主軸は堀越二郎の半生で、物語は淡々と繰り広げられる。そのなかで、飛行機は兵器ではないという点が強調されている気がした。戦闘の描写もほとんどなく、同様に零戦を対象とした百田尚樹『永遠の0』とはアプローチ>>続きを読む
思ってた以上に『七人の侍』そのまんまだった。けどハリウッドの味わい深い。七人全員のキャラクターがそれぞれ引き立ってるし、村の様子も印象的で飽きずにみられる。.勇ましいテーマ曲も、物語のテンポもいい。や>>続きを読む
あれほど「全編ワンカット」と喧伝されているので、ついつい繋いだ箇所を探しながら見てしまった。にもかかわらず長回し撮影・録音・編集はやはり圧巻で、劇場鑑賞の醍醐味を味わえた。長い塹壕を進み続けるシーンは>>続きを読む
アンジェイ・ワイダ監督の遺作。
第二次世界大戦後のポーランド、社会主義リアリズムの流れに抗う芸術家の半生。
あらゆるものを失いながら信念を貫くこと。無常。
メインの少女と老人には一切セリフが無いのに、ここまで表現するとは。老人のおこないは変態的で異常でしかないのかもしれないけど、そこに愛があることによって、同情を誘う。ラストは印象的で美しい。少女を演じる>>続きを読む
整形手術を使って「時間」と「愛」を描く。展開が読めぬまま迎えたラストが、ガツンと響いた。
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怪異の原因を追い、過去ひとつひとつが現在に繋がってゆく。百物語がじわじわと繋がっていくような、そんな設定とストーリーは良い作り。
ただ、面白いけど怖くはない。炭鉱夫たちの姿が粗い。ラストでは、感情移入>>続きを読む
珍しく、安藤サクラがかっこいい。クリープハイプの音楽もよい。ボクシング描写も素人には見応えがあった。試合中、「何のためにここにきたんだ!」的な檄を飛ばすジムの会長にしびれた。
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薄暗い物語がどこへ向かうのか読めなかったけれど、ラストでは「救い」が示唆される。全体を通して主役級の達夫と千夏が目立ちすぎず、拓児を筆頭とする脇役陣が情感を揺さぶってくれる。出演者みんな良い味を出して>>続きを読む
ただただ広瀬すず。ところが、ヘンテコだけどちゃんとお姉ちゃんやってる夏帆も新鮮で良かった。リアルで人間味あふれるものの、爽やかでもあり、登場人物が通じ合っていく様子が素敵。透き通っている映画。
青春映画。ペ・ドゥナ目当てで見たけど香椎由宇の奇跡的な美も極致に達している。ジェームス・イハによる劇伴もたいへんに心地よい。
今までみた「怪物が出てくる映画」のなかでは1番好きかも、ってくらいおもしろかった。
ただ、ゴジラとかプレデターとか、あの手のテイストとは異なる。つまり売れる「怪獣映画」とは異なる。なのでつっこみどころ>>続きを読む
ラーメンがおいしそうだったし多様性を象徴するような賑やか乾杯シーンにぐっときた。実際に脳性麻痺の女性(佳山明さん)を主演オーディションでキャスティングしていて、熱意と覚悟を感じる作品。そこへ向かえばい>>続きを読む
良い。タイのホラー映画。
水の中から出てくる髪の長い女。突然肩を掴む、肉付きの悪い青白い手。
日本のホラー映画で試みられてきた怖い画作りを寄せ集めた感じ。
だけどラストは画面映えしていてなかなか衝撃。
このレビューはネタバレを含みます
男たちの大脱走。計画を立てている様子、実行、狭い穴を進み外へ向かう。ワクワクがとまらない。脱走後、それぞれが逃走するシーンの風景も素晴らしい。最終的に多くの「最期」が訪れるにもかかわらず、全体的にはど>>続きを読む