なべさんの映画レビュー・感想・評価

なべ

なべ

ガタカ(1997年製作の映画)

4.8

 ガタカが単発上映されるというので観てきた。やっぱりいいわあ。イーサン・ホークは母性本能(はないけど)くすぐるし、ジュード・ロウはオットコマエ、てか麗しい!ユマ・サーマンは内から輝いてたし。
 DNA
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フロッグ(2019年製作の映画)

4.1

 うわあ、出た!羅生門とかバンテージ・ポイントとかの、視点が切り替わって、事件がまったく異なる様相を呈するヤツやん!
 地味なテイストだから侮ってたけど、語り口が奇妙で、変な味わいがあってグイグイ引き
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ロシュフォールの恋人たち(1966年製作の映画)

3.6

 シェルブールの雨傘はさすがに全編歌いっぱなし過ぎてメリハリに欠けると気付いたのか、セリフと歌を分けて楽曲を区切り、さらにダンスを導入したジャック・ドゥミ&ミッシェル・ルグラン組によるリベンジ作品。実>>続きを読む

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)

4.0

 新文芸坐で「ゴッドファーザー・トリロジー」が上映されたので2日かけてPart IとPart IIを観てきた。いやあ、やっぱりいいわ。
 昨今、何かと批判されがちなメソッド演技だけど、ぼくには説得力の
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シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)

3.0

 ウエスト・サイド物語の塩レビューで、フォロワーさんに「シェルブールの雨傘」はどう?と聞かれて、久々に見直してみた。
 持ってるディスクが米クライテリオン盤なので普段は字幕なしで観ていたのだが、今回は
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ウエスト・サイド物語(1961年製作の映画)

3.1

 ウエスト・サイド物語は素晴らしいと思う。白人と移民の対立、幼稚な仲間意識、男女の意識の違いなど、1961年の(今もそうか)米国の縮図みたいな現実をロバート・ワイズがバーンスタインの名曲にのせてつくっ>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

4.0

 1ヶ月後に更新すると言ったけど、翌日更新しちゃいましたw

 あらかじめ断っておくが、ぼくはシン・ウルトラマンが嫌いではない。むしろ好き。おもしろかったし、童心に帰って存分に楽しんだ。でもおもしろか
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

2.8

 導入部はおもしろかった。エグ味の強いカットを織り交ぜながら、背景や人間関係を紹介する手際がよくて思わず前のめりになってしまった。
 ところが、雅也が調査を始めるや、急にテンポが悪くなった。説明臭くて
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太陽がいっぱい(1960年製作の映画)

4.8

 リニューアルされた新文芸坐での初観賞は「太陽がいっぱい」。
 ああ、なんて素晴らしいのだろう。懐かしさと切なさで胃が痛くなるわ。今どきの映画に比べると、少し舌足らずだったり、ぎごちないところはあるん
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空海 ーKU-KAIー 美しき王妃の謎(2017年製作の映画)

2.8

 1週間帰阪して、父を高野山に弔ってきた。
妹に「お布施がクソ高いのになんでうちは真言宗なん?」と聞かれ、「そりゃお父さんはええカッコしいやから」と答えたら、「なんでええカッコしいは真言宗?」と返って
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アジョシ(2010年製作の映画)

3.9

 シネマート新宿であの「アジョシ」がブースト上映されるというので観てきた。アジョシとは「おじさん」のこと。韓国ドラマを見慣れた人なら「アジョッシー」は耳が覚えてるよね。

 おお、どこか懐かしいテイス
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EXIT(2019年製作の映画)

2.8

 劇場公開時はあらすじを見て、こりゃプロットだけのストーリーなしアクション映画だなとスルーしてた作品。それが、ネトフリで「賢い医師生活」を2シーズン続けて観て、イクジュン(チョ・ジョンソク)がすっかり>>続きを読む

ゴースト・ドッグ(1999年製作の映画)

3.3

 チグハグさやズレがジャームッシュ作品の味わいポイントだが、このキャスティングはズレ過ぎてて、当時はなんだかよくわからない据わりの悪さを感じてた。葉隠を座右の書とするサムライオタクの殺し屋って、ちょっ>>続きを読む

巴里のアメリカ人(1951年製作の映画)

3.3

 テアトル・クラシックス ACT.1「愛しのミュージカル映画たち」で、巴里のアメリカ人を上映すると聞いて観てきた。
 実は巴里のアメリカ人がそれほど好きではない。ジーン・ケリーのミュージカル映画にして
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パプリカ(2006年製作の映画)

4.0

 新文芸坐、改装前の今敏二本立て後半はパプリカ。
 開始早々息つく暇もなく、次から次へと繰り出されるヴィジュアルイメージ。カットからカットへ、シーンからシーンへ、迸るアイディアと溢れる視覚情報に溺れそ
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千年女優(2001年製作の映画)

4.0

 新文芸坐が改装のため2カ月間休館する。その直前のプログラムで「千年女優」と「パプリカ」という強力な2本立てがあったので観てきた。どちらもディスクは持ってるが、スクリーンで観るのは初めて。

 一陣の
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

3.7

 「ジム・ジャームッシュ傑作選(決死の8時間耐久4本立て)オールナイト」に行ってきた。
 寄る年波には勝てず、4本目「コーヒー&シガレッツ」で玉砕。唯一観たことのないタイトルだったのに、うつらうつらと
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マンディンゴ デジタルリマスター版(1975年製作の映画)

4.0

 チケットを取っていたにもかかわらず、ワクチンの職域接種でやれ高熱が出るらしいだの副反応がヤバいなどと騒いでるうちに、映画のことをすっかり忘れていた。先日、やっと予約してたのを思い出し、チケット代をド>>続きを読む

