enさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

大怪獣のあとしまつ(2022年製作の映画)

3.0

劇中で、官僚のようなトップの人間が自らスベりまくっており本当にただサムい感じに仕上がっていた。名バイプレイヤーがそろって、ふざけに振り切る点は肩の力が抜けてそれはそれで良いなと。中でもふせえりが、本当>>続きを読む

はるヲうるひと(2020年製作の映画)

3.5

佐藤二朗の福田組の親しみやすいキャラクターの面と、人間の業を表現したような本作を作り出す面に多面性を感じ取る。
片山慎三監督の描くような人間模様を佐藤二朗自身が演じることで、日本のどこかには想像できな
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劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.0

原作にあたる0巻は未読なので、映画との違いはわからないけど、呪術廻戦特有の偏差値高めな能力バトル要素は少なく、ハイスピードフィジカルバトルが多く、映画との相性は良いなと
戦闘の素人だった乙骨が短期間で
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ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)

3.5

レンタルショップではラブロマンスに分類されてたけど、スリラーよりなのではないかと思うほど静かな狂気に満ちていた。お互いあるいは、どちらかが取り返しのつかないほど傷つく結末を想像してた。しかし男側が傷つ>>続きを読む

ファーザー(2020年製作の映画)

4.0

認知症をテーマにした不条理なホラーだった。認知症になったら、アイデンティティがなくなってしまうような気がする。生きて他者と会話してるのに意思疎通できない孤独さを味わうことになってしまうのでないかと、そ>>続きを読む

風が吹くとき(1986年製作の映画)

4.0

無意味なシェルターを必死に作っている姿から後半の悲惨な光景を想像しただけで辛くなる。自分自身、老夫婦のように、バカ真面目かつ必死になって間違った選択をしていたり、信じているものがすでに間違っているんじ>>続きを読む

RRR(2022年製作の映画)

4.8

ビームとラーマの立ち振る舞いが、神話のようで血湧き肉躍ります。ど真ん中の豪速球が地球を一周してキャッチャーのミットに良い音で収まるようなものを約180分間観ました。イギリス側のお嬢さんの心境のことを考>>続きを読む

フレイルティー/妄執(2001年製作の映画)

4.8

自称、神の啓治を受けた親父との日々を送る最悪なジュブナイルものかと思いきや、終盤になって、そう来るかと一気に力強さに引き寄せられた。

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.5

ウルトラマンの未知さと希望、将来への不安に明るく向かう前向きさを感じる。
ウルトラマン側の異星人が、宇宙の秩序を管理するものたちで人類の感情の仕組みとか抱える矛盾を全て見透かした上で、ひとときの安然を
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ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー(2022年製作の映画)

4.0

継承をテーマに意志を受け継ぐ人間の誇り高さを観た。一方でMCUの世界が混沌としてきて、利害関係とか構図が複雑なゆえに、今後色んな勢力同士が敵対して戦いお互いが傷つく様子に矛盾を抱えていきそう。

心霊×カルト×アウトロー(2018年製作の映画)

3.0

真剣にバカをやる感じの心霊モキュメンタリーで、尻上がりに展開が盛り上がりを見せるところで梯子を外された気がした。話を面白くかつ、少しゾッとする気持ち悪さを残せるかどうかが腕の見せ所なんだろうなと

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

3.5

観る前からなんとなく分かっていたお約束的な展開はアツい。しかし、それまでがアツい展開につなげるまで繋ぎのように思えてしまい気持ちを乗せられなかった。

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.5

デヴィッド・バーンと舞台に立つ演者達の一体感が良すぎる。画面越しで良さの波に飲まれたゆえに、生で観たら感情が高ぶるのを抑えられないだろうな。映画としてこの舞台を残してくれてありがとう。

コーチ・カーター(2005年製作の映画)

3.5

美談として語られるのは、生存バイアスがかかってるようなもので、すぐ調子に乗る学生たちに滑稽さがあったなと。体育会系の嫌なところもありつつ、カーターの人格者たる姿に導かれる学生の姿はまさに青春のよう。

ONE PIECE STAMPEDE(2019年製作の映画)

4.0

最悪の世代の活躍、ルフィを軸に組織を超えて共闘するくだりとアツいシーンが最初から最後まであり最高
貴重なウルージの戦闘描写があるので、そこだけでも観る価値があります。

ONE PIECE ワンピース THE MOVIE オマツリ男爵と秘密の島(2005年製作の映画)

