仁さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

仁

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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

3.0

恐竜根絶か人類完全敗北するかぐらいの気概見せんかい!な〜にが共存や、学者がアホやから生存がでけへん(江本孟紀)

主人公チームはもう誰も死なないの分かりきってるから、一難去ってまた一難も退屈去ってまた
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天使の涙 4Kレストア版(1995年製作の映画)

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このハードコアな香港、憧れ続けて止まない香港...行ったことは無いけれど僕の血肉となっている風景。ウォン・カーウァイの映画はいつもオシャレでカッコイイ先輩みたいな存在だから、会えるならいつだって会いに>>続きを読む

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

4.0

臭そうな静寂にめちゃくちゃヒリつく。

ダイナミックなロケーションにダイナミックな撮影、画面から溢れ出るパワーに圧倒される。ギットギトのガンマンたち、あんな何日も身体洗ってなさそうやのに歯だけやたら白
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こちらあみ子(2022年製作の映画)

4.5

誰も何もあみ子にやさしくないのに眼差し(=カメラ)だけはずっとあみ子の隣にいて友達のように彼女の姿を声を見守っている。映し方ひとつで簡単にあみ子を(観客からも切り離して)孤独にしてしまえるのに決してそ>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.7

言うほど最悪ではないよ、初めてのマジックマッシュルームを結構な量いくのはびっくりしたけど。もっともっと奔放であってほしい。

時間停止をここまでアッサリと扱う映画初めて見た。確実に世界が停止しているの
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ベイビー・ブローカー(2022年製作の映画)

3.5

十八番の擬似家族モノ、それ以上でもそれ以下でもなく全体的に薄味で後半眠くなった。『万引き家族』の方がずっとパンチある。ソン・ガンホなんかいい人すぎて別にソン・ガンホじゃなくてもいい気がする。もっと葛藤>>続きを読む

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

3.4

満を持してのクリスチャン・ベールがコレか...やってることショッカー並みの小物さ。タイカ節炸裂の軽〜いノリの中でDC仕込みの重た演技が浮いててなんかなぁ。

ただそんなことより今回は音楽がガンズ祭り。
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呪詛(2022年製作の映画)

3.6

欧米には絶対に出せない湿気...多種多様な文化が存在する世界に感謝。

絶望的にヤバい状況になってる時、隣の人が一生懸命唱えてるよく分からん呪文を便乗して自分も唱えちゃう感じ面白かった。もうそのシチュ
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PLAN 75(2022年製作の映画)

3.7

こういうエンタメ要素ゼロの社会問題系映画ってさ、いつも元々そういうのに関心のある人が観て関心のある人同士で「考えさせられるなぁ...」ってなってるだけじゃない?内輪で議論するだけみたいな。例えば今作の>>続きを読む

草の葉(2018年製作の映画)

3.9

たった一場面を観察しただけで分かった気になって他人の人生に難癖つけて、まるで自身が他もよりも高次元の存在かのような態度。最悪だ。物書きでもないのにカフェでiPad広げてやることが盗み聞きかね...。特>>続きを読む

カンバセーション…盗聴…(1973年製作の映画)

4.2

色んな感情が滲み出た汗ジミ。あの汗ジミはただの汗ジミじゃない。そこまでするなら引越した方が...って観た人全員思うだろうけどコールさん的にはそういう問題じゃない、きっと。サックスだけが彼の悩みを聞いて>>続きを読む

モード家の一夜(1968年製作の映画)

3.8

自我の強い男女が豊富なボキャブラリーで思想をぶつけ合う、セックスよりも濃い魂の触れ合い。『偶然と想像』の第一話で言ってた「エロい会話」って、もしかしてこういうことでは...?

これぞ真骨頂な会話劇だ
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殺人の追憶(2003年製作の映画)

4.4

これほど田園に映画的な美しさを感じたのはリリィシュシュを見た時以来。なぜ田んぼはあんなにも懐かしくて寂しい?

傑作、という言葉以外似合わない。演出脚本全部が完成されていて圧倒された。特にラストショッ
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チャイニーズ・ブッキーを殺した男(1976年製作の映画)

3.3

香港映画みたいなオープニングで心掴まれたけど正直そこがピーク、めちゃくちゃ冗長に感じたし揺れるアップショットの連続が生理的に合わなかった。

ミスター伊達男(笑)の地獄みたいなショーを耐えられる人いて
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ビリーバーズ(2022年製作の映画)

4.1

あんなに気持ち悪かったのに、曽我部恵一が歌ったとたんにサニーデイ・サービスの新曲に聞こえるの面白い。

とんでもない、とんでもない熱量の演技だった。笑わない方が無理だろってぐらいの滑稽な狂気にトリップ
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気まぐれな唇(2002年製作の映画)

4.1

なんてだらしないロードムービーなんだ...

喧嘩した相手に言われた「人として生きるのは難しいが、怪物にはなるな」という言葉を時々引用してしまう主人公。こういう風に腹立つ相手の言葉でも意外と芯食ってて
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ブルータル・ジャスティス(2018年製作の映画)

3.8

銀行のドアを一瞥した時わずかに覗く死屍累々の光景。強盗に殺されてしまうのかどうかという直前の緊迫感をアッサリと放棄して、最悪の結果だけを突きつけてくる冷徹さが素晴らしかった。ものすごく、ものすごく嫌な>>続きを読む

処刑人(1999年製作の映画)

1.5

日曜の昼なんてこんなんでええんですわ〜と思って観たらしっかり日曜の昼を無駄にした。全部が全部ダサいって逆に奇跡!この映画をMarkしてしまったのが恥ずかしいです〜

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

どうせすぐに別れそうな薄っぺらい愛もどきにしか出せない輝きが、実は存在するのでは...!?

