ばーとんさんの映画レビュー・感想・評価

ばーとん

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稲妻(1952年製作の映画)

4.4

母親と種違いの三姉妹+南方帰りの長男という家庭に
やり手の男が介入することで、家族は次々に金銭的に懐柔され
男女の関係もずるずるべったりの状態に落ち込んでいく。
潔癖な末娘はこの状況に嫌気がさして家出
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暗闇にベルが鳴る(1974年製作の映画)

3.0

子供の頃にみて最も恐ろしかった映画。今みると全然怖くないし、決して褒められた出来でもないが、キメの粗いざらついた映像、何故か頻出する卑猥な会話、大仰な演技・演出等、総じて昔のポルノ映画のような、妙に淫>>続きを読む

不良番長 口から出まかせ(1970年製作の映画)

4.2

支離滅裂にも程がある。
狂ったようなハイテンションについていくだけでも大変。
こんな無茶苦茶なお祭り映画をごく普通に楽しめたんだから
高度成長期時代の人々は気力体力が充実してたんだなと実感する。
いま
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甘い生活(1959年製作の映画)

4.8

おっそろしい映画。
これが60年近く昔に撮られたというのが信じられない。
金持ちも貴族も宗教家も娼婦も大衆すべて等しく堕落しきった
現代社会の病理を誰よりも早く喝破した天才の所業。

家族だの愛だの宗
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トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

2.0

劇伴がよくない。まんま昭和のテレビドラマをみてるような安物感覚。
映画に於けるジャンク感、モンド感を強調した演出はけっこう好きな方なんだけど、ここまでテレビドラマそのものみたいなのは苦手。
音楽を担当
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バケモノの子(2015年製作の映画)

2.5

ずいぶんと悪評が多いみたいだが「おおかみこどもの雨と雪」をみて
完全にハードルの下がり切った状態で観たので意外に楽しめた。
細田守の良いところも悪いところも全部出尽くしたような作品だね。

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)

1.5

説明過多なナレーションと台詞、ストーリーを補完するために
存在させられているような勝手の良いキャラクター達。
実写で言う引きの絵が多いのは試みは面白いが新しさはない。
わたせせいぞうのイラストみたいな
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東風(1969年製作の映画)

1.5

ジガ・ヴェルドフ名義の政治モノだけど、この映画は少々事情が複雑。
ゴダールがどこまで指揮を執っていたのか知る由もないがピエール・ゴランがフランスやらイタリアやらブラジルから引っ張ってきた名だたる左翼連
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美しい暦(1963年製作の映画)

4.7

躍動感溢れるカメラワーク、計算され尽くした繊細で絵画的な構図。
ロケーション撮影で昭和の原風景が豊富に記録されていて溜息が出る程美しい。
セット撮影でも溝口を思わせる水平移動ロングテイクなど非常に巧み
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修道女(1966年製作の映画)

5.0

呪われた属性を持つ人間は生き辛い。どこへ逃げても同じこと。
涙が止まらなかった。シュザンヌは僕だ。

県警対組織暴力(1975年製作の映画)

2.5

とりあえず全員一回ちょっと黙れ、と何度も言いたくなった。
全員ヤクザならまだしも警察までヤクザと同じ行動原理で動いてて
行き当たりばったりでドンパチやらかすもんだから
頭の悪い不良漫画みたいで戸惑うば
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十三人の刺客(1963年製作の映画)

4.0

所々無作為に現代語を使っているのが気になった。
里見浩太朗と女房の会話なぞホームドラマみたいであかん。
死地の真っ只中で「攻撃は最大の防御だ!」って台詞も時代劇だとちと間抜け。
しかし豪華な役者陣、カ
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新座頭市 破れ!唐人剣(1971年製作の映画)

2.5

中国からやってきたカンフーの使い手が座頭市と闘うという無茶なお話。
ともかくラストの対決に尽きる映画なんだけどまともに闘わせ過ぎ。
サービス精神が過ぎると怪獣やSFやホラーのVSモノみたいに
映画自体
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転校生 -さよなら あなた-(2007年製作の映画)

3.5

「転校生」は僕世代の人間には特別な映画。
セルフ・リメイクしたこの作品、おずおずと観てみたが巨匠巧くなったな。
最初から最後まで徹底した斜角ショットとセピア色の色彩処理でポエティックな映像にまとめた。
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ヴァイブレータ(2003年製作の映画)

1.5

シナリオコンテストの入選作を地方のテレビ局がドラマ化して日曜夕方に放送してるのを
うっかり見た時のような気怠い退屈。
統合失調気味で承認欲求に飢えたメンヘラ三十女の呟きを延々とみせられても一つも共感で
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海月姫(2014年製作の映画)

2.0

自分は原作読んでたからまだよかったけど、
これ漫画読んでないと一つも面白くないんじゃないかな。

戦国自衛隊(1979年製作の映画)

1.5

つまらない映画だな。自衛隊が戦国時代にタイムスリップする、という設定が荒唐無稽なのだから、その後のリアリティが必要な筈なんだけど、所詮自衛隊は暴力装置なので条件さえ整えば殺人・略奪・強姦なんでもやって>>続きを読む

グリーン・インフェルノ(2013年製作の映画)

