幕埜リアさんの映画レビュー・感想・評価

幕埜リア

幕埜リア

2016より初見映画中心に記録。新作とスクリーンは採点甘め。
2018上半期新作トップ(順不同
3時17分パリ行き
スリービルボード
なっちゃんはまだ新宿
悪女
ファントムスレッド
万引き家族
早春リマスター
レッドスパロー
君の名前で
レディプレイヤー1
ワンダーきみは太陽
しあわせの絵の具
2016 282
2017 439
2018 映画館スターウォーズからスタート。

映画(949)
ドラマ(1)

網走番外地(1965年製作の映画)

3.8

『飢餓海峡』と同年の65年モノクロ作品。
健さん作品は食わず嫌い多数にて、網走番外地シリーズも初見。

後にエログロ変態物を数多く手掛ける石井輝男監督作とは思えぬ奇をてらわないスケールの大きいエン
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沖縄やくざ戦争(1976年製作の映画)

4.6

仁義の千葉ちゃん大友勝利はシリーズ中の最凶キャラで決まりだろうが、本作でも負けじ劣らじの大暴走。
のっけから、カーキのタンクトップ、迷彩のミリパン、レイバンのサングラスの出で立ちで居酒屋を秒殺破壊。
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憲兵と幽霊(1958年製作の映画)

4.3

憲兵隊内部に於けるサスペンスに幽霊要素を無理矢理にねじ込んだ上で75分に収めてしまった怪作。

おどろおどろしいだけの下品な作品と思うなかれ。
得意の俯瞰ショットを始め、美麗なカメラワークと構図から色
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暴動島根刑務所(1975年製作の映画)

4.6

東映の実録ヤクザ映画路線。
仁義シリーズで成功を収めた深作欣二に対して、一風変わった作風で怪作を撮っていたのが中島貞夫。

市岡、松村、山守、槇原、早川、氏家…
仁義メンバーも数多く登場し、山口や島根
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曽根崎心中(1978年製作の映画)

2.3

増村保造晩年の作品にしてATG制作。
嫌な予感に身構える。

体感時間3時間超。
人形浄瑠璃の世界観をスクリーンで再現。
幽玄や妖気の欠如から、古典の退屈さが大爆発。
増村監督らしいアップテンポな軽妙
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動脈列島(1975年製作の映画)

3.2

新文芸坐・梶芽衣子特集。
場外馬券場かと見紛うようないイイ顔したオヤジ多数。
ここで注意しなくてはならないのはトイレ事情。
通常の商業施設なら女子トイレに行列が見られるものだが、頻尿の爺様が多く、上映
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YARN 人生を彩る糸(2016年製作の映画)

2.8

糸を扱うのは私の本業の内の一つ。
糸を見れば、それがどんな姿になり得るのか想像も出来るし、想像し得ない姿になる事も。

一本の糸が編み物になったり、生地になったり、複数の糸と撚られたり、交編されたり、
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ミッドナイト・イン・パリ(2011年製作の映画)

4.9

来週からウッディ・アレン新作の公開あり、近年作品の人気投票イベントとして今週再上映。
わたしも一票を投じた本作は予想通りの一位。
そして本日はあの菊地成孔氏登壇ということで、先輩との呑みの予定をすっか
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彼女がその名を知らない鳥たち(2017年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

フォロワーの皆様含め評価は概ね高め。
相変わらずイヤミス小説もその映像化も得手じゃないのでスクリーン鑑賞はスルー。
アニメとか少女漫画原作の青春物とかガンダムとかヤマトのマニア向け続編とかと同じジャン
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RENDEL レンデル(2017年製作の映画)

1.5

序盤早々に、
待ってました!
フィンランド生まれのダークヒーロー
"レンデル"登場!
のシークエンス。

造形微妙。
アクション遅め。
殺り方普通。
BGMセンスゼロ。

100分も時間を割く気にはな
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Z Inc. ゼット・インク(2017年製作の映画)

2.3

Atari Teenage Riot - "Revolution Action"

https://m.youtube.com/watch?v=i8JBUktSxvQ

製作陣は、これを見てないわけな
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ポルト(2016年製作の映画)

3.1

アントン・イェルチンの頼りない体躯、嗄れた声、青白い顔、刺すような視線。
才気溢れる若手俳優の車両事故による早逝。
本作では魂が抜け落ちそうな不安定な男の弱さが切実で、重い病気から死に至ったのかと思う
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万引き家族(2018年製作の映画)

4.2

家族とはお互いを慈しむ事が出来れば成り立つのか。
現代の社会問題をこれ見よがしに盛るのではなく、誰にでも起こり得る感情を導き出せるよう絶妙に配置されたプロットがまず有り、名優達が様々な色の縦糸と横糸を
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ファントム・スレッド(2017年製作の映画)

3.9

愛を呪縛の針で縫いつけるのか。
運針は細かく等間隔に。
縫製不良はご法度。
ステッチが歪み出したら最後、針穴が残るから縫い直しは出来ないよ。
肉体を虐めることになっても、悪いパーツは取り除き、心を穏や
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我は神なり(2013年製作の映画)

2.7

『新感染』
『ソウル・パンデミック・ステーション』
ヨン・サンホ監督がブレイク前に手がけた新興宗教周りを描いたアニメ作品。

漫画原作で実写版映画化なら分かるのだが、こんな辛気臭い話をわざわざアニメで
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ロストパラダイス・イン・トーキョー(2009年製作の映画)

2.4

白石和彌長編デビュー作。

オリジナル脚本だからなのか、それなのにと言うか、その時代なりのエッセンスはあれど、ドラマが冗長であまりに長く感じた。

三人の登場人物のヒリヒリが強く伝わってこなかったの
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なっちゃんはまだ新宿(2016年製作の映画)

