nakatsugiさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

4.1

「行ってきます」と「ただいま」〜扉の開け閉めを通じて、大切な人との日常生活が失われる悲しみと当たり前にあるありがたさを込めた着眼点の素晴らしさに尽きる。ゆえに震災そのものに限らず、共感の裾野が広い作品>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

3.9

今泉力哉の一つの到達点、と言っても良い作品。

線は、僕を描く(2022年製作の映画)

3.9

音は、線を描く。線そのものがつくるストーリーや表情をサポートする音の使い方が適確だった。良作。

アムステルダム(2022年製作の映画)

3.7

ベースとなった実話の背景や国の空気にどれくらい馴染みがあるかで没入の仕方が変わるかも。個人的には中途半端な受け止め。

RRR(2022年製作の映画)

4.5

パワフル過ぎる!映画史上最強のバディもの。

アイ・アム まきもと(2022年製作の映画)

3.9

選んだロケーションが素晴らしい。庄内平野を見守る鳥海山の威容が、小さな人間たちの営みを慈しんでいるように感じられ、テーマと無言の調和を奏ででいる。

空気殺人~TOXIC~(2022年製作の映画)

3.8

韓国エンタメとして楽しめた。しかし事実を元にした場合にどこまで架空を持ち込むかが引っかかった。実在しないエピソードを加えた脚色が強いエンタメということで、善悪の設定をくっきりさせ勧善懲悪ストーリーにす>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.0

A24配給の期待に応える作品。圧倒的映像と行間で訴え行間で感じさせる構成は劇場映画ならではの力をもたらす。解釈はもちろんさまざま。マリアが生き続けるところがミソかな。

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

よくこの映画はスクリーンで観ないと、と言うけど、この監督の作品は映画館で聴かないと、だな。シネフィル好みの作品だけど映画館での上映に感謝。

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.7

名優ファン・ジョンミンが実名で出るなど企画フレームのロジックはいかにも出来てるんだけど、実際のシナリオや演出は、この手のクライムサスペンスとして特徴薄く期待したほど高くない。大手資本らしいといえばらし>>続きを読む

ヘルドッグス(2022年製作の映画)

3.8

好きなタイプの映画。ただ、武術等に造詣深い岡田准一のアクション自体が良いだけに見せ方が物足りない。あまり上手くない役者をカメラワークや編集点でそれなりに見せる手法と変わらない印象。もう少し腰を据えて描>>続きを読む

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.1

「作家性」の定義は様々だろうが、荻上監督の作家性の高さが細部まで十二分に発揮された作品。全体で放つ映画言語による世界観や読後感が唯一無二で、理屈や部分的批評じゃこれは計れない。また、現世の川っぺりを描>>続きを読む

LOVE LIFE(2022年製作の映画)

3.7

重い出来事を扱っている割に造形が雑。
LOVE、LIFEと言ってしまえば大概のことやっても許されるだろう、という感じになってるのがなあ。

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

4.1

良いとこたくさんあり。岩松了のおじさんもめっちゃはまってるのは、長崎出身のなせるミラクルだ。再会のシーンをわざわざ草彅君立てて画にして見せたのは中途半端で蛇足。エンドロール中の落書きのシーンを本編に取>>続きを読む

7月の物語(2017年製作の映画)

3.9

解説に「国立高等演劇学校の学生たちとつくり上げた」ってなってるけど、監督がどういうさじ加減のコミットメントをしたのかがとても気になる。

裸足で鳴らしてみせろ(2021年製作の映画)

2.0

もう、いろいろ無理だった。最後まで礼儀として観た。

ボイリング・ポイント/沸騰(2021年製作の映画)

3.7

ワンカットでやりきったのは見事だと思う。けど、カットを割っても緊張感や同時進行感は出せるしその分ドラマももう少し彫れる。どうしてもワンカットじゃなければ表現できなかった説得力が今ひとつだった。

あなた自身とあなたのこと(2016年製作の映画)

4.2

わかりやすい方のホン・サンス。「みんな同じなのに男どもは違うと信じてる。女を知らない。気の毒な男たち。」自分が作り上げたい女の幻影に振り回される男たちの悲劇と喜劇。秀逸。

三姉妹(2020年製作の映画)

3.9

依存がもたらすダークサイド、自己肯定感の喪失と回復への足がかり。胸糞と共感に翻弄される強烈な演出と演技が出色。一方、民族や文化の違いがはっきり。同じことを日本で描いてもこうはならない。

ビリーバーズ(2022年製作の映画)

3.8

ロマンポルノ・ピンク映画独特のエロさを久々に味わって、これは今や貴重なジャンルだということを再認識。ストーリーがあるエロ(エロがあるストーリーではない)の匠の技、その正しき継承。北村優衣は城定監督に引>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

最悪、というより今どきの普通のダメ人間です。ダメ、の報酬は自由。こういう人(特に女性)が増えるとこの社会にもっと余裕が生まれるよなあ。

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.8

主役の大沢一菜ちゃんをよく見つけ出したなと思う。瞬間的にあみ子はこの子しかない、と思ったんじゃないかな。

モガディシュ 脱出までの14日間(2021年製作の映画)

4.0

南北分断、政治問題でありながらアクションエンターテイメントでもありサスペンスもありのてんこ盛りであっという間の面白さ。ただ終わってみて、これって実話の範囲なの?映画化なら脚色万歳ってこと?とちょっと首>>続きを読む