n0701さんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

n0701

n0701

映画(692)
ドラマ(0)
アニメ(0)

3月のライオン 後編(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

2つの物語がそこにあり、ひとつは新人王、獅子王戦。もうひとつは両親のいない三姉妹の家に、かつてその家族を捨てて出ていった父親の再来だ。

だが物語の根幹は全ての登場人物の葛藤や苦しみと現状を打破しよう
>>続きを読む

美味しんぼ(1996年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

これは単純な料理の味ではなく、人の心に届く味を求めた戦いであった。

故に魚料理では鯛よりも鯵の開き、鳥よりもスープ、そして、同じ品、同じ調理法で煮立てても別の味の豆になるのである。

それは言わば、
>>続きを読む

銀魂(2017年製作の映画)

2.9

このレビューはネタバレを含みます

妖刀「紅桜」を巡る戦い。

漫画の軽快なギャグと腐女子向けのくっだらないノリを引き継いだままパロディとシリアス路線で物語をきれいにまとめている。

そもそも銀さんが何者かよく知らなかった僕としてはあり
>>続きを読む

エヴォリューション(2015年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

ちょっと切ないホラー映画だ。

その島は完全に隔離されていて、女と、男の子しかいない。

なぜならその女たちは全員突然変異の生物で、生殖能力がないため、男の子の腹に子どもを孕ましては棄てることを繰り返
>>続きを読む

ANTIPORNO アンチポルノ(2016年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

常識の脱構築だ。

物語の中に物語があり、その物語の中でも物語を作る女を描く。

まるで自分の人生が舞台やドラマ、映画監督に操作されているかのような、起きても起きても夢を見続けているかのような感覚。
>>続きを読む

(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

とにかく美しくしたくてしたくてたまらない、そんな感情に溢れていて、物語も、二人の男女も、彼らの未来も差し置いて収束していく。

盲目の人々に映画を見せる「音声ガイド」。それは先天的な視覚障害だけでなく
>>続きを読む

スター・ウォーズ/最後のジェダイ(2017年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

帝国軍の大ボスは呆気なく真っ二つにされ、ボスの座につくダースベイダーの息子。

陰陽の対比のようにダースベイダーの息子とつながりを持つ女。彼女は自分の出生の秘密を知りたがっている。

物語はレジスタン
>>続きを読む

あゝ、荒野 後篇(2017年製作の映画)

2.5

このレビューはネタバレを含みます

とにかく、法案反対の件がいらなすぎる。
「若者よ、自由のために、未来のためにデモをしろ」とでも言うかのようなクソプロパガンダ。

ボクシングを取り巻く物語は前編で散りばめられた伏線が回収される。

>>続きを読む

家族はつらいよ2(2017年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

こんな気持ち悪い家族形態まだあるのだろうか。

一家の家長たる爺さんは自分の車をガンガンぶつけてボコボコにする。そのことを咎められると、みんなで自分の悪口を言うと嘆き、この家族は崩壊していると口にする
>>続きを読む

あゝ、荒野 前篇(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

群像劇のように多くの視点で描かれ、散りばめられた物語が1つに収斂していく。

一人は刑務所から出てきた少年院育ちの男。彼は母親に捨てられ、施設で暴れ、少年院に入っては、歌舞伎町の衝突で友人を下半身不随
>>続きを読む

ハクソー・リッジ(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

信念を貫き、殺さずの誓いを立てた男がハクソーリッジの断壁で多くの戦士を救出した。

神に使え、銃を持たず、新妻を残し、安息日を求める男。

彼らアメリカ軍は断崖絶壁の向こう側で日本兵と戦い、そして勝っ
>>続きを読む

パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

これは父親のいない家庭に育った親がついた嘘だ。

宇宙にある6つのコロニーでは親が子どもを食べてしまう。あるとき、コロニーの女の子は別の世界の男に出会い子どもを宿す。

子どもを宿した女は別のコロニー
>>続きを読む

ザ・マミー/呪われた砂漠の王女(2017年製作の映画)

