どの時代にもどの社会にも理不尽はあり、この映画にとってはそれは背景の一つ。冒頭から結末は予想できるよくあるプロットと言ってしまえば思考停止になるが、その具体的なディテールや中身がこの映画の作りの真髄。>>続きを読む
ちょいちょい薄っぺらくなる内容に不安になりつつ、ラストが良ければと期待したものの安さにズッコケた。女優陣の芝居は見応えあり。
原作未読だが原作はおそらく良いはず。
この手の映画に辻褄が合わないことを問うのは野暮だと思うんだが、それを超えるだけの面白さは感じなかった。前半は期待したんだけどなあ…。
小粋なスペインバルでタパスとシェリー酒で酔おうと思ってたところに、パンと水を出されてお説教された感じ。
今どき男って、そんなこと望んでないんだけどなあ。伏線回収にはそこそこ満足。
肝心のキーになってる嗅覚の意味づけが、なんかもっとあると思ったんだけどなあ。ちょっと雰囲気まかせ。
高校生のストーリーだけど、若者もオトナも入り込める仕掛けと奥行きがある。「このサイテーな世界の終わり」もそうだったけど、日本の若者向けのキュンキュン・ウルウル恋愛モノとは違う。
ミステリーではないし「衝撃のラスト」も予想がつく。それよりも、「自然の摂理にピュアに生きるとは」という命題が繰り出す切なさや危うさが胸に迫ってくる作品。タイトルも秀逸。
愛することと相手の全てを知ることは同じではないというリアリティが迫る。愛も自分自身も常に変化しながら生きていくものだから。キャスト個々の演技がともかく分厚く、これだけプロの役者仕事の見本市を見られるだ>>続きを読む
ディザスタームービー、かと思いきやコメディだったりサバイバルだったり浪花節人間ドラマだったりと欲張っているが、B級にはなっていないという面白い存在の映画。
2層3層の込み入った謎パズルをきれいに回収する上に、人間ドラマの味付けもちゃんとされているところが巧み。主演のソ・イェジは韓国では毀誉褒貶があるようだけどこの役をよく演じられていると思う。
