なんぶなんさんの映画レビュー・感想・評価

なんぶなん

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この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.2

さらにいくつものシーンが追加され、168分の長尺版になって帰ってきた。
すずさんが居場所を見つけていく過程がより丁寧に描かれていて、その努力を踏みにじる戦争の非情さが際立つ。

所在を求めて苦労するの
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1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

3.8

IMAXおすすめ。驚異的な映像だった。
2人の兵士と一緒に戦場を走っている気分になる。
人と出会ったら、銃を撃ちながら追いかけられる。
(厳密には、長回しのワンカット映像をつなぎ合わせている”全編ワン
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.3

カンヌのパルムドール、アカデミー賞作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞。当然だな!!
(観てから1ヶ月、まったく感想がまとまらなかった)

アカデミー賞の受賞スピーチで、スコセッシの『最も個人的なも
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37セカンズ(2019年製作の映画)

4.3

漫画家志望の女性の成長譚だ。彼女が車椅子生活であることは、ほとんど関係ない。光は光、影は影のままで、無理に照らしたり作ったりしない監督の心意気と優しさが詰まった映画である。

外に出て行こうとすること
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転がるビー玉(2019年製作の映画)

3.7

スナップショットから想像を膨らませたような、穏やかな目線で3人の女の子を見つめる映画。

3人の像はぼんやりしているけど、輪郭を失いながら、ブレながら、所在を探す営みが生なのだと思う。
すり減りかたも
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ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋(2019年製作の映画)

3.8

下ネタ満載でありふれたストーリーのアメリカンコメディなのだが、盛りだくさんの小ネタと、常識の対極で暴れる主人公たちを見ていると、きっと賢くて優しい人が作ったんだろうなと思う。
常識的な人ではなく、常識
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音楽(2019年製作の映画)

3.9

『音楽』

原作を知らないこともあり、想像もつかない展開だった(この絵面で何を想像できるか、というのもあるけど)。
イカツい高校生がバンドを始める。ありふれたストーリーと平坦な展開の果てに、初期衝動や
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#平成最後映画(2019年製作の映画)

3.6

11人の監督が平成最後の日に撮ったオムニバス。

子供たちの平成、老人の平成もあったけど、あの変わり目に熱量を持って挑めたのは、限られた大人たちだけだった。
できなかった決断、晴れない恨み。持てなかっ
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イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり(2019年製作の映画)

3.6

今から考えるとありえない装備で高度1万メートルへ...
さっさと出発して、回想シーンや経緯は飛んでる最中に、という構成が非常にスムーズで心地よかった。

エンディングのSigrid「Home To Y
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パーティで女の子に話しかけるには(2017年製作の映画)

3.6

エモいタイトルからは予想もつかないストーリーだけど、キュートで切ない映画。主人公なりのパンクを異星の女の子に伝えていく様がとてもいい。劇的だけど決着がつききらなない感じが、青春だぜ...

ドンテンタウン(2019年製作の映画)

3.8

今年のムーラボのなかで一番構築度高くて面白かった作品。
準グランプリおめでとうございます。
“晴れが似合わない私とあなたの物語”というのは、一体どこまでを指すのか。
世にも奇妙な系のファンタジーとも取
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ビート・パー・MIZU(2019年製作の映画)

3.6

書き溜めてる間に、ムーラボの審査員特別賞を獲りました。めでたい!
映画館が水の音でいっぱいになるヒーリングミュージック的な瑞々しさもあるし、
短編のフォーマットを活かした小気味良いテンポで流れ込んでく
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東京の恋人(2019年製作の映画)

3.8

芳しくて湿っぽくて軽薄で人間臭い、超文学的にきらめいた映画。
すごく良いものを観た、という興奮が忘れがたい。
「今日が青春の終わりだよ」って、元カノに引導を渡される、想像もつかないのに人間らしい人生。

テラリウムロッカー(2019年製作の映画)

3.3

“私にしかできないことがこの世界にあるのだろうか”
そう思ってしまう人が作った映画だった。
“目立つと傷つきます”と言ってしまうような、不器用だけど一人で頑張っている人をいじらしいと感じる自分が嫌いだ
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男の優しさは全部下心なんですって(2019年製作の映画)

3.7

2作品主演となった辻千恵さんがもう、すごい。
天才がここにいますよー!皆さーん!!
ユーモアで包みつつも、徹底的に残酷で憐れみの目線。
もがきながら墓穴を掘り進める恋愛ダークサイド。

たまつきの夢(2019年製作の映画)

3.2

レトロな雰囲気にそぐわぬ強引な展開でびっくりしたけど、60分想定を30分に縮めたらしく、納得。ちょっと惜しかったけど、役者の佇まいで楽しめた。

追い風(2019年製作の映画)

3.5

『GEEK BEEF BEAT』同様、うじうじしてるラッパーほど外から見てダセェものはない。そんな奴に結婚式でのライブを頼んだことから始まる地獄。友達には見せないのがかっこいいのかどうなんだか。中途半>>続きを読む

Afterimage(2019年製作の映画)

3.3

社会学とは、少ないサンプルからの演繹。どこまでいっても、個人の体験の域を出ないし、どこまでいっても、実体験だけが真実だ。
出演は、街、建物、人。『わたしは光をにぎっている』と同じだ。

死んだほうがマシーン(2019年製作の映画)