2.8

このレビューはネタバレを含みます

古代エジプト時代に封印された女は、王位に就けなかったことへの恨みから、破壊神セトと契約し、闇の力により王と王子を抹殺するも、セトをこの世に出現させようとしたその時、王の護衛隊により吹き矢を打たれ、水銀>>続きを読む

八仙飯店之人肉饅頭(1993年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

マカオで実際にあった殺人事件を基に、その凄惨さを緩和させるためにユーモラスな表現で警察を描きつつ稀に見る地獄絵図をリアルに表している。

腐乱死体、レイプ、臓物、裸体、悲鳴、汚物、鮮血。

むせ返る悪
>>続きを読む

フリークス(怪物團/神の子ら)(1932年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

とんでもない発想で作られた1932年の映画。

CGなんて使わずに、素材の力と脚本で現在では絶対にありえない作品へと仕上げている。

この映画の素晴らしさは何と言ってもそのストーリーだ。

ある見世物
>>続きを読む

フラットライナーズ(1990年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

つまるところ、僕らは夢を見て死ぬ準備をしているのだ。罪を悔やみ、苦悩しながら。

ある医学部の学生たちは臨床実験として仮死状態からの蘇生で何を感じるかという恐ろしいことをして戯れていた。

数分間、脳
>>続きを読む

ゴッホ~最期の手紙~(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

新しいアニメーションの形として、絵画を組み合わせた連続活劇は試みとして面白い。

それに、100名もの画家等による合作だから、場面によって全然タッチが異なり、現在と過去の回想でも絵の作りを変えているこ
>>続きを読む

静かなる叫び(2009年製作の映画)

3.1

このレビューはネタバレを含みます

フェミニズムに対する根拠のない反発。

「政治的思想」という言葉に内包された利己的で歪な動機。

誰も納得しないだろう。
それは当然だ。人殺しなんてするやつは、頭がおかしいからだ。

カナダの理科大学
>>続きを読む

ドリームスケープ(1984年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

超能力を使って競馬を当てては生計を立てる男は、ある組織から声をかけられる。

その組織は悪夢にうなされる者の夢に侵入して原因を解決し、不眠、睡眠障害を解決しようという組織だった。

男は超能力の才能を
>>続きを読む

マンチェスター・バイ・ザ・シー(2016年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

その男は故郷から少し離れた地でマンションの便利屋として働き、無愛想に接客しながら最低賃金の生活を送っていた。

彼は故郷を愛する男だから、故郷から一時間のところに住み、独りで暮らす。

彼の三人の子ど
>>続きを読む

ゲット・アウト(2017年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

本当の意味でのサイコ映画だ。

物語は黒人を陵辱し、肉体的にも精神的にも洗脳する白人の猟奇的且つ陰湿な行いと、その所業を悪魔的に描いている。

さて、物語は写真家の黒人が恋人の実家に遊びに行くところか
>>続きを読む

ダゲレオタイプの女(2016年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

ダゲレオタイプのカメラは、銀盤に被写体を克明に映し出す芸術だ。

だが、その被写体は60分〜120分もの間完全に静止した状態でなければならず、モデルはその間、固定具に身体を縛り付けられ、全く身動きが取
>>続きを読む

殺人狂時代(1967年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

ナチスの残党が、ある精神病院を訪れ、院長に仕事を依頼する。精神病院は、実のところ表向きのもので、その裏では増えすぎた人口を抑えるため暗殺を稼業とし活動していたのだ。

院長は無作為に選ばれた三人を殺人
>>続きを読む

ジョニーは戦場へ行った(1971年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

その結果、彼は目と鼻と口、両腕、両足を失ったばかりか、大脳の一部を損傷し、ほとんど死人の状態で「研究対象」として病院に運ばれてきた。

映画の作りとしては、今、そして過去、それから妄想(夢)で成り立っ
>>続きを読む

不都合な真実(2006年製作の映画)

