ムチコさんの映画レビュー・感想・評価 - 27ページ目

ムチコ

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女と男の観覧車(2017年製作の映画)

4.4

冒頭、マーティン・パーの写真のような豊穣なコニーアイランドの光景に釘付け。
まあCGゴリゴリなんだけど。どのシーンも背景のモブの人が全然休んでなくてちゃんと動いてる、それだけでもうれしい。

ジャステ
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マジック・イン・ムーンライト(2014年製作の映画)

3.7

充分きれいなんだけどもっときれいに撮れるのでは。

エマストーンもコリンファースも魅力があまり出ていないように思った。衣装はおばさまの緑のドレスが一番良い。

夜の浜辺でひとり(2016年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

コミカル要素はやや薄めで作品との距離近すぎない? と思ったけど、冒頭第1部の「私と一緒に住みたくないんですか?」という不自然なせりふ(「ここに住まわせて貰えないか」ではない、しかも2回)は本当は誰に向>>続きを読む

新学期・操行ゼロ(1933年製作の映画)

4.0

アンスティチュフランセ東京にて。

カメラワークの美しさ。舞い飛ぶ羽毛のスローモーション。

アタラント号(1934年製作の映画)

4.3

アンスティチュフランセ東京にて。

モノクロの水面と光の美しさ。動きや表情がまだサイレントなので音いらなかったなーと思ったり。
とにかく猫をさわりたくなる。

感傷夫人(1956年製作の映画)

3.5

へんな映画…
北原三枝に幸せになって欲しかった。

お友達の家に行く時(ここのお宅がすてき)の夢路の付下げよかったなあ。モノクロだからわからないけど淡いエメラルドグリーンとみた。

北原三枝、20代前
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男嫌い(1964年製作の映画)

-

たぶん3回め。
衣装はおしゃれだし画面も凝ってると思うんだけど、せりふ回し含めてどぎつくて、何度見てもあまり好きになれない。とくにキャバレーのところ。悪趣味に感じてしまう。

岸田今日子の家がリキマン
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セクシー・サイン 好き好き好き(1960年製作の映画)

3.8

♪好きー、好きー、箱根スカイラインー
柳原良平のアニメからスタート。
川口浩のモテポイントがわからないのに、モテることにはなぜか納得してしまう…浩マジック。女子3人の色分けファッションはかわいい。
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投資令嬢(1961年製作の映画)

3.5

チズ子のあだ名がチーズ(しかも主役)
叶順子すごい綺麗なのにもさっとしててかわいいなー
獅子文六とかサトウ・ハチローが書きそうな話。タイアップ山一證券。

H story(2001年製作の映画)

3.8

i(私)のないHiroshimaのstory。

ベアトリスダルと町田康はたいへんセクシーに映っているが、
擬似ドキュメンタリーにする意味があったのだろうか???
町田康がベアトリスダルを町へ連れ
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M/OTHER(1999年製作の映画)

4.2

motherになれないother。

『2/デュオ』と同様、役者との対話と即興に多くを負っている。長回しの連続はさぞや役者には負荷が高いと想像され、そのことが力になってはいるものの、役者の強度がゆるむ
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それから(2017年製作の映画)

4.4

キム・ミニの手が細長くてでっかくてきれいなことはわたしも以前から気づいていたよ! 好きな人のパーツは一層好きになるよね。

真横からテニスの試合みたいなラリーで切り返すカメラ。相手は簡単に入れ替わり、
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

4.5

愚かな愛。

冒頭、無言でダニエル・デイ=ルイスが身支度をするシーン、それだけで彼の性質を見せてしまうPTAの手腕にうっとり。
螺旋階段で示される関係の入れ替わり。

「ドレスがきついの」と最初から苦
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素晴しき男性(1958年製作の映画)

4.0

冒頭のやや微妙なミュージカルからテンション上がる。
裕次郎(ニックネーム「うるさ型」に笑った)足なが!! 北原三枝足なが!!

後半の月丘夢路が非常に最高。上目遣いでニヤリとしながら踊る夢路、こ
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(1956年製作の映画)

5.0

かわいそうな境遇の話なんて慣れてるはずなんだが、
自分が個人的に抑圧してきた願望と通じるところのある話で、ダダ泣きに泣いてしまった。佐田啓二カップルな!!! あのラストな!!!

しかし自分の思
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フェイ・グリム(2006年製作の映画)

4.0

トリロジーの2作めでハルハートリー映画祭コンプリート。意外と愛してんのね、な話だった。

いや絶対あとづけの設定でしょう。という無茶な展開が中学生の落書きみたいでむしろかわいくなってくる。不在の何かを
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トラスト・ミー(1990年製作の映画)

5.0

ぶかぶかのスカジャンにネオンピンクの服とフューシャの口紅合わせて、唇曲げていつも泣きそうな顔してる女の子。ぶきっちょな恋を自覚したら水色のコットンワンピース。それだけで好きになる。
「だれかあたしを見
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レディ・バード(2017年製作の映画)

3.7

i want you to like me...
とても清潔な映画。よくできていて、何もかも予定調和。全部見たことある。思春期映画のよかった場面を全部過不足なくモンタージュした傑作選みたいな。グレタ・
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ネッド・ライフル(2014年製作の映画)

