ムチコさんの映画レビュー・感想・評価 - 21ページ目

ムチコ

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ラブホテル(1985年製作の映画)

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とても好きな作品ですが、録画ので見たらR15に編集されてたみたいで、「あたし天使なんだって」のところがそっくりなかったような気がする

キッド(1984年製作の映画)

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ずいぶんと荒削りな。でもこの先の長編で出てくるモチーフが見え隠れする。

パリの恋人たち(2018年製作の映画)

3.5

子供が「大人の頭で考えたおませな子供」っぽくてちょっと。

8月の終わり、9月の初め(1998年製作の映画)

5.0

マチュー好き…結婚して…。
ヴィルジニーもエロくてよかったけど、わたしはジャンヌ・バリバールが困ったような笑顔のまま喋るやり方がすごく好き。

居るのはつらいよ映画。あとお金大事映画。
ミア・ハンセン
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イルマ・ヴェップ(1996年製作の映画)

4.0

俺のミューズに俺のしてほしい恰好をさせるぜ! という欲が伝わるし、実際マギーチャンはとても美しい。アサイヤスってわかりやすい。
特集でいくつも続けて見ているので、これがアサイヤスの好きモチーフ・好きシ
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DEMONLOVER デーモンラヴァー(2002年製作の映画)

3.5

珍作だけどきらいじゃない。

なにも前情報なく見たので「アビさん!」と衝撃を受けた(シャワーシーンまである)。皆が『ロスト・イン・トランスレーション』だと言うのも納得。

『パーソナル・ショッパー』と
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HHH:侯孝賢(1997年製作の映画)

3.9

フィルメックス2019
侯孝賢の「乾杯」熱唱を聞く女性陣がめんどくさそうにしてて良い。オスでいたいんや。
『憂鬱な楽園』を見て十份へわざわざ行った自分としてはアサイヤスが聖地巡礼したくなる気持ちわかる
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溶岩の家(1994年製作の映画)

4.2

好き。
夜の屋上で踊るのを少し遠くからぼんやり捉えるカット。横移動。聞き取れないクレオールの言葉。

序盤から、赤いミニドレスの若い女の子が無防備な格好でひとり異郷をガツガツ歩くシーンで、これ完全に『
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METライブビューイング2019-20 プッチーニ「トゥーランドット」(2019年製作の映画)

4.0

オペラ全く不案内で、プッチーニの未完の遺作、荒川静香、くらいしかイメージなく見たんだけど、わりとズブズブに感涙した。
「プライドと恐れゆえに冷酷に振る舞うしかないお姫さま」が好きなのだ。

ゼフィレッ
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車夫遊侠伝 喧嘩辰(1964年製作の映画)

4.2

「俺が俺のまんままっすぐ生きられるならどこでもいいんだ」
これも好きな映画。大阪駅のオープンセット(外壁は書き割り)

なんでこの二人が恋に落ちるのか、なんでOKしちゃうのか、そういうの全部すっ飛ばし
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クリムゾン・ピーク(2015年製作の映画)

3.5

衣装と美術にうっとりだったからまあよし。デルトロは顔(頭)をどうにかするの好きだね

瞼の母(1962年製作の映画)

3.8

もうほんと、わかってても辛い。何の意地なんだ君らみんな…!

セットが限られてるせいか歌舞伎ぽさが強い。後半の長回し。

骨までしゃぶる(1966年製作の映画)

5.0

コッテリコテコテの加藤泰ワールドで何度見ても好き。
桜町弘子が自分で人力車引っ張っちゃうとこで間違いなく泣いてしまうんだけど、今回はその前の「ぐっすり寝たの初めて」あたりでもうウルウルしていた。夏八木
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アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.2

おじいちゃんたち楽しかったけど長かった…アプ渋で見たせいもある。
30分×5回のドラマシリーズで見た方がよかったかもしれない。

なんとなく3部くらいに分かれていて、スコセッシが撮りたかったのは終盤の
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ボーン・イン・フレイムズ(1983年製作の映画)

4.0

社会民主主義革命が成立したのちの近未来アメリカ、為政者が変わっても抑圧の構造は変わらない…、って、この映画が作られたのは1980年代なんだけど、2020年近くになっても全然変わってないじゃないですか。>>続きを読む

WASP ネットワーク(2019年製作の映画)

3.9

TIFF2019

1990年代キューバからフロリダへの亡命、経済制裁、テロ活動、などを群像劇的にとらえていて、サスペンスフルではあるんだけどなんか一方でフワッとしてた印象も残る不思議な映画だった。お
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マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

3.9

TIFF2019

ノア・バームバックにあまりいい印象を持っていないわたしだけど引き込まれる、主演2人の圧の強さ。舞台劇のよう(冒頭からそれが示唆されるんだけど)
アダム・ドライヴァーもスカーレット・
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デルフィーヌとキャロル(2019年製作の映画)