3.5

ベストタイトル OF ムーラボ2019。
変にポリシーがあったり、譲れないものがあると、帰って不安定だ。
無表情だけど、頭は動きっぱなし。

スター・ウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

4.4

最高。ありがとう。

観る前までは「どうせディズニーさん、まだまだ儲けるんでしょ?」みたいなテンションだったのが、オープニングの時点で、これで最後かと思ってブワー泣けた。
以降、多々ツッコミどころはあ
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眠る虫(2019年製作の映画)

3.7

「21世紀の女の子」の『projection』を撮った金子由里奈監督の、不思議話。
全体的に初期の赤い公園っぽい、ぶっ飛び世界とユーモアの感じだった。
最後、自分に塩かけるところはお清めだったのかなぁ
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蝸牛(2019年製作の映画)

3.5

好きな人がジェンダーで揺れている時、自分の強い強い気持ちが相手に突き刺さる。小日向ひなたさんの眼光と映像のテイストもあいまって、シリアスとコミカルがちょうどよく混ざった短編。
カタツムリの交尾から着想
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渋谷シャドウ(2019年製作の映画)

3.5

初エキストラ出演作品。笑
高岩遼にも完璧じゃないことがあるんだなと思ったけど、しっかり仕上がってた。
連絡を取れない兄を人づてで探すストーリーだが、こんな時代でも人なら信じれる、という王道に落ちてなく
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ゴジラ キング・オブ・モンスターズ(2019年製作の映画)

3.4

(6月に観たけど書いてなかった。年間ベスト整理中。)

「モンスターバース」シリーズ第3作。
日本版シリーズのオマージュも多い一方で、脚本・演出は悪い意味でアメリカン。人間は出てこなくてよかったのでは
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スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

3.7

(3月末の鑑賞記録)
どうやらただのアニメ映画ではない、という噂を聞いて観たら、度肝抜かれた。
今こんなことになってるのか!
実写化とは別の形で、アメコミの映像化の究極形に到達したのでは?と思う。US
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いつのまにか、ここにいる Documentary of 乃木坂46(2019年製作の映画)

3.2

どんなグループでも、ある時点で切り取った時に、立ち上げメンバーの物語を後輩が超えることはほぼ不可能だ。だからこそ、受け継がれるものを中心に据えるというコンセプトで作られたのではないかと思う。なのに、目>>続きを読む

キングダム(2019年製作の映画)

3.2

"後の秦始皇帝である"はグッとくる程度には司馬遼太郎読んでますし、キングダムもきっと面白いんでしょうが、案の定ジャパニーズトラディショナル漫画原作映画でしたね… 2.5時間あるのにその積み重ねがあまり>>続きを読む

まく子(2019年製作の映画)

3.1

男の子と少年の違いはきっとあるんだろうな、でもたぶん説明できないんだろうな、と思いながら、ふんわりした映画を観た。
理解できないものに自分が変わっていく怖さは『荒野にて』に通ずるテーマでもあるかなと。
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GEEK BEEF BEAT(2019年製作の映画)

3.4

ラッパー感が微塵もない心底イケてない役の狐火。うざい中年女性を演らせたら右に出るものはない内田滋。狂気的な反抗期の山口まゆ。これは苦しい…と思いながらも、”感情を爆発させてラップ”パターンをいい意味で>>続きを読む

ソウル・ミュージック(2019年製作の映画)

3.4

これはハズレだなと5回ぐらい思ったけど、気づけば一番笑ってた。奇作である。2019年最も馬鹿馬鹿しくて愉快な作品かもしれない。お分りいただけるだろうか。

sleepers(2019年製作の映画)

3.2

ベタベタで、上手じゃないけど、そういう作り方じゃないと救えない物語って絶対にあるはずで、この作品の等身大感は、優しい。
「売れるために自分の何かを変えるのって変じゃない?」
僕らはその解を知っているよ
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ゆうなぎ(2019年製作の映画)

3.5

仏頂面のサトウヒロキさんと、笑顔の瀬戸かほさんが印象的。希薄だけど無くはない人間関係と、勝手につけられていく時間の区切り。何に悩まされてるのか、悩んで解決するのかもわからない中で、誠実に人生に向き合う>>続きを読む

海辺の途中(2019年製作の映画)

3.2

苦しい美しさの映画だった。
外山監督が「主演の2人を世に出すための作品」と言い切ったり、ムーラボ作品で「音楽やめろよ!」と叫んでしまったりとなかなかの切れ味だったけど、大人の自分探しというか、迷子にな
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左様なら(2018年製作の映画)

4.0

MOOSIC LAB version. をMOOSIC LAB 2019にて。

青春なんてワードを必要としない、瑞々しさと美しさと残酷さを持った、穏やかで、凛とした作品です。
自分が今に至るまでに”
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ゴーストマスター(2018年製作の映画)

3.7

12/6公開作品の試写。

作り手が映画を愛する気持ちの良い面と悪い面を具現化させた作品。
青春キラキラ映画の現場でこき使われている助監督が後生大事に持っていた自作脚本が役者に取り憑いて暴走する…
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“樹木希林”を生きる(2019年製作の映画)

3.3

超勝手に僕のおばあちゃんだと思ってるんですけど、語録を読み込んでるわけではなくて、単に映画の中の彼女が大好きなだけで。
ほぼ初めて、彼女自身にまつわる作品に触れました。

劇中では監督が方向性を決めき
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