魔球ですさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

雪暴 白頭山の死闘(2018年製作の映画)

3.7

地形を活かした無駄撃ちの少ないガンアクションとノワールっぽさの格好良さが際立っているから、多少のストーリーの粗さは気にならない。

これは中国版ウィンドリバー的な位置付けな作品かと思いきやクライマック
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ロボコップ(1987年製作の映画)

4.0

この映画の直線上に名作スターシップトゥルーパーズがあるように思える。久しぶりのロボコップ、あぁーそうだったわ!と当時の思い出を巡る感覚で鑑賞。

細けーことは良いんだよ!というスタイルでガンガン進んで
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ロボコップ2(1990年製作の映画)

3.5

ロボコップ内のCMけっこう好きで注目していて、中でも2のバイオリン男は時代を選ばないアホさ加減で笑えます。

1と比べればバイオレンス指数が低めな印象でファミリー層寄りになった感じがあったりする。とは
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

4.0

貧困と環境破壊の警鐘を鳴らしながら、エンタメ要素を落とし込む映画的バランス感覚は流石ポンジュノ。

演技派揃いのキャスティング、クオリティの高い簡潔な脚本、MVのようなスタイリッシュさと意味のあるカメ
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工作 黒金星と呼ばれた男(2018年製作の映画)

4.3

濃度の高いスパイ映画でありながら、あの着地は見事。グッときた!

スパイ映画によくある派手な演出はなくとも簡潔で説明し過ぎない脚本とキャスティングスキルの高さで全くダレさせない140分。相変わらず韓国
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.3

決着は分かっていても面白い。流石イーストウッド、安定の傑作でした。

FBIのプロファイリングという名のこじつけ作業とマスコミの容赦ないメディアリンチ。胸糞&理不尽の連続には苛立ちしかないからこそ、リ
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DEAD OR ALIVE 犯罪者(1999年製作の映画)

3.8

噂ではヤバいヤバいと聞いてたけど、この日の為に何も調べないで良かったと思えるくらいの予想外過ぎる着地の仕方にセーラームーンじゃないけど思考回路はショート寸前にまでなった。素晴らしい!

あと墓地のシー
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ハミングバード・プロジェクト 0.001 秒の男たち(2018年製作の映画)

3.3

大胆にも程があるプランニングにワクワクが高まるけど、割と淡々としたテンポだから山あり谷あり展開があってもノリきれない感があった。

それにしても実話なのか?タイムイズマネーの究極の形みたいな話しは、か
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初恋(2020年製作の映画)

4.3

良い三池映画でした。

クセのあるキャラが椀子そば状態で登場しても、それぞれ見せ場がちゃんと用意されていて見事。これはルッソ兄弟でも流石に難しいのではないだろうか?と勝手に思ってます。

そんな中でも
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ジョン・ウィック:パラベラム(2019年製作の映画)

3.8

1から比べると話しが色々派生してデカくなり過ぎてる。アクションRPGみたいなノリに唖然…。

肝心のアクションはアイデア豊富で楽しめるんだけど、ジョンウィック最大の売りであるガンフーがカンフー寄りにな
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ブラッド・ワーク(2002年製作の映画)

3.3

心臓移植後に別人格が誕生するみたいなサブストーリーもなく、ただただ普通のサスペンス映画という感じで全体的に緊張感は薄めだけど、安定の面白さはある。

あと恋愛要素はノイズだったかも。イーストウッドはど
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カツベン!(2019年製作の映画)

3.7

ドタバタコメディをメインに持ってくるストーリー展開は劇中の会話でもあったように茶風林を意識したような今っぽくない印象を受けるけど、そこが逆に面白くて、ほっこりする。

何気に客演も豪華で、あの役者がこ
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4×4 殺人四駆(2018年製作の映画)

3.0

始まりと終わりの落差が面白い。サムライスピリットについて語る場面が印象的だけど主犯格の小者感が説得力を無くしてる。

別に社会派じゃなくて良いから、もっとシチュエーションに合わせたトラップ演出を観たか
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最初の晩餐(2019年製作の映画)

4.0

普遍的なテーマを確かなキャスティングと確かな食事で淡々と描く家族の風景は地味ではあるけど、満腹度はかなり高い。

家族とは何か?って考える事は大切なんだろうけど、家族って1人1人の人間で成り立ってるか
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クリード 炎の宿敵(2018年製作の映画)

3.8

アドニス忖度が過ぎていて、ライバルであるヴィクターが気の毒過ぎた。

結局んとこロッキーだってクリードだって堕ちに堕ちた主人公がネバギバ精神で息を吹き返すっていう展開があれば個人的には一定の満腹感を得
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WALKING MAN(2019年製作の映画)

2.8

貧乏設定の主人公にステューシーのパーカーを着させてしまうセンスが、この映画の全てを物語ってILL。

ラッパーとしてのアナーキーの印象と映画監督のアナーキーの印象が一致した。肌に合わない、ダサかった。
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おいしい家族(2019年製作の映画)

4.0

クセのある世界観とクセのあるキャラクターが織りなす島物語の中に、たまに現実が揶揄するようにクロスオーバーしてくるという、そのアンバランスさが面白かった。

ただ現実はもっとシビアだろうなぁ〜。この島だ
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サマー・オブ・84(2017年製作の映画)

3.8

中学ん時に住んでた家の近所のおじさんはいつもニコニコ笑顔で挨拶してくれた。

だけど夜中の2時、3時になると、ほぼ毎晩スコップを地面に擦りながら音を立て出掛けていて、ある日その様子を自宅の2階から見て
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バタリアン(1985年製作の映画)

3.8

愛すべきB級映画。

今となってはギャグなんだけど、小学生くらいの時に観た時はトラウマ。グチャグチャのギトギトなゾンビが全速力で走るわ、喋るわ、道具使うわ。怖すぎ!

