なみきさんの映画レビュー・感想・評価

なみき

なみき

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ガリーボーイ(2018年製作の映画)

5.0

面白かった! 生まれ育った身分に閉じ込められて暮らす傾向の強いらしいインドで、貧困層の使用人の子供として生まれ、けれどもラップの才能に恵まれた主人公が、自分の運命にあらがう話。境遇のどうしようもなさも>>続きを読む

紳士は金髪がお好き(1953年製作の映画)

5.0

めっちゃ面白かった! ガールズ友情もの! 最後がダブル結婚式なのがちょっと「んー」となったけれど、いちばん終わりが目配せし合う二人の姿だったから、納得です。この二人がこれからもこんな調子でやっていくん>>続きを読む

真実(2019年製作の映画)

4.0

出てくるひとたちがみんな魅力的。過去の思い出を語る場面が多い映画なのに、というかだからこそだと思いますが、回想シーンというのが皆無なのも面白いです。真実を確定させる術なんて人間にはなく、曖昧な記憶や、>>続きを読む

ボーダー 二つの世界(2018年製作の映画)

3.5

なんだか惜しい感じ。演出のゆえか、なんだか焦点がわからず、淡々とぜんぶ流れていく感じでした。森のなかで体を重ねるシーンとか、もっと印象的にできそうなものだけれど。

ジョーカー(2019年製作の映画)

5.0

最高! 少しずつ見え隠れするジョーカーの片鱗にわくわくしながら、何度も何度も「ジョーカー、早く目覚めて! こんな世界ぐちゃぐちゃにして笑い飛ばして!」と思わせてからの、美しい覚醒シーンがたまらないです>>続きを読む

ロケットマン(2019年製作の映画)

5.0

すごくよかったです。『ボヘミアン・ラプソディ』とは違って、こちらはがっつりミュージカルで、エルトン・ジョンの半生と曲とがリンクさせられながら、周りの人物もときに一緒になりながら歌い、目まぐるしく時間が>>続きを読む

アス(2019年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

面白かった! 分身たちが言うことや姿が、歴史的にマイノリティたちが言ってきたことのパロディになっていて、それが黒人家族にぶつけられる映画を黒人監督が撮っていると言う、なんともサーカスティックな映画でし>>続きを読む

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

会話が延々と続くあたりは「んー? タランティーノさんにしては退屈…?」と思っていたのですが、終わりの一時間くらいはすごく面白く、そしてラストがすごくよかったです。ひとが死に出してからが面白い。

南北
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ジャンゴ 繋がれざる者(2012年製作の映画)

5.0

面白かった! 爽快ガンアクションですね。とにかくジャンゴとシュルツのコンビが可愛くてかっこいい。

人種差別をテーマにと聞いていたからもっと重苦しい作品を想像していたけれど、痛快エンタメという感じでし
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年製作の映画)

5.0

最高でした! タランティーノ作品はそんなに見たわけでもないけれど、『パルプフィクション』と並んで好きかも。

もうとにかく出てくるひとたちが可愛い。メンタルがへにょへにょなディカプリオと、やたらと安心
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存在のない子供たち(2018年製作の映画)

4.5

面白かったです。主演の男の子の表情がすごい。無表情なのに情報が豊か。手ブレの多いカメラで全体がドキュメンタリー的な映しかたなのもあり、見ていてとにかく苦しいです。途中、お昼は預かった子供の面倒を見て夜>>続きを読む

火口のふたり(2019年製作の映画)

4.0

性的な欲望を抱くタイプの人間にとっては、たぶん愛も性もごちゃ混ぜで、そしてそれは生活の自然な一部なのだと思う。だから二人の記憶には性が散りばめられ、二人の関係も性に彩られる。そして、生活はそれだけでな>>続きを読む

ハンナ・アーレント(2012年製作の映画)

5.0

悪の問題に挑み続けた哲学者アレントの伝記映画。といってもアレントの生涯が語られるわけではなく、アイヒマン裁判とその後に書かれた『エルサレムのアイヒマン』に関する出来事にのみ注目するようなストーリーにな>>続きを読む

鈴木家の嘘(2018年製作の映画)

3.0

演技は全体的によかったです。演技派ベテラン勢に囲まれながらもしっかり素敵だった木竜さんがとても魅力的でよかったです。

でも映画としては…。話も悪くない、台詞もたぶんそこまでひどいわけではないのだけど
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善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)

5.0

面白かった! ベルリンの壁崩壊前の東ドイツが舞台で、ある劇作家の調査をすることになり、盗聴をしている国家保安省の男性が主人公。初めは機械のように東ドイツに対立する行動をとる人物を拷問にかけているのです>>続きを読む

ファーゴ(1996年製作の映画)

4.5

面白かったです! けっこうエグい話なはずなのに、妙に出てくる人物や会話がコミカルで、そのために全体として滑稽な印象が出ているのがすごい。でもラストのほうは怖い。

ちょっと雰囲気がツインピークスっぽい
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女っ気なし(2011年製作の映画)

4.5

バカンスに来た母娘と、彼女らに部屋を貸す青年シルヴァンくんの一夏のお話。シルヴァンくんのあからさまに女性慣れしていない様子が可愛いです。多くを語る作風ではないのに、三人の表情、仕草で、それぞれが互いに>>続きを読む

遭難者(2009年製作の映画)

4.0

自転車がパンクして帰れなくなった男性と、そんな彼を見つけてなんだか距離感がおかしいながら世話を焼こうとする青年シルヴァンくんの過ごした一夜を淡々と描く作品。特に何が起こるわけでもないのだけど、なぜか面>>続きを読む

ヘイト・ユー・ギブ(2018年製作の映画)

5.0

すごくよかった!

