はちみつ食べたいさんの映画レビュー・感想・評価

はちみつ食べたい

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ザ・メニュー(2022年製作の映画)

4.1

怒涛の展開の勢いに飲まれて美味しそうながら、食欲減退するブラックメニューを味わい尽くせ。

粋なメニューによって味わい深いブラックコメディーがふんだんに提供される本作。
開始から展開が始まるまでレイフ
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すずめの戸締まり(2022年製作の映画)

3.4

さすがの映像美と音楽。映像に関しては、過去作品からどんどん繊細且つ透明感溢れる仕上がりになっている。映像を堪能するために観る映画と言っても過言ではない。

「いってきます」「ありがとう」「ただいま」当
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チケット・トゥ・パラダイス(2022年製作の映画)

4.3

『オーシャンズ11』以来のジュリア・ロバーツとジョージ・クルーニーの元夫婦役としての共演を観れる幸せやいかに。プライベートでも仲のよい2人の絶妙な空気感と息の合った掛け合いに頬が緩む。

監督は、『マ
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アムステルダム(2022年製作の映画)

4.1

兎にも角にもこの豪華俳優陣のフルコース!それゆえに、主演がボケた部分もあるが、全員に見せ場を作って物語がダレたということはないため、素晴らしいバランス構成だ。
また映像や音楽の演出も、テンポのよいスト
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アフター・ヤン(2021年製作の映画)

3.7

近未来の家族の形、新しい技術とアナログの融合が素敵な1本。ドラマチックな展開はないものの、繊細で美しく、設定や世界観もよく、非常に叙情的だ。

大切な人が亡くなった時、その人にとって自分の存在はなんだ
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グッド・ナース(2022年製作の映画)

4.1

恐怖だ。病や怪我で入院する患者は、病院と医師と看護師を信じて身を委ねるしかない。その中で、殺人鬼が何百人も殺し続けている、そしてそれを黙認する病院の数々…。
そして、狂気的な恐怖が最も襲ってくるのは、
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チェンジリング(2008年製作の映画)

4.6

今日でも腐敗した組織というのは存在するが、1920年代の警察組織の腐敗っぷりは凄まじい。市民に奉仕する職務のはずが、組織の保身ばかりに走り、守れたかもしれない命が消えていく時間の経過にもどかしさと怒り>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.1

親と子の関係はどの対人関係においても、「立場」の概念が一際強い関係性ではないだろうか。母だから子に対してこう、子だから母に対してこう、相手に対する当たり前の期待やこうあるべきという意識が、1番身近で長>>続きを読む

ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

4.5

人の愛や人格は所得で測ることはできない。誰もが頭の中では理解できているだろうことが、現実では所得や見た目で判断されてしまう残酷な世界。社会制度の歪みと人の偏見によってさらに未来の選択が狭まり、追い込ま>>続きを読む

PIG ピッグ(2021年製作の映画)

4.1

ニコラス・ケイジの記念すべき100本目の長編映画出演作品の本作。彼の非常に深みのある演技は、彼だからこそ、主人公ロブの静かな怒りや喪失感、愛を深く映し出すことができたのだろう。まさにオスカー受賞俳優の>>続きを読む

わたしは、ダニエル・ブレイク(2016年製作の映画)

4.4

格差社会の残酷な現実とそれに追い打ちをかけるような矛盾する行政システム、マニュアルに沿ったお役所仕事。。。やり切れない思いが募り、どんなに足掻こうともすべてが虚しく空を切る。

人間の尊厳とはなんだろ
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EMMA エマ(2020年製作の映画)

3.8

目に映るすべてがアート。イギリスの田舎の情景、貴族たちの洋服、お屋敷の内装など、すべての洗練された色使いやテクスチャーに心が躍る。まさに動く西洋絵画を観ているかのような映像美だ。

自分の愚かさや傲慢
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パピヨン(2017年製作の映画)

4.1

植民地時代というのは、労働資源確保のために流刑が盛んだった時代。罪の程度など関係なく、誰でも流刑されていた。まさに人権というものが軽視され、利害だけで動く人が多かった時代だ。
本作が実話というのは、と
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デリシュ!(2021年製作の映画)

4.3

美食は貴族だけのもので、天に近い食材ほど高貴とされていた。一方で庶民はただ胃袋を満たすことも十分にできず、料理を楽しむという概念すらもなかった時代…。
自由と平等を求めたフランス革命の裏側では、食の自
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キングダム2 遥かなる大地へ(2022年製作の映画)

4.2

製作陣さん、あなたたち、キングダム大好きでしょ?!とキングダム愛を全面に感じる作品だ。こんなにも製作陣の熱量をごりごりに感じる作品に胸が熱くならない人はいるのだろうか。画面に食い入るほどに壮大なスケー>>続きを読む

ブレット・トレイン(2022年製作の映画)

5.0

愛さずにはいられないハチャメチャ・ブラピ・エクスプレス-ゆかり号-!

