nanamiさんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

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レネットとミラベル/四つの冒険(1986年製作の映画)

4.0

4つの短編からなる話なのだけど、全ての話のキーが絶妙に相互作用されてて面白かった。
特に第1話の"青い時間"が好きだったな。
夜明けに1分だけ訪れる静寂の時間。

都会に住んでると青い時間を体験するこ
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カイロの紫のバラ(1985年製作の映画)

4.4

すごく面白いし、大好きな話だったんだけど、ラストが自分にはしんどかったというのが正直な感想。
現実逃避したいときに映画を観たくなる人は同じことを思うのではないでしょうか。
映画の中でくらい夢見させてく
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ダーティ・ダンシング(1987年製作の映画)

3.6

気持ちいいくらいのキレキレダンスが観ていて楽しい。
ダンスにも色々種類はあるけど、身分を超えて人と人が心通わせることができるコミュニケーションになるから凄いよなぁ。

スティング(1973年製作の映画)

4.2

最近60~70年代の名作を色々観ているけど、
いい脚本と音楽は何十年経っても魅力が色褪せないことを実感している。
本作もまさに不朽の名作ですね。

あとはとにかくレッドフォードの赤スーツ姿がかっこよか
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レイジング・ブル(1980年製作の映画)

3.5

オープニングでシャドーボクシングをするラモッタの姿がとても美しかった。
だけどその分、八百長のために信念を曲げて試合を行う様を見るのがとても辛かった。
思ったように拳を振ることができずに負けるのは、ど
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スナッチ(2000年製作の映画)

3.9

接点のないコミュニティを間接的に交わらせる巧さに脱帽。
ガイ・リッチーの回収力は本当に凄いなと改めて思った。

ただ、英語の訛りとか分かればもっと面白いんだろうなと思うと少し悔しい。
吹き替え版でも観
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アニー・ホール(1977年製作の映画)

3.7

交際していたダイアン・キートンとロマコメを撮り、
こうあってほしかった結末を俳優の卵たちに演じさせる。
ウディ・アレンってやっぱり変態だな〜って思うけど、究極に人間くさい作品だからつい引き込まれてしま
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男性・女性(1966年製作の映画)

3.5

作中で「本作のまたの名は『マルクスとコカコーラの子供たち』。わかる人にはわかる」というテロップが入ったのが印象的。

テロップ通り、政治への関心とアメリカへの憧れを持つ若者たちの話だった。
男たちは全
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

4.0

作品が全く理解できないまま、置いてけぼりになるんじゃないかと緊張しながら観たんだけど、普通に入り込んで観れたから良かった笑

視覚的に目を引くシーンがブツッブツッと入ってきて、時には役者が観客の方を見
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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち(1997年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ラストが良かったな。スタッフロールの入り方好き。

与えられた道や、唯一のコミュニティを捨て、
ボストンからカリフォルニアへ旅立っていく。
自分で決めた道を進んでいく。
作中で「自由は魂が呼吸する権利
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Mr.ノーバディ(2021年製作の映画)

3.9

ハッチが冴えないターンが結構長くて、
あんまり強くない設定のおじさんなのかなって思ったけど、全然強かったから安心した(?)

後半、ハッチたち3人で色んな銃器使ってドンパチするの大好き。
最近の作品で
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ミッドナイト・ラン(1988年製作の映画)

3.7

コントのような逃亡劇で笑えた。
いつも一足遅くて詰めが甘いFBIが好き。

17歳のカルテ(1999年製作の映画)

3.7

正常と異常のボーダーラインは何なんだろう。
他の人より繊細だったり、怖がりだったり、寂しくなったり、不安定なのは異常なこと?

これは良くて、これはダメというのを突き詰めるのではなく、
楽で堕落する道
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

双子の姉・ユカと会った日の夜のユマの言葉が忘れられない。

「もし私が先に生まれていたら、ユカさんが私みたいになっていたかもしれない」

「もし1秒でも早く呼吸をしていたら、私も彼女みたいに自由に生き
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ビッグ・フィッシュ(2003年製作の映画)

3.6

演出が好き。
尾ひれがついた語り草が、映画だとこんなに魅力的になるんだな。
映画って楽しいなと改めて再認識した。

百円の恋(2014年製作の映画)

3.6

一子の元からいなくなる祐二はクズだと思ったけど、それと同じくらい、彼女から離れたくなる気持ちもわかる気がしました。

自分と同じくらいダメなやつだと思っていた人が、
目の前で努力をして頑張る姿を見てい
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JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)

3.4

定番すぎて逆に観てなかったシリーズ。
水中からのあおり構図がサメの襲来を想起させるの良いよね。さすが元祖サメ映画...

