無学さんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

無学

無学

映画(497)
ドラマ(0)
アニメ(0)

ジーサンズ はじめての強盗(2016年製作の映画)

4.0

「さらば愛しきアウトロー」がようやく川越の名画座に来たので、その前にコイツも観ておくかいの、あ。あずきバー食べよ…程度の軽い気持ちで鑑賞。

デ・ニーるるお
×
スタるるおー
>>続きを読む

奴らを高く吊るせ!(1968年製作の映画)

3.6

まったくイーストウッドはスケベだなぁ。
もちろん役として。

ヤクの運び屋となった88歳のいまも
老いてなお、お盛んなところを見せたが
マカロニ・ウエスタンのドル箱三部作からアメリカへの凱旋となった本
>>続きを読む

サボテンの花(1969年製作の映画)

4.0

不義、不貞、無節操な男女。
昭和ムード歌謡や昼ドラでは
それを「愛」という絶対価値の文句で美化し、
現実社会ではそんな連中はもっとドライに、石を投げれば
「もれなく当たります!」というくらいにマジョリ
>>続きを読む

メランコリック(2018年製作の映画)

4.0

着想、設定だけに頼ると、味付けに失敗した不味い料理になってしまうのだろう。
刺激的なスパイスで主張せずに、
しっかり出汁の効いた旨味を感じる。

…って小生、違いがわからないバカ舌な男なんだけども。
>>続きを読む

ウエスタン(1968年製作の映画)

4.5

むか~し、むかしの~
こと~じゃっ…

たぁ~…って、
そんなにワンスアポンアタイムな話ではなく、不肖無学の話にはなるが、

あ・りろー。ほんのちょい。
数ヶ月~前~の~コトジャッタ。

あの傑作が原
>>続きを読む

惡の華(2019年製作の映画)

2.9

大槻ケンヂが好きだ。

30年以上前、バンドブームの中でも
異彩を放つ存在でありながら
イロモノ、キワモノ的な過少評価をされたバンド「筋肉少女帯」

高校生のときに、筋少のフロントマンである氏のエッセ
>>続きを読む

サブウェイ123 激突(2009年製作の映画)

3.3

トニー・スコット
×
デンゼル・ワシントン

イコール100
とはならないものの、

スタローンの「リベンジ・マッチ」
デ・ニーロの「スコア」に続いての
巻き舌になることは
>>続きを読む

スコア(2001年製作の映画)

2.3


るるるォォバート!
デ・ニーるるるォ

と!

マーるるるォン!
ブるるるァンド

であるるるるるるるるるるるるるる。

って、なぜ巻き舌かってぇとこれ、

ハードル上げすぎ
>>続きを読む

ミステリー・トレイン(1989年製作の映画)

4.5


メンフィス
エルヴィス
パーキンス

スキニー
ポマード
ラバーソール

安宿でクロスオーバー

USAのロンドンパンクス

~ メンフィスcalling
to the faraway towns
>>続きを読む

ストレンジャー・ザン・パラダイス(1984年製作の映画)

4.5

ほんとうは昔っから好きなのに、
これまで声高に言わずにきたところがある。

~ ジム・ジャームッシュいいよな!~

と、( 心の中で ) 叫ぶ。

好きな音楽、バンド、ミュージシャンなら、いくらでも叫
>>続きを読む

リベンジ・マッチ(2013年製作の映画)

1.0

「ロッキー」が生涯ベストの自分にとって、こいつあ、あんまりじゃねえか…
つって、長らくレビューも放置してきたヤツ。

でぇてぇよう。
スタローンにコメディやらせちゃいけねえ、なんてぇこたあ
100人い
>>続きを読む

オール・イズ・ロスト 最後の手紙(2013年製作の映画)

3.0

ロバート・レッドフォード演じる主人公。
彼にとっての「ウィルソン」はいない。

あまりにもノーマーシーだ。。。

観る側に伝播してくる絶望感。

「キャスト・アウェイ」では、
主人公の人物像や背景が冒
>>続きを読む

劇場版めんたいぴりり(2018年製作の映画)

