MUさんの映画レビュー・感想・評価

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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.7

ポスターの父と娘の並び2人の時間ゆっくりと流れる丁寧なシーン。

こうやって人と対話していきたいと。
言葉多く話さずとも共有していきたいと思うシーンが演じてる役者さんに託されてもいる気がして、どこを切
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

3.8

苦さがリアルな映画。

1人の人には色々な側面があり、表側で正しい事を言って裏側で悪口もいう。そういう正しいだけじゃ成り立たないことも私欲がゼロは無理な事もとてもわかる。

自分が主人公だったらどうか
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シカゴ7裁判(2020年製作の映画)

4.0

劇場公演がコロナでほぼなくなり
わたしも結局Netflixで鑑賞。

観やすい社会派。
観やすいだけで終わらず、細部の人物やり取りが丁寧で好きだった。

裁判の理不尽にむかむかしながらも終盤では若者た
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TOVE/トーベ(2020年製作の映画)

4.3

大戦後の1人の女性アーティストがフィンランドでどう生きたいと理想をもっていたのか「自由」がキーワード。

トーベの生きた時代を映しているというよりは現代的な映画と受け取っている。
トーベの周りが今に置
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.8

世の中はかなり複雑で入り組んでいる。
この映画に関して深さや裏を観てはだめだ。理想(的なもの)を観る映画だと思う。

中谷美紀さんが真ん中に立つ、喋るだけで凄い説得力がすごい。美しいものは人を惹きつけ
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

3.7

去年ブルーインパレスをみんなが見上げた日。わたしの地元にはそもそも飛んでないけどひたすらTwitterでこれを無意味に思う人を探した。

何か社会に対して疑問や思いを持っていても、生活は忙しく厳しく人
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片袖の魚(2021年製作の映画)

3.7

大事なところをちゃんと観せてくれる映画。暴力ってこういう事だよなぁと実感をもって胸が痛くなった。
生まれた時からひかりのようなトランスジェンダーの人たちへつづく暴力、その加害側の一端に自分もいるのだろ
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

日本版ポスタービジュアルのイケイケ?明るさはちょっと印象違って、デンマークおじさんたちの哀愁映画。そこまで明るくはないかも?

サスペンス映画ではないものの、アルコールの高揚感はスクリーン越しに伝わる
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かば(2021年製作の映画)

4.5

予告を映画館で観て西成、在日、部落、沖縄とどストレートででも明るくて面白そう!と思い行くことに。

1985年が舞台で生まれていないし昭和は良かったと懐かしむことはないけど、あの頃と今で変わった事沢山
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3


主人公は舞台演出家の家福。
おしゃれなセンスの良いインテリアに洋服。成功者の証という煌びやかでもなくそれが普通としている姿は美しいけど何処か寂しい印象。

家福が広島で出会う運転手のみさきが舞台の稽
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Summer of 85(2020年製作の映画)

3.8

君の名前で僕を呼んで公開から
似た雰囲気を感じる映画の公開が増えた気がする。多くの人がポスター見ると期待しただろうし。
オゾンの直球も観れるのか?と思ったけど、いい意味で裏切りつつ。
当たり前だけどフ
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

3.8

自分が物語の主役になるなんて!なちょっと?結構?オタクな2人が出会う。
出会ったら、気づいた時には始まってるんだなぁ。

冒頭から遊んでるのが沖田監督!
なんの映画観にきたの?と思うようないい出来のア
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82年生まれ、キム・ジヨン(2019年製作の映画)

3.9

原作は話題になった当時読んでいたけど、細かいところ結構忘れていて。
原作を読んでる感じと映画化では違った印象をもちつつ。どちらも好き。

主人公が何故そうなったかの背景はもちろん重要だけど、進む流れが
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親愛なる君へ(2020年製作の映画)

3.8

家族とはどんな形の事を言うのだろうか?
亡くなった同性のパートナーとの血縁関係のない形を現実的に丁寧に描いている。

主人公はあまり喋りが上手くない基本いい奴なんだけど、人間らしい側面もあって(その部
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ペパーミント・キャンディー(1999年製作の映画)

5.0

ペパーミントキャンディー

以前韓国料理屋さんの帰りにもらって舐めた。口の中がスッキリするけどハッカがキツくてすぐに吐き出した。この映画を観た後はもうそんなことは出来なくなるな。

ペパーミントキャン
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秘花 〜スジョンの愛〜/オー!スジョン(2000年製作の映画)

3.7

キラキラした部分を観れないリアルな恋愛物語。

記憶のズレを面白く演出していて、さりげない会話が一つ一つ短編とし見れる。
ここなんか不自然だなと思うと後から繋いでくれるけど、それでも噛み合わない不思議
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堀切さん、風邪をひく(2011年製作の映画)

3.8

サンクスシターにて。

短編の今泉監督最高なのでは…?

