メディア・ミックスを駆使した人気キャラクターの劇場版。興行の規模は100館程度と決して大きくないものの、公開一週目より二週目の方が動員が多いという異例の大ヒット作。来場者特典や、男性限定上映など、興行>>続きを読む
再び「2」という伝説から繋がる物語を描く、極めて難易度が高いプロジェクト。シリーズの創造主であるキャメロンが製作に、リンダ・ハミルトンがサラ・コナー役に復帰している点が、これまでの「2」の続編とは異な>>続きを読む
アイディアと音楽のパワーを駆使した、巨匠&巨匠による「もしも・・・」のお話。
この設定ゆえ、物語の出口は自ずと決まってしまうので、その出口にどうやって向かうのかをずっと見ていた。そこはリチャード・カ>>続きを読む
本作を観ようという動機付けは『バットマン』シリーズ最狂のヴィランを描いているからに他ならない。しかし実際観てみるとまったく異なる印象を持った。
これは監督トッド・フィリップスの、マーティン・スコセッ>>続きを読む
痛みを伴う多彩なアクション・シークエンスの数々と、登場人物たちが愚直にルール(掟)を守るという設定の面白さが、本シリーズの魅力。
2のエンディングを見ると、3はかなりハードな幕開けになると予想したが>>続きを読む
う〜ん。色々惜しい。ブラッド・ピットの初期設定とか、SFジャンルで「声に出したい読みたい撮影監督」ホイテ・ヴァン・ホイテマを配してるとか、良作の素地はあったはずなのに、本当に惜しかった。
やりかたに>>続きを読む
またタランティーノ先生に、課題映画の宿題をたくさん出されてしまった。今回の課題は60年代後半のハリウッド。
本作も決して万人受けするテーマではないのだが、彼の作品演出が強烈なレコメンド装置となり、タ>>続きを読む
没後1年の命日に、日本公開。まるで死期を悟ったかのような演技を見ると、大変感慨深い。
バート・レイノルズのキャリアの最盛期をつぶさに見てきたわけではないが、『ロンゲスト・ヤード』や、彼のキャリアを土>>続きを読む
安定のイルミネーション。キャラクターの描きわけ、並行して進行するプロット、もう見事としか言いようがない。マックスの成長ぶりが嬉しい。パンクなおばあちゃんも素敵!
華々しくスターダムにのし上がりながらも、天才が常に抱き続ける「孤独」がこれでもかというくらい繰り返し描かれる。
冒頭から昇り調子の人生を描いている時のテンポの良さと演出は秀逸だが、その人生に暗雲が立>>続きを読む
それは題材そのものかもしれないし、丁寧に描き込まれた風景や雨粒かもしれないし、音楽の使い方かもしれないが、兎に角監督が描く世界へ、観客を徹底的に引き込んでやろうとする力強さを終始感じ続けた。
流石に>>続きを読む
150館足らずの上映で、公開2週目で興行収入が2億を突破。それだけでも本作への関心の強さが伺える。
映画と割り切って観れば良いが、現役の新聞記者の著作が原案になっており、迫真性を強く感じる。それはこ>>続きを読む
ケヴィン・ファイギによると、本作はMCUフェーズ4の最初ではなく、フェーズ3の最後の位置付けになった。そうなると本作の受け止め方は「エンドゲーム」の後日譚ということになる。
壮絶な「エンドゲーム」後>>続きを読む
軍事アクションと政治サスペンスが程よくバランスした群像劇。原作は未読。
撃つか撃たないかで逡巡するのがこのジャンルにおいては見せ場になるが、当事者が日本となると、その描写を余程丁寧にやらないと一気に>>続きを読む
シリーズ続編に、JとKを出さないという極めて高いハードルを課したMIB。でも彼らと渡り合う新バディに抜擢されたのは、雷神ソーと、ヴァルキリーだ。
正直あざといと感じたが、これはこれで見てみたいと思わ>>続きを読む
実際に起きた事件をベースに描かれる作品は星の数ほどあるが、その当事者を物語の中に登場させてしまう作品は、余りお目にかかったことがない。
ドキュメンタリーとフィクションの中間を行くこの演出が、映画序盤>>続きを読む
「潜水艦映画に駄作なし」という言葉が、いつしかこのジャンルのハードルを過度に上げてしまっていることは否めない。
私見だが、その言葉の意味するところは
⑴閉塞された空間
⑵艦外情報が取りにくさ
⑶レ>>続きを読む
悪態をつく、妙におっさんくさい「あの熊」のお陰で既に免疫があるので、かわいいピカチュウの外見とは裏腹に、言動がおっさんという設定にすんなり入っていける。
