ogawanderlandさんの映画レビュー・感想・評価

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グッド・タイム(2017年製作の映画)

2.0

自分の好みではないのか、何が面白いのかさっぱり分からなかった。お兄ちゃん大胆だけどバカすぎる。演出はスタイリッシュ。始まりと終わりに若干アルジャーノンみを感じる。やたらアップが多いのは一人称っぽくする>>続きを読む

あさがくるまえに(2016年製作の映画)

2.7

サーフィンのシーンと窓のシーンが美しかった。もう少し移植する側の話があった方が入り込めたと思う。生は、死は、どこまで続くんだろう?と考えさせられる作品。エンディングで流れるデヴィッド・ボウイの『Fiv>>続きを読む

逃げ去る恋(1978年製作の映画)

3.7

シリーズ完結編。半分くらい今までのシリーズの映像の回顧で、登場人物の当時の感情などが説明されていて面白い。映画も記憶もモンタージュだから手法としても極めて正当だろう。ドワネルはダメ男なんだけど愛嬌があ>>続きを読む

家庭(1970年製作の映画)

3.3

アントワーヌが焦がれていたであろう、家庭。でも期待していた理想とは現実が違っていくのが切ない。とはいえとてもユーモラスで軽めだから普通に観れた。日本人のくだりは笑った。なんだかんだ言ってクリスティーヌ>>続きを読む

夜霧の恋人たち(1968年製作の映画)

3.3

ドワネルシリーズの中では1番よく分からなかった笑。ちょっといろんな要素が詰め込まれすぎていて脈絡がとれないところが。でも、アントワーヌが探偵の職に就いていたことでーー彼が主人公の物語としてもちろん観れ>>続きを読む

二十歳の恋(1962年製作の映画)

3.5

今回観たのはフランス編だけ。短いながらに若すぎる、自己中で空回りする恋がユーモラスに描かれていた。『大人は判ってくれない』で小説と戯れていたアントワーヌが、この作品から主に音楽に傾倒しているのが気にな>>続きを読む

大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

3.9

トリュフォーはゴダールとかよりユーモラスだし物語も分かりやすいように思う。この作品は物語は普遍的ではあるけれど、映像表現が(白黒とはいえ)鮮やかで観ていて楽しい。学校をサボって遊びに行くシーンなんてワ>>続きを読む

トリコロール/赤の愛(1994年製作の映画)

3.3

イレーヌ・ジャコブがきれい。赤は博愛。心温まる物語だった。同時に覗き、すなわち小説や映画など物語の語り手の視点の問題も見られる。
最後が3部作全体をまとめていて面白かった。まさに神の視点っていう感じ。

トリコロール/白の愛(1994年製作の映画)

3.3

3部作のなかで最もユーモラスで観やすかった。白は平等ということだが、あまり愛の平等のニュアンスは感じ取れなかったように思う。どちらかというと愛の平等は幻想、という意味に私は受け取った。
ポーランドの陰
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ふたりのベロニカ(1991年製作の映画)

3.3

もう1人の自分、あるいは生まれた場所が違えばあったかもしれない別の人生を想像してしまう、なんて経験がある人は少なくないだろう。この作品はそんな想像力を刺激する文学的な映画だった。見終わった直後はフラン>>続きを読む

トリコロール/青の愛(1993年製作の映画)

3.4

青を基調とした映像がきれいな大人の映画。トリコロールの青が自由を意味するなら、この映画の青は悲しみとそこから立ち上がる自由という感じがする。といっても無傷で再生するわけではなく、傷つけ合いながら現実を>>続きを読む

映画ドラえもん 新のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜(2011年製作の映画)

2.6

映像に力が入ってる。アムとイムのくだりとか想像力が甘くないかと思ったけれど、全体的にはストーリーも分かりやすいしピッポとかキャラもかわいいから娯楽としてよくできてるんじゃないかな。夕方の湖のシーンはき>>続きを読む

ミスト(2007年製作の映画)

2.7

ラストの絶望感。その一言に尽きる。それがあるからこそ、物語全体が月並みなスリラーSFとの差異を生んでいると思う。人間の -- 選択の怖さ。

フェイシズ(1968年製作の映画)

2.8

映像の雰囲気は好きだけど、ストーリーが大人な内容で、今の自分では全然良さが理解できなかった。それでも執拗な顔のクローズアップから、この作品で描かれるいくつかの問題の1つの「老い」は感じ取ることができた>>続きを読む

軽蔑(1963年製作の映画)

3.5

映像がかっこいい。冒頭のブリジット・バルドーの身体の映し方が部分的なのが映画というメディアの触覚性を表しているように見え、冒頭から映画に自己言及的なこの作品の特徴がよく分かる。ストーリー全体としてはギ>>続きを読む

エンドレス・ポエトリー(2016年製作の映画)

3.7

ホドロフスキー初めてだったけどストーリーは分かりやすかったので楽しめた。演劇的な演出で詩、オペラ、ダンスなどとの融合がまさに総合芸術という趣。劇伴も感情や展開に無難に沿っていたからマジックリアリズム的>>続きを読む

映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ(2016年製作の映画)

3.8

原作もすごく好きだけど、詩からこういう物語を膨らませたのかと思って面白かった。やっぱり原作よりは普遍性が与えられていたからその意味では映画の好き嫌いは別れるかもしれない。それでも現代の世界、そして都市>>続きを読む

PARKS パークス(2016年製作の映画)

2.6

爽やかで雰囲気やカット、曲、キャストなど良かったと思う。要素が次々に入り混じるから散漫と言えば散漫なんだけど、公園(→散歩)がテーマだからそれもアリなのかなとは思った。しかし、後半の急なメタ展開で必要>>続きを読む