噛んでも噛んでも噛み切れないけど、一度噛み出すと病みつきみたいな会話劇。

ハリーポッター(ファンタジー)より突拍子もないのでは?人物の背景は
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くれなずめ(2021年製作の映画)

4.0

「それでいい」と肯定してくれる作品に思った。

連絡を取らない友人やもう2度の会うことがない気もする学生時代の友人もFacebookの片隅にいたりして。理由なくなんとなく疎遠になったりもあるけど、何か
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私をくいとめて(2020年製作の映画)

3.9

好きな人がいて幸せ♡ではなくて傷つく事たくさん。めんどくさい気持ちもある。

他の人には大したことじゃないかもしれないけどみつ子には大きなこと。人からしたら明日には忘れてしまう事もみつ子には大きな海の
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夏時間(2019年製作の映画)

3.8

夏休み、違う環境、

自分の家族、恋愛

数えきれなくらい細かく細かく嫌なことがあるのが若さでもある。
その家で過ごした時間は後から振り返ると幸福があったと思えるような。

食卓のご飯は美味しそう。何
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チャンシルさんには福が多いね(2019年製作の映画)

3.8

「チャンシルさんには福が多いね」

タイトルが大好き!


人生どん底まで落ちたら後は上がって行くだけよ?ってそんな事ないし。どん底も最上級も自分次第だからな〜

なんとなく前より落ちて行くような状況
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まともじゃないのは君も一緒(2020年製作の映画)

3.8

・▽・

点二つと▽で
大体顔に見える。
この単純さがわたしは昔から大好き。

男と女が並べば恋愛になる?

そんな単純ではないけれど

複雑怪奇にしなくても面白い映画は出来るんだなぁと思った一本。
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街の上で(2019年製作の映画)

4.5

映画とは出会いだ。

数年前に今泉監督映画に出会って以来新作を観に行く度監督映画と前の私のように出会う人を見てきた気がする。

沢山の出会いと時に別れを繰り返し営む。街はすごいしとても面白い。

帰り
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パーム・スプリングス(2020年製作の映画)

4.0

一曲のラブソングみたい。

何度も何度も同じ曲を聴いて。

新鮮に感じたり、懐かしくなったり
聴いていることさえ忘れたり。

終わって欲しくない楽しい日もあれば
死にたくなる切ない日もある。

色んな
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

4.3

あのこは貴族、本当に丁寧な作品で何回観ても見所があった。
静かだけどとても満足度の高い作品。好きな人たちと好きなシーンをいくらでも語り合えそう。

二回目観た時は、華子のファッションセンスと変化が目に
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朝が来る(2020年製作の映画)

4.0

電話の音、チャイムって顔が見えない怖さがある。不幸を運んできそうな。
見えない恐怖や自分の恐れ。

可愛い子供、理解のある周り、なんでも分かり合える夫、充実した仕事、完璧な生活はない。冒頭の母親の表情
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

3.4

テレビドラマ的、映画的とするならドラマかな?今まで観てきた映画とは少し違ってシチュエーションや台詞以外の語らない物から読み取るのが映画の醍醐味に思っていたので。
カルチャー的固有名詞が多いのもあって、
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トキワ荘の青春 デジタルリマスター版(1995年製作の映画)

5.0

特に語る必要のない名作。

デジタルリマスター版冒頭、本木雅弘さんが今また求められた映画と話していて、観終わると肯く。

人と人は距離感がある。
近づく時、離れる時、緊張感ある。

画面から伝わるすべ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

4.2

『すばらしき世界』

タイトルが最後に出る。

すばらしき世界はどんな世界なのか。
幸福もあり地獄もあり、普通に生きるなんて当たり前のことが難しい。けど命がある内は自分を生きるしかない。


今の三上
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ミナリ(2020年製作の映画)

4.0

オンライン試写にて鑑賞。

韓国から移住して夢を叶えようとする夫と対照的な妻、可愛い子供2人。そこに加わるお婆ちゃんらしくないお婆ちゃん。

理想とは違う面もあるだろうし、社会の苦しさ悲しみ、時には恐
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.9

ストーリーだけ見ると面白い!とは言えないかもしれないが、役者さん一人一人がスクリーンの中で生きていて、画面に優しく映し出されている。
藤井監督といえばブルーだが今回は赤も良かったな。

現代社会にもヤ
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天国にちがいない(2019年製作の映画)

4.0

そこにも笑いが。
ユーモアが日々の中にコロコロ転がっていて、無言のスレイマンと街の騒めき。
彼が佇むだけでオシャレな画面になるから不思議。鳥とのやり取りは名場面!

マスクの下で何度もクスクス笑う。
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哀愁しんでれら(2021年製作の映画)

3.8

小学校の頃本当は怖いグリム童話が流行った。序盤はみんなが知っているお話なんだけど終盤はバッドエンドで怖い。怖い話がどんどん読みたくなり、あんまり怖くない話だとちっとなった。

主人公小春は不幸のどん底
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Away(2019年製作の映画)

3.8

日本のアニメーションって本当にすごいんだなとも思うが、この作品のように語らない、描きすぎないってのは必要なことだなとも気づかせてくれた。
(アニメーションに関わらず映画に対して思うことではあるんだけど
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よく知りもしないくせに(2009年製作の映画)

4.0

人をパワーバランスを笑う。

男と男
男女間、年齢差

男も女も性で傷つけるし、傷つくし。
自分によって自分が傷つくし。
日々自分として生きているだけで傷だらけ、何処か滑稽さを笑えるのが映画の面白さな
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ホモ・サピエンスの涙(2019年製作の映画)

4.0

この作品を観終わって優しさとは何か考えた。この作品は私にとっては優しい一本だった。誰のことも否定しない特別評価しないそこに居る人をただ映す。
喜びの横にも暴力や悲しみはあって当たり前で、どんな人や物に
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