ogawanderlandさんの映画レビュー・感想・評価

ogawanderland

ogawanderland

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.8

原作もすごく好きだけど、詩からこういう物語を膨らませたのかと思って面白かった。やっぱり原作よりは普遍性が与えられていたからその意味では映画の好き嫌いは別れるかもしれない。それでも現代の世界、そして都市>>続きを読む

PARKS パークス(2016年製作の映画)

2.6

爽やかで雰囲気やカット、曲、キャストなど良かったと思う。要素が次々に入り混じるから散漫と言えば散漫なんだけど、公園(→散歩)がテーマだからそれもアリなのかなとは思った。しかし、後半の急なメタ展開で必要>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

2.8

サスペンスの雰囲気作りがしっかりしてた。最後の死の重みの表現も良かった。ただ、犯人分かってからの葛藤が文化的背景に詳しくないせいかいまいち分かりづらく感じてしまった。戯曲『セールスマンの死』も観ていた>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.3

「結婚は万能薬じゃない」「アメリカ行きも万能薬じゃない」ひぇー!
引きずってしまう過去と先のわからない不安からこじれていく人間関係ってことなんだろうけど、核心的な状況説明は無いから理解するのが難しいと
>>続きを読む

恐怖分子(1986年製作の映画)

3.3

風の使い方が上手い。黒沢清と比較してる他の方々のコメント見てなるほどと思った。
小さなきっかけから日常が壊れていく様子に、この作品に込められた現代人のアクチュアリティを感じる。登場人物の弱さが切ない最
>>続きを読む

愛と哀しみのボレロ・完全版(1981年製作の映画)

3.6

長尺だし、日常の物語が主だけど舞台が多岐にわたるため壮大で、かつ音楽やダンスなど欧米の芸術の近現代史も詰め込んだ超大作だった。特に最後のボレロのダンスは身体表現としてとても美しかった。
物語は自分が好
>>続きを読む

男と女(1966年製作の映画)

2.7

ダバダバダッ♪ 主題歌は聞いたことあったけどこの作品だったのか〜。映像の色調が良かった。終盤の歌とか同時代のヌーヴェルヴァーグと比べると分かりやすい恋愛映画だが、大人の映画って感じだった。
ところどこ
>>続きを読む

海は燃えている イタリア最南端の小さな島(2016年製作の映画)

3.0

島の穏やかな日常と多くの難民が次々に流入してくる厳しい光景が交互に映され、しかし2つは交わらないことで難民受け入れに関する現実の二重性を感じられるようになっている。とても難しい問題だけど難民を全然受け>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

2.8

カフカの世界のようなお役所の不条理さに腹が立ったし観ていて辛かった。フィクションではあるけれどイギリスでは近いことが現実に起こってるだろうし日本も自由資本主義とそれによる格差拡大が進めばこのような事態>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.5

ドタバタ喜劇で面白い。原作を踏まえて反復や回転の技法を用いて映像だからできる表現をしようとしているのが良い。キャバレーのシーンなどヌーヴェルヴァーグらしさも感じられた。ただザジの口の悪さがもっと出てる>>続きを読む

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

2.8

映画やアニメの特性を活かして、アニメだからこそできる(前衛的な)映像表現でみせているのは面白かった。そしてラリってる表現や反復を駆使して生や時間などの重みのあるテーマを軽やかに描いている、そのギャップ>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

2.7

映像表現としてはすごく面白かったけど、90分程にテンポ上げて盛り込みまくってるせいかスベっているように感じた。原作読んでなくてアニメ観てただけだから分かってないところもあるんだろうが…

ざくろの色(1971年製作の映画)

3.2

私には高尚すぎて理解しきれないが、構図や表現が絵画的な作品だと思った。換言すれば、イメージの特徴を活かしており映画が視覚文化であることを再認識させると言える。同じシーンを反復させる手法も興味深い。

火の馬(1964年製作の映画)

3.5

映像がかっこいい。物語の舞台は19世紀でもカットや構成が前衛的で面白い。スラヴの民族衣装や正教会なども華やか。ストーリーはよく分からないまま進んでいく。あと子役がかわいい

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年製作の映画)

3.8

20年分のポケモンが詰まった世界線で、サトシとピカチュウの冒険を丁寧に描きなおせていてすごく良かった。突っ込みどころは多少あるにせよ、リメイクや終盤、EDが良くてそれを上回った。それとifの世界を描い>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

これはSFの要素よりは映画というメディアを利用した物語構造が要の映画だと思うと面白かった。あえてSF要素に触れるとするなら、この映画で問題となった「時間」の知覚は20世紀初めに流行った第四次元の思想み>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

4.1

ルーヴル美術館のシーンはこの映画だったのか。1分間の沈黙やダンスなど面白かった。わずかながら観たゴダール作品の中では個人的にかなり好き。「はなればなれ」の意味がエヴァ旧劇のラストの身体論的問題にちょっ>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