2.0

ポリコレの厳しい現代ではこうならざるを得ないかと少し悲しくなる映画だった。冒頭15分ほど人種・セクシャリティ・職業等の差別問題について、伏線と言うよりは言い訳のような描写がいくつもあって、私たちは差別>>続きを読む

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

1.5

脚本もそうとう酷いんだが、そもそもキャスティングの時点で失敗している。
宮沢りえはどっからみても聖母タイプじゃないし肝っ玉母さんでもない。
それこそ場末のスナックの美人ママさん的な幸薄く精神的にも危な
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9 3/4 ナイン スリークオーター(2012年製作の映画)

1.0

どこぞの映画マニアが薦めてたので鑑賞。
異常なクローズアップ、異常な色彩処理、異常に酷い演技の連続で
こうも異常な描き方をするからにはさぞかし異常なトンデモ展開が用意されているんだろうと期待しながら観
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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.9

青春映画の傑作中の傑作。
思春期の性衝動に翻弄される少年少女がそれぞれの悩みや葛藤を抱えつつ
台風の夜を過ごす。

工藤夕貴演じる理恵は衝動的に家出をするが、東京で二晩過ごすことで
大人になる。「狭い
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セーラー服と機関銃(1981年製作の映画)

4.5

そもそもの設定から無理のあるこの物語をコメディに逃げることなくシリアスに描き切って尚且つ映画的にリアリティを獲得していることが凄い。一般人の正義感でヤクザ社会と対立するでもなく、女子高生の楽天性で都合>>続きを読む

神様の愛(う)い奴(1998年製作の映画)

1.5

「ゆきゆきて神軍」での奥崎謙三の行動の多くが原一男の入れ知恵だったことは後に原監督自身が語っている通りで、「神様の愛い奴」を人道や倫理の見地から云々するのなら「ゆきゆきて…」の方が遥かに深刻な倫理の逸>>続きを読む

ウイークエンド(1967年製作の映画)

4.8

文句なしに面白い。こういう話、大好物なんだよな。
なんの因果も理屈もなく暴力が連鎖していく世界。
現実の暴力にモノガタリなんてねえもんな。
まあこのおはなしは「映画」なのだと念押しされてはいるが…
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SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者(2012年製作の映画)

3.0

三作を通じて映像技術的には見違える程に巧くなってる。
今回は日本映画の類型的な転落・逃亡劇をあえて踏襲していて
一、二作目までの、こういう奴らどっかにいそうだな、いて欲しいな、
という日常的な共感から
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SR サイタマノラッパー2 〜女子ラッパー☆傷だらけのライム〜(2010年製作の映画)

3.2

キャラクターの魅力が乏しいように感じた。
女性5人が主役ってこともあって画面が少々うるさい感じ。
安藤サクラが立ってるだけで存在感が際立ち過ぎて若干バランスが悪い。
前作のストーリーをなぞっただけって
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

2.0

70年代末の緩みきったナンパな空気感が子供心に憧れたあの頃の記憶と同じで笑う。
時代性を切り取ることには確かに成功しているのかもね。
陰気な日本映画界に一石投じるポーズとしての実験的演出がいま観ると
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

3.8

ゴジラの…いや怪獣映画のリテラシーがほぼゼロに等しい自分でも楽しめたので、これはきっと良い映画なのだろう。子供の頃ウルトラセブンみてた頃の感覚で言うと、怪獣モノは怪獣の途方もない巨大さをしっかり表現で>>続きを読む

オール・アバウト・マイ・マザー(1998年製作の映画)

3.2

普遍的な母性だのマイノリティ賛歌だの女性性の復権だので構成されたアルモドバルの脳内小宇宙のような映画でこれが彼にとっての桃源郷なのだろうが、周縁こそが世界の中心だみたいなえげつないまでの正当性の主張が>>続きを読む

エレファント・マン(1980年製作の映画)

4.2

子供の頃にみた時は可哀想な人のお話だと思った。
20代になって観た時はなんて悪趣味な映画なんだと思った。
今回久しぶりに観てこれは正統なヒューマン・ドラマと解釈して
差し支えないという印象をもった。
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26世紀青年(2006年製作の映画)

4.1

涙でるほど笑った。
映画の設定は「華氏451」を始めとする愚民化した未来像をよりドラスティックに表現したものだが、ディストピアものには付きものの"支配と搾取"の構造が殆ど存在せず、悪意無きディストピア
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大統領の執事の涙(2013年製作の映画)

3.0

黒人版フォレストガンプとして有名な映画。
こっちのほうがずっと良い。

桐島、部活やめるってよ(2012年製作の映画)

4.8

2012年は桐島の年だった。
その後の日本映画は桐島以前と、桐島以降に分類されることになる。
間違いなく。

網走番外地(1965年製作の映画)

4.3

べらぼうに面白い。高倉健の眼がいい。
ラストがとってつけたようなハッピーエンド風なのだけが不満。

温泉こんにゃく芸者(1970年製作の映画)

3.0

他愛もない映画でありながら、冒頭シーンを始め、映像センスが溢れる箇所が随所にあってハッとさせられる。そのテンションで全編撮りきれたら大傑作になっただろう。

蘇える金狼(1979年製作の映画)

3.8

無茶苦茶なストーリーだけど役者陣の演技が凄いので面白く観れてしまう。
こういうハードボイルドを今やるにはどう考えても役者が足りないよな。

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