主人公たちがその辺の邦画より走る走る走る。野暮ったいランニングが心地よくぬるかった。ゲイリーは15にしちゃ
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キム君(2018年製作の映画)

3.4

結局キム君は何者だったのか...?釈然としない部分はあったが確実なのはもう彼はこの世にいないということ。

光州事件を知らなかったので事前に調べてみたところ、そもそも韓国は1987年になって民主化した
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ボーダーライン:ソルジャーズ・デイ(2018年製作の映画)

3.8

ゴッドファーザーみたいな感じで終わったな。流石にもう少し濃く傷が残りそうなもんやけど...デルトロ不死身すぎる。

汚れ仕事言うても限度があるやろってレベルでやり方が汚くてドン引きした。国家が手引きす
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パリ、テキサス(1984年製作の映画)

4.2

嘘みたいに鮮やかで嘘みたいに広大な景色!奇跡みたいなシーン何個かありましたよね?

トラヴィスの選んだ行動は弟夫婦のことを考えるとオイオイちょっと自分勝手や過ぎないか...ってなるけどウチらが育てるも
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プティ・カンカン(2014年製作の映画)

3.5

元々TVシリーズだったものを再編集したとはいえ長すぎた...盛り上がりそうで盛り上がらない生煮えの空気のまま3時間半はキツい。何か起こりそうな面白い雰囲気はずっと持続してるからズルズル観てしまったけど>>続きを読む

ボーダーライン(2015年製作の映画)

3.9

『ヒート』に匹敵するドンパチの緊張感...暗視ゴーグルのシーンは手に汗握りすぎて息するの忘れてた。

血で血を洗う抗争に清らかな正義が介入する余地なんてそりゃないよなぁ。何から何まで価値観の基準が違う
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はい、泳げません(2022年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

この前、恐怖に脅えながらレンタカーにガソリンを注いだ時のことを思い出した。無免許の僕に突然降りかかった同乗者の「ガソリン入れて」というお願い、やり方も分からないしそもそも僕は昔からガソリンスタンドとい>>続きを読む

ある用務員(2020年製作の映画)

3.5

阪元裕吾作品、初鑑賞。いい意味で漫画っぽい多彩なキャラクターがわちゃわちゃしていて楽しい。山路和弘、波岡一喜、前野朋哉etc...意外と豪華なキャストでびっくりした。特に前野朋哉演じる「本田さん」は映>>続きを読む

フェイシズ(1968年製作の映画)

3.7

全員が他者を見下した態度を取りつつ会話して、キレそうになったらヘラヘラ笑って大人の余裕(のようなプライド)で爆発を回避する...かと思えば突然ガッと噴火してすぐまたヘラヘラ笑う。気持ち悪い空間だった。>>続きを読む

わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

一にも二にもゴム着けへんからよ。周りの話聞いてても、ほんまに世の中こういう男ザラにおるからビックリする。

医者と話すシーン、流石に手前の医者ボカシすぎやろってレベルのフォーカスでは...?

【実は
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機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島(2022年製作の映画)

3.4

もうちょっとドアンのエピソード掘り下げてくれよ。ただ原典の話を薄〜く引き伸ばしただけだった。アニメーションの進化を楽しむ意義はあるかもしれないが...動くジョブ・ジョンお久しぶりです

観てる途中、俺
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

4.0

燃え盛る救急車に拳を突き上げる男、そして浜辺に映える鮮烈な朱色のビートル...去年見逃したヴィム・ヴェンダース特集のポスターヴィジュアルが忘れられなくて、件のシーンを観たいがためにJAIHO登録した。>>続きを読む

リーサル・ウェポン2 炎の約束(1989年製作の映画)

3.6

メルギルブソン×ダニーグローヴァーのコンビ仲もすっかり板に付いてきてナイスな雰囲気、ジョーペシも楽しそうに演技しててカラッとしてるこれぞ80sアメリカ映画だ〜!

と微笑ましく観てたら同僚の刑事やイイ
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交渉人(1998年製作の映画)

4.1

プロ対プロの戦い、見応えあった...!

やっぱりケヴィン・スペイシーは色気の塊やね。この人の醸し出す雰囲気が好き。特に即ガチャ切り×2のシーンは鳥肌が立った。唯一無二の俳優なのに本当に残念。

ヨーロッパ横断特急(1966年製作の映画)

3.7

面白そうと思って観たらタイミング的に追悼になってしまった。91歳は大往生じゃんね

"神父をお待ちですか?ーいや神父はまだ旅行中だ"って合言葉、これぞ合言葉って感じで少年心を擽られる。やっぱ神父とか、
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冬物語(1992年製作の映画)

4.0

いやこれ...いいんすか?めちゃくちゃモヤモヤしてるんですけど!!今回は流石に主人公に救済よりも張り手を求める自分が居たよ。あんなもんバシッと一発食らわしたらんかい、限度があるで、限度が。

ロメール
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先生、私の隣に座っていただけませんか?(2021年製作の映画)

4.3

まぁまぁ...一回さ...みんな手止めてさ...これの柄本佑について語り合う時間を設けませんか。そうしませんか。みんなで柄本佑に対する愛を語りませんか。そういうサークルの代表だったら、僕全然やりますん>>続きを読む

ライトハウス(2019年製作の映画)

3.9

黒沢清『カリスマ』の灯台ver。映像的にはデヴィッド・リンチや鈴木清順を思い出す雰囲気で、タネ明かしはせず謎を謎のままにしておく結末が素晴らしかった。

正体というのは露見した瞬間に「なぁんだ」と興ざ
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