3.3

色彩とかノリがポップで可愛い。アメリカミュージカルのパロディっぽいところとか面白かった。男女の痴話喧嘩やその会話などの通俗性が滑稽だしハッピーエンドでゴダール作品の中では見やすい

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.8

冒頭から音楽や映像のパワーに圧倒された。狂気と正気の境が曖昧になっていく不気味さや、人間の野蛮性とその古代からの変わらなさが巧みに表現されていた。むちゃお金かかってるな〜って思った。そしてワルキューレ>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.6

バイクの疾走感がカッコいい。シーンの切り替えとかラリってるシーンのモンタージュが面白かった。よくラストが衝撃って言われるけど、全編通してずっと生死や偶然性のテーマが基底に流れていたからむしろ当然の結末>>続きを読む

T2 トレインスポッティング(2017年製作の映画)

3.5

クズはおっさんになってもクズのままだったけど面白かったw 前作のシーンのモンタージュの仕方が、シーンとそのノスタルジーを損なうことなく組み入れていて良かった。前作より電車のモチーフが強調されていた気が>>続きを読む

トレインスポッティング(1996年製作の映画)

3.6

ファションや音楽がかっこいい。そして前衛的な映像表現も良かった。登場人物みんなクズだけど今を生きてる感じ(それがドラッグ自体にも意味されてるように思う)が好き。

聖の青春(2016年製作の映画)

2.6

将棋盤上の真剣勝負がよく伝わってきた。3月のライオンでも表現されていたけど、やっぱり「負けたくない」という気持ちをどれだけ持てるかは重要なんだなあ。

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)

2.8

フェイクが本物を生む「関係」の話なんだろうと思った。それを象徴するような小物も後半に気づいた。フェイクのピラミッド、お経の声、富士山、そして何よりフェイクの家族関係ーーズレたところから本物の「関係」が>>続きを読む

ムーンライト(2016年製作の映画)

2.7

画がきれい。社会問題を取り上げているその意義は分かるけど、その要素を取り除いたら陳腐。もう少し映画だからできることをやってくれって感じ。やはり最近のアカデミー賞にはあまり期待できない

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.5

残酷だけど美しい、絵画を観ているような画のグロテスクな美しさに支えられたストーリーは謎めいていた。人間の営みの寓話のよう。母性というか家族関係って逆に何だって感じで考えさせられた。この何も謎が解決しな>>続きを読む

シークレット・オブ・モンスター(2015年製作の映画)

2.5

音楽がかっこいいし構図も工夫してたけど、それで煽った割にはプロットが陳腐だった。原作未読だから何とも言えないところもあるけど、あのストーリーならもっとプロット工夫してほしかった

パッセンジャー(2016年製作の映画)

2.5

想像していたのとは違った。画や設定、人間の弱さというか罪を導入したのは面白ったけど、展開とかAIの使い方が古い。あまりよろしくないSFのパターンだと思った。

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.0

西洋のクラシックな雰囲気でも画が上手くてさすが黒沢清と思った。ホラー苦手だから警戒したけどそんなに怖くなく、謎に引き込まれた。

誰のせいでもない(2015年製作の映画)

2.7

どうしようもない事故とその展開に伴う人間の心理を、加害者と被害者の双方を織り交ぜながら丁寧に描いていた。12年の時間の経過を省略を上手く使いながら表現していたと思う。「パリ、テキサス」も思い出したけど>>続きを読む

沈黙ーサイレンスー(2015年製作の映画)

3.6

重いけど、信仰とは何かを考えさせられた。風景とかちゃんと取材されてたみたいで良かった。
宗教をめぐる争いは、すなわち生の様式をめぐる争いだということや、キリスト教の聖職者の本質には弱者を踏み台にして自
>>続きを読む

アナと雪の女王(2013年製作の映画)

2.3

今さら初めて見た。女性キャラの活躍が古いディズニー作品と違う点で意義あることは分かったけど、男性キャラの良い所なしは極端だな。
レリゴーは就活中のせいか妙に染みてしまった

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)

3.3

歌や画、雰囲気が個人的に好き。ラストの描き方が良かったと思う。『この世界の片隅に』の「過ぎたこと 選ばんかった道 みな 覚めた夢と変わりやせんな」っていうセリフを思い出した。
就活なんてクソってなった
>>続きを読む

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)

2.9

原作の要所がふんだんに盛り込まれていた。そのために(特に後半)重かった。実写化って難しいなと。
スミスさんが最初少し悪者になっちゃうのが個人的に気になった。分かりやすくするためには仕方ないが
神木くん
>>続きを読む

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)

3.3

思っていたより面白かった。さすがピクサー、意識の構造とか設定がよく練られていた。トイストーリーっぽい要素もあったし。
主題的には『シング・ストリート』でも言ってたけど、悲しみの喜びを知って人は成長する
>>続きを読む