しょめさんの映画レビュー・感想・評価

しょめ

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ザ・ホエール(2022年製作の映画)

3.6

人間何かしらを抱えて誰しも生きてはいると思うけど、中々に傷ついた人が集まる話。
チャーリーにとっての正しさの軸は己に正直に生きること、それが色々な人を苦しめる結果にもなってるけれども。
良い事の定義は
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パリタクシー(2022年製作の映画)

3.8

ザ・フランス映画
ドライバーのシャルルと同じ心境になって充足と喪失を味わう。人生色々。
何が正しいかはわからないし、何が起こるかもわからないけど、自分の今の身の回り物事や人を大切にしたいと思える映画。
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最後まで行く(2023年製作の映画)

3.8

盛大な玉突き事故みたいな映画。
めっちゃ畳み掛けてくるからどこで息継ぎしていいのか迷う。
でもだんだんとシリアスな場面でも笑えてきてしまう。

久我山さんが不憫すぎて‥。

人生クライマー 山野井泰史と垂直の世界 完全版(2022年製作の映画)

3.9

趣味として登山もボルダリングもするけど、クライマーと呼ばれる人たちの考え方とか感覚とか見えてるものっていうのはやっぱり常人とは違うんだなっていうのを思った。
富とか名声とか全く関係なく好きの純度が極限
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MONDAYS/このタイムループ、上司に気づかせないと終わらない(2022年製作の映画)

3.8

ある意味シチュエーションスリラー笑
シチュエーションコメディと言ったほうがいいのか。かなり軽快に進んで行くけど意外と先が読めない。短い割に濃い映画。

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.1

色んな要素を集めてぶちまけてほったらかしっていう感じがしてしまった。
厨房の慌ただしさを出すためにワンカットにしてて、それが売りなのかわからんけど、あんま活きてない気がする。そんで酔う。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

3.9

ゆったりと時間がすぎる中でする不思議な体験。前半はちょっと冗長かなとも思ったけども、全体の73分というのがちょうどいい。

ネリーもマリオンもとても8歳とは思えないような大人び方をしていて、こと感情に
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LAMB/ラム(2021年製作の映画)

3.4

 人間のエゴとか欲とかそういうものを描いた作品。でも登場人物全てに共感ができないというか、なんでそうなるんだよとツッコみたくなる。もちろんそれぞれの過去とか打算とか幸せの形とかそれはわかるんだけども。>>続きを読む

PLAN 75(2022年製作の映画)

4.2

75歳から死ぬことを選択できる制度に対する様々な思いを抱えた人たちを描く。

倍賞千恵子の上品なおばあさん像が丁寧な生き方をしてきたんだろうなというのがわかって、生きることで迷惑をかけたくないという思
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.8

フォルムの芸術点高め。
前半は不穏な感じで、後半はバトル物。
単純なホラー(ミステリー?)っていうより支配とか調教みたいなテーマでの色々な問題提起してるんだろうなっていうのは見て取れる。

作品内の映
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TITANE/チタン(2021年製作の映画)

3.7

事故の影響で目覚めてしまった少女の成人した後のストーリー。

かなりパワフルな映画だった。
前半は中々直視しづらい痛いシーンがあったけれども。

比喩表現なのか現実なのか妄想なのかわけがわからなくなる
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死刑にいたる病(2022年製作の映画)

3.8

冒頭の水中からの演出でとても惹き込まれてしまった。
花びらのような見せ方とか、面会室の映り込みが重なる所とか、血塗られた手で…とか。随所にフェティシズムを感じる。
そして阿部サダヲのあの孔のような目が
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チロンヌㇷ゚カムイ イオマンテ(2021年製作の映画)

3.9

使われない技術が無くなっていくように、文化も伝承されないとその形を保つことができない。
中には時の流れに合わせて形を変えていけるものもあるが、各地で様々な理由で無くなっていく文化が存在するんだろうなと
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

4.7

めちゃくちゃ「リアル」な映画だし、随所に前作への敬意を感じるし、展開は胸熱だし、ホントに最高だった。言葉を尽くすよりも、もうただ観てくれと思う。そして是非映画館で観るべきだし、欲を言えばIMAXで観て>>続きを読む

ある精肉店のはなし(2013年製作の映画)

3.7

大阪の生産直販をやっている精肉店のお話。日々の営みと屠畜から精肉という仕事と、そこに関わる地域の歴史とに焦点をあてたドキュメンタリー。
古くから続く手仕事が資本主義の波を受けて数を減らしていくと同時に
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犬王(2021年製作の映画)

3.6

アヴちゃんはどこまで行ってもアヴちゃんなんだなぁと感じる。劇中歌は用意された舞台のものより不意に出てくるものに鳥肌が立ってしまった。
アニメの強みの繰り返しが少し単調に感じるとこもあり、でもこの表現は
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香川1区(2021年製作の映画)

4.3

小川さんの娘さんが選挙応援の際に言っていた「誰々の妻とか誰々の娘とか、主人の従属的な存在ではなく、一人の個としてそこに居るということを示したい」という言葉が、とても印象に残っている。
これは投票する側
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マイスモールランド(2022年製作の映画)

