機内で見られそうだなーと思ったもののでっかい画面で見てよかった。人間ドラマでありながら映像美。
構成が難しくて序盤はついていくのが大変だったけど、後半はだいぶ引き込まれた。
科学はひたすらに突き詰め>>続きを読む
率直で誠実な自分語りの記録。当事者が語ることの力強さ。
アイドル=偶像とはよく名付けたものである。「推し活」の対象であると思っていた「推し」本人の圧倒的な不在。そこにあるのは投影された自身の理想だっ>>続きを読む
自分の身体をどうにかしていいのは自分だけというのは人権の基本であり、そういう話なのかと思っていると、最後の最後でどえらいモノが出てきて、内なる狂暴さを飼いならす知性、みたいなことも考えてしまったりする>>続きを読む
予告編(と、ポスタービジュアル)で「あ〜、親子モノね〜」とスルーしようかと思っていたが、それだけではないというレビューを見かけていざ鑑賞。
同じ空間にいる他者とコミュニケートする態度のお話で、乱暴に>>続きを読む
青春譚。少年の成長物語にしたわけか。
和山先生の中でこれは未読なので元ネタと比べてみたい。
芳根京子がいい感じにズレててよかったなあ。
いや、ちょっとこれ……誰かが「見たら情緒をかき乱される」と言っていたけどまさに。
尊厳を奪われ虐げられた者たちの悲しみと怨念、狂気と滅びの危険な耽美、そんでもってブロマンス。ツボが多すぎるよ。
加>>続きを読む
エキゾチックなジャパン。
ヒラヤマさんがあのぼろアパート含めた一帯の土地持ちであれもこれも道楽なのだとしたら……それはそれは羨ましい生き方だ。
代々木八幡宮は凶暴なカラスとたぬきがいてゆっくりお弁>>続きを読む
作画が大変にユニークだというウワサを聞いて。うーん、なるほど。
子ども視点の物語であるものの、大人と子ども(いや、知識のある人とない人か)どちらが観てもそれぞれのストーリーラインができあがる点はすごい>>続きを読む
エンドロール終わって席を立とうとしたらスクリーンにどどーんとMOPポップアップショップのお知らせが映し出されてなんの悪い冗談かと思った。
ロマコメとしてのやりとりのファニーさもクィアな雰囲気があるところもよかったが、『獨立時代』という原題を深読みしたくなる。
自分を支配しようとするものからの解放がひとつのモチーフなのかな。それが恋愛関>>続きを読む
幾重にも批判的で皮肉が効いていて最高に好きだ。Dolby Atmosのいいスクリーンで観てよかった。モブの何気ないセリフまで一言一言にちゃんと意思が込められていてすごい。
児童向け玩具がモチーフなの>>続きを読む
どえらいもんを観たな…(と、圧倒される稀有な大作。鑑賞というより体験)
顔立ちこそ幼さが残るものの張震の佇まいにはこの時点で既に主演俳優としての輝きがある。明星の風格。
許光漢のポテンシャルの高さをまた見せつけられる…本当に恐ろしい子だ。
林柏宏はこの上なくチャーミング。これは観客みんな毛毛を好きになる。憎めない可愛らしさみたいなのは他の作品でも出ていて気になる俳優>>続きを読む
不朽の名作を何かと話題の劇場で初鑑賞。ドロドロでぐちゃぐちゃでやるせなくて、この上なく美しい。
本作と類似点が指摘されていた2020年の中国ドラマ『君、花海棠の紅にあらず』は上手に本歌取りをしたのだ>>続きを読む
性癖大全開。少年性とフェティッシュが衒うことなく全面に押しだされている。
“少女”との出会いが〆になっているあたりはなんかもうある種の業なのかもしれない。
産む性としての「女」に対する憧憬と畏怖。>>続きを読む
音効と編集でホラーっぽくしているけれど、ホラーなのかこれは。何かもっと大きな哀しみの物語のよう。ラストカットの表情が秀逸。
3部作らしいので過去作も気になってはいるものの、ホラージャンルあんまり好み>>続きを読む
クィア映画として評価された理由もクィア当事者からネガな感想がチラホラ出てくる理由もなんだか納得がいく。
おそらく物語が想定していた主題と演出・制作の設定が少〜しズレていて、やはり仕上がり的に演出のほう>>続きを読む
ゼンカイが陽のトンチキだとすると、ドンブラは陰のトンチキなのかもしれん。
ジロウは最初から最後までやべー奴だし、マスターは結局ナゾの人のままだし、とーちゃん親指回して変身するの笑うし、いやはや、どち>>続きを読む
愛犬家と毒母持ちにはいささかキツイんじゃないですかねこれ。
メインキャストはほぼアジア系で台詞も三分の一くらいは中国語なんだけど、アジアっぽさはあまりない。“移民”と呼ばれる立場の人たちの存在感がそ>>続きを読む
なんとまあ。考察しがいのある映画だこと(しないけど)そしてこの上なくロマンチック。
「まなざす」という行為の淫靡さと暴力性。
迷宮のような汤唯老师がとてつもなく魅惑的。何度も観たくなるあるいは観てし>>続きを読む
大好物なトンチキブロマンス。ではあるものの、単純にきゃっきゃウフフと楽しめないのは悲しいかな私が大日本帝国臣民の子孫だからなんだよなあ。帝国支配残酷物語じゃん、これ。よくヒットしてるよ。イギリス系の人>>続きを読む
わたしとしてはりょーちんのあの過去は知らないままでいたかったよ。
1話で10秒分くらいしか話が進まなかった連載の世界観は見事に映し出されていて、クレジットからみるとモーションキャプチャーを使ったと思>>続きを読む
最高最高。設定もストーリーもいいし、何よりキャストがいい。
ミランお姉さんは相変わらず痛快で、脇を固めるキャストも皆いい。中でもナ・ムニ先生! 国の宝だよ!
