魔球ですさんの映画レビュー・感想・評価 - 16ページ目

ペット2(2019年製作の映画)

4.3

世界は危険で面白い。

可愛い子には旅をさせよ!という子育てする上でのテンプレを、愛すべきペット達の珍騒動フィルターを通して描くというストーリーテリングに説教臭さは皆無。

それに都会で暮らすペット達
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デンジャー・クロース 極限着弾(2019年製作の映画)

4.0

神出鬼没のベトナム兵の人海戦術の真相が実は米軍の空爆から逃げてる最中という事を後で知って、全てに納得がついた。

それにしても指揮系統がポンコツ過ぎる。劇中のセリフを拝借すれば"お荷物"でしかなくて何
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9人の翻訳家 囚われたベストセラー(2019年製作の映画)

4.6

『ページを開けば世界が溢れ出す』

悶絶!最高!

本好きの端くれとして心の片隅に置いていた不満をブチかましてくれた。アートを舐めた輩にはバチが当たるのです。

ミステリーの仕掛けが秀逸だけに最初から
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映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ(2019年製作の映画)

3.3

マスターピース!癒しの狂気!

エンドロールでは原田知世ではなくて、やさしさライセンスが脳内再生されていた。

スキャンダル(2019年製作の映画)

4.0

アメリカという国は全てにおいて規模がデカい。良くも悪くも。

描かれてないだけで日本でも劇中のような案件はあるんだろうけど、スキャンダルで描かれてるハラスメントは直接的というか非人道的というか、兎に角
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ブラック・クランズマン(2018年製作の映画)

4.0

黒人差別というテーマを謳いながらもエンタメ感溢れるライトな映画に仕上げたのは流石スパイクリー。名匠。

黒人がKKKを装って、ユダヤ人が潜入するというフレッシュな設定の潜入捜査のサスペンスと、オフビー
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パージ:エクスペリメント(2018年製作の映画)

3.2

パージを施行した経緯を説明してくれるのは良いけど、あまりにも暴論過ぎ。アメリカやっぱヤベェ。いつものバトロワなパージでした。

エンドロールではケンドリックラマーのAlrightが流れる。まさかのB級
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カラー・アウト・オブ・スペース 遭遇(2019年製作の映画)

3.0

アルパカ、アルパカ、ちょっとオカピ!ではなく、ちょっとケイジ〜!

ニコラス"パープルヘイズ"ケイジ爆誕!

意味深な数々のディテールを全ぶっ壊すニコラスケイジのキレ芸っぷり。どっかのカルト教団が作っ
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悪人伝(2018年製作の映画)

3.7

Vシネみたいなタイトルでもドンソク兄貴が主役なら絶対面白いと期待値が上がる。

単純にヤクザと警察が裏で手を組みシリアルキラーを追跡するというシンプルイズベストな内容は練りに練った、いつもの韓国映画っ
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ステップ(2020年製作の映画)

3.5

この手の映画によくある、周りに悪い奴が1人もいない問題が気になる。あと健一サイドの親が距離を理由に出てこないってのも腑に落ちない。愚問だなぁ。

それでもカレンダーから、はみ出した赤い線が意味を成して
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

3.8

涙のカツアゲ映画、または説教映画になりそうな題材をエンタメ思考にスイッチする辺りが自然で、物語の世界観に偏見なく没入できるのが素晴らしい。

それに善悪や容姿をフラットな目線で追い続けたのも良かった。
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ノマドランド(2020年製作の映画)

4.3

僕らが旅に出る理由と、ありあまる富の脳内再生は避けられない。

ドキュメンタリー形式に限りなく近いフィクションという形で物語が展開するノマドランド。現在進行形のノマドの人達をキャスティングするというト
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.0

怒!ダリオアンジェルト!

悪魔より神の方が圧倒的に人をキルしてるという事を再確認させられる。流石、全能者。エグい。そして強い。クライマックスのハードゴアパーティーシーンが全てを物語っていて危なかった
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.2

メタファー。

オスは卵も産まないし、肉も美味しくないから廃棄する。という残酷なヒヨコの鑑別職というフィルターを通して描く家族の普遍的かつ、生々しい風景が時間経過と共にジワリジワリと、カーフキックのよ
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劇場版 マジンガーZ / INFINITY(2017年製作の映画)

3.3

マジンガー童貞でも冒頭とクライマックスのマジンガー無双に感服!

技のデパートライカ舞の海のような技のバリエーションとシャウトに夢中。マジンガールズというコメディエンヌも忘れてはならない。これぞエンタ
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楽園(2019年製作の映画)

3.8

楽園を継続するには贄が必要とされる。アンチ田舎に止まろう!

