Kさんの映画レビュー・感想・評価

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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

4.5

テアトル新宿 トークショー付き
前作に続いてすごくよかった。
冒頭の雨のシーン。16mmのフィルムの映像が流れた瞬間にその手触りの優しさから泣きそうになった。
映像もそうだが、作中の人物への寄り添い方
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エル・スール(1982年製作の映画)

4.0

初めのシーンから素敵。窓から少しずつ光が入ってきて顔が見える感じが技巧的で見入る。

内戦で体制側の身内と仲違いして、恋人?不倫相手?と別れた過去を持つ父親の男としての顔をしる過程で成長していく、少女
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

4.0

映画のための映画。映画の力を存分に描く。
座らせて話すだけの映画だか、その会話劇の中に記憶とアイデンティティの話が盛り込まれる。
とても好きな映画ですが、長い。

(2023年製作の映画)

3.5

序盤から続く鏡のメタファー。この映画そのものも私たちの映し絵として決して無視できない。
宮沢りえとオダギリジョーの演技の良さ。
後半は若干スプラッター感が出るが、相模原事件の背景をしっかりと取り込んだ
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水は海に向かって流れる(2023年製作の映画)

2.5

原作の長さをなんとか映画の2時間の尺でうまくまとめた作品だとは思う。
原作では榊さんの謎めいたところをもう少し引っ張っている印象があるが、映画は割と早くに観客も直達もわかってしまい、淀みや引きが弱くな
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キル・ビル Vol.2(2004年製作の映画)

3.0

蛇のシーン最高だ。修行のシーン最高だ。絵が撮れてる。

キル・ビル Vol.1(2003年製作の映画)

3.0

オマージュ多すぎて追いつけないけど、タランティーノのB級映画感満載。vol2の方が面白いと感じるのは元々1本で流そうと思ってたからこそなのか。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ジブリが築いた一時代が終わるんだなというか、見てて寂しくなった。
軍事産業で儲けるブルジョワの父は亡き母をよそに新妻を迎える。キスシーンだけ描かれて、その後の行為は描かない優しさというか残酷さ。ブルジ
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ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)

3.5

カニバリズムってこんなエロティックなんだっけ。最初は異様とも思えるイーターの行為が後半はめちゃくちゃエロい。そして愛。
ロードムービーでだらだらみてしまったのは勿体無い。
シャラメがダンスするシーンが
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.0

アルパチーノかっけぇなぁ。
時間を追うごとに冷酷さを増していくマイケル。とにかく長い。でも名作。

コレクター(1965年製作の映画)

3.0

当時衝撃だったろうね。昔の映画のシンプルなカット割りがわりと好き。

ハードエイト(1996年製作の映画)

4.0

このぐらいの長さで良いはずなんだよな。とにかくかっこいい。PTAの初長編映画。

かぐや姫の物語(2013年製作の映画)

3.0

あんまり期待せずに見たけど、好きやで。日本の四季折々でて、山岳信仰もベースにあるのがアニメーションのタッチのせいなのかよくわからないが趣がある。

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.0

何回も見たくなるし、見てしまう。
物語ではなく映像そのものに魅せられてるから飽きない。60ミリ弾を投げまくってる後ろから戦車が現れるシーンは何度見ても圧巻。
話の筋がシンプルで綺麗な分、映像そのものは
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

グラウンドルールを理解するまでに時間がかかり、SFとして成立するのかどうか迷う時間が続いてそれも含めてドキドキ感がある。後半になって、主人公自身がエンパワメント他宇宙の自身により、もしくは娘によりエン>>続きを読む

すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

2.5

世界系の限界を知る。
社会全体も大事、個人も大事、主人公だけがヒロイックな語り手になってるけど大小あれどほかの描かれない物語や歴史に残らない話なんていうのはザラにある。
世界系では語りえない物語にどう
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THE FIRST SLAM DUNK(2022年製作の映画)

3.0

めっちゃ斜に構えてみたけど面白かった。脚本の良さとモーションキャプチャーでのリアルな臨場感で熱量伝わってきた。
井上雄彦脚本、監督、原作とか多彩すぎる

ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.0

ほんの少ししか語られない主人公。しかもケイコ自身はほとんど話さない。リング上で悔しさに滲んだ叫び声か、悲しい一言。ただボクシングの練習をして試合をして日常を送るケイコの姿になぜこんなにも心打たれるのだ>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

3.0

この映画の吾郎ちゃんがどうも好きになれない。欲しいものを手放していく、この映画に漂う雰囲気にうまく馴染めない。不倫した奥さんに怒りを感じないことってそんな悪いことなのか。喫茶店である必要もどこまである>>続きを読む

昭和残侠伝(1965年製作の映画)

3.5

敗戦後の闇市、美空ひばり、ヤクザと警察。いちいち勉強になる。
どんなに古くても、カットの切り替わりのテンポが早くても色褪せない体当たりの演技力。
高倉健がかっこよすぎて男として恥ずかしくなる。仁義と資
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退屈な日々にさようならを(2016年製作の映画)

3.5

カネコアヤノは相変わらず存在感があるな。
なんだろう、今泉力哉氏の独特な間とセリフがよく出てる。世の中の当たり前や死生観すらも疑ってかかる、斜めから見た世界って多分こんな感じだろうな。それぞれが生きづ
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.0

今泉力哉氏の名前から鑑賞。
観終わってから窪美澄氏原作と気付き、あの透明感は窪さんの透明感だなと妙な納得感。
「かそけし」は今にも消えてしまいそうなほど、薄い、淡い、あるいは仄かな様子を表す語。
陽は
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