セールスマン(2016年製作の映画)

2.8

サスペンスの雰囲気作りがしっかりしてた。最後の死の重みの表現も良かった。ただ、犯人分かってからの葛藤が文化的背景に詳しくないせいかいまいち分かりづらく感じてしまった。戯曲『セールスマンの死』も観ていた>>続きを読む

台北ストーリー(1985年製作の映画)

3.3

「結婚は万能薬じゃない」「アメリカ行きも万能薬じゃない」ひぇー!
引きずってしまう過去と先のわからない不安からこじれていく人間関係ってことなんだろうけど、核心的な状況説明は無いから理解するのが難しいと
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恐怖分子(1986年製作の映画)

3.3

風の使い方が上手い。黒沢清と比較してる他の方々のコメント見てなるほどと思った。
小さなきっかけから日常が壊れていく様子に、この作品に込められた現代人のアクチュアリティを感じる。登場人物の弱さが切ない最
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愛と哀しみのボレロ・完全版(1981年製作の映画)

3.6

長尺だし、日常の物語が主だけど舞台が多岐にわたるため壮大で、かつ音楽やダンスなど欧米の芸術の近現代史も詰め込んだ超大作だった。特に最後のボレロのダンスは身体表現としてとても美しかった。
物語は自分が好
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男と女(1966年製作の映画)

2.7

ダバダバダッ♪ 主題歌は聞いたことあったけどこの作品だったのか〜。映像の色調が良かった。終盤の歌とか同時代のヌーヴェルヴァーグと比べると分かりやすい恋愛映画だが、大人の映画って感じだった。
ところどこ
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海は燃えている イタリア最南端の小さな島(2016年製作の映画)

3.0

島の穏やかな日常と多くの難民が次々に流入してくる厳しい光景が交互に映され、しかし2つは交わらないことで難民受け入れに関する現実の二重性を感じられるようになっている。とても難しい問題だけど難民を全然受け>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

2.8

カフカの世界のようなお役所の不条理さに腹が立ったし観ていて辛かった。フィクションではあるけれどイギリスでは近いことが現実に起こってるだろうし日本も自由資本主義とそれによる格差拡大が進めばこのような事態>>続きを読む

地下鉄のザジ(1960年製作の映画)

3.5

ドタバタ喜劇で面白い。原作を踏まえて反復や回転の技法を用いて映像だからできる表現をしようとしているのが良い。キャバレーのシーンなどヌーヴェルヴァーグらしさも感じられた。ただザジの口の悪さがもっと出てる>>続きを読む

MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

2.8

映画やアニメの特性を活かして、アニメだからこそできる(前衛的な)映像表現でみせているのは面白かった。そしてラリってる表現や反復を駆使して生や時間などの重みのあるテーマを軽やかに描いている、そのギャップ>>続きを読む

夜は短し歩けよ乙女(2017年製作の映画)

2.7

映像表現としてはすごく面白かったけど、90分程にテンポ上げて盛り込みまくってるせいかスベっているように感じた。原作読んでなくてアニメ観てただけだから分かってないところもあるんだろうが…

ざくろの色(1971年製作の映画)

3.2

私には高尚すぎて理解しきれないが、構図や表現が絵画的な作品だと思った。換言すれば、イメージの特徴を活かしており映画が視覚文化であることを再認識させると言える。同じシーンを反復させる手法も興味深い。

火の馬(1964年製作の映画)

3.5

映像がかっこいい。物語の舞台は19世紀でもカットや構成が前衛的で面白い。スラヴの民族衣装や正教会なども華やか。ストーリーはよく分からないまま進んでいく。あと子役がかわいい

劇場版ポケットモンスター キミにきめた!(2017年製作の映画)

3.8

20年分のポケモンが詰まった世界線で、サトシとピカチュウの冒険を丁寧に描きなおせていてすごく良かった。突っ込みどころは多少あるにせよ、リメイクや終盤、EDが良くてそれを上回った。それとifの世界を描い>>続きを読む

メッセージ(2016年製作の映画)

3.5

これはSFの要素よりは映画というメディアを利用した物語構造が要の映画だと思うと面白かった。あえてSF要素に触れるとするなら、この映画で問題となった「時間」の知覚は20世紀初めに流行った第四次元の思想み>>続きを読む

はなればなれに(1964年製作の映画)

4.1

ルーヴル美術館のシーンはこの映画だったのか。1分間の沈黙やダンスなど面白かった。わずかながら観たゴダール作品の中では個人的にかなり好き。「はなればなれ」の意味がエヴァ旧劇のラストの身体論的問題にちょっ>>続きを読む

女は女である(1961年製作の映画)

3.3

色彩とかノリがポップで可愛い。アメリカミュージカルのパロディっぽいところとか面白かった。男女の痴話喧嘩やその会話などの通俗性が滑稽だしハッピーエンドでゴダール作品の中では見やすい

地獄の黙示録(1979年製作の映画)

3.8

冒頭から音楽や映像のパワーに圧倒された。狂気と正気の境が曖昧になっていく不気味さや、人間の野蛮性とその古代からの変わらなさが巧みに表現されていた。むちゃお金かかってるな〜って思った。そしてワルキューレ>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

3.6

バイクの疾走感がカッコいい。シーンの切り替えとかラリってるシーンのモンタージュが面白かった。よくラストが衝撃って言われるけど、全編通してずっと生死や偶然性のテーマが基底に流れていたからむしろ当然の結末>>続きを読む

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