ZOMBIETIMEさんの映画レビュー・感想・評価

ZOMBIETIME

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リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

3.5

会話、画角、事象、世界へ向けている眼差しが全部良い。こんな場所と色彩の空間で強盗しながら逃亡できたら最高だろうと嘘だから思った

エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.5

想像でしかない大聖堂の儚さとか意外と直球だったけど、労働者や宇宙のカットなど間接的な心象はやはりデヴィッド・リンチの節があって、作品の深まる射程が途切れを知らない。深淵の表現者とでも言うのだろうか、こ>>続きを読む

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(2023年製作の映画)

3.5

長い割に感動をそこまで感じてないけど否が応でもこの映画体験が礎になっている感も否めない。自分がディカプリオの立場だったらどうだろう、人が殺人を犯す事の正当性ばかりを考えてしまうのだろうか。だとしても惚>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

3.0

正直面白くはないけど、YouTubeのメンバーに加入するくらいのノリでシノギの世界に踏み込んでいるのが妙にリアルだった。マーティン・スコセッシ監督は登場人物の生涯を息の根が止まるまで描き切ることをモッ>>続きを読む

戦慄怪奇ワールド コワすぎ!(2023年製作の映画)

3.5

念願の劇場でのコワすぎ!オカルトの森でもそうだったけど、さすがに大画面だと酔うな…工藤の時代に適応できないながらも、悪い部分は認識していて乗り越えていく姿に感涙。バットひとつで怪奇に立ち向かう姿はやは>>続きを読む

ディパーテッド(2006年製作の映画)

4.0

こんな難しそうな役なのにディカプリオってなんにでもなれるんだな

カジノ(1995年製作の映画)

4.0

ロバート・デ・ニーロの顔って少しクドくてどうも好きになれなかったんだけど、マーティン・スコセッシ監督作品を見る内に、これで良い、これが良い、これじゃなきゃダメなんだと納得されてしまった。喜怒哀楽、表情>>続きを読む

グッドフェローズ(1990年製作の映画)

4.0

作劇の上でモノローグで語りすぎるのは御法度とされるけど、そんな事は御法度に過ぎないと思わせる程のモノローグの殴打で、けどこれはマーティン・スコセッシ監督にしか成し得ない芸当なんだとも思う。映像が駆動し>>続きを読む

バグダッド・カフェ<ニュー・ディレクターズ・カット版>(1987年製作の映画)

4.0

SF、アクション、ロマンス、ホラー、ミステリーなど、どのジャンルにこの物語を当てはめたとしても傑作になりうる根源的な喜びがある。掃除をして変化があるっていうのは日常の変哲の無い行動に思えるけど、物語を>>続きを読む

コンスタンティン(2005年製作の映画)

3.0

なんの話かがよく分かってないけど、悪の親玉と結託したのはウェイとなった

ビッグ(1988年製作の映画)

4.5

当時でさえ擦り切れてそうな題材だけど、見た目は大人、頭脳は子供設定の最大飛距離をみた

誰しもがこの前までは子供だったけれど社会がそのままではいさせてくれない。そんな時間に急かされた大人たちにとってジ
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劇場版 ほんとにあった!呪いのビデオ100(2023年製作の映画)

3.5

何気に初ほん呪。YouTuberぽくなるからやめろという弱々しくも強かなヘイトに耳を傾けずにはいられない。そういった抵抗をやめなかったからこそ今でも中村義洋監督は表現を続けているのだと思う。最後ストー>>続きを読む

ニモーナ(2023年製作の映画)

3.5

ニモーナの悪顔だけで白米が進む。体型のフェティズムも白米。つまはじき者同士の結託も良し。最近こういったネットでの拡散が物語で扱われるようになって新しいけど、作劇の利便性とドラマの比重というのは課題にな>>続きを読む

ミッチェル家とマシンの反乱(2020年製作の映画)

3.5

目を背きたくなる冴えない思い出が逃れられない自分の経験でしかなく向き合っても変わらず、されど前に進むしか無い現実。自分を自分たらしめる自分という存在にこんなにもひたむきに向き合えれば、人類を脅かすハイ>>続きを読む

ルール(1998年製作の映画)

4.0

未熟と成熟を行き来するポスト思春期なうらわかきティーンが、スリラーで悲惨な目に遭って血が吹き荒れて、その赤汁が私の健康の秘訣ですのじゃ

ブレイド(1998年製作の映画)

3.5

全編通して厨二オブハートが燃えたぎってザルな設定もなんのその。とにかくビジュアルの引き出しが多く、アクションと共に繰り出されるシーンの連続が楽しくて仕方がない。こういったトガりこそフィクションの醍醐味

デーモン・ナイト(1995年製作の映画)

4.0

最高のSFXと上質なホラー、こんなにも至福な時間はない。『Tales from the Crypt』の日本語版もいつか出してくれないと困る

Pearl パール(2022年製作の映画)

3.5

言うまでもなくミア・ゴス映画。眉毛が薄いから眉の筋肉が浮き彫りになりそれが演出に効いてる。絶対にタイ・ウェスト監督はそこに着目してる。こんなにピキった眉は見た事がない。脚本にミア・ゴスもいるなら尚更だ>>続きを読む

キャビン(2011年製作の映画)

3.5

ホラーセオリーを逆手に取った設定と、妖怪大戦争を作品として形にしてくれてサンキューな!

スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース(2023年製作の映画)

4.5

アニメーションはもちろん、脚本までも今までのヒーロージャンルとは一線を画していて新しく、あらゆることにチャレンジしている事が伺えたしそれが成功として実を結んでいることが素晴らしすぎる。

パヴィトルや
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リンク(1986年製作の映画)

3.5

猿の考えが絶妙に理解できず、常に安堵と恐怖の瀬戸際に立たされているアンバランスに緊張がある。断崖絶壁というのもまた瀬戸際、この際を越える事の禁忌、ヒトとサルの相対も想起させられる。最後は爆発、やったね>>続きを読む

スピーシーズ/種の起源(1995年製作の映画)

3.5

未知のエネルギー源やカメラのフラッシュなど回収されない要素があるけど宇宙人が人間の生殖に合わせて不器用ながらも誘惑していく様がなんとも愛らしかった。生存戦略の最中で自身の存在意義を問うシーンも哀愁が漂>>続きを読む

インシディアス(2010年製作の映画)

3.5

たくさん霊が出てきてくれて嬉しいけど、その反応が驚くばかりで、もっとバリエーションを見たい気持ちがあった。ゴツいガスマスクを装着して机を囲ったのはウケたけどもっと必然的にしょうがなくあの構図が形作られ>>続きを読む

ウィジャ ビギニング ~呪い襲い殺す~(2016年製作の映画)

3.5

姉と神父の不純異性交友についてのミスリードからマッドサイエンティストの設定が繰り出されて棚からぼたもちだった。口を塞いだのが父というのも泣ける。ウァジャボードが降霊のアイテムであれば反対に除霊のアイテ>>続きを読む

ナインスゲート(1999年製作の映画)

3.5

カネの亡者が謎に取り憑かれ歩みを進める、動機はどうあれ真実を追い求める人間の姿というのはそれがオカルトでさえ、いや、胡散臭いオカルトだからこそ励まされるものがありますよ。いろんなロケーションが見れるの>>続きを読む

ズーム/見えない参加者(2020年製作の映画)

3.5

ホラーに巻き込まれる前のたわいも無い会話フェチかもしれない。その会話さえも状況説明として効果的で、ZOOMという舞台装置を余すとこなく活用してるしで、制作意欲が抜群。離脱した男が途中参加でフルボッコさ>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

アメリカンドリームからスラッシャーまでスリラーのド定番!という感じで華金には持ってこいの映画だった。普通に釘を踏む、ライトを取りに行き無傷、無意味に刺さるナイフなどしっかりと外すとこは外して良い予想の>>続きを読む

ジーパーズ・クリーパーズ(2001年製作の映画)

3.5

姿の見えない運転手、不気味なボロ屋、地下、皮膚、電話機事例、住民と警官による緊張と弛緩、ホラーが好きだという作り手の声に呼応してしまいたくなるようなホラーでほっこり不可避だった。警官の首をアックスで振>>続きを読む

Blue(2018年製作の映画)

3.0

大自然の音、大胆な支持体が超絶パワフル。移り行く時の中で静かに燃えたぎる人の生を考えるということ

邪願霊(1988年製作の映画)

3.0

モキュメンタリーの元祖?なのか、『パーフェクトブルー』然りアイドルのアイコンが映像のなかで歪んでいくビジュアルは、偶像への信仰がかすんでいくことと重なり、なんとも豊潤な恐怖が漂ってきて良いですね。霊の>>続きを読む

リング 完全版(1995年製作の映画)

3.5

こっちの方が原作に忠実らしいけどバディは断然元夫婦派ですね。ジャンルはホラーというよりはサスペンス色が強く、ドラマ版ということもあり土曜ワイド劇場を観ている気分でした。でも元のストーリーが面白いので面>>続きを読む

リング(1998年製作の映画)

4.5

離婚した夫婦が利害の一致で結託するのは本来ある家庭の姿とは離れた皮肉をはらんでいるけど、その矛盾とも言える関係性が故にことさら男女、夫婦などという境界が薄れ、しかしながらもその協力し合う光景は生きる行>>続きを読む

バスケット・ケース(1982年製作の映画)

3.5

モンスターが暴れ、叫び声が吹き荒れ、B級ホラー卍解という感じではあるんだけど、バスケットケースという隠れ蓑の舞台装置があるだけで作品の強度がグンと跳ね上がっているように思う

今作を通して、物語は明か
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ゴースト・オブ・マーズ(2001年製作の映画)

3.5

家母長制の時代、テラフォーミングが進んだ火星で、遺跡の霊が呼び起こされ、世紀末のヒャッハー共がメタルで丸ノコ投げまくってアイス・キューブもいて天国かと思った

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