往年のファンを劇場に再動員する術は、リメイクやリブートが王道だが、この手があったかと。『スター・ウォーズ』が“ファンボーイズ“ならば、『おジャ魔女どれみ』本作は、“ファンガールズ”なのだ。
瑞々しい>>続きを読む
TVシリーズの楽しげな雰囲気そのままに、映画版独自の世界観には毎作驚かされる。
今回は子どもの描いたラクガキから発するエネルギーを源に繁栄してきた架空の王国から始まる。ラクガキを介して繋がる王国とカ>>続きを読む
非常に困った。映画に引き込まれていくのに、何で引き込まれるのか理由をまったく説明できない。
とにかくロジャー・ディーキンスによるカメラの魔法を見たいという一点が、本作の鑑賞動機。
もう気の遠くなるほどの計算や、下準備を想像するに、やはりディーキンスは魔法使いに違いない。
先入観を抱かせな>>続きを読む
普段は取材する側のテレビ局の報道部を、逆に取材対象にしたドキュメンタリー。
そんなところまで映すのかと気を揉むくらい、とにかく取材の密着度がハンパない。
題材はテレビ局だが、本作の最大の見所はドキ>>続きを読む
いつものオープニングクロールに、いつものジョン・ウィリアムズ、そして懐かしい顔ぶれと、シリーズファンの気分を高めてくれる仕掛けは随所に散りばめられている。
ただ、本作には足枷が3つあった。1つは、前>>続きを読む
史実を基にした王道のストーリー故、安心して鑑賞出来る。主演2人は好演だが、クリスチャン・ベールは、仕事人として、父親として、夫としての演じ分けが特に良。
IMAXによるレースの没入感が半端ない。
映画として、寸分の隙もない完成度に、ただただ驚くばかり。ストーリーの転がし方は鳥肌ものだった。満足感だけが残る。ポン・ジュノ、恐るべし。
4Kニューマスターの吹替版特別興行で鑑賞。平日の夕方にも関わらず、新宿ピカデリーの287席は満席。会場の一体感は言うまでもない。
玄田哲章氏のシュワルツェネッガーはもはや日本の伝統芸能の域に達したと>>続きを読む
メディア・ミックスを駆使した人気キャラクターの劇場版。興行の規模は100館程度と決して大きくないものの、公開一週目より二週目の方が動員が多いという異例の大ヒット作。来場者特典や、男性限定上映など、興行>>続きを読む
再び「2」という伝説から繋がる物語を描く、極めて難易度が高いプロジェクト。シリーズの創造主であるキャメロンが製作に、リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役に復帰している点が、これまでの「2」の続編とは異な>>続きを読む
アイディアと音楽のパワーを駆使した、巨匠&巨匠による「もしも・・・」のお話。
この設定ゆえ、物語の出口は自ずと決まってしまうので、その出口にどうやって向かうのかをずっと見ていた。そこはリチャード・カ>>続きを読む
本作を観ようという動機付けは『バットマン』シリーズ最狂のヴィランを描いているからに他ならない。しかし実際観てみるとまったく異なる印象を持った。
これは監督トッド・フィリップスの、マーティン・スコセッ>>続きを読む
痛みを伴う多彩なアクション・シークエンスの数々と、登場人物たちが愚直にルール(掟)を守るという設定の面白さが、本シリーズの魅力。
2のエンディングを見ると、3はかなりハードな幕開けになると予想したが>>続きを読む
う〜ん。色々惜しい。ブラッド・ピットの初期設定とか、SFジャンルで「声に出したい読みたい撮影監督」ホイテ・ヴァン・ホイテマを配してるとか、良作の素地はあったはずなのに、本当に惜しかった。
やりかたに>>続きを読む
またタランティーノ先生に、課題映画の宿題をたくさん出されてしまった。今回の課題は60年代後半のハリウッド。
本作も決して万人受けするテーマではないのだが、彼の作品演出が強烈なレコメンド装置となり、タ>>続きを読む
没後1年の命日に、日本公開。まるで死期を悟ったかのような演技を見ると、大変感慨深い。
バート・レイノルズのキャリアの最盛期をつぶさに見てきたわけではないが、『ロンゲスト・ヤード』や、彼のキャリアを土>>続きを読む
安定のイルミネーション。キャラクターの描きわけ、並行して進行するプロット、もう見事としか言いようがない。マックスの成長ぶりが嬉しい。パンクなおばあちゃんも素敵!