ピカチュウを始め、スクリーン狭しと動き回るポ>>続きを読む
何を書いても陳腐になってしまいそうだから、ただ一言。
こんなにも夢中になれるものを世に送り出してくれて、ありがとうございます。
原作は未読だが、シンプルな物語にスッと入って行ける。
集客が期待できる人気俳優と、脇を固めるベテラン俳優のキャスティングがうまく機能している。主演の山﨑賢人よりも、むしろ吉沢亮の熱演に目が行く。>>続きを読む
1997年から続く劇場版「名探偵 コナン」は、江戸川コナンと、作品ごとにフォーカスされる主要キャラを巧みに組み換えて、ファンの気持ちを掴んで離さない。今回は月下の奇術師=怪盗キッドと、蹴撃の貴公子=京>>続きを読む
冒頭から潔いバカバカしさに、映画好感度が高い。次から次へと登場する細かい地域ネタ(ひょうちゃん!)、ご当地俳優・タレントがシンプルに笑える。それでいて単に埼玉を貶めるだけじゃなく、映画の出口のようなも>>続きを読む
今や誰もが知っている「イラク戦争の嘘」を、当時果敢にも暴こうとした気鋭のメディアという良素材を扱いながら、「今そこにある危機」感がまったく伝わってこない演出が大変に残念。
配役は、ウディ・ハレルソン>>続きを読む
軽妙なやりとりもあるにはあるが、いつ爆発するかわからない爆弾をずっと見せられているような、終始緊張感が続く作品であった。
フィクションならタランティーノぽい題材だが、これは史実をベースにしたスパイク>>続きを読む
家庭を顧みなかった男の贖罪の旅。物語としては珍しくはないが、実話から着想を得ていること、その旅が裏社会のブツの運搬であったことに強く興味を持った。そして監督・主演はイーストウッド御大、助演は弟子のブラ>>続きを読む
視覚を封じられる観客は、頼るべき情報が主人公と同じ聴覚のみ。ただ主人公は日々緊急対応を仕事にしているわけで、電話の向こうの声の主の微妙な違和感に気づくこと可能だ。
映画をすべて、観客側の想像力に委ね>>続きを読む
やはりMCUの魅力はキャラクターの描き方に尽きる。またひとり愛すべき人ができてしまった。
わかっていたことだが、2019年がアベンジャーズの節目だという実感わいてきた。
映画に遅れないように。映画>>続きを読む
セルジオ・レオーネの傑作を愛する男たちが、自らの手で墓地のセットが組まれたロケ地を復元しようとする活動を追ったドキュメンタリー。
映画の視聴環境が色々便利になって、年間数多くの作品を簡単に観ることが>>続きを読む
性格も、肌の色も、まったく異なる男たちのウェルメイドなロードムービー。すれ違いながらも、互いに絆を深めていくという王道のプロットは、爽やかで心地よい。
本作で孤独な天才ピアニストを演じ、二度目のオス>>続きを読む
人類で初めて月面に降り立ち、地球に生還したニール・アームストロングの半生を描いている。
本作が魅力的なのは、今最も力のある監督のひとりであるデイミアン・チャゼルと、微かな表情の変化で感情を巧みに表現>>続きを読む
顔芸あり、泣き所あり。期待して、期待に違わぬ映画づくりが素晴らしい。
物語を転がす役割が、映画の序盤と、中盤以降でまったく違うのも楽しい。これは人に勧めたい。
メリー・ポピンズはきっかけを与えるだけで、困難に立ち向かい、未来を切り開くのは自分たち自身なんだ、というメッセージがまず良い。
メリー・ポピンズが見せてくれる不思議な世界が、いちいち楽しい。実写とア>>続きを読む
1988年。大統領に一番近い男=フロントランナーと目されていた民主党候補者ゲイリー・ハートの選挙キャンペーンを描いている。
史実を扱いながら、主人公、家族、選挙スタッフ、メディアそれぞれの視点から物>>続きを読む
ある中流家庭の人間模様を、家政婦の視点から、動乱の70年代メキシコの世相を交え、全編モノクロームの映像で描く。
まず、その美しい映像に引き込まれる。登場人物のアップや、台詞は少なく、物語は淡々と進み>>続きを読む
すべては物語を結末に持っていくという目的のため。
重要人物を空港まで護送するミッションの難易度を伝えることや、チームメンバーの人間関係を深掘るとか、もっと映画を面白くできたはずの作業が脇へやられた感>>続きを読む
前作はゲーム世界を可視化、本作はインターネット世界を可視化している。検索や広告、SNSなど、日々接しているテクノロジーを「絵にするとこういうことだよね」と突きつけられる感じが楽しい。
ピクサー作品ほ>>続きを読む