くりいしさんの映画レビュー・感想・評価

くりいし

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オオカミの家(2018年製作の映画)

4.0

悪夢的な映像体験。
月並みなコメントではあるが
そういう評がやはり的を得ているのではないだろうか。

ウォールペイントから立体物、
二次元と三次元を行き来するアニメーションが
まるで現実と虚構を行き来
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君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

スコア表示するのもややネタバレになりそうなので
あえて一時的にスコアは無しにしてます。

齢80を超えた、宮崎駿という
偉大なクリエイターが真っすぐに
「死」を意識して描いた作品だなと解釈しました。
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ミッドサマー(2019年製作の映画)

4.8

今さら言語化するのも憚られる強烈な映像体験。

美しい北欧の風景・文化、楽し気な音楽、旅行、
トラウマ、幻覚作用、どうしようもない人間関係
カルト宗教、アール・ブリュット、徹底的な人体破壊。
個々の強
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ブルース・ブラザース(1980年製作の映画)

3.8

使われてる楽曲が素晴らしく名盤のアルバムを聴いかのよう。

とても有名なコメディ映画ですよね。
主人公兄弟のキャラクター性も大好き。
その帽子とサングラス、サウナでも取らないんだね…
という驚きがあっ
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

4.1

非常に鬱屈とした気分に浸れる不条理密室スリラー。
露悪的なまでに醜悪に描かれている人間の生き様が刺さった。

主人公、ゴレンが目を覚ますと
中央に大きな四角形の穴が開いている密室に閉じ込められていた。
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呪詛(2022年製作の映画)

4.2

プリキュアの映画でプリキュアを応援するみたいに
無邪気に呪文を唱えてた僕の気持ちを返してほしいと思いました。

ザリガニの鳴くところ(2022年製作の映画)

4.0

美しい自然、ロマンス、そしてミステリー。
それらの調和が非常に印象的な作品だったと思う。

あらすじとしては
ノースカロライナ州の手つかずの湿地が残る片田舎で
殺人事件の容疑者として勾留された
主人公
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ハッピー・デス・デイ(2017年製作の映画)

3.6

観てて「えっ?」って5回くらい言いました。良い意味で。

このアメリカンなベイビーフェイスお面のメインビジュアルを観て「猟奇的な殺人鬼の出てくるホラー映画でしょ?そういうのいいよいっぱいあるじゃん??
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プロメア(2019年製作の映画)

4.5

今石監督が好きな人は見ないと後悔するやつです。

アニメーション制作スタジオであるガイナックス、TRIGGERに少しでも興味がある人ならば、このスタッフの布陣を見るだけで察するでしょう。「あっこれはや
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インターステラー(2014年製作の映画)

4.0

映画の中で、こんなに心がドキドキとした映像は初めてだった。

ただ映画を観ているだけなのに、僕の周りには宇宙船のアルミ材の装甲板が張られていて、薄い壁を隔てた向こうに本物の宇宙空間が広がってるような錯
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無垢の祈り(2015年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

祈りは届かず、
世界は今日も残酷に、冷酷に、横たわっている。

多分、今まで人生で鑑賞した映画の中で一番しんどい気分になった一本。

仕事が忙しくここ暫く映画レビューどころか、
映画鑑賞すらできてなか
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

普通にその手のホラー映画として楽しめたんだけれど、
暗喩の盛りだくさん具合がスゲーなぁ…ってなった

そういや、あの鹿ってなんだったの?って些細な疑問から、
考察をされている方のブログなどを見て
「あ
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ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

4.0

自分の今の生き方に疑問を持っている人なら、
この映画に殴られるような感覚を体感するかもしれない。

不眠症に苛まれながらも過酷な社畜生活を続ける主人公は、
オシャレな北欧家具を買い込んではチャチな所有
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

4.5

第二次世界大戦時下の広島県呉市の軍人の家に嫁いだ、主人公“すず”の幼少期から主婦としての日常をひたすら丁寧に描いた作品。

本作を初めて鑑賞した時、すずさんが好きすぎてGoogleで「すずさんと結婚す
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マタンゴ(1963年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

マタンゴを食べた登場人物というのはもう完全にトリップしちゃってる訳なんだけど、側から見れば案外幸せなのかもしれない。
マタンゴは快楽効果の代償として、人間をキノコ人間に変化させちゃうわけだけど、途中形
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遊星からの物体X(1982年製作の映画)

3.6

とにかくグロし!とにかくキモし!
だけどとにかくクールなクリーチャーデザインが光るSFホラーの金字塔。

舞台は南極。
物語はヘリコプターに乗ったノルウェーの南極調査員がシベリアンハスキーを銃なり爆弾
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

2.0

トマトがせめてきたぞっ!

本作の内容を説明するならその一文で説明がつく。
つまり、食人トマトが人類を根絶やしにしにきたぜっ!やべぇな!ってこと。
本当にやべぇのはこの映画ですけど。

観るに耐えない
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エル・トポ(1970年製作の映画)

3.0

知らない人は知らない。
知っている人はだいたいサブカル。
そんなキングオブサブカルカルト映画。

グロいグロいというがそこまでグロくはないが、悪趣味な映像はてんこ盛り。
そういうのが苦手なら視聴は避け
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パルプ・フィクション(1994年製作の映画)

4.8

パルプフィクションとは
パルプ(pulp)、つまり粗悪な紙に刷られた小説(fiction)。
要するに、出来の悪い、低俗な小説といった意味合い。
この映画は、高度な技術や豪華なキャストを使って撮られた
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ゾンビランド(2009年製作の映画)

4.6

「好きな映画をなにか選べ!」
と銃をつきつけられて脅されたなら、迷わずこの映画を選ぶだろう。
それくらい脊髄で好きと言える映画。

ゾンビ映画ではあるんだけど、腐った死体が跋扈するグロテスクな絵面から
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