なおこさんの映画レビュー・感想・評価

なおこ

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RUN! 3films(2019年製作の映画)

4.2

3つの短編を1つにまとめた映画。制作年もバラバラな作品を繋げているのは疾走感、虚構の中のリアル、今この瞬間の生。
11月8日まで池袋シネマロサで限定公開中。キャストの皆さんによる毎晩のトークショーとお
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翔んで埼玉(2018年製作の映画)

3.8

こんなに映画館全体が腹を抱えて大爆笑する一体感ってなかなか味わえない。新宿の映画館で観たのに。さてはお前ら、隠れ埼玉県人だな!?(私もです)

荒唐無稽な設定、ストーリーなのに実際の埼玉あるあるが取り
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チア男子!!(2019年製作の映画)

3.8

所謂「イケメン若手俳優の青春スポ根映画」である。すっごい良かった。普段あまり見ない種の作品だが、やっぱり映画は新しい出会いをくれる。応援って誰かの背中を押すこと!
王道のストーリー。テンプレなキャラ設
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ザ・プレイス 運命の交差点(2017年製作の映画)

3.2

サブタイトルまさしく人生が交差するのだが、思ってたような複雑さが無く。望む結果の為にトリガーを与え、フローを制御する男の話。話の重きが物理的な結果ではなく、心情の結果だったから物足りなかったのかも。つ>>続きを読む

ある少年の告白(2018年製作の映画)

4.2

断酒は酒への転嫁を辞めさせる為に、怒りや悲しみの原因を探り、それを許すアプローチをする。同性愛の治療と称したそれは、原因をでっちあげさせ、怒りを転嫁させ、罪でないことを恥じさせる。まったく逆。治療じゃ>>続きを読む

スパイダーマン:スパイダーバース(2018年製作の映画)

4.0

上映開始直前にチケットを買ったので、一番前の席で鑑賞。平日なのに、新宿の映画館はほぼ満席。
首が痛かった。もっとフルスクリーンで味わいたかった。技術の進歩って凄い。こんな誰かの脳みその中でしかなかった
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ドント・ウォーリー(2018年製作の映画)

3.5

風刺画家としての彼よりも、アルコール依存症で身障者となったジョン・キャラハンのお話であった。
人生のシリアスさを茶化さず、人と向き合って話すことの難しさ。

主人公と全く同じ人生を味わってきたかの如し
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銀魂2 掟は破るためにこそある(2018年製作の映画)

3.8

余りに楽しくて映画館で2回、飛行機で1回観てしまった本作。内容の完成度じゃないんです。だって言ってしまえば長いコントだし。映画としての完成度は抜群。振り切ってる。
よくこれだけ画の強い華のある芝居もう
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泣き虫しょったんの奇跡(2018年製作の映画)

3.5

将棋界がこんなにも厳しい世界だとは知らず。その世界が垣間見れただけでも、この映画を鑑賞して良かった。継続は力なり。努力はいつか報われる。と言うけれど、続けることすら許されない世界。なのに夢敗れた時、残>>続きを読む

愛唄 ―約束のナクヒト―(2019年製作の映画)

3.8

死に近い青年と少女の話。良い言葉を集めたような脚本は現実味がなくPVのような映画だったが、若いキャストのお芝居がとにかく良かった。普段は見ないジャンルの作品を見る良い機会になった。
若い俳優ばかりの青
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サスペリア(2018年製作の映画)

3.5

血液恐怖症なので、痛いシーンは全部画面見れなくて下を向いてた私です…。女性の叫び声と肉骨の砕ける音の相乗効果に泣きそうだった。
情報量が多すぎる。鑑賞後に友人と解釈の花が咲きました。この受け手へのぶん
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映画 刀剣乱舞-継承-(2019年製作の映画)

3.3

ほぼゼロ知識での鑑賞。「実はこんな説もある」という歴史の実際のIFに、ゲームの設定をうまいこと混ぜて着地させた小林靖子の手腕が見事。流石はタイムパラドックスの大家。
と言うか、思ってた以上にシンケンジ
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億男(2018年製作の映画)

