矢吹さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

矢吹

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動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)

4.3

一番いいタイトル。
一番理不尽な発言。
初めて聞いた時からやはり忘れられなくて
やっと劇場でこないだ見て、
んで、結局、DVD買ってね。
読んだんですけどね、パッケージを。
この作品の当時、監督さんが
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スローなブギにしてくれ(1981年製作の映画)

3.8

最強の曲、スローなブギにしてくれ。
この曲が流れるところが間違いなく僕の中のクライマックスであり、そのために見るぜってな感じでしたけど、オープニングにバッチリきたね。
猫のカメラワークから、浅野あつこ
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怪物(2023年製作の映画)

4.5

物事を一面で捉えることの、いかなる愚かなことか、その事実を、前後を、想像できるか。どうか。
それも、大人の仕事だと思う。
自分以外の世界を、たくさんのことを、想像できるために、人間の全ての時間はあって
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秋刀魚の味(1962年製作の映画)

4.1

もう岩下志麻さんたら。

鱧を食ったことないのかね。

秋刀魚が出てこないでお馴染み。

対になる人間関係が家庭の外と中ですごく綺麗に交わっていく。これが全ての味噌であろう。
なんかね、じゃんけんの手
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風の中の牝鷄(1948年製作の映画)

3.8

たしかにこの後の小津が、戦争を描くことをやめたと言われてしまう意味もわかるぐらいに、
その作品群と比べて、描かれる景色がまるで違う。
人は守るために何かを失わなければならなかった時。
なんとも責められ
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お茶漬の味(1952年製作の映画)

4.1

夫婦はお茶漬けの味でいいんだって。
旦那なんてものは、
その男の一部しか見えてないものだって。
逆ももちろん。
ネクタイとか服じゃなくて、男らしさがあるものだって。
人を見るときは、そういうものを、大
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長屋紳士録(1947年製作の映画)

3.9

これは、一個のお手本。
長屋に笠が子供を拾ってきて、そのコミュニティのゴタゴタと、人と子供の話になりますが、
最初の押し付け合いから、
日付変わって彼がおねしょをしていた時は時で
泊めてあげてるじゃん
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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3(2023年製作の映画)

4.2

クソガーディアンズ。
FGOTG。
これはあなたの物語。
まじで相変わらずのドタバタチームで、
ちゃんとかっこよくてちゃんと面白い。
ドタバタに関しては、
ほとんどドラックスのせいなんだけど。
したが
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お早よう(1959年製作の映画)

4.1

主婦たちの攻防が際立つ物語になっております。前半のね。
町内会費事件です。

終始びっくりするぐらいおならコメディなのですが、割と、お父さんとお母さんのオナラのやりとりのギャグが、ちゃんとしてたな、楽
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小さな兵隊(1960年製作の映画)

3.8

苦難を避けるための時間は幸いにたっぷりある
その先の人生は、まじで、
思考の時代なのかもしれない。

行動の時間は終わり、思考の時間に入った。っていうモノローグから始まる、この話者の時間軸は、おそらく
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わたし達はおとな(2022年製作の映画)

3.8

噂のお別れゲロじゃん。
笑った笑った。ありがとう。

大人すぎるよあなたたち。
そこに踏ん張りを効かせるとなると、便利なものは、やはり、赤ん坊になるわけです。
しかし、ロングテイクの会話の緊張感。圧巻
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若き仕立屋の恋 Long version(2004年製作の映画)

4.2

好春宵
今夕何夕
薔薇薔薇なんたら
みたいな、中国の歌謡なのか?
いろんな曲がかなりいい。
C-POPか。この辺流されたら全部カッコ良くなると言っても過言ではないけどな。

エロジジイ。ウォンカーウァ
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トラック野郎 御意見無用(1975年製作の映画)

3.9

菅原文太に、なりたい。
本当になりたいかもしれない。
角刈りがこの世に存在した意味は、
菅原文太のためにあったんだろうな。
あんな髪型本来いらないだろ。

90分で事件が何個起きるんだよってくらい、て
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愛してる!(2022年製作の映画)

3.8

愛してる!

そうだ、そもそも、ある優しき殺人者の記録、の人だ。
そういえば。という。モキュメンタリーだもん。

SMの世界ってこれでいいのか。
めっちゃコメディですね。コメディとした部分がどこまでで
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恋するけだもの(2020年製作の映画)

3.9

日本の端っこで哀を叫んだケダモノ
これはパロのパロでわけわかんなくなってるな。

ラブストーリーかと思って見てたら全然めちゃくちゃ変な話じゃねえか、と思って見てたら、ラブストーリーだった。
あと画面の
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恋は光(2022年製作の映画)

3.8

これが、平和だ。ラブアンドピース。
恋と平和で、いいじゃないか。
大学生4人のそれぞれの恋のお悩み。
なんて平和な映画なんだと思うし、
平和の定義を聞かれたら、
MISIAは、子供たちが夢に向かって努
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そうして私たちはプールに金魚を、(2016年製作の映画)

3.9

ダンジョン馬鹿野郎
みたいな、自分の中でだけ成立する、独白。と言う文体の告白。許されない駄洒落だけど、自分の機嫌だけは取れるやつ。あるよな、それだけ発表して褒め合う会やりませんか、今度。たまにスイート
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デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム(2022年製作の映画)

4.1

哲学の甘い誘惑に、足を取られないように。

この作品にまんまとやられるのは、いいですよね。安心してボコボコにされることができるというか、脳みそを直接ぶん殴られるほど気持ち良い。

時間。過去と未来のみ
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わたしの見ている世界が全て(2022年製作の映画)

