ダメハムさんの映画レビュー・感想・評価

ダメハム

ダメハム

1987、ある闘いの真実(2017年製作の映画)

4.4

2017年のチャン・ジュナン監督作品。
これぞ映画! 公安の拷問で死亡した1人の大学生の死が民主化への扉を開く。とにかく映像リアリティーが半端ない。さまざまな立場の人間模様を骨太に描くが、その中でも脱
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8番目の男(2018年製作の映画)

4.0

2019年のホン・スンワン監督作品。
2008年、韓国初の国民参与裁判で陪審員に選ばれた8人を実在の事件を基に描く。まさに韓国版『十二人の怒れる男』だね。シリアスとコミカルが絶妙に共存した脚本と演出が
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国家が破産する日(2018年製作の映画)

3.8

2018年のチェ・グクヒ監督作品。1997年のアジア通貨危機による韓国の国家破産までに残された7日間の奔走を三つのエピソードで同時に描く。
IMFとの攻防の内情はどこまで真実か分からないが、普通にエン
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未来のミライ(2018年製作の映画)

3.3

2018年の細田守監督作品。
一番ひどい出来だと思う。まず純粋に面白くない。そして、くんちゃんの声の違和感に終始苦しめられる。何だか気味が悪い。子どもの心理と家族の記憶を描くにしても、もう少しやりよう
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel II. lost butterfly(2019年製作の映画)

3.8

2019年の須藤友徳監督作品。
士郎と桜だけではなく、切嗣とイリヤの関係にも触れてくれてうれしい。桜を守ると約束しつつも、出口の見えない葛藤に苦悩する士郎と、どんどん堕ちていく桜の姿を見るのが本当につ
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劇場版 Fate/stay night Heaven's Feel I. presage flower(2017年製作の映画)

3.8

2017年の須藤友徳監督作品。
これは予備知識がないと難しい。UBWを見たのがかなり前だったので少々厳しかったが、あの強敵たちがあっさりと敗退する、まさかの展開に驚いた。そして言峰綺礼が麻婆豆腐を食べ
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おばあちゃんの家(2002年製作の映画)

3.1

2002年のイ・ジョンヒャン監督作品。田舎のおばあちゃんと孫の交流を描く。まあ、この子どもが、とんでもないクソガキで見ていて終始いらいらしてしまった。口がきけないおばあちゃんが必死に孫のわがままに応え>>続きを読む

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男(2017年製作の映画)

3.9

2017年のジョー・ライト監督作品。
ゲイリー・オールドマンが演じたとは、とても思えない辻一弘の特殊メイクが本当に見事。チャーチルのチャーミングな人となりがとてもいいね。イギリスの生命線であるダンケル
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ヒューマン・フロー 大地漂流(2017年製作の映画)

4.0

2017年のアイ・ウェイウェイ監督作品。世界各地で増え続ける難民を捉えたドキュメンタリー。本当に知らないことだらけだ。大国間によるEU-トルコ協定の卑劣さ、冷戦下以上に国境を閉ざすEUの現実。俯瞰で捉>>続きを読む

ヴィヴィアン・マイヤーを探して(2013年製作の映画)

4.3

2013年のジョン・マルーフ監督作品。ある青年がシカゴの歴史を知るためにオークションで偶然落札した古い写真のネガをネットにアップすると思わぬ反響が。調べてみると、その写真家は、既に故人の無名の乳母だっ>>続きを読む

僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング(2019年製作の映画)

3.6

2019年の長崎健司監督作品。
前作とは違い、1年A組全員の見せ場があって最高なのだが、敵の強さがインフレを起こしてて、最後のバトルが超サイヤ人状態になって完全に『ドラゴンボール』になってしまったのが
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僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ~2人の英雄(ヒーロー)~(2018年製作の映画)

3.8

2018年の長崎健司監督作品。
まずメリッサのキャラデザが素晴らしい! 敵の能力も相まってハガレンみたいなアクション作画も魅力的。音楽の盛り上げ方もすごいし、デクとオールマイトの共闘はテンションぶち上
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薬の神じゃない!(2018年製作の映画)

4.3

2018年のウェン・ムーイエ監督作品。
中国で実際に起こったニセ薬事件を基に描く。シリアスとエンタメの融合がマッチして、過剰なせりふに頼らず、リズムのいい編集で見せる映像が非常に心地いい。マスクを外し
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れいわ一揆(2019年製作の映画)

2.9

2020年の原一男監督作品。2019年参議院選挙のれいわ新選組を追ったドキュメンタリー。

狂気の一言! 街頭演説に響く音楽で歌い踊り狂う。そして、あのスリラーのモブシーン。もう訳が分からない。まさに
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

3.6

1973年のビクトル・エリセ監督作品。2度目の鑑賞。
久しぶりに見たけど、やっぱり神秘的で静謐な映像に魅了される。6歳でピアスをした多感な少女アナの反則的なほどの可憐な美しさ。これに尽きる。全体的に死
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サリュート7(2017年製作の映画)

3.3

2017年のクリム・シペンコ監督作品。
ソ連の宇宙ステーション、サリュート7で実際に起こった事故を基に描いた人間ドラマ。CGの質が高く、無重力状態で撮影された映像と相まって素晴らしい宇宙描写になってい
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天気の子(2019年製作の映画)

2.0

2019年の新海誠監督作品。
美しい背景、アニメーションの質の高さ、雨と光など照明のコントラストを見事に表現した撮影による映像クオリティーに文句はない。

だが、これはひど過ぎる。ただの『君の名は』の
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運び屋(2018年製作の映画)

4.3

2018年のクリント・イーストウッド主演・監督作品。
年を取るごとに色気が増してかっこよくなる、とんでもない男。88歳の彼だからこそ作れた映画。一日しか咲かない花デイリリーを愛する老人による家族再生の
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戦場のピアニスト(2002年製作の映画)