3.0

麦わらの一味の仲間割れ、映画オリジナルキャラクターの見せ場が強調されており、ワンピースのテーマにある仲間との絆に対するアンチテーゼを唱えていた。

007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

ボンドのけじめがテーマであり、ボンド像がウケる時代は終わったことを作品として提示している気がした。
あと敵のボスの動機に私怨がありすぎるように感じるけど、大規模な組織を動かす原動力とか、ボスのバックグ
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ディナーラッシュ(2000年製作の映画)

4.0

超人気のレストランの一夜の様子を様々なキャラクターの思惑が交錯しつつ繰り広げられる様を観る。
たかが数時間程度の出来事だろうけど、キャラクターたちがどういう性質なのかわかるエピソードが織り込まれている
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オカルトの森へようこそ THE MOVIE(2022年製作の映画)

3.5

白石晃士監督印の作品で一つの集大成みたいなものだった。江野くんは相変わらず初見の印象だと関わりたくないキャラクターだが、その実本質をついてて目が離せない。ただ新境地みたいなものはあまり感じられず、白石>>続きを読む

イノセンス(2004年製作の映画)

3.5

派手な戦闘よりも対話に重きを置かれており、しかもその対話も高次元で地元ノリとは対極にあるようなものを観た。

万引き家族(2018年製作の映画)

4.0

血縁がなくても愛情で補う関係で結ばれた形は家族と言えるのではないか、依存ではなく支え合える関係は生きる上で大切だなと

ウトヤ島、7月22日(2018年製作の映画)

3.0

事件当時の空気感とか緊迫感が伝わってくる。正常な判断ができる自信がないし、自分だったら...と考えてしまう

ソー:ラブ&サンダー(2022年製作の映画)

4.0

ソー一行のノリの軽さで、ずっとふざけまくっていたのが面白い。ヴィランが神に失望して神殺しになるバックグラウンドとかあるけど、それらを包み込んで生きるソーの器の大きさが良い

GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊(1995年製作の映画)

4.0

アナログとデジタルの境目が曖昧になった世界で人が人であることは何か問う
見せ場かもしれないけど、尋問したり戦車と戦闘したりとフィジカルに頼るところは、アナログっぽくて面白い。

オールド(2021年製作の映画)

3.8

急激に歳を取ることでありそうなことを凝縮してて面白い。人生にある大きいイベントもこなそうとして起こる最悪な展開とか超常現象の前に人は為す術がない様の後味の悪さが良かったなと

リボルバー(2005年製作の映画)

3.0

難しいことは抜きにして、ステイサムが騙す側なのか騙される側なのか楽しめます

SKIN/スキン(2019年製作の映画)

3.5

短編があまりにも心に刺さりすぎた。KKKの実態や文化的背景は明るくないが、人間は本質的には同じだとわかり合うのは、生まれや生育環境の影響が異なるので不可解なのかと思うと悲しい。

ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.0

なんとなく知ってたあらすじは後半部分で、前半部分のパートが明るさの中に後半に繋がっていく理不尽さを感じる。前半があってこその後半だけど、前半部分があまりにも主人公の思うがまますぎて清々しささえあった。

讐 〜ADA〜 第二部 絶望篇(2013年製作の映画)

3.0

第一部とセットで観て楽しめる。ここでもお母さんの死に際が光ってた。

雲のむこう、約束の場所(2004年製作の映画)

3.5

新海誠監督作品は「君の名は。」「天気の子」の2作しか観てないけど、初期作の本作から一貫してセカイ系要素が強いのかなと感じる。SF、セカイ系、地球環境の問題の根底に舞台設定が変わる手法みたいな無粋なこと>>続きを読む

ひろしま(1953年製作の映画)

4.0

束の間の平時かもしれない今を保つか良くするために何を考えて行動するか、人ごとでは居られないメッセージを受けとりました。

モヒカン故郷に帰る(2016年製作の映画)

4.0

素直じゃない父と子が不器用ながら互いを思う様が素敵。宅配ピザ屋を呼ぶ件が最高なエピソード

横道世之介(2013年製作の映画)

4.8

人と人との関わって影響し合い何かが変わる熱さの反面、熱さはいつか冷めて別の興味に向くことへのドライさが同居してる様子が良いし好き。世之介のフラットに世間や周囲の人々見てるところも良い。

東京ゴッドファーザーズ(2003年製作の映画)

4.8

訳ありな主人公3人のバックグラウンドが点から線のように繋がって、聖夜に起こす奇跡を観る。好みな要素が多い群像劇で最高

ハリー・ポッター20周年記念:リターン・トゥ・ホグワーツ(2022年製作の映画)

3.5

1,2年置きに続編が公開されてたけど、かなりすごいことだったんだと再確認する。
キャスト同士の絆が感じられてファンにとっても楽しい時間を過ごせるでないでしょうか。