3.3

良かった部分もあるだけに、惜しい作品。
一男と九十九の学生時代の二人の話。ここはとても良かった。落語の時だけ言葉が滑らかになる九十九。モロッコの卒業旅行。短いながらも(本音を言えばもっと掘り下げて欲し
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ハード・コア(2018年製作の映画)

2.8

原作が漫画だからぶっ飛んだ設定も展開も特に気になる要素では無かったが、「笑うとこ」があまりにも男性主観的で笑うに笑えず。都合良すぎ。ラストのオチはもっと考えて着地させて欲しかった。良かった所は、珍しい>>続きを読む

ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生(2018年製作の映画)

3.4

前作と次作の繋ぎ、次作への導入となる作品だからと言って、あまりにも説明的過ぎ。前作で良かった部分が、ストーリーの暗さに吹き飛ばされていてとても残念。主人公はいつからジョニー・デップとジュード・ロウに…>>続きを読む

生きてるだけで、愛。(2018年製作の映画)

3.9

鬱と過眠症を抱えた主人公。生き辛い世界。生きてるだけで疲れる。生きてるだけでしんどい。作品そのものが包帯でぐるぐる巻きにされて血が滲んでるくらいに傷ついていた。
体当たりの趣里の演技と、どこかもう大人
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オズランド 笑顔の魔法おしえます。(2018年製作の映画)

3.3

ストーリーは予想通りに二時間ドラマのレベルだったけど、存分に遊園地を使ったオールロケが良かった。貶す大人も否定する大人もいない。みんなが話を聞いてくれる。そんなストレスフリーさに、優しく引き込まれた。>>続きを読む

エンジェル、見えない恋人(2016年製作の映画)

3.3

小さな恋のメロディの予想を裏切る官能作品。幼い時分のシーンからかなりセクシャルな空気感が画にあり、監督の撮りたい中心がそれだったのだと思う。
ハードコアに匹敵する一人称。画面そのものがエンジェルの視点
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アンダー・ザ・シルバーレイク(2018年製作の映画)

4.0

めっちゃくちゃ面白かった!のだが、合わない人はゴリゴリに貶すだろうな。という印象。主人公は無気力な現代の若者。舞台はハリウッドの隣のシルバーレイク。失踪。殺人。は確かに起こる。サスペンスで間違いない…>>続きを読む

プーと大人になった僕(2018年製作の映画)

4.0

Filmarksさん主催のジャパンプレミアにご招待を頂きました。
本作のクリストファー・ロビンと同じく大人になった私。ティガーのバネのしっぽ。ピグレットの揺れるマフラー。風の強い日おめでとう。プーのお
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名前(2018年製作の映画)

3.7

幾つもの嘘の名前と偽りの経歴を使って暮らす中年の男。そこへ現れた謎の女子高生。そんな2人のお話。

予告に惹かれ鑑賞。ツツツツツンデレおっさんが見れるかと思いきや素直な作りの映画だった。これも青春映画
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ストリート・オブ・ファイヤー(1984年製作の映画)

3.8

リバイバル上映で鑑賞。
今にも、翼の折れたエンジェルを歌いだしそうなダイアン・レイン。町中の若者たちがライブハウスに押し寄せる。そして始まるロックステージ。最高に盛り上がるオープニング。しかも曲が最高
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メイズ・ランナー:最期の迷宮(2018年製作の映画)

3.1

1作目で感動し、2作目でガッカリし、3作目は…うーん。2よりは面白かったかな。全員で活路を切り開け!!と、ドキドキはかなりしたので。ラスト作としては良かったと思う。
ただ、得体の知れない巨大迷路に挑む
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ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー(2018年製作の映画)

