幕埜リアさんの映画レビュー・感想・評価

幕埜リア

幕埜リア

2016より初見映画中心に記録。
新作は採点甘め。
4点以上はパンフ購入。

2017劇場鑑賞新作トップ10
20センチュリーウーマン
ハードコア

ダンケルク
ザ・ダンサー
お嬢さん
新感染
ドラゴンマッハ
わたしはダニエルブレイク
ありがとう、トニ・エルドマン

2016は282本。
2017は、映画館アメリカンスリープオーバーからスタート。

下衆の愛(2015年製作の映画)

3.4

渋川清彦、新境地。
どうしようもない創作者崩れがふと見せる真摯な眼差し。

予想する内容ではあっても、タイトルにある通り愛に溢れている。

そして、エンディングは今年見た映画の中で一番かも。

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走れ、絶望に追いつかれない速さで(2015年製作の映画)

2.4

美しい画には溢れている。
登場人物は平凡だが愛おしくはある。

創り手から喚起させようとする様々な感情の揺らめきか、まるでモスキート音のように何も感じ取れなかった。
その世代にのみ伝わるものであるなら
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傷だらけの悪魔(2017年製作の映画)

3.3

原作当然未読。

イジメをプロットに、戯画的に生存競争をエンタメした怪作。

茶髪に戻してからの権謀術数。
籠絡、離間、なんでもござれ。

映像的にも隙が無く、醜い表情の演出と栃木の田舎の美しい情景の
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バーフバリ 伝説誕生(2015年製作の映画)

2.9

やはり劇場で見ておくべきだったかな。
とは言え、無駄に長いし、なかなか時間は合わないし、時間合わせるほどの内容ではないf^_^;

感情移入度ゼロの時代活劇豪華絢爛スペクタルロマン作品。

合戦シー
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ジュリエッタ(2016年製作の映画)

3.6

劇場公開時の評判が芳しくなかったが、やはりスクリーンで観るべきだった。

確かピカデリーで上映されていたと思うがワーナー配給作品という事で、いつもの変態性は排除され、母娘にとっての時間や変化が丁寧に描
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PLAN6 CHANNEL9(2016年製作の映画)

2.3

ジョニー・マーの次に好きなギタリストはコレクターズの古市コータロー。
コータロー目当てで見ました。

台詞やボキャブラリーに奥行きあるが、面白くないとは言えないし、寒いこともない。

深夜ドラマ枠でや
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ダークレイン(2015年製作の映画)

2.7

原題直訳、”似た者同士”

バスケステーション内で繰り広げられるSF風味の不条理劇で、風刺はピリリと効いている。

舞台演劇の映像化なんて考えれば脚本は面白いし、役者の熱演も見応えはある。
映像として
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アウトレイジ 最終章(2017年製作の映画)

2.1

主要人物の老化が進み、呂律の回らなさや滑舌の悪さが酷い。
ドスを効かせた脅しも精一杯発声のテクニックで頑張っている感強く、見ていて痛々しい。
ビヨンドの塩見三省はヤクザ映画史に残る最高のルックスと恫喝
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黒い暴動(2015年製作の映画)

3.3

パラパラという日本独自の祝祭カルチャー。
ちゃんと考察した事も論評を読んだ事も無いけど、興味無いでは済まされない様式美とクールさ。
確かにライオットと言えるだけのムーブメントだ。
パラパラとはなんぞや
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ヒルズ・ハブ・アイズ(2006年製作の映画)

2.7

アレキサンドル・アジャ監督メジャー第1作「ハイテンション」。
2003年当時、すっかり映画離れしていたのに、久々に観るのがスプラッターてのもよかろうと、わざわざ弟を誘って劇場に向かい…
無言で劇場を後
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エイリアン(1979年製作の映画)

4.7

コヴエナント鑑賞ついでにファーストを久々に。

シガニー・ウィーバーは79年当時既に30歳。
その2年前の「アニーホール」がスクリーンデビューだとか。
180CMの長身に精悍な表情。
闘う女性映画とい
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夜叉(1985年製作の映画)

