moudokuusagiさんの映画レビュー・感想・評価

moudokuusagi

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スッカスカの映画館が好き

ヘドローバ(2017年製作の映画)

4.5

とある団地を牛耳るのは、不死を謳う怪しい宗教のカシラであるババアであった。彼女は暴力で人々を屈服させる凶悪な二人の孫を従え、不動の地位を築いていた。障害を持つ妹とともに住む掃除屋も、彼等の言いなりにな>>続きを読む

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)

3.9

最先端の人形劇。CGで再現できる技術があるのにもかかわらず、表情のひとつづつを立体で作り、わずかに動かしながら撮影する。恐ろしく労力がかかる手法ながら、その分、キャラクターに魂が宿る。その手間暇に加え>>続きを読む

セントラル・インテリジェンス(2016年製作の映画)

4.3

裸自撮りをしたときに、男性のシンボルが大きく写る「ペニスタグラム」を副業で開発してるダメな同僚もさることながら、自分も仕事に情熱を見出せず、輝いていた高校時代を思い返す主人公。イヤな同窓会を控えたある>>続きを読む

ローガン・ラッキー(2017年製作の映画)

3.0

ダメでもしっかり考えて、力を合わせれば大丈夫…たぶん。っといった趣の金庫破りムービー。大きなレースを開催する会社の金庫を襲撃との事だが、レース場の地下に金庫があったり、なぜ会社はさっさと銀行に預けない>>続きを読む

ノクターナル・アニマルズ(2016年製作の映画)

4.5

劇中劇で描かれる今作は、手法は何も真新しいものではないが、逆に劇中劇というスタンスをとっているからこそ深みのある作品に仕上がっている。つまり、我々が映画を観るときでも、小説を読むときでも、「常にこれは>>続きを読む

全員死刑(2017年製作の映画)

4.0

日本版「ペイン&ゲイン」か、現代の「罪と罰」か。修羅の国、福岡で実際に起きた落ち目極道一家による、高利貸し一家殺人事件をベースにした挑戦的な作品。若手、小林勇貴監督による残酷ハードバカ映画。蠱毒ミート>>続きを読む

ジグソウ:ソウ・レガシー(2017年製作の映画)

4.0

ジグソウ先生亡き後、一体誰が裁かれない悪を裁くのか?真の悪人には相応の苦しみや試練を味あわせるべき。ケツアゴとぼけ顔のバッ◯マンに期待はできないし…と、多くのシリーズファンが常に胸に抱きつつ遂にシリー>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.4

6万を超えるゴッホタッチで描かれた油絵による、彼の死にまつわるサスペンス作で、思いつくけど90分超マジでやったというのが凄まじい。ゴッホの死の数年の後、弟テオに宛てた未届けの手紙が発見され、彼を知る郵>>続きを読む

IT/イット “それ”が見えたら、終わり。(2017年製作の映画)

3.8

ピエロがビビらせるホラー映画って…アレまたやんのかよ…と、ちょっとバカにしていたけど、レイトショーには中学生~高校生あたりの仲良しグループでの観客も多く、和気藹々とした雰囲気で微笑ましく鑑賞。「友達が>>続きを読む

グッド・タイム(2017年製作の映画)

3.6

哀しみの雑魚ノワール。金も頼れる仲間もいない。行き当たりばったりに行動するも空回りし、状況が悪化していく。知的障害を抱える弟を助けようともがく、兄が痛々しい。行動力はあるが先読みできず、計画もあってな>>続きを読む

アトミック・ブロンド(2017年製作の映画)

3.8

女子力(物理)な空前絶後の肉体言語ムービー。もはやスパイではなく格闘家、シャーリーズ・セロンが複数の大男相手に、ズタボロになりながら立ち向かう。中途半端なフェミニズムムービーを己の骨肉にて粉砕する。撮>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

4.0

タイレル社すら倒産した未来において、SONYやプジョーが残っているという異常事態な続編であるが、監督作はいずれも怪作というドゥニ・ヴィルヌーヴのため全く心配なく鑑賞できた。説明不要なSFの金字塔、ブレ>>続きを読む

