ゴダールを超えた理解と感情移入の不可能性。すべての伏線が秒速で回収される平板さも。爆笑必至。
生と死ならば、死に切れない。厳寒の海、その彼方まで押し流されることもできない。生の果てで力尽きる男と女。しかし、 彼らはいまだ死ぬこともできない。
是枝映画のモティーフここにあり。最初からその焦点にあるのは準-家族であり、それは常に現在と過去の屈折した関係の中に生きる者たちの物語なのである。
期待はしてなかったが、そんなに悪くはなかった。斎藤工はセリフなしです。綾野剛はやせてあるとイケメンではありません。
群衆礼賛。群衆の恐るべきエネルギーに圧倒される。あの階段の乳母車はデュシャンの車輪のようにも見えた。後世のさまざまなイメージがこの映画に端を発している。
冒頭の様々な速度の登場。カタコンベ、ポンペイ発掘。そしてラストシーン。引用可能性が散りばめられた映画。
中上健次を想起させる設定。しかし、そこにはもはや血縁など存在しない。理由なき暴力だけがごろっと無骨に転がっているだけ。柳楽優弥の存在感は言うまでもなく、菅田将暉のキャンキャン吠える犬キャラ、そした何と>>続きを読む
みなさんの予想の100倍ホラーです。そしてグロです!片瀬那奈のゾンビ顔は確実にトラウマものです!(エクソシスト的なあれも!)物語としてもよく練られていて、何度も拍手ポイントがありました。何より主人公大>>続きを読む
黒と白がそのまま生きる死ぬの対比になっている。この作品は悲劇でありながらその力点は徹底的に喜劇に、そして笑いに置かれていると僕は思った。
樹木希林の主演と言って過言ではない。どこまでが演技なのか分からない樹木さんの大きすぎる存在感にただただ震える。
是枝作品にハズレなし。というより圧倒的傑作。とにかく物語の構成、構成性が練り上げられ過ぎているのに、それを感じさせない軽さ、透明感がある。
これはとんでもない作品。高橋留美子と押井守の個性が分裂ギリギリで、奇跡的にひとつの作品として結実しまっている。わりと衝撃的でした。