はちどり(2018年製作の映画)

4.1

ウニを見て、自分の中学の頃を思い出した。
逃げたくても逃げられない環境。
切りたくても切れない関係。
声を上げても理解されない苦しさ、
どこか自由なとこへ行きたいのに、行くことができない現実...。
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ベルファスト(2021年製作の映画)

4.1

バディとモイラ(年上の女の子)が、
近所の子達の信仰を確認し合うシーンが印象的だった。

「○○はカトリック?」
「プロテスタントよ」
「いや、カトリックって言っていたよ」

通りで遊ぶ子供たちや、交
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ライフ・イズ・ビューティフル(1997年製作の映画)

4.5

こういうピタゴラスイッチ的な要素が多い作品大好きです。

考えたくないくらいおぞましいホロコーストが題材なのに、
どこまでも明るくポジティブなグイドが眩しい。
殺戮シーンや直接的な死体が出てこないのも
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ハッピーアワー(2015年製作の映画)

4.6

ずっと観たかった作品をようやく鑑賞。
5時間17分という、今まで観た映画の中で1番の長尺映画は、長さを感じさせない傑作だった。

演技経験のない人を起用したそうで、
はじめは棒読みな演技に違和感を感じ
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スウィート17モンスター(2016年製作の映画)

3.4

ネイディーンが拗らせすぎてて面白かった笑
身内にキラキラした兄がいたら劣等感でちゃうよね分かる。

あと大人達の振る舞いが気になる映画だった。
どんなに親しい間柄でも、
自分のことに精一杯になって相手
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tick, tick...BOOM!:チック、チック…ブーン!(2021年製作の映画)

3.7

アンドリュー・ガーフィールドが素晴らしすぎてびっくりした。
スパイダーマンのイメージが強かったけど、こんなに歌えて豊かな演技ができる俳優だったのね...。

ミュージカルは疎いので、本作の良さを分かり
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クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん(2014年製作の映画)

3.6

久々に鑑賞。
藤原啓治版ひろしってだけで終始うるうるしてたし、
ラストではやっぱりボロ泣きした。

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

1940年という第二次世界大戦の最中でチャーチルが発令したダイナモ作戦。
作戦を決行すべく、ダンケルクを撤退しようと奮闘する英国兵達の姿を描いた作品。

とにかく台詞や説明が少ないのが印象的で、
舞台
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パワー・オブ・ザ・ドッグ(2021年製作の映画)

4.2

粗暴だがカリスマ性を持ち、"固定観念の男らしさ"の象徴のような存在のフィル。
けれど、話が進むにつれて、本当の彼は聡明かつ繊細で、ある秘密を持つことが明らかになっていく。

自分を守り、生きやすくいる
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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦(2002年製作の映画)

3.9

この歳で見返すと凄い泣ける。
身分違いの恋も、子供を信じ抜く親の姿も尊すぎる。

クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998年製作の映画)

3.6

久々に観たけどやっぱり面白い。
原恵一のクレしん映画がまた観たいなぁ。

序盤のトイレの攻防戦は何度観ても腹を抱えて爆笑する。

ゴーストバスターズ/アフターライフ(2021年製作の映画)

4.2

予想以上に面白かった!映画館で観れて良かった。
推しのフィン・ウルフハードや、妹役のマッケンナ・グレイスも可愛かったな。

過去作を観直してから鑑賞したんだけど、
当時のオマージュや小ネタがちょこちょ
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ドント・ルック・アップ(2021年製作の映画)

3.8

地球の滅亡危機という、
最も壮大なスケールで描かれた社会風刺コメディ。
超豪華キャストを揃えて本作の注目を集めるようにしたのが素晴らしいなと思った。

発信する情報は受け手の都合のいい解釈にすり替えら
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ゴーストバスターズ(1984年製作の映画)

3.3

80年代コメディのノリ良いよね。
若きビル・マーレイが観れたのも満足。

映像加工(当時はSFXかな?)は現代の技術と比べてしまうとどうしてもフフってなるけど、逆に愛おしく感じた。

フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊(2021年製作の映画)

4.3

ずっとずっと公開を待ち焦がれていた作品。
安定の章構成とシンメトリーの構図はもちろん、
映像がモノクロやカラー、アニメになったり、
画面のアスペクト比が切り替わったりと、
多様な映像表現がスクリーンを
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コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.1

聴者と聾唖者の間の壁を描いた話。
一見明るく、愛に溢れた家族も、壁を気にしながら生きている。
彼らの家は、外の世界から自分たちを守ってくれるシェルターのようなものなんだろうな...。

壁の外側の者と
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ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.9

才能は金があっても手に入れられない。
金や権力や肩書きといった誰もが羨むものは、
求めれば求めるだけ心を蝕んでいく。
何度も見聞きしてきたことだけど、
グッチ家の様を見て改めて痛感した。

初めから結
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クライ・マッチョ(2021年製作の映画)

3.6

脚本や撮影の仕方がゆるくて、肩の力が抜けた笑
野心や血の気の様なエネルギーはないけれど、
歳を重ねたことで得た強さと優しさが心に染みる。
夜にウィスキーちょこちょこ飲みながら観たくなる感じの映画。

女は女である(1961年製作の映画)

4.0

とにかくファッションの色に目が惹かれた映画。
アンジェラの赤セーターとエミールの青スーツの対比が良い。
性のイメージ(現代だと固定観念だけど)のメタファーも入っているのかな。
だからこそ、アンジェラが
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