3.0

三丁目の夕日なんかよりはるかに良作。

「さあ!ほら!泣いてください!」
といった押し付け感なく楽しめたから。

本作の、舞台演劇のような抑揚の大きい芝居然とした大仰なコミカルさが
この物語にうまくマ
>>続きを読む

スケアクロウ(1973年製作の映画)

4.8

若い「案山子=かかし」がいる。
ふたつの目だけは動いている。

その目には、
厚い衣で飛べない「烏=カラス」が
次第に大きくなって映る。
これがまた本当に大きい。

烏と思っていたその大柄も
また案山
>>続きを読む

馬上の男(1951年製作の映画)

3.3

四角いジャングルにはブックが存在するという「仮定」の上でのハナシをすれば、それでも真剣に鍛えなければリングには上がれない。

映画の立ち回りこそまさに、計算された手順が不可欠なわけだけれど、
ややもす
>>続きを読む

ユージュアル・サスペクツ(1995年製作の映画)

3.0

このレビューはネタバレを含みます

ほんの数回出る「小便」という ワード。
これで気付く人はいるかなあ。

2回以上観るべき映画の代表作。
初見は、切り返しの多さに混乱。
これについていけず、支持を下げているところも…

2回目以降も、
>>続きを読む

ゲッタウェイ(1972年製作の映画)

4.0

大好きな作品。
ポスターがCOOL
ストーリーもCOOL

監督ペキンパーCOOOL
主演マックイーンCOOOOL

音楽クインシー・ジョーンズ
ザッツ!
ソー!
クール!!

スタイリッシュに見える
>>続きを読む

昼下りの決斗(1962年製作の映画)

3.4

老境に入ったふたりのガンマン。
信頼に足る ( はずの ) かつての朋輩のやりとりは、途中色々あるものの
武士でいうところの「相身互い」の精神をみるようで憧れさえもする。

ペキンパー初期ながらも
>>続きを読む

荒野の誓い(2017年製作の映画)

4.5

印象的な「横顔」というものがある。

名曲「ビコ」のPVのなかで、
名作「遠い夜明け」のシーンと
オーバーラップしながら唄う
ピーター・ガブリエル。

当時、中学生だった自分でさえ
琴線に触れてきたと
>>続きを読む

ボン・ボヤージュ 家族旅行は大暴走(2016年製作の映画)

3.3

だいぶ前のことだけれど、
「 アンストッパブル 」の次に観た映画が本作(!)だったものだから、
己の引きの強さに、違った意味でひとりツボにハマっていた。

海外コメディにおける
「アタリ」と「ハズレ」
>>続きを読む

荒野のガンマン/致命的な仲間(1961年製作の映画)

3.3

ペキンパー初期のウエスタン。
不可抗力による殺生。
贖罪のロードムービー。

「ワイルドバンチ」や「わらの犬」のエグさは皆無。

まあ、西部劇なので、無宿者のガンマンは必ず脛に傷を持っているわけで
>>続きを読む

二十日鼠と人間(1992年製作の映画)

4.5

主演のお二人はそれぞれ
「 ザ・シークレット・サービス 」と
「 身代金 」で
マジでトランス状態か?と思わせるほどのサイコパスを怪演していたが、

本作ではヒューマニックに、体温を感じる名演をしてい
>>続きを読む

ポリスアカデミー(1984年製作の映画)

3.3

公開時、小学4~5年生だったろうか。
ボイパの黒人さんがスゴいなー
程度の記憶だったが、
じつに30数年ぶりに観賞 (!)

