Nakanishiさんの映画レビュー・感想・評価

Nakanishi

Nakanishi

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

2.0

※極めて個人的な感想です。

かつて1番好きなアニメーションだったことがあるエヴァ。

自分が変わってしまったことを痛感。知識や経験は感性を鈍らせます。

TVシリーズと旧劇場版は意味がわからないのに
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彼女について私が知っている二、三の事柄(1966年製作の映画)

3.4

ゴダール印の赤青黄は健在。

都市化が進み人工物が増え「虚無」が蔓延る資本主義。その虚しさが生む団地妻の色気。先見の明があり過ぎてたまげました。

ゴダールの作品は政治的主張を感じることがしばしばあり
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台風クラブ(1985年製作の映画)

4.0

冒頭のバービーボーイズでノックアウト。

ワンカット長回し、横移動多めのカメラワークと不思議なアングル、印象的な構図、唐突な場面転換…技法てんこ盛り!

思春期は知識と好奇心のバランスがまだ未熟で、そ
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ナイト・オン・ザ・プラネット(1991年製作の映画)

4.2

映像の質感、光の当たり方、発光の具合が最高。

暖色と寒色のライトが非常に効果的に使われており、おそらく街灯をわざわざ交換してると思うんですが、その完璧主義的な変態具合にキューブリックを感じました。フ
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宮本から君へ(2019年製作の映画)

4.7

劇場公開時に観て以来2年ぶりに鑑賞。公開当時、自分も含めた冴えない人たち(主に男性の友人)はこぞって大絶賛。みんな口々に「勇気をもらった」と言っていましたが自分としては「女の子のためにあんなに本気で生>>続きを読む

シャンドライの恋(1998年製作の映画)

3.9

台詞ではなく映像で説明する際、仕草や行動、雰囲気での表現はよくある技法ですが、この映画は人物が目で何かを語ることが多いように感じました。その「何か」は明確ではありませんが、それを想像することで広がりの>>続きを読む

よこがお(2019年製作の映画)

4.4

※若干のネタバレを含みます。

深田晃司は「淵に立つ」でとんでもない色気の筒井真理子を映像に落とし込んでいました。

その色気は冒頭から惜しみなく爆発。そしてそれに拍車をかけるように池松壮亮も色気を放
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ニキータ(1990年製作の映画)

3.3

照明で色彩を表現していてフランス映画らしいなあと思っていたら冒頭からいきなりドンパチ。そのあとはしばらく良くも悪くもダレていましたが、少しづつ本題に入り面白くなっていきます。(ジャンレノが唐突に出てき>>続きを読む

孤狼の血 LEVEL2(2021年製作の映画)

3.4

今回はエンタメに寄っているという評判を聞いていたのでそんなに期待していませんでしたが、やはりその通り。その上で不満を挙げるのであれば、孤狼の血である必要性がなかったかな、という感じです。

白石和彌の
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グレン・ミラー物語(1954年製作の映画)

3.6

僕がスウィングジャズを聴いてわくわくするように、昔の人もわくわくしたんだと思います。

ファッション、物価、価値観…様々なものが変わっても、音楽は不変であることを感じることができました。

伝記映画な
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エレキの若大将(1965年製作の映画)

3.8

展開の速さと都合の良さ、そして加山雄三と田中邦衛が容赦なくボコボコにするシーンなどは結構笑えてしまうんですが、良い映画でした。時代の空気感が上手に切り取られていて(いや、もしかしたらこの映画がこういう>>続きを読む

アメリカン・ユートピア(2020年製作の映画)

4.3

STOP MAKING SENSEがとても好きで、尚且つデヴィッド・バーンよりヘッズ、もっと言ってしまうとTom Tom Clubの方が好きだったりするので敬遠してました。でもすごくよかったです。映像>>続きを読む

ダーティ・メリー/クレイジー・ラリー(1974年製作の映画)

4.2

冒頭の絶景と瞬時に名曲を予感させる音楽。

仲が良いんだか悪いんだか…そんな組み合わせの3人が逃走する話です。金が欲しくて逃げている、というよりただ走りたいだけなんでしょうけど、一応建前上は「レースに
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クラッシュ 4K無修正版(1996年製作の映画)

4.8

肉と鋼、生と死、性的衝動と交通事故。

理屈では全く意味がわからないのに、感覚に訴えかける名作。車が衝突するスリルと性的興奮が完全に一致。DVDでもう一度ゆっくり観たいです。

ザ・フライ(1986年製作の映画)

4.0

3年ぶり2度目の鑑賞。

クローネンバーグ印のキモい美術は無論すごいんですが、同化する前から顔付きや動作(特に目の動き)がギョロっとしててそこもポイント。ハエ感あっていいんですよね。

中絶のシーンは
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スカーフェイス(1983年製作の映画)

4.4

金と女と麻薬で堕ちていくアルパチーノ。ブチ切れるパチーノが観たいならこれ!GTA Vice Cityが多大な影響を受けており、カリートの道とセットで鑑賞すると面白さ倍増です!

もう何度も観てるんでち
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エレファント・マン(1980年製作の映画)

3.7

前情報はほとんどなしで観ました。

狂気に満ちたおぞましいカルトホラー映画かと思い込んでいたのですが、その真逆と言っていいほどの内容でした。

しかしデヴィッド・リンチは狂気を描くのがうまいです。ジョ
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プール(2009年製作の映画)

3.8

公開当時、”かもめ食堂シリーズ”では一番苦手な作品でしたが、今では一番好きな作品になりました。

現実を描いているようで限りなくファンタジーに近い理想郷のような世界観は、シリーズ史上最高なのではないか
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ローズマリーの赤ちゃん(1968年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

ぬーっとズームインしていくカメラワーク。テンポ良くスイスイ進み、ワンカットでバチッと決まるシーンもかなり気持ちいい。編集も面白いです。映像としてかなり優秀な作品だと思いますが、脚本も素晴らしい!

