nakashunkiさんの映画レビュー・感想・評価

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エイス・グレード 世界でいちばんクールな私へ(2018年製作の映画)

4.0

いいことは簡単には起こらないし、悪いことは避けようとしてもやってくる、ある意味、何も起こらないということの青春残酷物語。
ああ、そういえばこの監督、青春映画の古典とされるジョン・ヒューズがわからないと
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

3.7

たまらない70'sエクスプロイテーション色がいかにもタランティーノ。
下手に今っぽい雰囲気を醸し出さず撮り方や演出も70年代っぽいのが良い。

どういうオチになるか心配したけど、
なかなかしみじみした
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悪の教典(2012年製作の映画)

3.9

ひさびさにあの「不動」の頃の三池崇史が帰ってきた!
タランティーノ大喜びの作品じゃないだろうか。
多分「バトルロワイヤル」「告白」の二番煎じを目指してプロデュースされた作品だろうが、これだけアンモラル
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

傑作との評価は一応保留?
しとくがそれくらい理解が難しいぬえのような魅力的作品。

のっけからデビッド・リンチな幻惑的なハリウッド地獄譚的な掴みと、トリッキーな撮影技術を駆使した場面にちょっと嫌な予感
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フィルス(2013年製作の映画)

3.8

悪徳警官が主人公のコメディ?
と思ったら悪巧みはするが知恵は浅い、
というかどう見てもアホ、
ただの不良にしか見えない。

と思いながら、
なぜ気のいい友達を陥れたりするのか、
あと数々の素行不良な振
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ゲット・アウト(2017年製作の映画)

3.8

傑作!

前情報で人種間の軋轢をネタにしたサスペンスだというのは理解していたのだけれど、

正直オチは想像を超えるものだった。
スリラー作としてはほぼ理想的な出会い。

クライマックスから怒涛のトンデ
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シンクロナイズドモンスター(2016年製作の映画)

3.1

ダメ女、故郷で錦を飾らない、
って「ヤングアダルト」と同じじゃんって思った。

それはともかく韓国のソウルに怪獣出現、しかも主人公アン・ハサウェイと同級生ジェイソン・サダイキスそれぞれにシンクロした動
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スリー・ビルボード(2017年製作の映画)

3.7

オスカー大本命ということで名前だけは知っていた本作だが、
監督が大好きな「ヒットマンズ・レクイエム」と同じ人ということで俄然見たくなったのでさっそくシネコンにて鑑賞。

始まってすぐにあたりからサクサ
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君の名は。(2016年製作の映画)

3.8

問答無用な大ヒット作なだけに敢えてスルーしていたのだけれど、
テレビ放映版を録画で見た。

思いのほか、ピーカンの地方都市におけるポストエヴァ感、そして毎年テレビ放映される「サマーウォーズ」
など、ロ
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COP CAR コップ・カー(2015年製作の映画)

3.5

公開中の「スパイダーマンホームカミングミング」があまりに良かったので、その新人監督の抜擢きっかけととなったこの作品をチェックしてみた。

家出少年二人の逃避行と
悪徳警官の犯罪劇が
ニューメキシコ州サ
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スパイダーマン:ホームカミング(2017年製作の映画)

4.1

映画館で観れて良かったと思えた久々の作品。
今作、再ブートスパイダーマンは大当たり。
しかしジョンヒューズの系譜に連なる作品に出会えるとは。

完全にアメコミヒーローファンよりも学園コメディーファン向
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エル ELLE(2016年製作の映画)

4.0

ツタヤの発掘良品「グレートウォーリアーズ」を見たばかり、
のヴァーホーベン熱が再燃中のなか、
新作公開!
期待に違わぬ出来です。

しかも「ピアニスト」のイザベルユペールが主演とくれば、間違いない。
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ネオン・デーモン(2016年製作の映画)

3.9

あの傑作と言われる「ドライヴ」って
結局監督のフィルモグラフィーの中では特殊、というかいっぽんだけ浮いてる?
普通にわかりやすい傑作だったのかと、
今作見て気づく、今回は一筋縄ではいかない。

勝手に
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クリーピー 偽りの隣人(2016年製作の映画)

3.5

黒沢清監督作品、
キネマ旬報2016年度邦画ベスト8位。

原作は知らないが、
テレビシリーズ「Mozu」で共演済みの西島秀俊との香川照之の再びの共演作。

妻役の竹内結子は「ストロベリーナイト」で西
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ヒメアノ〜ル(2016年製作の映画)

3.9

びっくりするほど長いほのぼのとしたアヴァンタイトルの後、
不気味な雰囲気がひたひたと…。

製作にジャニーズ関連会社が名を連ねてることから、
森田剛を一人前の俳優としてキャラ立ちさせるための企画である
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ブルックリン(2015年製作の映画)

3.8

「つぐない」で一躍脚光を浴びた子役から本格派女優へ脱皮中、という感じの
シアーシャ・ローナン主演。
個人的にはケミブラが音楽を担当した少女アサシンを演じた「ハンナ」が印象的だった人。

前半なんかNH
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闇金ウシジマくん Part2(2014年製作の映画)

3.6

なんか全体的にVシネテイストな安さが気になったけど、
全盛期の優れたVシネ監督がやった方がもっと面白くなったような。
古くから原作者真鍋昌平の作品は読んでる身としては、
原作の借金に追い詰められた人間
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この世界の片隅に(2016年製作の映画)

3.6

まあ確かに未知のアニメ作家としての能力の高さなど感嘆すべき発見もあった、

泣きもしたし前衛的なアニメ的な表現もあり、
ジブリアニメになれた目からすれば軽い感動にも似た驚きもあったし、
絶讃したい気も
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アイアムアヒーロー(2015年製作の映画)