続編も日本の劇場に早く来ますように〜(윤>>続きを読む
21世紀に蘇る家父長的ヒッピーファミリー物語。捕鯨がいかに憎まれているかもよーくわかるネイチャー&スピリチュアルムービー。
はじめて3D映画を観たのは前作アバターだったような気がするなあと思いながら>>続きを読む
料理を作る所作に比べると食べるシーンが粗野な雰囲気で、生への執着をもっと意地汚く描いていく感じになるのでは…と期待していたけどそんなことなかった。残念。
音楽はとてもよい。大友さんの劇伴はハズレがな>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
・おばあさまは最期までおばあさまだった。ELIZABETHⅡ逝去直後という鑑賞のタイミングもエモかった。
・メアリーもイーディスも年をとって角がとれたなあ。
・おとうさまは相変わらずである。器が小さい>>続きを読む
何者かになりたいとじたばたしているうちはまだまだで、何者でもないと自覚してから人生は何かが始まるのかもしれない。
三十〜四十女が生きるのにじたばたする映画・ドラマはアジア作品でもあれこれ見たけれど、>>続きを読む
是枝さんが撮ると釜山の街が日本のどっかに見える不思議。
これまで幾度も血ではない関係性でつながった家族を描いていたのが、今回は血でつながった親子の情と業を描いたんだなあ。
また、是枝さんの作品も韓国>>続きを読む
「優しさ」とは何であるのか。
磯村勇斗演じる公務員は役場を訪れた弱った人や炊出しを孤独に見つめる老女には手を差し伸べる真面目で優しい人物だけど、制度に内包された残忍さにはなかなか気づけない。いわゆる排>>続きを読む
ロックンロール琵琶法師ミュージカル!
ときに絵巻物のように、ときにスペクタクルに描かれるアニメーションと心躍るビート。権力に翻弄される人々、そしてブロマンス。
美しさも醜さも残酷さもすべてそこにある>>続きを読む
ニュー・シネマ・パラダイス in 文革。
オリエンタルな劇伴が好み。クレジットを見るに青海地方のもののようだ。(自国の領土内でオリエンタルをやるってのが流行っているのだろうか)
食堂でびゃんびゃん>>続きを読む
出会いから20数年の時を経て初めて劇場で鑑賞。(記憶はデジタルリマスターより鮮やかだった)
たしかこの作品当時、中江さんは「自分は外地の人間だから外から来た人物の視点で描くことしかできない」とかなん>>続きを読む
憧れの昭和ノスタルジーを僕ちんがリメイクしちゃった、ヒャッハー! って感じじゃないか? 「わかる人にはわかると思うんだけどさぁ〜」という講釈が聞こえてくる気がする。
こうだったら嫌だなと事前に思って>>続きを読む
美しいシーンはいくつもあったし、設定や脚本の面白さにも唸った。役者陣、特に岡田将生はよかった。そして犬かわいかったね。
が。しかし。全然好きじゃなかったなあ。
若い女に“よしよし"されて立ち直ってん>>続きを読む
家族とは。
なんとなく生計を共にする、あるいは、血縁で繋がった集団だと思っていたけど、個と個の一対一のつながりの集合体にすぎないのかもしれない。そして、帰ることができる家族は1つだけでなくてもよい。>>続きを読む
このレビューはネタバレを含みます
役者はチャーミングだし、ファンタジックな世界観は悪くないし、ストーリーテリングは巧みだと思うけども……この話、ホラーですよね。
時間が止まっている間に幼少期の一時期に会っただけの相手にあんな風にされ>>続きを読む