3.4

アウトレイジついでに、「コミック雑誌なんかいらない」以前のたけしの出演作を確認。
包丁をフルスイングで振り回すムーブがいかにも。

日本海の鉛色の空と海。
難波の滲むネオンと酒の匂い。
木村大作による
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.6

なんとなくclipしていて、たまたまレンタルで目に留まった。
ボンジュノ監督、ソンガンホも出ているのか。

奇妙な設定と謎の多さにティルダ・スウイントンの登場で「未来世紀ブラジル」を観た時のようなと言
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アウトレイジ ビヨンド(2012年製作の映画)

3.6

最終章前に久々の鑑賞。

中尾彬の命乞い。
松重豊の「ヤー公」呼ばわり。
薄眉の塩見三省の恫喝。
何度も巻き戻すほどに、堪らない。

特に塩見三省。
花菱幹部が木村に手打ちの段取りを詰めるシークエンス
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アウトレイジ(2010年製作の映画)

4.4

最終章前に久しぶりの鑑賞。

アバンタイトル。
黒塗りの車に黒いスーツの男たちが集う。
会合の席に國村隼。
北村総一朗を中心とした総会が終わり、三浦友和にたしなめられる國村。
会場を後にする黒塗りの国
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.6

角川シネマ新宿にてデジタル復元版にて。
かれこれ四半世紀ぶりくらいの鑑賞で、ほぼ初見モードであまりの記憶の欠落に驚く。

もっとおどろおどろしく、アーティスティックなモノクロ映像群と記憶していたのだが
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散歩する侵略者(2017年製作の映画)

4.0

吹きつける生暖かそうな風。
揺れる植樹。
乱れたカーテン。
のっけから黒澤節物全開。

劇団イキウメ演目の映画化ということで、テーマは明確に語られ、役者は立ち位置がわかり良い演技を見せ、世界観はコンパ
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ソウル・ステーション パンデミック(2016年製作の映画)

3.4

帰る家など無い。
祖国?幻想ですか⁈

アイデンティティの欠如した群れる人の波を無慈悲に描く。
ゾンビ映画の本来のテーマ性に真摯な作品で、もはや幻想なぞ抱きもしない若者である今作監督からのシビアで現実
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MAMA(2013年製作の映画)

3.4

ギレルモ・デルトロ制作。
死霊館に通ずる家族愛をベースにしたホラーの佳作。

ママ足りえる存在とは?
パパは蚊帳の外なのが悲しいところf^_^;

ダークファンタジーに転じ、安易な決着に落ち着かせな
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ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)

3.1

立川極爆にて鑑賞。

ハードル上げ過ぎた。
ジョンスペンサー。ダムド。
出来るだけ情報シャットアウトしてたのに、一番アガるトコを知ってしまったら、それ以上は無かった。

GOGを初めて観た時にはどうし
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プロメテウス(2012年製作の映画)

3.9

5年前の公開時、飛行機で観て以来。
当時は映画から疎遠になっていたため、リドリースコットとも知らず、エンディングでエイリアンと知る始末。

改めて観るに、コヴェナントへ繋がるディティールも盛り沢山。
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ATARI GAME OVER アタリ ゲームオーバー(2014年製作の映画)

3.4

クソゲーにまつわる歴史と都市伝説が、いい歳こいた大人のファンタジーと青春に昇華されるドキュメント。

ATARIの存在は聞いたことがあっても、一時代を築いたここまでのクールで巨大なクリエイター集団であ
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レック(2007年製作の映画)

3.1

スペインのパンデミック荘で繰り広げられるスラップスティックホラーコント、ファウンドフッテージ。

一階に縫製工場がある様、不当な差別発言を浴びせられる中国人家族などリアリティとスパイスの効いた設定も良
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エイリアン:コヴェナント(2017年製作の映画)

