志麻さんさんの映画レビュー・感想・評価

志麻さん

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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

4.5

原子爆弾はウランやプルトニウムに中性子をぶつけて核分裂させて、その化学反応で発生した中性子がさらに新たな核分裂を引き起こし、それが連鎖反応して大きな爆発を生むという仕組みである。

ドイツが降伏した後
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エイリアン2(1986年製作の映画)

3.8

エイリアンシリーズの中で唯一ちゃんと観てなかった一本。ジェームズ・キャメロンはハリウッド映画式の作り方の熟練者で、のちにターミネーター、タイタニック、アバターと大ヒット作を生み出す。

エイリアンがこ
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

3.7

突如宇宙から母船が襲来して3年。非日常が日常に溶け込み、その中で女子高生たちの青春が淡々と描かれる、という展開かと思いきや、過去の回想シーンでこの物語が一筋縄ではないことに気づく。

後章楽しみ。

エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

3.2

入植地で人口を増やすため乗組員は全員カップルで構成されていることの弊害が出まくっている。

SISU/シス 不死身の男(2022年製作の映画)

2.7

不死身のおじいちゃんがナチスをボコボコにする話。

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.0

単純な救世主誕生譚だったらポールはさっさと南へ行ってフレメンを率いてアラキーン奪還となるところだが、デューンの面白いところはポール本人は救世主になることに抵抗していて(母の後を追うと何百万もの人が苦し>>続きを読む

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

2.8

キングスマンと同じフォーマット。新たな3部作の幕開け。

落下の解剖学(2023年製作の映画)

3.9

とにかく芝居がすごい。ザンドラ・ヒュラーはアカデミー賞獲るだろう。
裁判の中盤で明らかになる夫婦喧嘩のシーンは、まるでジーナ・ローランズとジョン・カサヴェテスのようだった。

真実は誰にもわからない。
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プロメテウス(2012年製作の映画)

2.9

人間を作ったエンジニアが自身が作ったエイリアンに絶滅させられるなんてことある?と思ったけど、人間がAIに取って代わられる時代が訪れることを思うと他人事ではない。

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.6

藤沢さんと山添くん。自分の身体のことはどうにもできないけれど、互いに助け合うことはできると協力し合う2人。それは遠く離れても同じことで、まるで船乗りが一つの星を頼りに進路を決めるように、何百光年先の星>>続きを読む

カラオケ行こ!(2024年製作の映画)

3.9

ヤクザが合唱部部長の中学生をカラオケに誘って歌を教えてもらうという奇抜な設定。ヤクザの面々はかなり個性的だが、合唱部のキャラクターも秀逸で、部長を慕う和田くんに1番感情移入してしまった。

ヤクザがヤ
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PERFECT DAYS(2023年製作の映画)

3.8

おそらく役所広司と三浦友和の影踏みが見られるのは後にも先にもこの映画だけだろう。

トイレの清掃員という日々の繰り返しの中で、新しい発見や出会いが散りばめられている。木の舞踏を披露するホームレスやあや
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エクスペンダブルズ ニューブラッド(2023年製作の映画)

2.8

ウラジオストクの場所が日本の長崎あたりになってて作戦内容が全然入ってこなかった。

TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー(2022年製作の映画)

3.4

2024年最初の一本。一言で言うとミイラ獲りがミイラになる話。
あの呪物の秘密とかあっち側の世界からの救出方法とか重要なポイントは謎のまま。続編が決定しているらしいので、今度はそこを掘り下げてほしい。

ハート・オブ・ストーン(2023年製作の映画)

3.3

ほぼミッション・インポッシブル。ガル・ガドットのトム・クルーズ化現象。

タイラー・レイク 命の奪還2(2022年製作の映画)

3.6

2作目になってよりダイハード化している。タイラー・レイクがジョン・マクレーンに見えてくる。

枯れ葉(2023年製作の映画)

4.0

しれっと引退宣言を撤回していつの間にか新作公開のニュース。それもまたカウリスマキらしい立ち回りで通常運転。そういうわけで映画もまた通常運転で、学生時代に観たいくつものカウリスマキ映画を思い出して、そう>>続きを読む

ザ・キラー(2023年製作の映画)

4.0

1人の殺し屋の退屈なルーティーンをモノローグに乗せて描く冒頭。あんなに用意周到な準備をしたのに何故か失敗するという面白さ。

ストーリーだけ見れば失敗の報いを受けた殺し屋の復讐劇だけど、ディテールをと
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(2023年製作の映画)