3.4

娯楽大作としては、一人の若者の旅立ち、成長譚としてはまぁまぁの出来。
でも可も無く不可も無く。スターウォーズは特別な映画なのに特別にならない。本国で興行失敗したのも理解できる。
ここはSWファンとして
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空飛ぶタイヤ(2018年製作の映画)

3.5

明らかに実在するとある企業をモデルにした、大手自動車メーカーのリコール隠しとそれに歯向かう小さな運送会社の話。自動車会社と銀行を抱える財閥って多くは無いので。

キャストが豪華過ぎて目移りしちゃう。監
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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリー(2017年製作の映画)

5.0

海外版ディスクで鑑賞。英語字幕はあるが台詞は殆ど無いので、英語が拙い私でも鑑賞可能でした。

傑作。ラブストーリーでもファンタジーにもホラーにも属さない唯一の作品。

CとMはテキサスの一軒家に暮らす
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ビューティフル・デイ(2017年製作の映画)

4.5

私の2018年上半期ベスト1位。序盤でしか賞レースに絡まなかったのが不思議なほどの良作。

元兵士と囚われの少女。急く鼓動、殴る壊す音のような音楽に完璧にシンクロする映像が観客の不安を煽る。正にサイコ
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恋は雨上がりのように(2018年製作の映画)

4.2

私達がいつか、こんな映画があったらなと夢見てそれが叶った映画。

バイト先のファミレスの店長に恋をする、怪我をした陸上選手の女子高生を主人公にした、大人と子供の青春映画。

女子高生は性的なアイコンに
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ピーターラビット(2018年製作の映画)

3.7

吹替版を鑑賞。あんな、あんな千葉繁は狡い…酸素が無くなるくらい笑ったわ。ピーター役の千葉雄大くんも、リーダー格の可愛いけどちょっと面倒くさい男の子、感が出てて良かったです。

特出してたのは、ドーナル
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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.6

子供の映画。夏休みの映画。
夢の国のすぐ傍、貧困層の人達が暮らすモーテルが舞台。
国が違えど、夏に子供がすることってあまり変わらないんだなー。花火見て、森を冒険して、雨にはしゃいで、アイスを食べて。
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犬ヶ島(2018年製作の映画)

4.0

純粋に面白かった。映画が始まってすぐその世界観の虜になった。
近未来ファンタジーRPGが好きな私にも、昭和の特撮で育った私にもお気に入りの一作。
日本が舞台であり、古い日本の要素があり、近未来の話であ
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孤狼の血(2018年製作の映画)

4.0

対立する2つの組の抗争。それを阻止するべく動く刑事。翻弄される若い刑事。賄賂にまみれ汚い手を使い、本性を見せない男の正義と信念はどこにあるのか。

波ザバーン!画像の荒い東映ロゴ。縦書き赤字のキャスト
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サバービコン 仮面を被った街(2017年製作の映画)

2.3

映画に倫理観は求めないが、それにしたって面白味が無い。
人種差別を絡めつつ、頭の良い人達が頑張って不真面目にシュールを目指して作った映画って印象。架空の街とその設定。ザラリとした色彩とフィルムの質感。
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モーリス(1987年製作の映画)

4.2

VHSで鑑賞以来。4K版で2度目の鑑賞。
数年前に1度観たきりだったが全てのシーンを覚えていて、忘れえぬ美しい作品だったと気付く。修復された映像から、表情の細やかさや愛おしく触れる指、服の皺に改めてハ
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となりの怪物くん(2018年製作の映画)

3.5

自分では珍しいジャンルの映画をチョイス。
お目当ての菅田将暉くんが撮影は楽しかった。もっと恋愛映画に出てみたい。キラキラしてたと話されていた通り。
少女漫画原作の映画の多さに文句つけてる人もいるけど。
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レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)

3.8

以前から仮想現実を題材にした創作物はあるが、現実の技術も世界も展開して、私達もより想像できる未来の話として観れるようになった気がする。ゲームの設定やルール、運営がよりリアル。
ファミコン世代で育った身
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