4.0

その先の言葉を私は探し続けた。
トーキョーニューシネマさん
めっちゃ気になる。
なんか、さ、トーキョーって終わったな。ってことなのかな。
厳密には、世界の最先端、TOKIOが終わったのだね。
高橋幸宏
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太陽を盗んだ男(1979年製作の映画)

4.1

ジャケットのジュリーがとにかくすげえ。
見てください。
ね、すごいですよね。
まずもう惹き込まれてしまって、
そして映画を見たんだが、
作中、基本的には沢田研二なのだ。
武道館だっけ、ボイコットみたい
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自分革命映画闘争(2023年製作の映画)

4.2

石井岳龍さん、戦闘可能おじさん
ヤバジジイの目だな。日本の。
岡本太郎とか、芥正彦とか、
まじで自分革命を人生かけてやってきた男の、
歴史を正しく重ねた、彫刻の目。
久々に見たぜ。まじで羨ましい。
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ベイビーわるきゅーれ 2ベイビー(2023年製作の映画)

4.1

テンション高い。まじでずっとテンション高い。
すごい。
2ならではの、オープニングのかっこよさからずっーと楽しい。
本当につまんない時間なかったかも。

これは、あれだぞ、
アクション監督の時代が来る
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新橋探偵物語(2018年製作の映画)

3.8

新橋はそういう街なのだ。そうなのか。
マスメディアの中心。なるほど。
新橋から日本を悪に染める組織があるらしい。
それはやべえ。

グッドバイバッドマガジンズの流れなんですよ、これ見たの。たしかに、そ
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サン・ラーのスペース・イズ・ザ・プレイス(1974年製作の映画)

3.9

世界は終わったと気づかないか?

はじめてサンラーと触れ合った、入り口に立つつもりだったが、置いてかれちまった。
のせてくれや。
でも。彼の主張ははじめましてではない。あんな表現ははじめまして。まあ以
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

4.3

好きな子に2時間会うのだ、あの子の頑張り、悲しみ、喜び、すごく近くで見れるのだ。
千いくら円など、安い安いものなのだ。
4回見ました。
俺の声は届かない。けど見つめられるのだ。
これこそも、映画なのだ
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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022年製作の映画)

3.9

犬投げてた。

A24に騙されたぜ。
アクションだか、SFだか、コメディのふりしやがって、こんなの、プロパガンダだか、宗教勧誘だかみたいなものと同じやり方じゃないの、これ。
ずるいだろうが。
ちゃんと
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フラッシュ・ゴードン(1980年製作の映画)

3.8

フラッシュ!あーあーあーあーあー!
あーあーあーーあーあーあーーー!
Tedでフラッシュゴードンいじったシーンありましたよね、あれから僕らは数年経ってるけどTedよりも印象に残ってたフラッシュゴードン
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MIND GAME マインド・ゲーム(2004年製作の映画)

4.2

マインドゲームはまだ続いている

ウェイキングライフとかスキャナーダークリーとかはたしか、デジタルペインティングでしたっけ、アニメーション。
これは、3DCG、実写で色々やってるみたいでまたなんか違う
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ウェイキング・ライフ(2001年製作の映画)

3.8

夢と人生の哲学的な話。

起き続ける夢、肉体の死と精神の作用、
現実の世からの解放、夢は象徴か、

アニメーションによって描かれる、夢写実主義。
かなり面白い映像。

体の構造の単純さ。
世の中の複雑
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モリコーネ 映画が恋した音楽家(2021年製作の映画)

4.0

まず、彼のストレッチと、指揮より始まる。
メトロノームが、鳴り響いて、徐々に彼だけに聞こえている音楽が僕らにも聞こえてくる。
そういう世界に生きてる男。ガチ天才。

散文と詩。はわかんないけど
映像と
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よだかの片想い(2022年製作の映画)

3.8

神からもらったお名前をなくすとは、存在がなくなること、死ぬよりも辛いこと。という。

中島歩さんが、やっぱり人を幸せにできなくて本当に安心した。これが見たかったのだ。
松井玲奈さんはどうか幸せになって
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お葬式(1984年製作の映画)

3.9

ツッコミ不在のコメディ、笑ってはいけないの源流、葬式。をふんだんに扱った最高作品こそがお葬式。

ロールスロイス住職。葬式ビジネス。
本当に悲しい人なんて、二親等までなのかも。
彼らより泣いてる人を見
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女はコワイです/恋する男(1962年製作の映画)

4.2

天文学にハマってる部分も
街中に結婚相手を探しに行く部分も
マダムと遊ぶ部分も
恋した瞬間も
恋する部分も
帰ってきた後も
面白すぎる。
ずっと面白い、というか、ずっとワクワクしてる。させてくれる。ピ
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.3

この世のアレそれの
糸を引いてるやつはだれだ?
たぶん、悪魔が。
いや、俺らだろ。と思うけど
宗教の非論理性を説けば、悪魔の論理性を導けるだろうか。全ての悪は悪魔の仕業だというキリスト教チックな考え方
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神経衰弱ぎりぎりの女たち(1987年製作の映画)

3.8

舞台という一つのシチュエーションで
この広いはずの世界で、考えうる、全てのことが起きてしまう。
このステージにみんなで集まってお祭り騒ぎを起こして見れば、楽しいはずの踊りは、ぎゅうぎゅうの山手線、捨て
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BLUE GIANT(2023年製作の映画)

4.2

間宮さんと、岡山さん、すご。
原作の漫画が大好きなんですけど、
それゆえに辛すぎますシーンもありますけど、
最高に、ちゃんと2時間のブルージャイアントでした。
むしろ、こんなにまとめることができてしま
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