中島晋作さんの映画レビュー・感想・評価

中島晋作

中島晋作

映画研究 大学院 2018年から忘備録

2018年映画ベスト10を並べました。

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TOURISM(2018年製作の映画)

4.8

最近、映画におけるスマホ表象について考えさせられることが多い。この作品では、主演の女の子2人がスマホ片手にシンガポールへ旅行する。旅先の風景は、異国情緒とは程遠い、日本の都市との同一性を認めざるを得な>>続きを読む

壁画・壁画たち(1981年製作の映画)

3.9

アニエス・ヴァルダによる、LAのグラフィティ・アーティストに迫ったドキュメンタリー。去年見た『顔たち、ところどころ』をどうしたって想起する内容。ここのところ左岸派の作家たち(特にクリス・マルケル)を見>>続きを読む

ワイルドライフ(2018年製作の映画)

3.1

最近、家族否定とか家庭不和みたいなテーマが、ひとつのジャンルとして映画に定式化されてきているように感じる。これもその系譜。映画はつまらなかったけど、切実ではあった。

主戦場(2018年製作の映画)

2.9

いや、面白かったんですけど、やっぱり安倍ちゃんをはじめ杉田水脈とかケント・ギルバートとかをスクリーンで見るのはキツいものが。

神と共に 第一章:罪と罰(2018年製作の映画)

1.3

韓国産ファンタジーというわけでワクワクして行ったら、オヤコとかカゾクとか、この世で1番ドーデモイー話が140分続くので死ぬかと思った。二章はパスで…

スノー・ロワイヤル(2019年製作の映画)

1.9

つまんないんだけどリーアム・ニーソンだからオッケー。

フィーバー・ルーム(2016年製作の映画)

4.9

絶句。間違いなくここ数年で最高の視覚的体験であった。この人映画は大したことないのに、なんで現代美術とかに寄るとこんなぶっ飛ぶんだろう。アベル・ガンズの亡霊は東南アジアに存在したのである。
あと俺の整理
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凪待ち(2019年製作の映画)

3.7

白石和彌の新作。前作とまったく異なり、ちゃんとゲロ吐いてる!
吾郎ちゃんの阪本順治映画もそうだけど、この香取くんとか見るとSMAP解散してよかったのではと思ってしまいました。

スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム(2019年製作の映画)

4.1

今のスパイダーマンはニューヨークの空を飛びながらスマホで自撮りするんだ。素晴らしいなあ。

海獣の子供(2018年製作の映画)

2.0

アナロジーとかメタファーって、事物の直接的な説明しないからそういうんですよね…? 4℃のグロテスクなまでに精巧な作画や木村真二の美術が安直なセリフで完全に浮いている。『2001年宇宙の旅』やるんだった>>続きを読む

ANIMA(2019年製作の映画)

4.4

PTAの新作(短編だけど)もネトフリ配信。前半はわかりやすく社会風刺。後半にいくほど切ない。ロンドンの撮影が死ぬほど良くて誰だと思ったらダリウス・コンジだった。映画館で見たい映像。ものすごく贅沢な15>>続きを読む

外国人よ、出て行け!(2002年製作の映画)

4.1

オーストリアで行われた、シュリンゲンジーフによる、難民排斥という喧嘩売る気満々のパフォーマンス。視聴者参加型で、国外排除の人間を決める。悪意を撒き散らす芸術。

友よ! 友よ! 友よ!(1997年製作の映画)

3.7

そこら辺にいるホームレスやジャンキーたちを巻き込み、数千人規模にもなる街頭デモを先導するシュリンゲンジーフ。花代による君が代。彼のハプニング的パフォーマンスがヨーゼフ・ボイスの影響によることをはじめて>>続きを読む

きみと、波にのれたら(2019年製作の映画)

4.5

EXILEとサーフィンとリア充という、劇場に一人で見に来ていた非リアのオタク(俺含む)が座席の上で憤死するレベルのキラキラぶりに唖然。だけどこれは凄い。はっきりと傑作だと思った。
女性の顔のアップから
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フリークスター3000(2003年製作の映画)

3.7

ほんとうに面白いと思ってやってるのか定かではない悪ふざけ的CMが寒すぎる。でもシュリンゲンジーフ、すごく楽しそうなんだよな。平和。カレル・ゼマン的ストップモーションアニメも楽しい。
そしてこんなに酷い
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アドルフ・ヒトラー100年 防空壕での総統の最後のひととき(1989年製作の映画)

3.0

地下シェルターで行われるヒトラーとゲッベルス婦人の結婚式(直後に婦人死亡)。例によってつまらないのだが、ヴェンダースの映像の使い方が明らかに悪意にまみれていてグッド。

X-MEN:ダーク・フェニックス(2019年製作の映画)

3.7

マグニートーが出てくると途端にアクションが荒唐無稽で面白くなるのはさすが。ソフィー・ターナーのキャスティングはほぼ完璧で、ああゲースロ見なきゃという気持ちに。しかしそれ以外は…
シリーズは結局『ファー
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サンタ・サングレ/聖なる血(1989年製作の映画)