3.7

感情移入してしまってつらかった。
この話自体はフィクションだけれども、日々日本におけるマイノリティの人たちと接する機会が多い身としては、考えてしまう内容だった。
アイデンティティと葛藤と社会の中での立
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

3.5

テネットでもライトハウスでも良い味出してたけども、やっぱりロバートパティンソンはかっこいい。ただ、内容に関しては詰め込みすぎ感が否めず。
ペンギンとか扱いが可哀そうすぎて(泣
DCもマーベルのように予
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ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

3.9

観る前は冗長な映画なのかなと思っていたけれども、以外にも3時間という長さを感じさせない映画だった。
あまり村上春樹作品に触れない自分でも、村上春樹の原作なんだなっていうのがわかるくらいの世界観の強さは
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プラットフォーム(2019年製作の映画)

3.8

明らかにならない事も多いので人を選ぶかもしれないが、シチュエーションスリラーが好きなら観てもいいと思う。
個人的には静物画のモチーフの意味を読み解くような、寓意が散りばめられたこういう映画はとても好き
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キングスマン:ファースト・エージェント(2020年製作の映画)

3.7

第一次世界大戦のイギリス、ロシア、ドイツをベースに悪の組織の奸計が働いて物語が進んでいく。
トム・ホランダーが一人で三役をやっているため、たまにあれ?これ誰で今どこの話なんやってなる。
でも史実として
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ラストナイト・イン・ソーホー(2021年製作の映画)

4.3

まず画がめっちゃきれい。
きれいというか細部まで神経が行き届いている感じ。
レコードをかけるシーンがとても儀式的だったり、縫製をする時の針山のアップだったり、裁ちばさみが布を切るところだったり、最初と
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ライトハウス(2019年製作の映画)

3.8

絶妙な語らなさ加減と閉塞感。
神話やアイコンとなるものが多く取り入れられていて、考えれば考えるほど深みにはまる。
モノクロで1.19:1のアス比は、慣れないうちは物陰から覗き見しているような錯覚に陥る
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竜とそばかすの姫(2021年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

バケモノの子もそうだったけど、のっけからの展開(ナレーション+壮大な世界観+壮大な音楽)に惹き込まれた。
ミレパの主題歌、中村佳穂さんの歌声と映像はとてもマッチしていたように思う。

ただ、美女と野獣
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孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.6

今作は堕ちた松坂桃李。
相変わらずの迫力のある暴力描写。鈴木亮平はコミカル系も強面系もイケるのはやっぱすごいなぁと思った。ただ、大上も五十子も出てこないので、そのあたりの渋さ、枯れ感がもうちょい欲しい
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キャッシュトラック(2021年製作の映画)

3.9

はじめの現金輸送車の中の定点カメラからの演出がめっちゃいい。
それが起点になって色んな立場からのストーリーが展開していく。
立場が変わるごとにチャプタータイトルが出るんだけども、それがあることによって
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アナザーラウンド(2020年製作の映画)

4.0

北欧の至宝が笑って泣いて子供のようにはしゃぐ姿が拝める映画。
出身のデンマークの映画ということで、素に近いマッツミケルセンなのかなぁと思ったり。

映画のメインに置いてある酒はあくまでも道具でしかなく
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オールド(2021年製作の映画)

3.6

まとまりがあって良かったと思う。
なんでそう行動するんや!っていうツッコミどころはあったけども。
個人的にハプニングのラストがモヤッたので、今回の終わり方にはスッキリ。シックスセンスほどの驚きはないけ
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ザ・ファブル 殺さない殺し屋(2021年製作の映画)

3.7

前作を観た後に原作を全て読んだ。原作もかなり面白かった。
今回の団地アクションはかなりの見ものだったけれども、前回ほどのインパクトが無かった感じがしてしまうのは、スーパーなアクションに段々と慣れてしま
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JUNK HEAD(2017年製作の映画)

3.6

この規模のストップモーションを一人でやってるのは正直狂気の沙汰(褒め言葉。
ただ、アテレコの言葉に関しては、世界感を出すためか喉を潰したような、しかも何語ともとれない喋り方で、聞いてる方が苦しくなって
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Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)

4.2

内容的にも画的にもかなり刺さった。ちょっとやりすぎ感がある部分もあったけど。

色と構図がほんと良い。
画面全体の色調はportraで撮ったような柔らかさがあって、特に緑、黄色、紫がめっちゃきれい。
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シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.2

内容についてはもうとやかく言うことはないけれども、カタルシスがあって良かった。アニメ版、旧劇から観てる人にとってはかなりグッとくるものがあったんじゃないかなぁと思う。
アニメーションの表現方法について
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ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q(2012年製作の映画)

3.6

今までの序、破は客観性を持って鑑賞者も色々と俯瞰しながら観れたけれども、これは観ている人間もシンジ君と一緒に14年の空白を味わう感じ。表現に関しても、モーキャプとかCG感が強くなって独自性が増してる。

ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破(2009年製作の映画)

4.1

このレビューはネタバレを含みます

ここらへんのは漫画でしか追えてなかったから、トウジ死なんのか!ってなったし、ストーリーの一部変更具合にこの先への期待感が増した。
落下地点までヨーイドンするときのシーンがめちゃ好き。

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