バリー・シール/アメリカをはめた男(2016年製作の映画)

4.0

カット割り多く、陽気なBGMでスタートし、終始ニヤついてるトムのためラフでおバカな雰囲気が充満していて素晴らしい。雑な手持ちカメラ風カットや、独白ファウンドフッテージも織り交ぜ、良い意味で節操がない。>>続きを読む

スティールパンの惑星(2015年製作の映画)

3.9

スティールパンの音色は、その楽器や名前を知らずとも誰しも必ずや耳にしたことはあろう、南国のリゾートあたりを彷彿とさせる柔らかい響きを放つドラム缶から作られた打楽器だ。トリニダード・トバゴで開発され発展>>続きを読む

ドリーム(2016年製作の映画)

3.5

ハイエンド級のスーパーウーマンたちの活躍劇。原題「Hidden Figures」が示す通り、スポットライトが当たらなかった縁の下の力持ちを取り上げる。当時は人種差別がまだ色濃く、かつアメリカですら女性>>続きを読む

ブラッド・スローン(2016年製作の映画)

4.2

むさ苦しい半裸のマッチョおじさんのポスターから、暴力が支配する監獄でのバトルロイヤル娯楽映画かと思い込んでいたが、良い意味で裏切られた。普通の家族思いのお父さんであった主人公だが、飲酒運転で事故に遭い>>続きを読む

オン・ザ・ミルキー・ロード(2016年製作の映画)

4.0

ビビッドな音楽に容赦ない爆発、ヘンテコなキャラクターや主演級の活躍をみせる動物たちが物語を牽引する。時計に喰われるあたりはスラップスティック調で単純に微笑ましい。戦火に追っ手に暴力が蔓延する中、「愛に>>続きを読む

アフターマス(2016年製作の映画)

3.6

確かに、ムキムキの筋肉を披露しつつ、白い歯で二カッと笑いながらショットガンをぶっ放し、捨て台詞を吐くのがシュワちゃんだが、今作ではそのアイコンを完全封印している。個人的にはラストスタンドが相当好きなた>>続きを読む

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

4.0

小学生・低学年の頃、TVで初代「エイリアン」を観た衝撃はすさまじく。ビックチャップのあまりのカッコよさにソフビ人形を買ってもらい、ランドセルに入れて登校したり、洗濯機の中に忍ばせて母を驚かせたものだ。>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

3.7

今や幼稚園児ですら知ってる、超有名監督クリストファー・ノーランの新作上映という事で、「スマホも持たない変人監督め…」っと思いつつ、IMAXシアターに足を運ばせてしまうのだから参ったものだ。CG嫌いで、>>続きを読む

蠱毒 ミートボールマシン(2017年製作の映画)

4.5

「血糊を4トン使った」という事がアピールポイントな映画と言う時点で、大喜びする人と、バカじゃないのと言う人に別れるだろう。前作は未見だが、自宅近辺が映画の舞台という事と、バカ映画大歓迎なので軽い気持ち>>続きを読む

新感染 ファイナル・エクスプレス(2016年製作の映画)

3.2

概ね映画ファンには高評価。ゾンビ映画の傑作とも謳われ、ほぼ満員の新宿ピカデリーで吹替回を視聴。なるほど、列車の中での限られた閉鎖空間かつ、外はすでに地獄絵図と逃げ出せない環境下での新たなトライだ。キー>>続きを読む

きみの声をとどけたい(2017年製作の映画)

3.8

「新人声優発掘プロジェクト」によるオリジナル脚本のアニメ映画であることから、その時点で拒否反応を示す人は少なくないかもしれない。一方で、映像コンテンツをはじめ予算カツカツ、資金的な障壁が立ちはだかる我>>続きを読む

エル ELLE(2016年製作の映画)

3.7

ヴァーホーヴェンの「NEW GAME!」
こっちは人生経験を積んだゲーム会社の女社長が主人公。ある日、白昼堂々、自宅に押し入った覆面男にレイプされる…。社員にクソ野郎がいるのか、あのエロハゲか、元恋人
>>続きを読む