5.0

最新作も素晴らしかったホドちゃんが89年に残した奇跡の1本。見るたびに泣く。

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)

4.2

ブルーノ・ガンツと地獄めぐりするエピローグは気取ってるけど、終始温かい気持ちで見ることができた。ちゃんと笑えて楽しいエンタメになってるのがいい。とても面白かった。
『ドント・ルック・バック』のオマージ
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アタック・オブ・ザ・キラートマト(1978年製作の映画)

3.3

ヒッチコック『鳥』『サイコ』(音楽のみ)『北北西』への目配せから始まる、トマトが人間を食べるミュージカル映画。何言ってるのか自分でもよくわからないのだが、ふつうにZ級で楽しかった。このあとシリーズ化(>>続きを読む

営倉(1964年製作の映画)

4.9

茫然自失中。キューブリックがゴミに思える…

旅のおわり世界のはじまり(2019年製作の映画)

4.6

見終わった今でも信じられないのだが、黒沢清によるミュージカル映画である。ありえない。最後なんかイスから転げ落ちるかと思った。たしかに『CURE』とか『回路』撮ってましたよね…
3回まわること。山羊を通
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鄙より都会へ(1917年製作の映画)

3.8

ジャック・フォード名義。カウボーイたちが馬に乗ってマンハッタンを疾走する!

アイアン・ホース(1924年製作の映画)

3.6

150分版。東西のレールが繋がったとき、人と人との友情も繋がる。中国系、アイルランド系移民の労働。結婚も離婚も鉄道のうえ。インディアンは当然悪者。

四人の息子(1928年製作の映画)

3.4

舞台はドイツ。母親がアメリカにいる息子に会うために英語を勉強する。アルファベットの試験を入国審査で受ける!

血涙の志士(1928年製作の映画)

4.1

死刑執行人である判事の家はジョン・フォードの故郷アイルランドにある。美しい緑の中で、その家は汚れた「シミ」である。馬とロバと大型犬。崩れ落ちる家と人間。お別れする瞬間の表情が忘れ難い。

アラジン(2019年製作の映画)

2.9

面白かった。
ただ、子供の頃死ぬほど見た名作アニメがポリコレ遵守の超クオリティで実写化されるのを目の当たりにすると、なんとなく虚しい気持ちにもなる。ガイ・リッチーの作家性などディズニー帝国のもとでは皆
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プロメア(2019年製作の映画)

3.1

めまぐるしい動きを追うことが快感になる前に映画が終わってしまった。動体視力が落ちてるのか。泣ける。
やっぱりトリガー勉強しなきゃなんですかね。

7月の物語(2017年製作の映画)

4.2

ギヨーム・ブラックの新作なので楽しみにして行ったが、やっぱり期待を裏切らない素晴らしい出来栄えで感動した。
本作はバカンス映画である。よくエリック・ロメールやホン・サンスと比較されるようだが、あんなの
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勇者たちの休息(2016年製作の映画)

3.5

アルプス山脈を縦断するサイクリスト。カメラはその姿を背後からゆっくり追う。視界がほとんど見えない悪天候を進むシーンは、どこか異世界のようであった。

誰もがそれを知っている(2018年製作の映画)

4.7

冒頭の時計塔の歯車からすでに傑作。閉じた空間から鳩が飛ぶ。もうここでみんな説明しきってる。誰もいない戸口や疑惑の視線にこそ緊張感は宿る。
前作もそうだったけど、アスガー・ファルハディってもしかして傑作
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ロストロストロスト/何もかも失われて(1949年製作の映画)

4.8

この映画を見てよくわかるのは、メカスが本質的に詩人だということである。言葉の通じない国で必死に日常を記録してゆく行為は、リトアニア難民のメカスにとってあまりに切実なものである。ニューヨーク、ブルックリ>>続きを読む

僕はイエス様が嫌い(2019年製作の映画)

3.6

スタンダードサイズでキリスト教が主題のひとつ、というわけで直近に見たシュレイダー新作と合わせてベルイマン・デジャヴ。固定カメラが浮遊する瞬間はちょっと鳥肌が立った。ただし、やや育ちが良すぎる感も。シュ>>続きを読む

ヒエロニムス・ボスの快楽の園(1980年製作の映画)

3.5

ジャン=ノエル・ピックによるボス《快楽の園》についての独白。絵の複製のクロースアップ。これもテレビ用。
たしか吉田喜重も似たような企画をフランスでやっていた。

Contes modernes: A propos du travail(原題)(1982年製作の映画)

3.6

ジャン・ユスターシュ『求人』。カイエ批評家だったミシェル・ドゥラエの職探し。テレビ用オムニバスの一編。

(1970年製作の映画)

4.0

1匹の豚の屠殺過程。殺し、毛を剥ぎ、洗浄して、手足頭を切断、内臓を取り出す。室内ではそれをソーセージにする作業。血の量が凄い。ワンちゃんがそれをずっと見てます…

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