TakeshiKanekoさんの映画レビュー・感想・評価

TakeshiKaneko

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我が心の香港 映画監督アン・ホイ/映画をつづける(2020年製作の映画)

3.9

香港映画の巨匠アン・ホイの映画人生を追ったドキュメンタリー。

とはいえ、
これまでカンフー以外の香港映画や中国映画をほとんど観てこなかったので、アン・ホイ監督のこと知らなかったんです。

それ
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スパゲティコード・ラブ(2021年製作の映画)

4.1

東京で暮らす13人の若者たちの交わりそうで
交わらない群像劇。
みんな見えない何かで目の前が霞んでいく。
自分は大丈夫だったはずなのに・・

若者たちの「こんなはずじゃなかった」がテンポよく、つぎつぎ
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明けない夜とリバーサイド(2021年製作の映画)

3.9

夏衣麻彩子監督作を観るのは、
『マイ・シェアメイト』『ペールブルーがかさなる』につづき3作目。
いずれも、派手ではないけど自分自身の近いところで心がひりひりするような映画だ。

今回は、上映後に夏
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花椒の味(2019年製作の映画)

3.8

火鍋屋を営む父親の葬儀で、
お互いの存在を知らなかった姉妹が初めて
出会うところからドラマが始まる。

香港、台北、重慶と別々の場所で育った
彼女らの生活環境のの違いでお互い
反発し合う。
それから、
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ボクたちはみんな大人になれなかった(2021年製作の映画)

4.2

 
「君は大丈夫だよ、おもしろいもん」

小説でも映画でも何度もでてくる言葉。
燃え殻さんは、「僕が今日まで何とか騙しだましやってこれたのは、言った当人もきっと忘れてしまったであろうそんな言葉があった
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そして、バトンは渡された(2021年製作の映画)

4.0

みんなみんないい人ばかり。
現実はこうはいかないだろうけど、
だけど、それはそれでいいじゃないか。
そこは、瀬尾まいこ原作だし。

原作をよりドラマチックにしてるけど、
まあいいじゃないか。
あの人の
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エターナルズ(2021年製作の映画)

4.0

マ・ドンソクとアンジェリーナ・ジョリーが並んでる姿は不思議な感じすらするけど、なんともいい光景。
そして、『聖なる鹿殺し』のバリー・コーガンは、どうしてもスパゲティ野郎にしか見えないし。笑

前置きは
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スウィート・シング(2020年製作の映画)

4.2

親だって一人の人間としてはダメなところもあるわけだけど、子どもにとっては命の絆であり、ライフラインだ。

そんな親のDVやアルコール中毒からの姉弟の逃避行。 

かなり深刻なストーリーなのにベトついて
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最強殺し屋伝説国岡 完全版(2021年製作の映画)

4.0

京都最強の殺し屋 国岡を追ったフェイクドキュメンタリー。
殺し屋になって2年たらず、メキメキと名を上げてきた殺し屋協会に属さないフリーの殺し屋 国岡を追うカメラ。

阪元監督の映画は設定がどれも
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モーリタニアン 黒塗りの記録(2021年製作の映画)

4.0

この話しは有名なようだけど、知らなかった。
国家の威信をかけた憎悪の対象としての犯人作りと陰謀。三方向から真実に近づくストーリーは息が苦しくなるほど。
イラク戦争も国家の面子を守るために泥沼に入り込ん
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マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”(2019年製作の映画)

3.8

ファッションに疎くて、マルタン・マルジェラのことよく知りませんでした。
いや、ちょっと見栄を張りました、全く知りませんでした。(何度も名前がでてきた川久保玲は知ってたけど・・)

映画を観て、かなりの
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かそけきサンカヨウ(2021年製作の映画)

3.9

陽も陸もほんといい子で、すねたり悩んだりするものの、やっぱり優しくていい子だ。
家族も友だちもなんてあたたかいんだ。

そんな中、沙樹ちゃんのことを思ってしまう。(「赤い風船」でバイトしてる子)
気持
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黄龍の村(2021年製作の映画)

4.2

面白かった!
『べー。』からブレないところと変わっていくところ、いい具合に混ざりながら進化してる気がする。

相変わらずどんどん殺されていくし、バンバン血が流れる。
こんな内容をこう料理していくとは。
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草の響き(2021年製作の映画)

4.0

誰が悪いわけでもなく、崩れ始める生活。

妻と夫のこんなセリフがあった。
「狂ったように走ってる」
「狂わないために走ってる」

立場、視点の違いだけではなく、2人の心の余裕のなさが痛々し
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チョコリエッタ(2014年製作の映画)

3.6

上映後に風間志織監督とスタッフとして参加していた宮田宗吉監督の舞台挨拶もよかった。

オーディションのエピソードを聞くと、また映画への深みが増してくる。
主演の森川葵さんはオーディションでは別格だった
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バケモン(2021年製作の映画)

4.0

笑福亭鶴瓶。
その名前を知ったのはラジオだ。
名古屋のラジオ局 東海ラジオの深夜放送
『ミッドナイト東海』で喋っていた。

その頃の鶴瓶は、アフロにデニムのオーバーオールだった。
もう内容はほとんど覚
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酔いどれ東京ダンスミュージック(2018年製作の映画)

4.2

酒好きのミュージシャンの映画かと思ったら、冴えない中年の酔っ払いが歌い語る映画でした。

会社員として働きながら、一人暮らしし、音楽活動をしている「真黒毛ぼっくす」というバンドの大槻泰永さんを追ったド
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護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)