華々しくスターダムにのし上がりながらも、天才が常に抱き続ける「孤独」がこれでもかというくらい繰り返し描かれる。
冒頭から昇り調子の人生を描いている時のテンポの良さと演出は秀逸だが、その人生に暗雲が立>>続きを読む
それは題材そのものかもしれないし、丁寧に描き込まれた風景や雨粒かもしれないし、音楽の使い方かもしれないが、兎に角監督が描く世界へ、観客を徹底的に引き込んでやろうとする力強さを終始感じ続けた。
流石に>>続きを読む
150館足らずの上映で、公開2週目で興行収入が2億を突破。それだけでも本作への関心の強さが伺える。
映画と割り切って観れば良いが、現役の新聞記者の著作が原案になっており、迫真性を強く感じる。それはこ>>続きを読む
ケヴィン・ファイギによると、本作はMCUフェーズ4の最初ではなく、フェーズ3の最後の位置付けになった。そうなると本作の受け止め方は「エンドゲーム」の後日譚ということになる。
壮絶な「エンドゲーム」後>>続きを読む
軍事アクションと政治サスペンスが程よくバランスした群像劇。原作は未読。
撃つか撃たないかで逡巡するのがこのジャンルにおいては見せ場になるが、当事者が日本となると、その描写を余程丁寧にやらないと一気に>>続きを読む
シリーズ続編に、JとKを出さないという極めて高いハードルを課したMIB。でも彼らと渡り合う新バディに抜擢されたのは、雷神ソーと、ヴァルキリーだ。
正直あざといと感じたが、これはこれで見てみたいと思わ>>続きを読む
実際に起きた事件をベースに描かれる作品は星の数ほどあるが、その当事者を物語の中に登場させてしまう作品は、余りお目にかかったことがない。
ドキュメンタリーとフィクションの中間を行くこの演出が、映画序盤>>続きを読む
「潜水艦映画に駄作なし」という言葉が、いつしかこのジャンルのハードルを過度に上げてしまっていることは否めない。
私見だが、その言葉の意味するところは
⑴閉塞された空間
⑵艦外情報が取りにくさ
⑶レ>>続きを読む
悪態をつく、妙におっさんくさい「あの熊」のお陰で既に免疫があるので、かわいいピカチュウの外見とは裏腹に、言動がおっさんという設定にすんなり入っていける。
ピカチュウを始め、スクリーン狭しと動き回るポ>>続きを読む
何を書いても陳腐になってしまいそうだから、ただ一言。
こんなにも夢中になれるものを世に送り出してくれて、ありがとうございます。
原作は未読だが、シンプルな物語にスッと入って行ける。
集客が期待できる人気俳優と、脇を固めるベテラン俳優のキャスティングがうまく機能している。主演の山﨑賢人よりも、むしろ吉沢亮の熱演に目が行く。>>続きを読む
1997年から続く劇場版「名探偵 コナン」は、江戸川コナンと、作品ごとにフォーカスされる主要キャラを巧みに組み換えて、ファンの気持ちを掴んで離さない。今回は月下の奇術師=怪盗キッドと、蹴撃の貴公子=京>>続きを読む
冒頭から潔いバカバカしさに、映画好感度が高い。次から次へと登場する細かい地域ネタ(ひょうちゃん!)、ご当地俳優・タレントがシンプルに笑える。それでいて単に埼玉を貶めるだけじゃなく、映画の出口のようなも>>続きを読む
今や誰もが知っている「イラク戦争の嘘」を、当時果敢にも暴こうとした気鋭のメディアという良素材を扱いながら、「今そこにある危機」感がまったく伝わってこない演出が大変に残念。
配役は、ウディ・ハレルソン>>続きを読む
軽妙なやりとりもあるにはあるが、いつ爆発するかわからない爆弾をずっと見せられているような、終始緊張感が続く作品であった。
フィクションならタランティーノぽい題材だが、これは史実をベースにしたスパイク>>続きを読む
家庭を顧みなかった男の贖罪の旅。物語としては珍しくはないが、実話から着想を得ていること、その旅が裏社会のブツの運搬であったことに強く興味を持った。そして監督・主演はイーストウッド御大、助演は弟子のブラ>>続きを読む
視覚を封じられる観客は、頼るべき情報が主人公と同じ聴覚のみ。ただ主人公は日々緊急対応を仕事にしているわけで、電話の向こうの声の主の微妙な違和感に気づくこと可能だ。
映画をすべて、観客側の想像力に委ね>>続きを読む
やはりMCUの魅力はキャラクターの描き方に尽きる。またひとり愛すべき人ができてしまった。
わかっていたことだが、2019年がアベンジャーズの節目だという実感わいてきた。
映画に遅れないように。映画>>続きを読む