ただ悪より救いたまえ(2019年製作の映画)

3.9

 誘拐された娘を取り戻しにバンコクで奔走する殺し屋(元国家情報院のスパイ)。ここまでなら96時間とおんなじだけど、暗殺した在日ヤクザの弟が復讐しに追いかけてくるというのが韓国流。
 インナムは元スパイ
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スイミング・プール(2003年製作の映画)

3.6

 シャーロット・ランプリングはぼくに性のめざめを促した特別な女優。思えばSっ気もこの人に開拓された気がする。レッド・スパローの教官やDUNEの教母など、老けてなお美しく、ちょい役であっても彼女が出てく>>続きを読む

劇場版 呪術廻戦 0(2021年製作の映画)

4.8

 少年ジャンプが嫌いだ。「友情」「努力」「勝利」というハズいテンプレを呪文のように繰り返す独特の流儀が気持ち悪いのだ。作家のアイデアを編集会議で「売れる」ように補正してるような商品開発感も鼻につく。小>>続きを読む

ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.0

 アーニャ・テイラー=ジョイのファンとしては、もっと早く観に行きたかったんだけど、タイミングが合わず、やっと観ることができた。

 おぉー、これは幻惑されるわ。罪と罰にまみれた大人の玩具箱をひっくり返
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モスラ(1961年製作の映画)

3.3

 モスラが4K修復されて、幻の序曲付きで午前十時の映画祭で上映されるというので観てきた。配信やLDで何度も観たが、スクリーンで観るのは初。まだ生まれてなかったもん。
 古さを感じさせないとはさすがに言
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マトリックス レザレクションズ(2021年製作の映画)

3.9

 嫌いじゃない。中年になったネオとトリニティの味わい深い老け方が染みる。キアヌはちょいちょい見てるけど、キャリー・アン・モスなんて滅多に見かけないからさ。全然変わってないは言い過ぎだけど、老けたという>>続きを読む

Dominion: Prequel to the Exorcist(原題)(2005年製作の映画)

2.5

 U-NEXTに期間限定(12月末まで)で追加されてたので慌てて観た。いや、これずっと観たかったのよ。レニー・ハーリンのエクソシスト ビギニングのバージョン違いと言えばいいのかな。二卵性双生児のような>>続きを読む

The Witch/魔女(2018年製作の映画)

3.5

 事件が起こるまでの前半が好き。コントラストの低い未明のプロローグの絵なんて最高だ。言葉少なに進められる逃亡劇の素晴らしいこと。詳細はわからなくても、とんでもないのが逃げたってことだけはわかる。
 ア
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RED SHADOW 赤影(2001年製作の映画)

1.0

 こんなひどい映画は見たことない。一体何がやりたいんだか。ゴミみたいな話なのに役者は結構ちゃんと演技してて、悲しいやら寒いやら。
 もしかしたら、「どんなにひどいテクストでも役者はちゃんと演技できる」
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家族の肖像(1974年製作の映画)

5.0

 本作のレビューは次に劇場で観る時と決めていたのだが、どうやら上映権が消滅したみたいで、4K修復版とかで復活する時まで見られそうもない。幸い、U-NEXTとアマプラで無料配信されてるから久しぶりに観て>>続きを読む

ファイト・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

 午前十時の映画祭で久しぶりにファイトクラブを観た(って8時45分は午前十時じゃないだろ。7時に起きると1日中体調がおかしくなるんだってば)。わずか2行の味気ないレビューだったので全面的に書き直しまし>>続きを読む

マリグナント 狂暴な悪夢(2021年製作の映画)

3.3

 なるほど。確かにジェームズ・ワンらしい映画。
 世間では新感覚ホラーにカテゴライズされてるようだけど、「イット・フォローズ」や「透明人間」で得たような新しさはちっとも感じられなかった。シネコン側が一
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ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.2

 初めて観た時の衝撃は今も覚えている。ストーリーはあるにはあるが、ドラマティックな山場はなく、ワンシーンワンカットで撮られたモノクロのエピソードがぶつ切りな感じでダラダラと綴られていくスタイル。悪くい>>続きを読む

ボーン・スプレマシー(2004年製作の映画)

4.7

 あああ、手に汗握りまくり。知ってる話なのにめっちゃドキドキしたー。ストーリーは400字詰原稿用紙1枚で足りるくらいなんだけど、その分アクションの出来が前作とは桁違い。スプレマし過ぎる!
 もう全編ず
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特捜部Q 檻の中の女(2013年製作の映画)

3.6

 U-NEXTでしか無料配信されてなくて、シリーズで唯一観てなかった第一作目。絶えず周囲との軋轢を生みながらゴリゴリと我を押し通すカールと、バランス感覚に優れ心優しいアサドがそれぞれに、ただの資料室を>>続きを読む

ボーン・アイデンティティー(2002年製作の映画)

4.3

 007ノータイム・トゥ・ダイにミステリーもサスペンスも感じなかったので、何かほかにいいスパイアクションはないものかと、例えば頭文字JBの男が追われたり殺されそうになったりしながら事件の真相に迫ってい>>続きを読む

ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

3.3

このレビューはネタバレを含みます

 予告編でマイケルをやっつけた三人が消防車とすれ違うシーンを見て激しく動揺した。ローリーたちじゃなくとも、ノー!それはダメ!消すなー!と。これはいい続編なのではないか。そんな期待を胸にジャパンプレミア>>続きを読む

未来世紀ブラジル(1985年製作の映画)

3.8

 IMAXのチケット争奪戦に敗れ日曜に持ち越されたDUNE。そこで土曜は第二候補の未来世紀ブラジルを観に行ってきたんだけど、こんなカルト作品を午前十時の映画祭のメニューに組み入れていいのか?(しかも9>>続きを読む

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