7子さんの映画レビュー・感想・評価 - 4ページ目

7子

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アネット(2021年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

「俺は愛を知った、そして一番デカいバイクを買った」的なフレーズ、人間性と対極をなす!私には、良くも悪くもカラックスは映画を実験装置とみなしてるように思える。これが、カラックスを楽しむことはできても好き>>続きを読む

なみのこえ 新地町(2013年製作の映画)

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みんながみんなあなたみたいに指示を出せる人じゃないですよね 小さいリーダー
親子喧嘩
話すのが苦手という司書さん

正面から撮られた他人の顔をこんなにまじまじと見つめる機会はないからなんか嬉しかった、
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なみのこえ 気仙沼(2013年製作の映画)

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マンボ
何もなくなったんだから仕方がない しょうがない
紆余曲折あって進んでいくことの不思議
あなたが全然しゃべらないから しゃべったよ、いつもよりは

なみのおと(2011年製作の映画)

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義務じゃなくて責任、義務じゃ続かないから
友達との、あるはずだった未来
離れて故郷を思うこととなくなった故郷を思うこと
筏 周りに知っている人が一人もいない街に来て、自分って空気だなと思った 私もだよ
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たぶん悪魔が(1977年製作の映画)

4.5

手で棒を持って殴る、手で持った道具で木を倒す、工場から流れた水銀を飲んだ魚を食べる、スイッチで原爆を落とす、引き金を引いて弾を放つ

グッバイ・ファーストラブ(2010年製作の映画)

5.0

今作といい「すべてが許される」といい、ミア・ハンセン=ラヴは「物語」じゃなくて「人生」を映してしまっているんでは?過去や記憶や体験や人生に対してこの姿勢?視座?みたいなものを持ててしまったら、人生こわ>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.5

序盤でウトウトして後半冴えてハッ、、と怖くなってその晩はうまく眠れなかった。アピチャん版「2001年宇宙の旅」、、いやそれはないですかね

夢の涯てまでも ディレクターズカット 4K レストア版(1994年製作の映画)

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ヴィム・ヴェンダースによる、見ることと物語ることと人生(あるいは記憶)に関する探求の集大成

三度目の、正直(2021年製作の映画)

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「あんた誰?」という魂の叫びにより、相手を理解できない、の前にそもそもあなたとは?私とは?という問いが投げ出されていたのか、と気づく。ラッパーが本当に神経を逆撫でしてくるんだけど、自分も言葉にしないと>>続きを読む

春原さんのうた(2021年製作の映画)

5.0

誰しもの身体/心/自分の中に、何か水たまり/水の塊/空間みたいなものが、存在していて/持っていて、それが他人/世界と触れ合うことで揺れたり形を変えたり散ったり膨らんだり波打ったりする、そういうのはきっ>>続きを読む

ボストン市庁舎(2020年製作の映画)

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「あなたの「人としての知識」を発揮して」ってすごい言葉!「思いやりがあり、民主的な街になった」なんて、一度でいいから自分の上の人から聞いてみたいわね。この国で広く声を聞くことって、どうしてこんなに難し>>続きを読む

ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

5.0

国内最終上映boidsoundで映画館納め🏃‍♀️What a Day That Wasがいい〜身ぐるみ剥がされ宇宙に一人投げ出された、流れ星が自分を気にすることなくビュンビュン行き交う、でも不思議と>>続きを読む

偶然と想像(2021年製作の映画)

5.0

ロメールとホン・サンスの最高要素を現代の日常に落とし込んだ感じで、そりゃあいいにきまってる

スウィート・シング(2020年製作の映画)

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多くの無理すぎる場面に真っ当に傷ついておいおい泣いてしまった、あんなに悲しかったのに観てから時間が経った今は思い出みたいに受け入れられてる、そのこと自体を希望と呼んでもいいだろうか。ゴッドマザーに髪の>>続きを読む

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)

4.5

イリス=「虹」!最初のぼけた虹色セーター、最後は真っ黒な装いになってしまって悲しい。イリスがはにかんでいるように見えたのは3回、通勤中の読書と、彼と出会った次の勤務中、そして欧州版月下美人みたいなのを>>続きを読む

リトル・ガール(2020年製作の映画)

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パンフ必読!「使命」という言葉にものすごい嫌悪感を抱くけど、そう言い切るほどの覚悟や責任として受け取るとしたら、映画としてそれらが世界に投げ出された今、彼女やその家族や周囲の人間だけのものではなく、今>>続きを読む

トーキング・ヘッズ2021(2021年製作の映画)

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自分なら何と答えるだろうか、誰にききたいだろうか、と思いながら。デカローグ10話の人「宝くじに当たる確率なんかよりもよっぽどの、今を生きる奇跡」!神が落として割った鏡の破片をひとりひとつ、というペルシ>>続きを読む

トーキング・ヘッズ(1980年製作の映画)

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最初と最後は似たような感じになっていくけど、だからこそ真ん中あたりの年齢で考えることって何なんだろうというか、、どうしたらいいですか?

ダブル・サスペクツ/ルーベ、嘆きの光(2019年製作の映画)

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主だったキャスト以外はルーベの人々。ゴロツキの淀みない反抗的な捲し立てや、複雑家庭思春期少女の口調と笑顔、自白強要気味に振る舞う警察官が家で神に祈る様子、それぞれの人物について説明し尽くそうとしない深>>続きを読む

トラベラー(1974年製作の映画)

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私の経験上、現実はたいていリアルな悪夢を上回ってこないから、安心して!夜行バスに乗るたびに彼はこの日のことを、そしてたぶん私も彼のことを思い出すんだろう、そういう映画はいい映画

風が吹くまま(1999年製作の映画)

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いや謙虚であれよ!!と何度も何度もツッコんだ。「自然観察をすることで命を生かす」という言葉が分かるようなよく分からないような、印象に残っている

桜桃の味(1997年製作の映画)

4.5

土煙上がる工事現場、おそらくあの土には'還った'者たちがいる、いくらそこに加わりたくてもただそこに座っているだけでは、生きているかぎりは、肉体を有しているかぎりは還れない、生者と死者の差異がこんなに決>>続きを読む

友だちのうちはどこ?(1987年製作の映画)

4.0

おそらく子供特有のあそこまで強く迫ってくる不安な気持ち、芥川のトロッコとか自分の小学校低学年くらいのこととか、いろいろ思い出した。強風でバタンと扉が開く不穏さ、夜になっても母は洗濯物か、、と思うと、特>>続きを読む

オールド・ジョイ(2006年製作の映画)

4.5

'車の中で一度脱いだがゆえに履きかけの靴'ってものすごい愛おしい、くつろぎと信頼と到着といろいろ意味合いが詰まってる、、「寂しい」と打ち明けてからのやりとりと、温泉で触れるシーンの緊張感。「ミークス・>>続きを読む

リバー・オブ・グラス(1994年製作の映画)

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哺乳瓶にコーラ入れちゃう、サーカスに行ってしまった(と聞いた)母が命がけで綱渡りをしている姿を想像してみちゃう、どこに行っても何をしても結局何にもなれない30代、終始うっすら漂う絶望感・逃避欲、ただ最>>続きを読む

ミークス・カットオフ(2010年製作の映画)

4.0

アメリカ伝統文化に馴染みがないのでたぶんいろいろ受け取れていないが、広大な土地をひたすら歩きながら、話が進むにつれてどんどん細やかな人間の機微に迫っていくのがおもしろかった。最後どうなるんだろうと思っ>>続きを読む