4.0

感情が言葉に、言葉が思想に、思想が思念に、思念が祈りに、そして宗教に。

人間が創り出したレプリカント。
無機質な筈の模造有機体が、創造主となる。
そして、彼の創造主である種を襲う。

「プロメテウス
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七日(2015年製作の映画)

1.5

詩情溢れる短編小説を、と手にとってみたら、真っ白なダイアリー帳だった。

見せたい事は理解出来るが、あまりに退屈。
音楽の使い回しとタイミングも疑問。
隣の爺さんは9割は爆睡。
あちこちから鼾も聞こえ
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木屋町DARUMA(2015年製作の映画)

3.1

Vシネと思えば百点満点。
映画として見ればさすがに評価しかねる。
さすがにこの質感では話にならないし、いっそモノクロで見たかった。

三浦誠己はもっと活躍して欲しい旬な役者。
遠藤憲一、寺島進は文句の
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ベルリン陥落(1949年製作の映画)

3.6

旧ソヴィエト連邦、スターリン在命時のプロパガンダ映画。
モスクワに迫るドイツ軍の侵攻をスターリングラード攻防戦で反撃に転じベルリン陥落までを描いた作品。
また、鉄工所の優秀な技師アリョーシャが捕虜
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ドローン・オブ・ウォー(2014年製作の映画)

2.8

原題 GOOD KILL
最低な邦題から、イーサン・ホークが主演ということも、ガタカからの盟友と言えるアンドリュー・ニコル監督作品とも知らず、放置。

「ハックソーリッジ」や「ダンケルク」を観て凄惨な
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ザ・キング(2017年製作の映画)

2.9

韓国映画お得意の腐りきった癒着と悪事をコミカルに描いた作品。
70年代から90年代の大統領の歴代大統領を当時の映像と絡め映し出しており、政治だけでない国家権力の暗部を浮き彫りにしている。
時代が変わっ
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LUCK-KEY/ラッキー(2016年製作の映画)

3.5

ユ・ヘジンをここまでじっくり見たのは初めて。

”出来る男”ぶりに魅入られると最早2枚目にしか見えなくなるマジックが気持ち良い。
笑えてホッコリ、ふんわり感動出来る良作。

「鍵泥棒のメソッド」も見て
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ホームレス ニューヨークと寝た男(2014年製作の映画)

3.1

劇場公開時には、鼻持ちならないお洒落や押し付けがましい人生観を見せられるのでは?と警戒していた。

スタイリッシュとは言い難い、止むにやまれない生活。

知性は必要とされないモデル業(果たしてそうか?
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ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦(2016年製作の映画)

2.9

衣装、美術、ロケ、映像の質感が格調高く、40年代当時のプラハに迷い込み、”一矢報いる”という絶望的作戦を視詰める事を強いられる。

終盤の銃撃戦は圧巻。
史実故、物語には意外性が無いのは仕方ないとして
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オール・アバウト・マイ・マザー(1998年製作の映画)

3.5

母性を描いた物語。
幾つになっても女性の事は全然わかってない。
力強い登場人物達に気圧されるしかなく、初見では人間模様の煌めきや澱を汲み取れず、語るべき言葉が見つからなかった。
決して完璧な女性になり
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幕が上がる(2015年製作の映画)

3.9

本広監督は「踊る大走査線」のイメージのみ。
多くの映画ファンは、テレビドラマからの映画化は忌み嫌うだろうし、私も漏れなくその偏見の塊。

2014〜15当時、国立競技場もフルハウスにして、アイドルとし
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赤ずきん(2011年製作の映画)

2.0

優勝マジックを「1」としていた広島が、2年連続8度目のリーグ優勝を決めた。連覇は1979、80年以来37年ぶり2度目。複数回の連覇は、セ・リーグでは巨人についで2チーム目となる。

せめて、今日は愛す
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フランシス・ハ(2012年製作の映画)

2.8

今作を勧められてから一年以上、なかなか機会無くようやく。
「イカとクジラ」、「ヤングアダルトニューヨーク」などを先に観たけれども、ウッディアレンの流れをくむスノビッシュコメディとでも言おうか。
絶妙に
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