日本舞台・日本原作の作品ということで期待値低めに臨んだのだが、いい意味で裏切られた。タランティーノ監督作品を思わせる構成や設定も
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ジュラシック・ワールド/新たなる支配者(2021年製作の映画)

4.0

1993年から29年続いたジュラシックシリーズの最終幕は、過去作品のオマージュたっぷりの過去キャスト集結お茶の間大団円!
この意味では十分楽しめる本作ではありながら、すべてのキャストに見せ場を作って盛
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エルヴィス(2022年製作の映画)

4.1

「ムーラン・ルージュ」(2001)や「華麗なるギャツビー」(2013)などで知られるバズ・ラーマン監督。監督らしさが全面に出た華やかな編集と演出がエルヴィスのロックンロールの世界と最高にマッチした作品>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.2

人生は選択の連続だ。それが正しいものなのかどうかは、結果でしかわからないし、少なからず自分の選択に後悔したことがない人なんていないだろう。

いろいろな転機が訪れる人生に悩んで、確信が持てずとも答えを
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リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.4

目に入る映像すべてがオシャレな本作。70年代アメリカ!!と叫んでいて、目にいい映像。

全体のストーリーはとりとめもなく、アラサーだけど、どこかこじれて心が幼い女性と、ティーンエージャーだけど見た目も
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CUBE(1997年製作の映画)

4.4

1998年の作品とは思えない完成度と映像クオリティ。得体の知れない恐怖と窮地に立った人の思考と起こす行動の恐怖。ハラハラドキドキ見応え抜群の90分だ。設定が非常に面白く、人間模様を中心にしたストーリー>>続きを読む

ブラック・フォン(2022年製作の映画)

4.3

レトロな雰囲気で始まり、導入から70年代アメリカ、本作の世界にぐっと引き込まれる。
なんといっても、設定のアイディア。ホラー、サイコ、スリラー、サスペンス……黒電話をキーファクターに一つひとつの要素は
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ファイブ・フィート・アパート(2019年製作の映画)

3.8

明日なにが起きるか、自分がいつ死ぬのか未来のことなんて誰もわからない。生と真摯に向き合い、リスクを取る勇気、今を生きる勇気について考えさせられる。

難病で感染予防のために6フィート以上の距離を保たな
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トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

5.0

1986年の世界的ヒット作品「トップガン」。その続編の制作権をトムが自ら買い取り、ふさわしい老いとふさわしいストーリーとふさわしい映像技術、大スクリーンでみんなが観える日まで完璧を求めて温めに温めた3>>続きを読む

アイデンティティー(2003年製作の映画)

4.4

サスペンス、ミステリー、スリラー好きには堪らない。
設定のアイディアが秀逸で90分にぎゅっと詰め込まれた目まぐるしい展開に、最後までハラハラドキドキが止まらない作品だ。

映画好きならば、この手のジャ
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カモン カモン(2021年製作の映画)

4.7

マイク・ミルズ監督、やってくれました。一見、取り止めのないようなゆったりとしたストーリーに胸がポッとあったかくなるような演出、その上でそっと心に入ってくるメッセージ。非常に芸術性の高い映画でありながら>>続きを読む

ハリエット(2019年製作の映画)

3.8

黒人奴隷の題材を扱った映画は、あまりの残酷さに時折目を背けたくなるものが多い。オスカー受賞作品の名作「それでも夜は明ける」(2013)もそうだ。本作は、それと比べて非常にマイルドな仕上がりとなっている>>続きを読む

名探偵コナン ハロウィンの花嫁(2022年製作の映画)

4.2

コナンは、毎年映画館へが文化となった自称古参ファン。(小学校から毎週コナンをみて、さらに大学・社会人でテレビアニメ2周してる人←)

過去2作品が残念だったがゆえに、期待値は上げずに鑑賞したが、監督が
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ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密(2022年製作の映画)

3.4

ハリポタファンには、嬉しい要素がぎゅっと詰まったファンタビシリーズ3作目。今回は初めてアジアの世界のテイストが加わり新鮮。そして、安定感のある圧倒的な映像美と魅惑的な魔法世界の世界観は変わらずのめり込>>続きを読む

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン(2020年製作の映画)

5.0

いろいろな愛のかたち、人を想う気持ちとそれを伝えることの尊さを教えてくれる。テレビアニメに続き、一貫した「愛」というテーマに、作画、演出、人間描写、脚本、すべてが美しい。京アニらしさがぎゅっと詰まって>>続きを読む

アダム&アダム(2022年製作の映画)

3.7

既視感のあるノリではあるものの、ライアン・レイノルズ節炸裂のとても愉快なSF映画。

タイムトラベルものといえば、過去の自分と出会うのはタブーというのが定説だ。しかし本作は、幼い自分と共闘するという新
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ギフト 僕がきみに残せるもの(2016年製作の映画)

4.5

2014年にアイスバケットチャレンジのムーブメントがあったのを覚えている人もいるだろう。まさにあのムーブメントはALSの研究資金を集めるためのムーブメントだったのだが、冷たい氷水をかぶることのブームが>>続きを読む

THE GUILTY/ギルティ(2018年製作の映画)

4.4

劇的な展開と衝撃のラストに、鑑賞後しばらく残る余韻に浸った後、先ずせずにいられなかったことは、製作費の検索だ。笑 それは、本作が本当に「通話しているだけ」の映画だったから。そして舞台は緊急指令室のみ。>>続きを読む

ベルファスト(2021年製作の映画)

5.0

傑作だ。紛争で奪われていく日常がありながらも、変わらず流れる日常もある。それが純粋無垢な主人公の少年バディの目を通してカラーとモノクロを芸術的に使い分けながら映し出される。

チャンスを掴むためには、
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ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語(2019年製作の映画)

4.4

小さい頃、母親に寝るときに時々読んでもらっていた若草物語。そんな過去の記憶を慈しむのと同じように、現在と7年前の過去を何度も行き来する本作。この時間軸の行き来で姉妹の感情や決断が過去と現在で紐付き、関>>続きを読む

シェフ 三ツ星フードトラック始めました(2014年製作の映画)

4.2

ジョン・ファヴローは天才か。製作・監督・脚本・主演の4役を務めきった本作。ポジティブ&ハッピーまっしぐらで、王道な展開をひねりもなく堂々とやり切る清々しさは、見ていて実に爽快。(褒めてます)

好きを
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