劇中で描かれる田舎特有の湿っぽさ、陰険さがファンタジーだとしても、これに近しいキモい文化はあるんだよな〜と、田舎出身の者は強く思うのです。
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移動都市/モータル・エンジン(2018年製作の映画)

3.0

映画ステータスで例えるなら映像に能力値を全振りしたパワータイプの映画。

設定とかメカニックはピカイチなのにストーリーの即席感が目立ってバランスが悪く残念。

予告が最高到達点だと思われる。

ハロウィン(2018年製作の映画)

3.5

まさかの続編。

マイペースにキルを重ねるブギーマンをT800とするなら、復讐の鬼と化したローリーは歴戦の兵士サラコナーである。

マイケルマイヤーズもローリーも初老という事で決闘シーンは渋め。いぶし
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ザ・クーリエ(2019年製作の映画)

3.0

オルガキュリレンコ、ゲイリーオールドマンというネームバリュー。

タイマンになるとカット数が多くなるのが気になって仕方ないが、コンパクトな内容と気合いのバイオレンスアクションは良かった。

車に敷かれ
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ソニック・ザ・ムービー(2020年製作の映画)

3.0

セ〜ガ〜。

メガドライブの懐かしさに包まれながら劇中のハイライトを振り返るシーンにグッときます。

本編はソニックだけに疾走感を求めてたけど、けっこう会話が多くてテンポの悪さが目立つ。やはり、ソニッ
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

終劇。サルベージ。

ややこしい組織とか世界観とか、これまで散々語られ考察されて来た事、全ては庵野秀明の箱庭療法の素材だったのか!と勝手に解釈。色々と叫びたい事はあるけど咀嚼しました。最高!

冒頭の
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.7

TV版+αな序と破を楽しんで観ていた自分を突き放すような冒頭からの急展開。いやQ展開。に思考回路はショート寸前。まさにQuestionな内容だ。

観終わった後の脳内は語るまでもなく"❓"だらけで消化
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ハニーランド 永遠の谷(2019年製作の映画)

4.2

3年の月日をかけた気合の撮影が魅せる映像と映画のようなストーリー展開は圧巻。正に事実は小説より奇なり。だ。

良く言えば自然と密接した土地、悪く言えば廃村間近の究極な僻地なわけで、生活するには余りにも
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方(2018年製作の映画)

4.0

ステージオブザグラウンド。

相反するモノ、長所も短所も全てが手と手を取りあって共存しダンスするというスペシャルなパーティーが近所の公園、家の庭、カリフォルニアの田舎、地球上のあらゆる場所で開催されて
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ドッペルゲンガー(2002年製作の映画)

3.3

ドッペルゲンガーとしてのストレートなオカルト展開より、人間の内に秘めた狂気に重きを置いたストーリーに面白さを感じれなかった。

回路みたいな奇怪なモノを期待したのが間違いだったか。あとWコージは濃ゆい
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長沙里9.15(2019年製作の映画)

3.5

普遍的な少年兵の会話も絶望に注ぐ絶望の真っ只中では意味が違ってくるわけで物悲しくなってくる。

あと戦場の描き方が韓国映画っぽくて、史実に基づいてるんだろうけど脚色感が悪い形で現れてた気がする。これは
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ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密(2019年製作の映画)

4.8

SWやらかし監督のライアンジョンソンが監督、脚本した怒りの傑作。爆誕!

二転三転するサスペンス映画かと思いきや、そこで終わらせないストーリー展開とテンポの良さに没入度は高めであり、事のオチなんかは最
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スーパーティーチャー 熱血格闘(2018年製作の映画)

3.5

野獣教師みたいなゴリゴリのアクション展開にはならずに、中国の教育制度の闇に斬り込むという意外と社会派な一面があり驚いた。

崩壊しつつあるクラスをドニーイェンが規格外な授業で建て直していく様はGTOで
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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.5

その男、凶暴つき。VIOLENT COP。タイトルが既に傑作でしかない。

悪が悪を処刑するバイオレンス指数の高さをハリウッドライクなモノではなく、日本らしい背伸びしない湿度の高い暴力に変換してる辺り
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エクストリーム・ジョブ(2018年製作の映画)

4.0

いつもの韓国映画あるあるな、無能警察っぷりが目立つ中でワンサゲインを目指す刑事達の奮闘はスポ根映画のように熱くて、笑えて、グッときた。

観終わった後のカタルシスと満腹感は"カメラを止めるな!"を観た
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トンネル 9000メートルの闘い(2019年製作の映画)

3.0

スタローン主演のデイライトには一歩、いや二、三歩足りなかったか。

1番のハイライトシーンはケロイドの男が乗り込んで来るシーン。あの事態に直面したらと思うとゾゾゾです。

ザ・ソウルメイト(2018年製作の映画)

3.8

あの屈強なドンソク兄貴が幽霊にビビりまくる!んー、マブリーです。

名作ゴーストを思わせるような設定ながら内容はアクションコメディ。マブリーがウーピーゴールドバーグ的な役柄が既に面白く笑える。

その
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脱獄広島殺人囚(1974年製作の映画)

3.6

松方弘樹無双。

勢いだけで突き進むストーリー展開に思わず笑ってしまうわけだが、物語の着地にはグッときた。

それにしても戦後の刑務所がヤバい。ここにブロンソンをぶち込んだら、どうなるのだろうか…

ブルー・ストーリー(2019年製作の映画)

2.8

何かある度にラップマンが登場して、ライカSDP"ま・と・め・ろ"精神で一部始終をラップでいちいちプレイバックする演出がスーパーオリジナル過ぎて邪魔。

ストーリーが魅力的なだけに残念無念って感じです。

アマンダと僕(2018年製作の映画)

4.0

良い意味で事件を引っ張らずに、主人公達の現在進行形を追っていく展開、その隙間に見せる些細だけど繊細な演出にリアリティを感じた。

時間は掛かっても少しづつ問題は移り変わっていくし、解決にも向かって行く
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.0

結婚だけが女性の幸せではない。と言うテーマに対してのラストに取る、主人公のメタ的な行動に痺れた。格好よ!

あと、どこまでも子供で無鉄砲な性格だったエイミーが、大人になっていく過程が寂しくもあり、嬉し
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