やっぱりお下劣で痛快だった。
ちょうどよい尺でうまく練られているなあ。

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

アメリカ純正の西部劇と
イタリア製のマカロニのどちらも好む当方にとっては、
かくも素晴らしい群像劇を
” タランティーノが撮ってくれた ”
ということに心が震えた。

あらゆるギミックにお腹いっぱ
>>続きを読む

プリティ・リーグ(1992年製作の映画)

3.8

面白い。
とくにマドンナの相棒、ドリス役のひとがツボですな。

そして音楽、ハンス・ジマー!

そして安定のトム・ハンクス!
この人に尽きる!
映画自体もかなり良作だけれど、トム・ハンクスの名演でかな
>>続きを読む

卒業(1967年製作の映画)

3.9

なぜこの作品が名作とされているのか。

あまりに有名なクライマックスシーン。

その部分のみを切り取られてしまうと、
サイモン&ガーファンクルの名曲達も相まって、「 感動の大団円 」というイメージばか
>>続きを読む

西部の無頼人(1968年製作の映画)

3.0

初期の必殺シリーズの音楽を聴いていると、
平尾昌晃のマカロニウエスタンに対する造詣の深さに気づく。

山下雄三「 荒野の果てに 」のイントロはゴリゴリのウエスタンだし
西崎みどり「 旅愁 」や
川田
>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

3.8

まだご存命なので、伝記映画に寄せすぎずに、ミュージカル仕立てにしたのは意図的か。

そこが興行的に奏効するかは怪しいところだ。

ミュージカルに振り切ってもいないし、
ザッツ・エンタメ!な、過去の優れ
>>続きを読む

シコふんじゃった。(1991年製作の映画)

4.0

角川映画の衰退以降、洋高邦低といわれ80年代後半から90年代まで邦画低迷が続いたなかで、伊丹十三や周防正行は日本映画を救った人だと思っている。

そんな邦画氷河期でも気を吐き、アート系作品で名作を生ん
>>続きを読む

暁の用心棒(1966年製作の映画)

1.5

ありきたりなプロットに、マカロニウエスタンの粗製乱造ぶりがよくわかる。
審美眼を備えた当時の西部劇ファンは
そもそもチョイスしないだろうが、
こういう駄作がマカロニ全体の質を下げていると考えれば、どん
>>続きを読む

イージー★ライダー(1969年製作の映画)

4.8

「 Born To Be Wild 」!

ハーレー!
チョッパー!
コカイン
マリファナ
モーテル
ヒッピー
コミューン
留置所
UFO
謝肉祭
享楽 幻覚
自由 幻想

フリーダム→蛇蝎の如く嫌わ
>>続きを読む

デンジャラス・プラン 裏切りの国境線(2016年製作の映画)

2.0

う~ん…
色々と説得力に欠けるし、
各キャラのバックグラウンドも乏しい。

ポスタービジュアルも、いまどきこんなダサいデザインがあるのかというほどに陳腐。

FBIのTシャツ、ギャグかよ。
声出して笑
>>続きを読む

大砂塵(1954年製作の映画)

3.3

原題は ( ジョニー・ギター ) となっているものの、主役じゃねえじゃん。
邦題は ( 大砂塵 ) となっているものの、
サンドストームは冒頭部分だけじゃん。

「男に必要なのは、タバコとコーヒーだけ
>>続きを読む

アラバマ物語(1962年製作の映画)

5.0

いまも昔も、物語の導入というのは、
遠景→近景→人物と徐々に寄っていきながら、次第に輪郭をはっきりさせてゆくことが多いが、定石の手法にして凡庸ではある。

対して、本作はオープニングのタイトルバックが
>>続きを読む

追跡者(1970年製作の映画)

3.5

普通なら、この主人公への共感は無いし、感情移入もしにくいはず。
それでも成立してしまうバート・ランカスターの魅力。
これに尽きる。

ブラジルから来た少年(1978年製作の映画)

3.8

最近でこそ、ナチスやヒトラーを題材とした作品は多くあるが、この当時には、国家や民族という単位のなかでも極めてデリケートに扱われるべき特異な不穏分子を重要な設定として、見事なサスペンスに構成された佳作。>>続きを読む