3.8

最近のジャパニーズエンタメムービーの中では上の方、
和製ゾンビムービーの傑作といっても良いレベルのクオリティ。

原作はちら見した程度の把握だが、
冒頭の畳み掛けるようなカタストロフ的展開だけでも引き
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アニマル・キングダム(2010年製作の映画)

3.5

冒頭母親がヘロイン過剰摂取で死亡
ってのっけからただ事ではない雰囲気。

まだ高校生ぐらいの主人公が親死亡→おばあちゃんちへお世話に、
→犯罪者一家だったという掴みからして
壮絶なのだが、
息子たちを
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コングレス未来学会議(2013年製作の映画)

3.8

スタニスラフ・レム原作のアニメと実写をミックスしたデストピアSF作品。

ショーン・ペンの元嫁ロビン・ライトが本人役で主演。

前半低予算のSF作品のような特別起伏のないように実写作品に見えたが、
2
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ミニー・ゲッツの秘密(2015年製作の映画)

3.8

最近増えた、
インディーポップが似合いそうなポップなガーリー青春モノ。

ただしこの作品かなりあけすけな性描写があるのでそういうのキラいな人にはオススメしない。

設定が70年代なので音楽もプレパンク
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死霊館 エンフィールド事件(2016年製作の映画)

3.9

傑作続編に出来の良いのあったためしなし、
と思ってたがこの作品は例外。

暗くてジメジメしたロンドンを舞台にしたのと実際あった信憑性の高いオカルト事件をベースにしていることを強調することで、
視点が前
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模倣犯(2002年製作の映画)

2.6

テレビ版の出来がよかったので、
評判の悪い中居主演のこちらもチェックしてみました。

何より長い原作の交通整理が上手にできてない脚本のままに
映像化してしまいましたって感じでしょうか?

森田芳光演出
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はじまりのうた(2013年製作の映画)

3.1

これは特に出来が悪いわけではないが、
褒めたくない音楽映画。

何よりセリフにも登場する
ノラ・ジョーンズとかコールド・プレイ、
この作品でも助演するアダム・レビーン所属のマルーン5
などのファンなら
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オオカミは嘘をつく(2013年製作の映画)

3.8

タランティーノ絶賛作品シリーズ
第三弾!

イスラエル製作のサスペンススリラー作品だが、
ハリウッドの普通の娯楽作と見劣りしない演出力なので、
そこらへんは安心して楽しめる作品。
サスペンス作好きには
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ピッチ・パーフェクト(2012年製作の映画)

3.9

久々に、
今まで知ってはいたが見ずに損だと思ったほどのレベルの面白さ、
まさに「ブライズ・メイズ」に連なる女性映画の系譜、
下品なギャグも女性ではありえない感じほどの高レベルな純度の音楽学園コメディの
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超高速!参勤交代 リターンズ(2016年製作の映画)

3.7

前作から2年、
今回はトントン拍子で本題へ。
説明エピソードなどありません。
即本題です。

テレビの報道で試写会にジャニーズオタが大挙して訪れたというのは見ていたが、
まさかの平成ジャンプの知念侑李
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ヤング・アダルト・ニューヨーク(2014年製作の映画)

3.6

始まってすぐに文学的引用や
やたらと饒舌なツッコミどころ満載な
痛い中年やら、
ウッディ・アレン色がちらほら。
ほら、ウッディアレンとベン・スティラーって同じユダヤ系でコメディ&監督もやってるから
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午後3時の女たち(2013年製作の映画)

3.8

想像以上に良い作品でした。

過去にもたくさんごく普通の家庭に異物が浸入してしまうことで崩壊していくという
テーマの作品はあったが(例えば、パゾリーニのテオレマとか)、
この映画ではコメディとまではい
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ストレイト・アウタ・コンプトン(2015年製作の映画)

3.0

当時特別ヒップホップが好きなわけではなかったけれど
N.W.Aやドクタードレ、
アイスキューブなど薄々と噂には聞いていた程度でのN.W.A.の伝記映画鑑賞。

アイスキューブに関しては当時、
「ボーイ
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SPY/スパイ(2015年製作の映画)

3.8

「ブライズ・メイズ」の
メリッサ・マッカーシー主演、ポール・フェイグ監督のコンビふたたび。

タイトルバックからして007シリーズの忠実なコピーで
大作感半端ない。
なんで劇場公開しなかったんだろ。
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女子大生・恐怖のサイクリングバカンス(1970年製作の映画)

3.7

TSUTAYA発掘良品。

子役時代に「回転」、大人になってから「ヘルハウス」とある意味ホラー女優である
パメラ・フランクリン主演、
避暑地サスペンス。

まずフランス避暑地の撮影の美しさ、

そのの
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グレート・ウォリアーズ/欲望の剣(1985年製作の映画)

4.0

バーホーベン節炸裂でしたね。
「ブラックブック」の乳とか股間写ってようが無問題な感じとか、

「ショーガール」の権謀術数長けたヒロインが男を踏み台にしていくキャラ設定な感じとか、

ヨーロッパのアート
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ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)

3.0

パッケージがポップ〜監督がなんと!ジョー・ダンテ(懐かしい)ということで見てみましたが、

出来は微妙かも。

この手のラブコメ+ゾンビというのなら「ウォーム・ボディーズ」というのがあったし、
あちら
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シン・ゴジラ(2016年製作の映画)

4.0

ネットレビューのあまりの評価の良さに思わず見てしまった。

ああ、確かにエヴァの人が監督なんだなと
冒頭のタイトルからしてこだわってる感じ。

ただスクリーンに若干近すぎてる席だったせいか、
会話シー
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