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

4.3

サイモン・ペッグはミッション・インポッシブルに拉致られてしまい、エドガー・ライト監督、ニックも加えてチビ・ハゲ・デブトリオじゃなくて大丈夫か?と一瞬不安がよぎりましたが、なんら問題なく、過去作に匹敵す>>続きを読む

きっと、いい日が待っている(2016年製作の映画)

4.6

タイトルやポスターから「よくある、ぬるい感動作なんでしょ?」と、タカを括っていると痛い目にあう。67年のコペンハーゲン、病気のシングルマザーに育てられていた兄弟は、程なく児童養護施設に預けられる。しか>>続きを読む

ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

4.0

第二次世界大戦中、ナチス占領下に置かれたチェコ、プラハにおけるナチス高官:ハイドリヒの暗殺を描く。16mmフィルムで撮影され、全体的に暗く黄色のトーンに覆われた映像は冬のプラハを物悲しく映し出す。暗殺>>続きを読む

ボーイ・ミッシング/消えた少年(2016年製作の映画)

3.0

メルケル首相にどことなく似た、弁護士の肝っ玉母ちゃんが我が子を守るためにフルスロットルな映画。かわいい我が子は、良く耳が聞こえないのよー。あいつ怪しい!なんとかしなきゃっ!我が子が間違えるはずないんだ>>続きを読む

ウィッチ(2015年製作の映画)

3.0

『コクソン』の中で「悪魔は釣りをする」といった話が出てきたが、今作も「魔女は釣りをする」と言えるかもしれない。厳格なピューリタン一家が観念の違いからか、村を離れて密かに暮らしている…ってんで、格好の餌>>続きを読む

静かなる復讐(2016年製作の映画)

3.6

カリコレ2017参戦。マジカル・ガールといい、突き放したようなドライな画とは裏腹に、人物はグツグツ煮えたぎっているようなスペイン映画いいですね。強盗の巻き添えをくらって妻を殺された寡黙なオッさんが、野>>続きを読む

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)

4.6

wikiによると「三大ケルト装飾写本のひとつとされ、アイルランドの国宝となっており、世界で最も美しい本とも呼ばれ」ている《ケルズの書》にまつわる、神話級の伝説のアニメ映像化。日本での劇場公開は記憶に新>>続きを読む

ライフ(2017年製作の映画)

4.0

「火星スライムvs宇宙飛行士」ってことで、ドラクエ新作出ましたが、皆さんスライム舐めすぎです。宇宙船といった閉鎖空間でのホラー…、そう、デッドスペース好きなら是非オススメしたい好ジャンル映画です。たか>>続きを読む

メアリと魔女の花(2017年製作の映画)

3.4

ツイッターでメアリと検索すると、後述に「つまらない」と出てくるので、また米林監督かわいそうにと思いつつ拝見…。ジブリ作品の中でも個人的には結構、米林監督作は好きで、人に話すと意外に驚かれる。大ボス・ハ>>続きを読む

ジョン・ウィック:チャプター2(2016年製作の映画)

4.0

キマシタ、ジョン・ウィックの続編!これはエロい!!キアヌがエロいのは言うまでもないが、前作以上に、いや数多ある『舐めてた相手が強すぎドンパチモノ』の中でも超ド級のイヤラシサ。のっけからアクションは当た>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

5.0

不殺の英雄譚を、暴力的なイメージが固着したメル・ギブソンが描く。前評判が高く、「アポカリプト」や「パッション」で容赦ない描写は約束されており、実話のストーリーとしてあらすじも知っていたが、そのハードル>>続きを読む

残像(2016年製作の映画)

5.0

芸術家・表現者としての自己実現とは何か?昨今、それが商業的な成功とされがちで、一概に誤りとは言えないが、本来は「作りたいものを作り続けること」であるはずだ。この「自身の信念のもとに創作を続ける事」さえ>>続きを読む

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