4.2

2002年のロマン・ポランスキー監督作品。2度目の鑑賞。
実在のピアニスト、シュピルマンを描く。家畜以下の扱いを受けるユダヤ人たちの姿は、まさにこの世の地獄。徐々にワルシャワの町並みが廃墟に変わってい
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.3

2019年の山崎貴監督作品。ルパン三世シリーズ初の3DCG作品。

CGのルパン一味が違和感なくて普通に楽しめたかな? 他のキャラはそうでもないけど、レティシアの表情の癖がディズニー並みに強かったのが
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かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~(2019年製作の映画)

1.0

2019年の河合勇人監督作品。原作既読、アニメ全話視聴済み。

正直、何も語りたくないけど、レビューなので語ります。

説得力のないコントみたいなセットの美術、終始滑りまくってる脚本・演出、低レベルの
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大殺陣(1964年製作の映画)

3.7

1964年の工藤栄一監督作品。
『十三人の刺客』と同じ脚本・監督でほぼ似たような内容。こちらも奥行きを意識した極端なローアングルの構図が美しい。後半30分もの殺陣では手持ちカメラの荒々しい描写が見どこ
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アーヤと魔女(2020年製作の映画)

3.3

2020年の宮崎吾朗監督作品。
ジブリ初の3DCG作品。CGの出来も普通に見れるレベルで思ったより楽しめた。ジブリヒロインで一番表情豊かで世渡り上手のアーヤのたくましさがまぶしい。

でも、別にアーヤ
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歓待(2010年製作の映画)

3.0

【歓待1.1】2010年の深田晃司監督作品。ディレクターズカット版。
ある家族に1人の男が現れて生活が一変してしまう。オープニングクレジットから小津映画リスペクトを感じたけど中身は全然違った。古舘寛治
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新聞記者(2019年製作の映画)

3.4

2019年の藤井道人監督作品。
まず冒頭から、出会い系バー疑惑の前川喜平、あの東京新聞の望月衣塑子と、うさんくさい2人が出てきて日本の在り方について討論してるのを見てげんなり。あくまでもフィクションと
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劇場版 生徒会役員共(2017年製作の映画)

3.7

2017年の金澤洪充監督作品。
内容はTVアニメの延長線で上映時間60分の実質OVA。相変わらずの下ネタ全開で笑わせてくれる安定した出来に懐かしくなる。ラストの話の脚本は原作者も関わっているせいか劇場
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劇場版 ハヤテのごとく! HEAVEN IS A PLACE ON EARTH(2011年製作の映画)

2.2

2011年の小森秀人監督作品。まず、TVアニメの1・2期は最高なんだけど、制作会社がマングローブになってからの劇場版・3期・4期は大嫌いなのだ。

脚本はあの小林靖子だけど全然笑いどころがなくて純粋に
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空母いぶき(2019年製作の映画)

1.7

2019年の若松節朗監督作品。原作3巻まで既読。

はあ・・・しょうもな。中国に忖度するぐらいなら最初から作るな!

戦闘シーンの合間に入る必然性の欠片もないコンビニ描写のせいで緊張感が持続しないのが
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この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(2018年製作の映画)

3.7

2019年の金崎貴臣監督作品。TVシリーズの続編。

最初から最後までしっかり笑える安心した出来。後半はオリジナルだからか少し展開に無理があるけど勢いで乗り切る作りはいつもどおりだね。アクション作画も
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.8

2020年の水島努監督作品。TVシリーズから4年後を描いた続編。

序盤から重い現実を突き付けてくるが、ラインプロデューサーになった宮森が物語を動かしていく姿が頼もしい。ジャージ姿のゴスロリ様、バブみ
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女の座(1962年製作の映画)

4.5

1962年の成瀬巳喜男監督作品。
いやあ、素晴らしかった。これは東宝のオールスターキャストで送る成瀬巳喜男版『東京物語』だね。でも、本家よりも人物描写がどろどろしてて生々しい。葬式って本当に人間の本性
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女が階段を上る時(1960年製作の映画)

3.7

1960年の成瀬巳喜男監督作品。
バーの階段を上がるのが嫌なほど仕事を嫌っているのにマダムとして生きるすべしか知らない女の悲哀が伝わる。黛敏郎のジャズ調の音楽が銀座のバーの雰囲気にとても合ってるね。女
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あらくれ(1957年製作の映画)

4.2

1957年の成瀬巳喜男監督作品。
勝気ながら繊細な一面を持つ、ある意味、劇中で一番男らしい高峰秀子の演技力に恐れ入る。男に何度裏切られてもたくましく生きていくエネルギーに満ちあふれた映像にくぎ付け。男
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秋立ちぬ(1960年製作の映画)

3.9

1960年の成瀬巳喜男監督作品。
つらい、つら過ぎる・・・。ひでえ親だ。ほほ笑ましいシーンも多々あるのだが、それ以上に子どもの世界に大人の嫌な論理が入り込むのがとても残酷に映る。1人の子どもを包容する
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驟雨(1956年製作の映画)

3.8

1956年の成瀬巳喜男監督作品。
倦怠期の夫婦をユーモラスで軽快に描く。やっぱり小津映画の原節子とは違う。男女の価値観の違い、男の見栄は、いつの世もやっかいだね。ささいな会話でけんかになってしまうのが
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山の音(1954年製作の映画)

4.1

1954年の成瀬巳喜男監督作品。原作・川端康成。
堕落の一言。悪びれもせず愛人をつくる息子のくずさもやばいが、家庭内で半ば周知の事実なのが薄気味悪い。日本人の倫理観の欠如。原節子と義父のプラトニックラ
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