日本で呑気に暮らしてる身だから人種差別に関しては安易に共感だとかを語るべきではないとも思うけれど、でも物語の主軸をなす大きな理不尽についても、肌の色のために子供のころにまず警官に
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Girl/ガール(2018年製作の映画)

5.0

ちょっと岩井俊二監督を彷彿とさせる映像で、バレエダンサーを志すトランスの女の子の姿を描く作品。

とにかく主演の子の演技がとてつもないです! 演じているのはシスの男の子らしいのですが、ぜんぜん見えない
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海獣の子供(2018年製作の映画)

3.5

映像が美しく音楽や効果音の迫力がすごいため、満足度は高いですが、映画としてよくできているかというと惜しい印象がある作品でした。

五十嵐大介さんの、日常会話的ではない、どこか詩的な言葉遣いがうまく消化
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パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

助平なナンパおじさんが車椅子使用者だと勘違いされたことをきっかけに、車椅子の女性に恋をし、嘘をつき続けようとする話。

惜しい作品でした。設定はいいと思うし、キャラも可愛くなりそう。それにヒロインの雰
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プロメア(2019年製作の映画)

5.0

最高! でした! ひたすら熱く、映像は可愛い&クール! 中島かずきさんらしい口上! もう、トリガーが誕生して以来、私がずっと待ち望んでいたトリガー作品を500%くらい見せてくれるような作品です!! グ>>続きを読む

私の20世紀(1989年製作の映画)

4.0

変な映画でした! 猫、犬、豚、ロバ、鳩とやたらと動物たちが出てきて、みんなやけに可愛いです! ロバっていい顔してますね。

細かなシーンが目まぐるしく移り変わり、しかも各シーンのつながりや時間経過は不
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アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング(2018年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

笑いながら見てたら最後のスピーチのところで泣きそうになってしまいました。

基本の筋は『アルジャーノンに花束を』の現代の女性版といった雰囲気なのですが、あちらのチャーリーが魔法が解けて最後には単に元に
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ぼくのバラ色の人生(1997年製作の映画)

5.0

すごくよかった! カラフル可愛いヴィジュアルから入って、周囲のリュドへの拒絶が明確化するなかで次第にくすんだ暗い色になっていく様子が、そしてそんななかでもパムの世界だけは明るさを保っている様子が、ベタ>>続きを読む

愛がなんだ(2018年製作の映画)

5.0

ものすごく痛々しくて、針でチクチク刺され続けるような気分でした。あの相手の連絡を待って時間を潰すとか、いつでもたまたまちょうどいいようなふりをして会いに行くとか、めちゃくちゃわかる。私のなかのテルコち>>続きを読む

テルマ&ルイーズ(1991年製作の映画)

5.0

最高!! 彼女たちはアウトローを「選んだ」わけじゃないし、たぶん特別に「強い」わけでもない。DV、レイプ、盗みと、さまざま不条理な暴力にさらされ、その都度そのときできる方法で抗い、生き延びていっただけ>>続きを読む

フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

5.0

最高でした!! イジーとルースの気高さ、美しさ、可愛さ! 二人の生きざまは爽やかで、そして二人ではしゃぐシーンはつい一緒になって笑ってしまうくらい愛らしい。

そして単に二人の物語が展開されるだけでな
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ニンジャバットマン(2018年製作の映画)

3.0

お祭りって感じでした。バットマンはよく知らないのだけど、中島さん脚本だなーという印象。時間が短いため、どうもこちらが追いつくのを待たずに作品のテンションが先に先に行ってしまう感じで、ちょっと乗り切れな>>続きを読む

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)

5.0

面白かった! お兄ちゃんが修理から引き取るよう頼まれていた妹の靴をなくしてしまい、兄妹で一足の靴を代わりばんこに履きながら学校に通うことにする。たったそれだけのことなのに、こんなにもドラマと美しいシー>>続きを読む

ある子供(2005年製作の映画)

4.0

切り詰められた装飾のない演出で、先を考えることができずに行動し、次第に行き場をなくしていく青年を描く作品。音楽などを使わない分、何か少しドキュメンタリーじみたリアリティがあり、そんななかで働けず犯罪に>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

5.0

ほとんどランティモス監督の世界。神の名の下に不条理なルールに支配され、ナンセンスな訓練を与えられ、厳かに暴力を振るわれる。それがいまでもこの世界に実在するという衝撃。作中で明白な悪意を見せるキャラは多>>続きを読む

シネマ歌舞伎 野田版 桜の森の満開の下(2019年製作の映画)

5.0

「桜の森の満開の下」と「夜長姫と耳男」をミックスした野田秀樹さんの演劇作品の歌舞伎化、の映画館公開版。「桜の森の満開の下」も「夜長姫と耳男」も大好きなのですが、野田さんのは読んだことも見たこともなく、>>続きを読む

リヴァプール、最後の恋(2017年製作の映画)

4.0

グロリア・グレアムを演じるアネット・ベニングがとにかくいいです。自然に年齢を重ねたような手や顔つきと可愛らしい声や仕草が、まったく違和感なくひとりの人間に結びついていて、衰えていく様子も、ピーターが惹>>続きを読む

バイス(2018年製作の映画)

3.5

題材も演技もいいのですが、何せ薄味で印象が弱いです。おそらく、ナレーションによる語りがメインで、あちこちに実際の映像などを使いつつ見せる手法が、ただのドキュメンタリー番組の再現映像みたいな印象になって>>続きを読む

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