ナガノヤスユ記

ナガノヤスユ記

人に厳しく、映画に甘い。基本的にだらしのない、てきとうな人間です。内容のほとんどは見たそばから忘れていきます。しまいには見たということさえ忘れてしまうのです。

壊れた心(2014年製作の映画)

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ステレオ・トータルはじめサウンドトラック「は」激いい。浅野忠信×クリストファー・ドイルを見逃せない人「が」見ればよろし。

あとは強いて言えば、映画だとかシネマだとか、そういう言葉の意味するところに、
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アラビアの女王 愛と宿命の日々(2014年製作の映画)

4.2

ガートルード・ベル本人は、良くも悪くも現在の中東情勢の形成に一役を果たしたようだけど、映画ではそこらへんの政治の話はバッサリ。間違っても『アラビアのロレンス』を期待してはいけない。邦題は完全なミスリー>>続きを読む

ハドソン川の奇跡(2016年製作の映画)

4.4

関係者全員の人生が詰まった208秒を、とにもかくにも96分の映画にしてしまって、隅から隅まで尖ってて最高オブ最高だけど、強いて言えば最後の本人映像は無くてもよかったオブよかった。

トータル・バラライカ・ショー(1994年製作の映画)

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ロシアとフィンランドの関係史に明るくはないけど、冷戦終結後の自由の躍動、待ち焦がれた人びとの歓喜はビンビンに伝わってくる。大国ロシアによる侵略と抑圧の歴史をはねのけ(真の)独立を勝ちとったフィンランド>>続きを読む

10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス(2002年製作の映画)

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カウリスマキ、ヘルツォーク、ジャームッシュは何回も繰り返し見てる。

ミンボーの女(1992年製作の映画)

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暴力が力なら、対する法や警察もまた力。溜飲は下がっても、スカッとするだけでは終われぬ。

さらば夏の光(1968年製作の映画)

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偶然を装った出会いと別れの作為的連鎖によって、ヨーロッパ・ロケーションが全て無に帰す勢いで、結果とんでもなく奇妙な無国籍映画に変貌してしまった感。メインキャラクター2人の間には、障害や国境はあるようで>>続きを読む

ミスター・ミセス・ミス・ロンリー(1980年製作の映画)

4.5

映画という名のゆるい連帯、その儚さと脆さに魅せられ感電してしまった人間たちへの愛と憧憬を、若さの為せる覚醒状態真っ只中にあっただろう原田美枝子が惜しみなく放出し、錚々たる大人たちがその未知のグルーヴに>>続きを読む

それでも恋するバルセロナ(2008年製作の映画)

4.5

久々に見直したけど、ウディ・アレンで1番好きだこれ…ナンセンスの塊。

プレステージ(2006年製作の映画)

3.2

科学とマジックの共犯関係には、恐らく20世紀における科学と映画のそれを見てるんだろう。そんなノーランはコンサバなフィルム至上主義の一翼。
冒頭から説明されるマジックの3ステップ。マジックはそうなのかも
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暮れ逢い(2013年製作の映画)

3.8

全然悪くはない。
古典的なメロドラマの中にも随所にルコントのフェティシズムが。
パズルを拾う時のテーブル下のショットとか、今キタなあって気がするから偉い。

クローズド・サーキット(原題)(2013年製作の映画)

4.2

これは発見。とてもいい。
男女や親子の関係が脚本上のいいフックになってるし、タイトルも効いてる。閉鎖周回路。
不貞行為の感傷に苛まれるくらいのちょうどいい正義感。信頼できる。
「国益」だとか「安全保障
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メッセージ(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます。

漸く観た。
未知の異言語獲得によって人間の認知能力が更新され、見えなかったものが見えるようにさえなるという、「サピア=ウォーフの仮説」の拡大解釈版ガイドのような物語。
たとえば、エスキモーの言葉には「
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マリアンヌ(2016年製作の映画)

4.0

欺くことが、感情の真性を1ミリも損なわないことだってある。

エクス・マキナ(2015年製作の映画)

3.5

もう2年も昔の作品だからかな、とりわけ新しいものは感じず。AIが人間を超えていく未来とかもうそれだけで映画一本は撮れへんのだなあ。今作のヒットはギリギリ前時代に滑り込んだってことなのだろうか。
AIと
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誰のせいでもない(2015年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます。

よきよき、とてもよし。
罪悪感とズブズブの不幸合戦。出口の見えない間延びした悪夢。まさにヴェンダースの時間だなという感じ。ジリジリと高まるカタストロフの予感を最終コーナーで追い抜き、仲睦まじい夫婦の布
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ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち(2015年製作の映画)

4.2

序盤は最高。
社会に適合できなかった子らの居場所。止まったままの箱庭の時間をいかに再び動かすか。現実の多層的なレイヤー。
シャマランでいうところの『レディ・イン・ザ・ウォーター』。

ワン・プラス・ワン(1968年製作の映画)

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赤狩りにスターリニズム、マオイズムやネオナチ、公民権運動にベトナム戦争、その諸々の反動やフェミニズムの高まり、帝国主義への反省と冷戦世界といった戦後の歴史的事象に、ストーンズによるブルースの発掘とロッ>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

4.8

最高の手本。なんの手本かは知らないが。22世紀の子どもに見せよう。

カラマリ・ユニオン(1985年製作の映画)

4.5

同じ場所を目指しながら、バラバラの道を行く。ユニオンの定義づけが興味深い。分裂症的なキャラクターそれぞれが路頭に迷いながら徐々に自己像を失って死んでいく様は喜劇か悲劇か。
人間を人間中心主義から逃しな
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