5.0

じっとりしてなくて好き。

デルフィーヌ・セイリグはすらっとした綺麗な人、という印象で来歴を知らなかったけど自分の言葉で語れる強い人だった。尊敬する人(俳優?)を聞かれて「サフラジェット」と答える。こ
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去年マリエンバートで(1961年製作の映画)

4.5

きらびやかな城、幾何学的なフランス式庭園、シャネルの衣装、どこをとっても一部の隙もない美しさ、そしてなんの話なんだかさっぱりわからない。
あるはずのない出会い、起こったはずのない記憶、鏡をはさんだ対称
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濡れた壷(1976年製作の映画)

4.5

再見。小沼映画はつねにエロい。

レイプして「ちょっと見直しちゃったわ」もないもんだが、マネキンやサングラスを使った「見る/見られる」のエロスにワクワクします。

死角関係 隣人夫婦男女四人のからみ合い(1987年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

火サスを映画館で見るのは謎のお得感がある。
酒井和歌子のキレっぷりが見事。とくにセロハンテープぐるぐる(鍋底こするのといい、日常音のノイズで埋める神代テクニック)
あれで迎えに行ってやり直せると思うと
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やくざ観音・情女仁義(1973年製作の映画)

4.0

神代映画はだいたいどれも2回以上みてるんだけどこれは初めて。主役の人は渡瀬恒彦を意識してるのかな。

神代映画っていうより田中陽造〜って感じ。音も控えめ。イタコ?とバッハのカンタータ?のミックスとか超
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(1974年製作の映画)

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タルコフスキーで寝なかったの初めてだけど、寝なかったというだけで何を見ていたのかはよくわからない。
ただただきれいなものの満たされた洗面器に顔を何度も沈められたような感触。
風も揺れる草も炎も水も、全
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パディントン 2(2017年製作の映画)

3.8

きれいでかわいくてポライトで、普通に心動かされて笑ったり涙ぐんだりした。というかクマがかわいいので全部アリ。でも稀覯本に直接書き込みはやめて。

どんな人にもいいところを見つける、みたいなポリシーは現
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黒薔薇昇天(1975年製作の映画)

4.3

神代映画でもとりわけ好きなののひとつ。
音(声)に隙間があるのと、ゆるやかなのと、通天閣〜天王寺ロケの景色がいい。ローラースケートとか完全に悪ふざけだし、最後のベッドシーンがまだやるのってくらい長いの
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恋人たちは濡れた(1973年製作の映画)

3.8

馬跳びのシーンのすごいグルーヴ。しかし中川梨絵があのシーンのつらさを語っていたのを知ってしまっているのでなんとなく「ごめんな…」という気分になる。
馬跳びのところもアオカンのところも、砂とか枯れ草とか
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遠い明日(1979年製作の映画)

4.0

2回目。
若山富三郎が好きなのだ。

三浦友和は生真面目でけっこういい(ベッドシーンが死ぬほど下手でウケる)、ショーケンじゃなくてむしろ良かったと思う。いしだあゆみのガサガサした声。神代は悪声の人が好
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悶絶!!どんでん返し(1977年製作の映画)

3.7

みるのは3度目くらい。
ポリコレ的には完全NGですが。音楽がよい。神代作品で矢野顕子使ってるの他にあったかなあ。

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)

4.0

おトムの大袈裟な手の動き。2002年に考えられてた未来(けっこう実現してるような…嘔吐棒は実現しないでほしいが)
そして2002年の映画は白人ばっかりだなと思った。
スピルバーグっぽい一発ギャグがとこ
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麻雀放浪記(1984年製作の映画)

4.2

冒頭からスタッフクレジットの入り方がきれい。さらにセットがきれいで興奮する。(美術:中村州志)映画を好きでたくさん見ている人がつくった映画だという感じがする。

加賀まりこが川原で毒づくシーンは興ざめ
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ジョーカー(2019年製作の映画)

3.8

(以下、バットマンシリーズをほとんど知らない人間の感想です。)

シリーズにおけるジョーカーがどのようなモンスターか知らないんだけど、単品としてみるとしても、あまり良い感じはしなかった。
トゥレット症
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魂のゆくえ(2017年製作の映画)

4.2

静謐なのに狂っているところがすばらしい。
メガチャーチとアマンダセイフリッドに狂わされるというか自ら突き進んでいく(そもそも狂っているとも言える)イーサンの茨の苦行。いきなりの神秘体験よかったです。メ
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ハイ・ライフ(2018年製作の映画)

3.5

苦手だった。
思わせぶりと扇情的なのを行ったり来たりして、どっちにも寄らないのが持ち味なんだとは思うけど、それが自分にはハマらなかった。

美術きれいだなーと思ったらオラファー・エリアソン監修。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウェスト(1968年製作の映画)

5.0

序盤からもう「映画!」って感じで惹きつけられる。「おクチあるんだからもう少し言葉で説明しなさい」と言いたくなる、臭そうな男たち。ブラピが「髭にハチミツ塗って蝿を止まらせる」って言ってたのこれのことか〜>>続きを読む