2.6

このレビューはネタバレを含みます

ドキュメンタリーはある一方向の視点からのみで作られる一方的な語りでしかない。

一つの指向性に沿って、問題を提起し、全く反論の余地はない。

先ずおかしいのは、話が単純明快で、あたかも小学生でもわかる
>>続きを読む

黒い画集 ある遭難(1961年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

三人は夏の鹿島槍ヶ岳に登山に出掛ける。
寝台列車に乗って、十分な睡眠を取り、休憩を繰り返しながら三人は山頂を目指す。

すると、急な悪天候により周りが一切見えなくなるくらいの霧が出て、もう一歩で山小屋
>>続きを読む

黒い画集 第二話 寒流(1961年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

ある銀行の出世争いの中で、常務取締役の男が自分の部下を池袋店の支店長に抜擢させる。若く、有望なその男は、卒なく仕事をこなす所謂イエスマンだ。

大きな後ろ盾もなく、常務取締役の男もただ同期というだけで
>>続きを読む

黒い画集 あるサラリーマンの証言(1960年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

身から出た錆。

あるサラリーマンの男は部下の若い女と不倫し、ある日、女の住むアパートを出たところを男の家の近所の保険営業員の男と鉢合い、挨拶してすれ違う。

実はこの時、別の場所で連続殺人事件が起こ
>>続きを読む

デッドゾーン(1983年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

交通事故で5年間昏睡状態だった男は、目が覚めると「手に触れた者に降り掛かる災難」を見通す力が培われていた。

だが5年という歳月に加えて不自由な身体と恋人だった女が別の男と結婚するという最悪な状態のま
>>続きを読む

ブレードランナー 2049(2017年製作の映画)

3.2

このレビューはネタバレを含みます

SONYは映画に関わらないでくれ。

前半はお洒落に仕上げて、後半はクオリティを下げて美談にまとめる。

SONYお得意の前作を大きく下回る出来となっている。

ブレードランナーの独創性は、未来への漠
>>続きを読む

ブレードランナー ファイナル・カット(2007年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

予復習のため何度目かの再見。

しかし、内容を全然覚えていなかった。

内容はシンプル。
奴隷として危険な仕事をさせれていたレプリカントは、人工知能にありがちな、人類への反逆として破壊活動、破壊工作を
>>続きを読む

EUREKA ユリイカ(2000年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

まどろっこしい。
それに、声が聞こえにくいし、画面が暗くて全然分からない。せめて字幕をつけてほしい。

物語に終始ついて回るのは「バスジャック事件の被害者のその後」である。バスの運転手、そして乗り合わ
>>続きを読む

銀河ヒッチハイク・ガイド(2005年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

何かこう、精神異常者が普通の人と一緒に異常な精神世界を具現化したかのような混乱と混迷だ。

地球が滅ぶことを偶然知った地球外から来た黒人が、地球に初めて来たときに助けてもらった地球人にその時の借りを返
>>続きを読む

山椒大夫(1954年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

山椒大夫は丹後の人買いで、荘園領主。買ってきた人間を奴隷みたく死ぬまで遣わせて、逃げ出すものには額に焼印を押して見せしめにした。

父の左遷によって陸奥から筑紫国へ移り行く母と幼い兄妹、召使の女たちは
>>続きを読む

曽根崎心中(1978年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

トクベエの演技が酷すぎる。

それはともかく、有名な近松門左衛門の「曽根崎心中」であるが、その内容は知っているが、映画、物語で見たことはなかった。

当時、心中が社会現象になっていたことを表現した世話
>>続きを読む

パッセンジャー(2016年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

中身スッカスカのクソ映画。

他の星へ移住するため植民船に乗り込んだ5000人もの人々。

彼らは一様にコールドスリープで宇宙を彷徨い、ほとんど100年間の旅に出る。とは言え、寝ている間は意識はないの
>>続きを読む