3さんの映画レビュー・感想・評価

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映画(504)
ドラマ(3)

千と千尋の神隠し(2001年製作の映画)

4.5

永遠のバイブルで、多分これ以上の映画体験は死ぬまで出来ない。

非常に多面的な映画なので、どういう映画なのか分からないというのが正直なところだが、「破壊と再起」が1つの大きなテーマだと思う。

人との
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.7

これまでの『序』も『破』もハイスピードで攻めてきてのヨーロッパ映画か!という怒涛の失速の腫れ物枠の『Q』、初めて見ました。

単体の映画として見るにはまあ良いんだけど、エピソード1つ1つから得られる情
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かもめ食堂(2005年製作の映画)

3.7

この言語できない良さを受け入れることが映画の楽しみだと思う。
ビバ、まったり。

コリアタウン殺人事件(2020年製作の映画)

3.6

面白くはないのだが、無駄にキレの良いテンポに追い立てられてあっという間に見終わった。

1番面白いかったのは字幕が黒抜きの枠に書かれる形の、テレビ番組やYouTubeの字幕表示でよく見る表記になってた
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ブルーバレンタイン(2010年製作の映画)

3.8

予め複数の人に警告されていたけど、やはりしんどい。

夫婦のすれ違いは主に夫ディーンの暴走が中心で、それ自体は揺るぎないものだけど、元カレとの関係が切れてない状態でディーンはそうと知らずに関係を持って
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

見も蓋もないことを言うと、全部平均点を狙ってきた模範的スリラー作品といった感じ。

散歩する侵略者(2017年製作の映画)

3.6

概念を盗む宇宙人。
ゴダールの『アルファヴィル』のように近未来の舞台やら特殊効果やらを必要としないアイデア勝負のSFは邦画と相性がいい、はずで、実際この映画もなかなかに良い感じであったのだが、その設定
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回路(2000年製作の映画)

3.8

優しい映画だった。

ホラーというのは基本的に「向こう側」の恐ろしさを描くが、本作はネットという第二の現実を支点に彼岸と此岸とを混線させ、半永久的に続く世界の外側の悲しみを描いている。

最後に出てく
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グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)

3.6

『クローバフィールド』の人間視点で『シン・ゴジラ』のように体制の動きも踏まえたドラマを描いたキメラ的作品。
怪物がグロいってほどでもない絶妙なディティールで、大きさもトラックぐらいなので、ゴジラのプロ
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.7

最初から最後までぎっしりした話。大人も子供もパディントンが大好き。

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.8

不条理だ。物語も、音楽も、何もかも。

複数の異なる時代が同時点に併存する、過去の噴出物(=ギリシャ神話的)たる物語は、監視社会の広角レンズによって鳥瞰され、同害報復の復活が高らかに謳われ、世界は分節
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ワンダフルライフ(1999年製作の映画)

3.7

「死んだ後に1番記憶に残る思い出を選んでそれを胸にあの世に旅立つ」

フィクションの良いところは、ありえない設定をさもあるかのようにして思考実験を行えるところだが、そこに是枝作品の静的なカメラワークと
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ザ・ファイブ・ブラッズ(2020年製作の映画)

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ベトナム側の酷評も頷ける、BLMの外側に出ようとしてやはり内側に収まってしまうところが今撮れる物語の視座の限界点か。

U・ボート(1981年製作の映画)

3.7

3時間半のディレクターズ・カットで鑑賞。

アマゾンプライムの作品紹介文には「戦争には栄光なし、生存あるのみ」と書いてあるが、まさに本作の真髄を言い表した表現だと思う。
時間進行に対する展開の盛り上が
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デッド・ドント・ダイ(2019年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

「魂と交換に欲望の対象を手に入れた成れの果てがゾンビだ(トム・ウェイツのセリフの意訳)」
物象社会が生み出したゾンビを弔うには、自らも観客が望む結末通りに動かねばならなかった。まさにゾンビに魅入られて
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

3.8

語られた物語は自己破壊と統合の話。一瞬映る男性器は理性の支配する人間社会に暴力的に侵入するエロスでありバイオレンスであり、それを見守るビルからの光景はノイズ=知性における暴力的なバグで掻き消され、理性>>続きを読む

トゥルーマン・ショー(1998年製作の映画)

3.5

これが面白くないということは人口に膾炙したということだね、つまりは良い作品。

空気人形(2009年製作の映画)