4.3

生活保護の必要な人と彼らを護る制度、福祉センターの職員とその予算。
もちろん、保護の対象者を護るための制度なのに、護れないなんて絵に描いた餅で許されるべきではないけど、制度も職員も全員を救えるわけでは
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007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(2019年製作の映画)

4.5

『007/カジノ・ロワイヤル』からのクレイグ ボンドの完結編。

長い長い物語の終わりのようだった。
ヴェスパー、ミスターホワイト、フィリックス、ブロフェルド、マドレーヌ、そしてマチルド。
そして
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由宇子の天秤(2020年製作の映画)

4.5

天秤は左右の皿に物をのせ、重さを計るもの。たいていは、何かをのせて重さを比べる。

どちらに傾いているかを計っているつもりが、気づかぬ内に自分が皿に載せられていたりする。自分以外の誰かの天秤に。

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宇宙からのツタンカーメン(1982年製作の映画)

1.5

今日のところは勘弁してもらえませんかね。
そんな感じのラストだった。

ピラミッドから発掘したミイラを大学の研究室へ運び込むところから物語りは始まる。その研究室から消えたミイラを巡って展開するサスペン
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総理の夫(2021年製作の映画)

3.4

原作を読んだ時、映画化されるなら竹内結子しかない、そう思っていた。
それは叶わないことではあるけど、中谷美紀もなかなかよかった。
ただ、田中圭の映画になってしまっていたのが少し残念。

気になったのは
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君は永遠にそいつらより若い(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

青春キラキラ映画だと思っていました。

ちがってました。
けっこうずっしりとしたストーリー。

「私は何が決定的に欠けている」と辛さを抱え込んでしまう大学4年のホリガイさんが偶然に重い過去をもつイノギ
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その日、カレーライスができるまで(2021年製作の映画)

3.8

もはや『おでんくん』の面影がすっかり薄くなって、すっかり俳優が板についたリリーフランキーの一人芝居。

数少ない彼以外の出演(声)の兄からの電話。リリーさん、福岡県生まれだけあって福岡弁が違和感なくて
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土手と夫婦と幽霊(2018年製作の映画)

3.8

観ている途中で迷子になるような不思議な感じになるようなストーリーだった。

不確かな記憶の中のおぼろげな感覚。
この世とあの世の曖昧な境界線。
どうなってる・・
迷路に入り込みそうになる。

昔のAT
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浜の朝日の嘘つきどもと(2021年製作の映画)

4.0

「朝日座」は
福島県南相馬市の閉館した古い映画館。
現在は閉館状態で、不定期で上映会やイベントを開催している。

ここは、自分の「行きたい場所リスト」に入っている。
毎年、福島県に行ってるのにまだ行け
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フリー・ガイ(2021年製作の映画)

4.0

くり返しの毎日で自分を見失ってない?
自分らしく生きられてる?

もう、今さら口に出しにくいし、
むしろ目を逸らしてるような言葉を
こんなふうにスクリーンから
楽しく優しく嫌味なく語りかけて
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シャン・チー/テン・リングスの伝説(2021年製作の映画)

4.0

「チャン・チー」だとずっと思ってました。たぶんチケット買う時も窓口でそう言ったはず。

「シャン」でした。

そして、
シャン・チーのシム・リウが予告見た時から地味だなとずっと思っていました
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愛について語るときにイケダの語ること(2020年製作の映画)

4.0

とても感じたことがあるし、言いたいこともたくさんあるはずなのに、言葉にできないまま、観てからかなり時間がたってしまった。


障害を持ったイケダさんが癌の進行により、生きているうちに自分のやりた
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シュシュシュの娘(2021年製作の映画)

4.0

シュシュシュっと公文書改ざん、人種問題、間違った正義、嫉妬(笑)なんかを切りまくる。
コメディだからこそできるバカバカしさを生かして楽しく面白く悪党どもを懲らしめていく姿は気持ちいい。 
曲者揃いの役
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SEASONS OF WOMAN(2020年製作の映画)

4.0

4作のオムニバス。
それぞれの映画の彼女らの四季はどう移り変わったのか。
前半2作は数年前に観ていたのだけど、こうして連作として観ると、時間の重さや辛さが染みてくる。
それぞれの未来はわからないし、価
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

4.0

前作は刑事ものだったけど、
今回はもうヤクザ映画。

もう凄い。

面子、展開、映像、ナレーション、スーパーの入れ方。昭和のヤクザ映画そのもの。
白石和彌監督、よくぞここまでやってくれた。
これだけの
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サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)(2021年製作の映画)

4.0

あのウッドストックが開催された1969年の夏、もうひとつの歴史的音楽フェス「ハーレム・カルチュラル・フェスティバル」が開催された。
スティービー・ワンダー、B・B・キングらが出演した「黒いウッドストッ
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.3

3時間が長く感じない。
そして、
観終わった後のこのあたたかいような、ほっとするような気持ち。
ゆっくりと3時間かけてじっくり染みわたる優しさ。

映画を観たその足で本屋へ行って原作の載ってる文庫を買
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子供はわかってあげない(2020年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

観た直後、物足りなさを少し感じた。

けれど、
観終わってから、いろんなシーンを思い返す。
あの場面よかったな。
こんな場面もあったな。 

後から後から心に染みわたる映画。 

人と人、親と子、友だ
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サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)

4.2

圧倒的なB級感!
80年代 90年代を彷彿とさせる時代感!
迫りくる恐怖と戦慄、そして苦笑い。

いやー面白い!
誰がこんな映画作ったの?

カナダの過激映像集団「アストロン6」のメンバーのスティーブ
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