これが続編ってどういうつもりなの、何で期待しちゃったの。

尾谷の衆は日岡に制されて動かな
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ラストエンペラー(1987年製作の映画)

3.9

「波瀾万丈」の代名詞。これに勝るほど激動の人生を歩んだ人物が近代以降いたのだろうか。いたのなら知りたい。
画面越しにほとばしる強烈なエネルギー、この大作が眠れぬ夜のお供になるとはくれぐれも思わない方が
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ビューティフル・マインド(2001年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

やや単調な現実と幻覚の行き来が物語の大部分を占めていて題材の割に少し冗長な描かれ方だなと感じていたんだけど、やっぱりノーベル賞受賞が決まる終盤のあたりはすごくよかった。「闘病を続けながら地道に大学勤務>>続きを読む

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

結局のところ構成美。皮肉は込めてるんだろうけど反戦啓発は建前にしか見えない。
問題解決を図るためにペンダゴンからソ連大統領へ1本の電話を繋げて以降、各現場が意図せずハンドルを逆に切りバッドエンドに向か
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奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)

3.5

その影響力は単に数学界だけにとどまらない、偉人たち揃い踏みな映画。わりと史実に忠実な印象ではあったけど、ラマヌジャン見たさで見る人には物足りなさそう。
むしろハーディがよく描かれていて自伝買いたくなる
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ボビー・フィッシャーを探して(1993年製作の映画)

3.5

「教育」に対する、母と父の対比と相補。
「指導」に対する、師範とホームレスの対比と相補。

天才を天才たらしめるのは才能、努力、そして何より環境であろう。逆に言えば天才に追いつくため、天賦の才の差を埋
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アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

3.4

あの時に戻ってやり直したいと思ってしまうような失敗を、程度は異なるにせよ自分自身いくつか経験してきた。多かれ少なかれ「思い出したく無い過去」というものを誰しも抱えているのではないかと思う。
過去の記憶
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