ナガノヤスユ記さんの映画レビュー・感想・評価

ナガノヤスユ記

ナガノヤスユ記

人に厳しく、映画に甘い。基本的にだらしのない、てきとうな人間です。内容のほとんどは見たそばから忘れていきます。しまいには見たということさえ忘れてしまうのです。

GONIN(1995年製作の映画)

3.4

うーん、わかるけど、くどいなあ。
拷問される椎名桔平と、犯される女のロングショットがハイライト。

龍三と七人の子分たち(2015年製作の映画)

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むむむ、これは…。大部分でインモラルに振り切った結果、歪なバランス、テンポが犠牲に。一回ガス抜きしたかったって感じかな。中尾彬の扱い方。

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)

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劇場に観に行ったけど、R-15で見せてもらえなかった僕は激昂した。DVD借りて何度も何度も繰り返し見た。僕の青春映画の原点かもしれない。

アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

4.0

山王会は勢力を増したらしいが、かつてのようなヤクザの強さは感じない。企業的な経済倫理と、出世に燃えるリアリストが主導権を握っている。人情味ある古風な若者は報われない。義理を尊ぶ任侠世界の崩壊がそこかし>>続きを読む

そして父になる(2013年製作の映画)

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これも子どもという圧倒的他者を媒介にした逆照射。まさしく子どもの視点から自分を省みるという行為が、ケイタが撮った写真を通して反復される。子どもを単なる複製くらいにしか見てないくせに、無謀にも親子ものを>>続きを読む

三度目の殺人(2017年製作の映画)

4.2

尖ってますねー是枝監督。
恐ろしく鋭敏な現代法廷劇。
真相を不明瞭にしたオープンエンディングな法廷劇自体は決して新しいものではないけど、ポスト真実の時代の混迷がそのまま画面に焼き付いているというか。
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奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール(2017年製作の映画)

3.4

大根監督が水原希子に惚れこんでることはよくわかった。ただ彼女のカリスマに絶大な信頼を置きすぎてることが仇になってるというか、観客はついていけない人多いんじゃないかな。ウディ・アレン的なラブコメとして、>>続きを読む

ラ・ピラート(1984年製作の映画)

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性差や年齢差、人物のディテールや社会性の過剰なまでの欠落、意図的な忘却。ここまでキャラクターの記号性を排さないと、愛について語れない、語ってはいけない、という強迫的な神経症。
ロケーションも移動してい
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沈黙の女/ロウフィールド館の惨劇(1995年製作の映画)

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ブルジョワ一家の厚顔と軽薄も、プロレタリアートが抱えこむ不義と衝動も、どちらも人間の狂気かもしれない。しかし、セックスを貪りあうばかりのブルジョワジーに対して、貧しい女2人をつなぐささやかな触れ合いの>>続きを読む

ダンケルク(2017年製作の映画)

4.0

登場人物のほとんどはもはや人間じゃなくて、怯えた動物。ついに人間を演出することをやめてしまった決断が、結果ノーランの1番魅力的な側面を引き出してるような気がする。言葉や議論はなく、葛藤らしい葛藤もなく>>続きを読む

主婦マリーがしたこと(1988年製作の映画)

4.3

予告編と豪華キャストで煽るだけ煽って結果サスペンスなんてちっとも描くことのできない日本の某とか某とか、も一度シャブロルから観ろ。
これ以上ない、女性精神の解放。

ロボコップ(1987年製作の映画)

4.0

手加減のない暴力描写の信頼感。

殉職の朝に手を振って見送る妻と息子の姿が高速ドリーアウトしていくショットが好き。

パターソン(2016年製作の映画)

4.3

美しい日常とかそんな呑気な話ではない。今にも崩れそうな世界のバランスを、詩によって繋ぎとめる狂気の物語。よき。

エル ELLE(2016年製作の映画)

4.5

想像以上の怪作。21世紀の新しいアンチヒロイン。こんな映画が観たかった。
ユペール演じるミシェルがレイプ被害に遭う場面から始まる物語。レイプとは通常、自らの主体的性を収奪されることであるはずだけど、ミ
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愛・アマチュア(1994年製作の映画)

4.6

多分数年ぶり2回目。
今になって分かる、なんだこれ、めっちゃ好き。

身体的欠落と精神的欠落の補完的合一(不)可能性というド直球のロマンス。そして、記憶喪失の男の過去がマクガフィン的なものとして人から
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壊れた心(2014年製作の映画)

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ステレオ・トータルはじめサウンドトラック「は」激いい。浅野忠信×クリストファー・ドイルを見逃せない人「が」見ればよろし。

あとは強いて言えば、映画だとかシネマだとか、そういう言葉の意味するところに、
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アラビアの女王 愛と宿命の日々(2014年製作の映画)

4.2

ガートルード・ベル本人は、良くも悪くも現在の中東情勢の形成に一役を果たしたようだけど、映画ではそこらへんの政治の話はバッサリ。間違っても『アラビアのロレンス』を期待してはいけない。邦題は完全なミスリー>>続きを読む

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