3.8

トリロジーの2を飛ばして3をみてしまった。なんの問題もないけど。
エディプスコンプレックスの物語。思い返すとこれもリヴェットだ。
女の子がかわいくないところがなんか良かった。

ヘンリー・フール(1997年製作の映画)

4.0

長かった…でも画面がかわいいから。

何者にもなれないし何者でもない人たち、見下ろす構図。fool なフールに引き上げられるサイモン。シャツの胸に名前のワッペンをつけて、名付けられ引き上げられるのを待
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櫛の火(1975年製作の映画)

-

神代辰巳好きと長年言ってきたのに「もしかしてそうでもないのでは…?」と感じるほど、神代エキス濃厚すぎて疲れてしまった。

チック表現は画面だけでなく音ももちろんで、音がずーっと止まないのが苦手。桃井か
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仁義の墓場(1975年製作の映画)

-

再見。
深作欣二の異様な思い入れが伝わる。
ドヤの二段ベッドでペイ(ヘロイン?)を射つ渡哲也と芹明香、となりのベッドで手を合わせる田中邦衛。あのシーンの神々しさ。

犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

情報量過多で目がギンギン。絵巻物みたいなスクロールも楽しかった。犬をさわりたくなる。

一方で、犬(ロボット犬含む)はあくまで人間に服従する縦関係だ、と直接的なせりふがあり、
それでも子供と犬とは共闘
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河口(1961年製作の映画)

5.0

再見。恋愛にならない異性バディもの大好き。
岡田茉莉子の華やかな衣装(森英恵)とシャツの襟くしゃくしゃ山村聰の「アーッ、いやだ!」が聞けたらもう満足。
銀座〜京橋あたりの町や大阪駅の様子もうれしい。
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春の夢(1960年製作の映画)

3.8

川津祐介の短パンのためにある映画。
序盤の中村メイコもだけど十朱幸代も相当無神経な態度。つくづく木下恵介って女に厳しいよなあ。。

豪奢なお屋敷セットに置かれた椅子がモダンでかわいい。デモのところも世
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女房学校(1961年製作の映画)

4.2

久里洋二のタイルモザイクをモーションアニメーにしたタイトルバック。おしゃれー! からの斜めの画面。おしゃれー!

衣装ももちろんすてき(叶順子のライムグリーンのスリップが断然一位)。冒頭の富士子は室内
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宝石泥棒(1962年製作の映画)

3.8

ハーァ、衣装が素敵。
富士子の美しさにうっとりだ(野添ひとみはこの映画では引き立て役に徹していてあんまりかわいくない)。ハイヒールでベランダ伝い。
お話としてはかなりたわいもなくて、菅原賢二は絶対もう
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挽歌(1957年製作の映画)

3.8

久我美子の頑なな感じが生かされている。ヘプバーン意識のパンツスタイル。

森雅之のずるさ、久我美子の生一本が高じた無神経、高峰三枝子の聖母感、、ファザコンとマザコンが釧路の冷え冷えした大地に融合する、
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白い悪魔(1958年製作の映画)

3.6

いくら森雅之だって「パパ」を愛せるものだろうか…
野添ひとみが白痴みたいな扱いでつらかった。あと愛のためだろうがなんだろうが、他人の一生の仕事がかかったファッションショー(衣装はすてき! 森英恵)であ
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街燈(1957年製作の映画)

3.6

頬骨の高い3人(葉山良二、月丘夢路、南田洋子)
葉山良二がケンカ強めという設定は謎。お話を動かすために人が動くのでパッとしない(朝ごはんのシーンはよかった、いきなり人んち来てかいがいしくご飯よそったり
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タクシー運転⼿ 〜約束は海を越えて〜(2017年製作の映画)

4.0

ソンガンホ足ながーい!(そこか)
靴と、靴下の穴。

後半はちょっと盛り上げすぎでは? とも思うけども。
概要しか知らなかった光州事件や、第三国を経由したジャーナリズムについて多少は知ることができた。
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レオパルドマン 豹男(1943年製作の映画)

3.7

噴水、足音、ドア越しの血、カスタネットと足音を重ねる、などサスペンスフルなチラ見せ演出に好感。
でも第一の殺人が一番おもしろくて、あとはやや尻すぼみ。

いちごブロンド(1941年製作の映画)

3.9

キャグニーがずっとカリカリしてて落ち着きなよと言いたくなる。八つ当たりばっかりしてる人物が歯医者という設定が一番ウケる。
オリヴィア・デ・ハヴィランドの美しいこと!
キャラクターが各人ずいぶんペラ
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

4.2

ぜひIMAXで! と幾人にも言われて、序盤のめくるめく仮想世界の動きになるほどと納得(酔ったけど)。字幕読むの忘れる(酔ったけど)。

自分がわかってないオマージュがたくさんあるんだろうな。

主人公
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快楽(1952年製作の映画)

4.5

3話のオムニバス。
これぞオフュルス! なカメラワークに陶酔。

2話目は娼婦が女神のように扱われる。教会での涙は、(国も宗派も違うけれど、たとえば西部劇なんかで教会に入ることを許されない娼婦のエピソ
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