しかも恐ろしい事に事実だって?ヤ
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イソップの思うツボ(2019年製作の映画)

3.3

あの傑作のカメ止め!監督だけに、シャマランじゃないけどドンデン返しを期待してしまう。これはカメ止め!の呪いだ。

内容もカメ止め!を匂わせるトリッキーな脚本で攻めているが、その割に話しの筋が見えてきた
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イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.7

ボーントゥービーワーーイ♪

この映画はノリ。あまりにも説明がないけど主役の2人がハーレーに乗っかってグッドミュージックをバッグにアメリカの荒野を駆け回る姿が格好良いから何となく最後まで観れる。そして
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ヘルボーイ(2019年製作の映画)

3.5

ゴア描写や気持ち悪さではデルトロ版を確実に凌駕していたが、ストーリーがド直球過ぎて、普通のスーパーヒーロー映画になっていたのは残念。今時のヒーロー映画にしては珍しく潔い内容で90年代の映画を観てる気に>>続きを読む

ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー(2008年製作の映画)

4.0

前作よりも格段にバージョンアップしているではないか!クリーチャーの数、スタイリッシュかつワイルドでアクロバティックなアクションの幅広さ。至高。

中でもヘルボーイを中心としたクリーチャー側のメランコリ
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LUPIN THE IIIRD 血煙の石川五ェ門(2017年製作の映画)

4.5

血は噴き出すわ、部位破壊はガンガンやるは、バイオレンス指数の高い容赦ない演出の数々。正に血煙!

先の先を読む。肉を斬らせて骨を断つ。武士道精神。修羅の道を生きる侍、石川五ェ門を堪能。

アントンシガ
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LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標(2014年製作の映画)

4.0

ストーリーは単純明快だけど、次元と次元の宿敵であるヤエル奥崎を中心としたキャラクター達が、どれもハードボイルドでスモーキー。これは格好良い。

早撃ちに拘った渋くてスタイリッシュなアクションも見応えが
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ガーンジー島の読書会の秘密(2018年製作の映画)

3.5

秘密裏に開催される読書会という舞台を活かした活字ジャンキーな人達の群像劇くらいの気持ちで観てたら割とシリアス。

結果的には良かったけど、本の良さよりも恋愛面の方が勝ってしまっていて、これじゃない感が
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エンド・オブ・ステイツ(2019年製作の映画)

3.7

シリーズ最終章?冒頭からドローンを使った奇襲攻撃が面白いし、モブキャラが空を見上げて「あれはコウモリか?」ってセリフもナイスアシストで良かった。

名だたる激戦で満身創痍、しかも逃亡者というハードモー
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.7

ルパン三世をフルCGでやってしまう事に抵抗しかないけど、いざ始まると全然ルパン三世として観れる。

ストーリー展開もテンポ良くて破茶滅茶感が楽しい。ルパンの末裔に寄ったサイドストーリーなんかは中々の格
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ヘルボーイ(2004年製作の映画)

3.8

ヒーローは生き様で決まる。

アメコミヒーロー映画でもグロには容赦ないし、クリーチャーのデザインもヌメり感があって良い意味で気持ち悪りぃ〜。

美女と野獣の野獣の魔法が解けたらイケメンの王子様だった。
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ゲットバック(2012年製作の映画)

3.7

何のクセもなく、驚きも新しさもない、安定の90sスタイルアクション映画。王道。

今では色々な味が展開されるポテトチップスだけど、結局は定番のうす塩に落ち着くという感覚に似ている。

サイモンウェスト
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.8

リングの外でも中でもレイジングブルな主人公ジェイクを見てると、これは自業自得だろうよ。と思えてくるけど、改めて観直すとジェイクに群がる人間もボクシング興行側もなかなかの問題だったりして、色々な視点が見>>続きを読む

ドライブ・ハード(2014年製作の映画)

2.3

教習車からマスタングに乗り換えてからのカーチェイスのキレの無さ。ユルい。

これは完全に内容がタイトル負けしちゃってる。何がハードだよ、ソフトだろ。

リーサル・コネクション(2019年製作の映画)

3.6

既視感あるシチュエーションをモンゴル式にカスタマイズした感じ。かなりストーリーは荒々しいけど個人的には意外と有りで近接格闘を中心としたアクションも癖が強いけど面白く、シュールなお国柄ギャグも好みだった>>続きを読む

レッドタートル ある島の物語(2016年製作の映画)

3.8

キャッチコピーから考えると人類の起源的な話しなんだろう。

あまりにも抽象的で枠に囚われない作風は、いつものジブリを期待して観ると痛い目に合うのは確実です。

それでも洗礼された映像はTVで観ても見応
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トリプル・スレット(2018年製作の映画)

3.3

VSスコットアドキンス戦は、おぉ!!っと興奮したけど、他はこのメンツだけに暴れたりない物足りなさが残る。

1番のハイライトはグレランの容赦なき暴力性。驚いたw

そして父になる(2013年製作の映画)

3.5

まだ生まれて1ヶ月とかなら分かるけど6歳で、血が繋がってないから交換します。って一体誰が幸せになれる選択なんだよって思うわけで共感はできないなぁ。

それでも是枝監督だけあって、最初から最後まで見入っ
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