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家族を想うとき(2019年製作の映画)

3.8

お金があれば何でもできる=お金がないと何もできない。行き過ぎた資本主義が格差を生み、搾取する者とされるものの溝を深める。

相当悲惨なケースを描いているとはいえ、実際にどこかでこういうことが起きている
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永遠に僕のもの(2018年製作の映画)

4.8

完璧な冒頭と美しい配色。序盤で虜になってしまいました。キタノブルーのような色調でたまらないです!ジャケ通りの深い青緑色と、その補色の黄色い差し色があざといんですがとても良い配色です!そして時計じかけの>>続きを読む

凪待ち(2019年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

世間からは見えづらい個人やその周囲が抱える問題を描きながらも、ミステリーやバイオレンスなどいろんな要素を盛り込んだ脚本が光る作品です。

冒頭の競輪の映像を見て、白石和彌は何を撮ってもいい映像が撮れる
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ミツバチのささやき(1973年製作の映画)

4.5

知人が大絶賛していたため鑑賞。今後何度も観たくなるような素晴らしい映画でした。

シーンひとつひとつはあまり脈絡がなく、なんとなく見ているだけでは意味がわかりません。そのため、このシーンはどういう意味
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わたしは光をにぎっている(2019年製作の映画)

3.7

結論としては、個人的にそこまで好みではありませんでした。でもいい映画です!

まずば映像について。

固定カメラと長回し多め。漂う小津感。写真的な面白さの構図も多数。映像の質が令和なのに建物は昭和。放
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ゆれる(2006年製作の映画)

4.0

「ゆれる」とは吊り橋と登場人物の心情。

普段バラバラに暮らしている家族でも、有事の際は不思議な団結力や妙なまとまりがあるものです。その雰囲気がうまく映像に落とし込めているように思いました。

オダギ
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すばらしき世界(2021年製作の映画)

5.0

出所者がインフォーマルな方法で更生していく映画です。ヤクザは登場しますが、それにフォーカスしている話ではありません。

刑務所は更生する施設ではなく、刑期を終えるための施設であることを痛感しました。よ
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アンダー・ユア・ベッド(2019年製作の映画)

3.3

根暗のイケメンは変態や犯罪者と呼ばれる人物像に説得力を持たせる効果があり、高良健吾は思いの外ハマっていました。

ベッドの裏側やエレベーターの床など、普段意識的に見ることはなくても確実に目にしたことが
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あのこは貴族(2021年製作の映画)

3.5

原作を先に読んでしまったせいで期待値が大きかったのですが、それが悪い方に働いてしまいました。

全体的にセリフ多め。場面展開の度に綺麗な景色のショットを数秒映すなど、映像として見せている部分もありまし
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こはく(2019年製作の映画)

3.3

他の方もレビューで書かれていますが、テーマや雰囲気、キャストや演技も良いのですが、何か物足りない感じです。

話の展開や演出は普通過ぎるほど普通。それが特別悪いわけではないのですが、だからと言ってベタ
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岬の兄妹(2018年製作の映画)

4.2

生活保護を受ければいいのではないか?

誰もがそんなふうに思うような気がしました。しかし受けていないところが大きなポイントです。

久々にどぎつい描写の映画を見ましたが、嘘っぽいのが逆に本当っぽくて、
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華氏 119(2018年製作の映画)

3.6

マイケル・ムーア監督は姿勢が一貫しており、ブレがないので安心して鑑賞できます。今回も人種差別と銃に対して「NO」と訴えています。

2020年のBLM運動はまさに人種と銃の問題で、なぜあそこまで大きな
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ヤクザと家族 The Family(2021年製作の映画)

3.2

俯瞰的なショット、ワンカットで魅せる場面やカメラワークなどが最高。
そして綾野剛は相変わらず年齢不詳でものすごい変化(へんげ)を見せてくれました。19才にもアラフォーにも見える。尾野真知子も最初は尾野
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ダンボ(1941年製作の映画)

4.5

動物がすこぶるかわいい。

でもそのかわいさの中に時折狂気を感じる瞬間があります。ぐるぐる回る黒目やとろける眼球と重たそうな瞼…どこかラリった雰囲気が漂ってるんですよね。そしてその狂気は名シーン「ピン
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カリートの道(1993年製作の映画)

4.7

スカーフェイス、狼たちの午後とともに勝手に「アル・パチーノ三部作」と呼んでいるカリート。何度も観ている大好きな作品です。

映画においては些細なことですぐキレるのがお決まりのアル・パチーノですが、本作
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

4.6

不思議な映画でした。ポール・トーマス・アンダーソンのような暗く重厚な雰囲気がありつつも、フランスらしい鮮やかな配色を意識したシーンもありました。

「面白かった」とは思わなかったのに、もう1度観たいと
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さらば青春の光(1979年製作の映画)

4.5

毎年冬になると観たくなる、大好きな映画です。

映画を観るときは、映像としての美しさ、キレ、カット割、カメラワークを重視しているのですが、この映画をそんな頭でっかちな見方をするのは非常に野暮です。とに
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