4.0

今までの戦国時代ものでは触れてこなかった残酷な場面や残忍な言動、そして男色の部分を北野武監督らしく美化せず笑いで描いた戦国版アウトレイジ。
散々首をめぐる争いをしてきたのにラストの秀吉のセリフと行動は
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ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)

2.7

このレビューはネタバレを含みます

「この国は人の命を粗末にしすぎた。だからこのゴジラとの戦いは死者を1人も出さないことを誇りにしたいと思う」
かつての大戦のような玉砕覚悟の戦いではなく、生きるための戦い。このセリフがあった時から敷島の
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ドミノ(2023年製作の映画)

3.3

「hypnotic」は直訳すると「催眠術」だが、この映画に出てくるのはそれを超えた現実を歪める力。この能力が使えればなんでもありだろうと思ってしまうが、映画は嘘の連続という本質に触れた一作。

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ネイティブ・アメリカン連続殺人事件というアメリカの黒歴史にマーティン・スコセッシが光を当てる3時間半。

当初の脚本ではレオナルド・ディカプリオはFBI捜査官役で事件の真相を突き止めるというミステリー
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オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

3.3

ジェイソン・ステイサム×ガイ・リッチーのスパイアクション。ガイ・リッチーらしく場所や時間の流れを前後させながら、クロスカッティングで展開していく。あれよあれよと7ヵ国縦断。

くるりのえいが(2023年製作の映画)

3.8

「くるりがくるりになるために」その過程を丁寧に掬い取った映画。
「変化することに貪欲な」くるりにとって原点回帰もまた大きな変化。感覚は道標。

春画先生(2023年製作の映画)

3.9

塩田明彦監督の新作。地震が起きた日に運命的に春画に出会ってしまった春野弓子は、その日から春画の世界に没頭し、春画先生こと芳賀一郎にものめり込んでいく。そこからの弓子の変貌ぶりは不可逆的で、もう後戻りは>>続きを読む

白鍵と黒鍵の間に(2023年製作の映画)

3.9

南と博という同じ過去を持ち、同じ境遇で育ったジャズピアニストが昭和63年の銀座で邂逅する。池松壮亮が一人二役で演じているが、一人二役というよりは同じ人物の過去と未来が同じ夜に共存して描かれる、という方>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.4

ジョン・ウィックシリーズとは対照的に回を追うごとに上映時間が短くなっているイコライザー。今回は3作目で109分とお手頃な時間。

しっとりと凪の時間が長いが、やる時はやるマッコールさん。デンゼル・ワシ
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ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

4.0

ジョン・ウィックシリーズは回を追うごとに味が濃くなっている印象だが、今回は息つく暇なしの超濃厚169分!

今まで見たことないアクション(アクが強すぎて笑ってしまうくらい)の連続で、特に壁抜けの垂直俯
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福田村事件(2023年製作の映画)

3.8

関東大震災から今年で100年。災害の混乱に乗じて流されたデマによって起こってしまった悲劇。集団心理の恐ろしさ。こういう過去から目を背けてはならない。

アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.9

「グランド・ブダペスト・ホテル」以降、登場人物が増えて複数のシークエンスを同時進行で描いていく形式になっていったウェス・アンダーソン作品。今回は砂漠の街が舞台の演劇とそのバックステージものの二重構造で>>続きを読む

バービー(2023年製作の映画)

3.3

「男性社会の理想像としての女性」からの解放。ジェンダーバイアスというのは世の中にあふれていて、無自覚のうちに男性女性問わず洗脳してしまう。男性は男性らしさを追い求め、女性も女性らしさを受け入れる。>>続きを読む

MEG ザ・モンスターズ2(2023年製作の映画)

2.8

ジェイソン・ステイサムが巨大サメと戦い、そのほかのおじさんたちがタコとトカゲと戦う映画。

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

4.5

間違いなくエドワード・ヤンは天才だ。「牯嶺街少年殺人事件」を観た時も「ヤンヤン夏の思い出」を観た時も「恐怖分子」の時も毎回度肝を抜かれたけど、この映画もまたすごかった。

90年代半ばの台湾を舞台に描
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ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

あれだけなんやかんやあって最後に「セヴァストポリ…潜水艦か」って、それは冒頭のシーン観てるから知ってるよ!とツッコミたくなる終わり方だった。(鍵に関して新事実が出てくるのかと思ったがそういうわけではな>>続きを読む

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

傑作。宮崎駿のこれまでの偉大すぎる功績とその陰にある反省。そしてそれでも苦しい困難な現実を生きていかねばならないという新しい「宮﨑駿」のからのメッセージを強く感じた。

母を亡くした眞人は心を閉ざし、
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