4.4

バンド、祭り、夏、アイス、ジュース。
前半高校生パートにおけるディティールに彩られた妄想と会話。
ムズムズさせられるキャンディー感。
共学の教室を知らない男子校出身者には、おそらくなんでもないようなそ
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68キル(2017年製作の映画)

2.6

溢れた蜂蜜に手足を取られ身動き出来なくなる一匹の蝿。
売春で生活の糧を稼ぐ女とそのヒモ。
そんでもって、この女がなかなかイかれてる、てところからお話スタート。

そこから転がり落ちる男の悲惨がコミカル
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女子高生チェーンソー(2003年製作の映画)

1.9

[ALBATOROS]
冒頭の予告編から厳しそうなラインナップがズラリと並ぶのはさすが。
ここで大事なのは、この世にはこれらコンテンツしか存在しないと自分を暗示にかける事だ。
そして本編が自分が最も待
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しびれくらげ(1970年製作の映画)

2.8

"でんきくらげ"に続いて"しびれくらげ"、何でもこの前に"いそぎんちゃく"、"続いそぎんちゃく"というのもあるそうだ。

大映は前年に大看板スターの市川雷蔵を37歳の若さで失い、映画業界は斜陽産業とな
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でんきくらげ(1970年製作の映画)

3.1

ジャケットからてっきりロマンポルノ崩れのコメディかなんかと思っていたら、なかなかどうして。
幸せが永遠に訪れる事はなさげな母と娘の辛気臭くて悲しいお話。
渥美マリの見開いた目が印象的。
茶髪と太腿から
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デッドプール2(2018年製作の映画)

2.2

このレビューはネタバレを含みます

一場面も笑えず吃驚。

80年代チャート曲は大体分かるけど何にもアガらない。
パロディに何のウィットも感じられない。
メタなセリフのたびに冷え冷えとした気分に。
マーベルネタ、知らないでもないがコント
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ジギー・スターダスト(1973年製作の映画)

4.4

終演後拍手が劇場を包む。
45年前のボウイのライブ疑似体験に感激。

山本寛斎の華麗なコスチュームに身を包み、長い四肢とメイクに彩られた妖しい美しさ。
世界のどこかに住みよい世界があるはずと信じるエイ
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人狼ゲーム ビーストサイド(2014年製作の映画)

3.3

やれるならやってみろーよ🎶
エンディングでオイパンク、聞けんだろうね。

土屋太鳳が率いる劇団人狼は、男性陣の無能ぶりが絶妙の隠し味となり、脚本もブラッシュアップ!
オモシロ^ ^
ほんで、ちょい
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人狼ゲーム(2013年製作の映画)

2.8

地球上の生命の数は決まっていて、それが一定数を超えると、ある種が死滅したり、疫病が蔓延したり、戦争が起こったり。
そんな妄想をした事はありますよね。
どっかで読んだ話だったかな。
見えざる神の手。
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マジック・ランタン・サイクル(1980年製作の映画)

4.0

一連の短編が収まっているのはこちら。

『K.K.K. Kustom Kar Kommandos』
タイトルだけで100点。

『ラビッツ・ムーン』は1950年バージョンの方がペーソス多めで良い。
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ルシファー・ライジング(1972年製作の映画)

2.5

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』より

プログレ絵巻。
ホーリーマウンテン。

Invocation of My Demon Brother(1969年製作の映画)

2.5

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』より

ミックジャガーが音楽といっても、電子音のリフレインとミキシングのみ。

二人してスタジオ籠ってキマってたに違いない。

調子こいてる感が鼻に付
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Scorpio Rising(原題)(1964年製作の映画)

4.5

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』より

ブルーベルベット🎶
ヒートウェーブ🎶

レザー、スタッズ、チェーン、スカル、マッスル、コック、エンジン、モーターバイク、スコーピオン、リンチ、
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快楽殿の創造(1954年製作の映画)

3.0

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』より

アレイスター・クローリーの呪術的世界を神話になぞらえて撮った作品とかなんとか。

作品の意味は分からんが、とにかく凄い確信に満ち溢れております
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人造の水(1953年製作の映画)

3.5

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』より

RABIT'S MOONに引き続き青白き映像美。
クラッシックと変幻自在の水の姿のコラボレーション。

庭園を急ぐ貴婦人は止めどなく溢れる人間
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ラビットズ・ムーン(原題)(1950年製作の映画)

4.0

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』より

星空の下戯れる道化師よ
月のウサギは見えねど
跳ねろや跳ねろや
手一杯伸ばせば
いつかは届く辿り着く

オールディーズとバリのガムランやケチャ
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Puce Moment(原題)(1949年製作の映画)

3.0

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』より

こちらはなんてことないPV風味。
色とりどりの衣装とミッドセンチュリーなハリウッドが横溢。

Fireworks(原題)(1947年製作の映画)

4.5

『ケネス・アンガー マジック・ランタン・サイクル』
高校の友人にDVD貸してもらいました!

1947年製作にして、このインディの色気。
性衝動と暴力に溺れたい男の淫夢。
後のカルト作品に登場する悪夢
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この子の七つのお祝に(1982年製作の映画)

3.2

卍から18年。
増村保造x岸田今日子コンビ再び。

金田一シリーズのヒットから、年に一度は土着的ホラー風味サスペンス映画の公開があったと思うが、一定の需要はあっても年々飽きられつつあった。
テレビでも
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卍 まんじ(1964年製作の映画)

4.9

卍卍卍卍卍

岸田今日子の独白。
旋律のように耳に心地よい声色と抑揚。
年老いてからは妖怪風味としか見てなかったけれど、当時34歳でお目目クリクリでピュアな表情がチャーミング。
もっとも早々にそんな事
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