3.7

心の埋め合わせをどうしよう。

誰か大切な人、代わりの誰か、それか人以外のペットや人形。

誰もがきっと誰かの代わりで、誰もがその人にしかないものを見いだされて生きている。

都会は寂しいけど、色んな
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ホドロフスキーのサイコマジック(2019年製作の映画)

3.7

精神分析は「言葉」で、サイコマジックは「行動」だという冒頭でのホドロフスキー自身の説明にあるように、この映画で見ることとなるのは、家族の問題や吃音、鬱などを抱えた相談者に処方された様々な奇抜な行動(奇>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

3.8

「本当のことは重要じゃない」「法定では誰も本当のことを言わない」。裁判における形式主義の桎梏を主題としたこの映画を見て、苛立たない人はいないと思う。
弁護士重盛役の福山雅治の傍若無人ぶり(極度の甘党で
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A.I.(2001年製作の映画)

3.9

愛するということは過去でもなく未来でもなく今を生きるということ。
生きるということは今を愛するということ。

歩いても 歩いても(2007年製作の映画)

3.8

どこまでも小津調な是枝作品。
頑固でエリート主義を隠そうとしない父と衝突する息子であるが、保守的である家庭であるからこそ、食事という共同の場を囲み、関係性は維持され続ける。
そういえば本家の小津作品で
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ゴッドファーザー(1972年製作の映画)

3.7

part2の途中で断念。

あまりにも出来すぎていて、逆に言葉が出てこない。

誰も知らない(2004年製作の映画)

3.7

以前『万引き家族』の感想に言葉を詰まらせた記憶があるのだが、その理由として、取り上げる題材が極めて特殊で社会批判的なものであったにも関わらず、極めて日本人的な情感に訴える、平凡な日々の描写に家族の話を>>続きを読む

ウルフ・オブ・ウォールストリート(2013年製作の映画)

3.7

相変わらずのアウトローな奴らを描くスコセッシ節の炸裂。
勧善懲悪がタランティーノ節なら、スコセッシは、「悪は死んでも治らない」。
何度でも地獄から這い上がる主人公ジョーダンに同情の余地はないが、比類す
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ゆれる人魚(2015年製作の映画)

3.6

ディカプリオ版『グレート・ギャッツビー』で流れる10年代パリピサウンドを聞いたときにも思ったが、こういう大胆なカルチャーの転換をさせる解釈にこそ、古典的作品を改めて映像化する意味があると思う。

80
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スター・トレック(2009年製作の映画)

3.6

物心つく前に親の横でかつての劇場版を見ていた以外はアマゾンプライムのドラマ『ピカード』を何故か1話だけ見た、というスター・トレック完全初心者が、本作を見た印象は「普通のSF映画」。

数シーズンのドラ
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パディントン(2014年製作の映画)

3.6

古典的なスラップスティックコメディー。

ただ、ロンドンのよそ者への疎外的な空気感など、社会風刺的な要素があったのが良かった。

ベン・ウィショーの憐憫を誘う演技はいつも通り。

私が、生きる肌(2011年製作の映画)

3.8

執着すること。それは多くは悪徳とされるが、その終着点は美しい。

一人の人間を新たな別人に仕立て上げる医者の執念。それは亡き妻への執着心であり、フェチズムの到達点でもある。

美しく並ぶ手術用器具、丁
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マジカル・ガール(2014年製作の映画)

3.7

東欧映画に似た、淡々とした味わい。行われていることは、女性に対する異常な愛情(性愛ではない)、そのために他人を犠牲とする非情。それでも、肝心のバイオレンスを割愛することにより叙情的な美しさが生まれる。>>続きを読む

ロスト・リバー(2014年製作の映画)

3.6

不条理のリンチ作品と色彩炸裂のレフン作品とを混ぜてちょっとグレードダウンさせたような作品。

ストーリーは分かりやすいようで意味不明で、寓意性を見出すにはやや表面的か。

いつか自分らしい映画が撮れる
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13th 憲法修正第13条(2016年製作の映画)

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奴隷制度を廃止したものの、軽犯罪で身柄を拘束して実質奴隷扱いをするという選択肢を生み出した温床、憲法修正第13条。
公民権運動で平等な人権を得たかと思えば、麻薬を健康問題から犯罪案件として扱いだし、あ
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