Naoyaさんの映画レビュー・感想・評価 - 5ページ目

犯罪者たち(2023年製作の映画)

2.8

銀行で淡々と働く銀行員の男は、自分の生涯収入の倍相当の金額を盗み、同僚に預かってくれと告げる。クライム・ドラマ作。金を盗み自首した男、そして、金を家に隠し、男の刑期が終わるまで待つ男2人の人生が描かれ>>続きを読む

ほかげ(2023年製作の映画)

2.8

終戦後、半やけの小さな居酒屋で、身売りをしながら暮らす女性のもとに、家族を失った子どもが訪れる。塚本晋也監督の戦争ドラマ作。戦場ではなく、戦後の人々を描くことで、より戦争が生み出した悲惨さや苦痛をこれ>>続きを読む

ナックルガール(2023年製作の映画)

2.3

ある日、プロボクサーの女性の妹が悲惨な死を遂げる。納得いかない女性は、死の真相を単独で探ることにする。日韓共同作のアクション作。展開運びも単純で分かりやすく、ボクサーが主人公ながらのアクション要素は作>>続きを読む

ライ麦のツノ(2023年製作の映画)

2.2

1971年。ガリシア州の村で助産婦を副業とする女性は、妊娠した若い女性の堕胎手術を行うが、その後その女性は死んでしまう。ヒューマンドラマ作。妊娠、出産の重みを女性目線から描かれる内容で、女性が中心にい>>続きを読む

開拓者たち(2023年製作の映画)

2.7

1900年代のパタゴニア地方。地主に雇われた白人たちは、先住民の殺害を目的として旅路に着く。クライム作。人の、特に本作では白人の残虐さや非道さが露骨に出ており、白人と先住民の混血の青年の目線があるから>>続きを読む

ラ・ルナ(2022年製作の映画)

2.8

ムスリムの小さな村で、都会から訪れた女性は女性用ランジェリー店をオープンさせる。コメディ・ドラマ作。変化を重んじ、保守的かつ村長の独裁的な村に、煌びやかなランジェリー店が開かれたことにより、村に変化を>>続きを読む

ポトフ 美食家と料理人(2023年製作の映画)

2.7

芸術的な‘“食”のセンスを持つ美⾷家と、彼が閃いたメニューを再現する料理⼈が生み出す極上の料理は、⼈々を楽しませていた。ヒューマンドラマ作。料理が終始輝いており、本当に芸術を見るような料理の所作や風景>>続きを読む

パッセージ(2023年製作の映画)

2.2

『パッセージ』 男女3人は、複雑な人間関係の中人生を歩んでいた。ヒューマンドラマ作。LGBTQを織り交ぜた恋愛模様で、各々の心情が複雑に絡み合っていき、物語が進むにつれて、より濃度が増していきます。物>>続きを読む

ゴンドラ(2023年製作の映画)

2.8

ジョージアの美しい山々が連なる土地で、2基のゴンドラが人や物を運んでいた。ファイト・ヘルマー監督のヒューマンドラマ作。ゴンドラを題材にしているのも斬新だが、そこで繰り広げられる人間模様が素敵で、映画を>>続きを読む

パワー・アレイ(2023年製作の映画)

2.3

選手権を控えた17歳のバレー選手の女性は、望まない妊娠が発覚する。ヒューマンドラマ作。バレーに対し情熱のこもった場面や仲間との絆が垣間見える中、突如として発覚した妊娠の重みが伝わる展開が多々あり、熱と>>続きを読む

オクス駅お化け(2022年製作の映画)

1.7

駆け出しのウェブニュース記者は、人気記事を書くため、地下鉄での人身事故にまつわる奇妙な目撃談を取材する。ホラー作。ホラーとしての題材は良く、恐怖演出は王道かつワンパターンな内容。迫力はある。日韓合作な>>続きを読む

死霊館のシスター 呪いの秘密(2023年製作の映画)

2.5

ある学校で奇妙な出来事が起こり始め、やがてそれはフランスで連続する神父殺人事件に関係していた。ホラー作。続編たる物語の設定や展開は面白みがあり、ドラマ要素は楽しめる。前作の主人公シスター、アイリーンと>>続きを読む

シック・オブ・マイセルフ(2022年製作の映画)

2.6

カフェ店員をする女性は、パートナーが少しずつ世間の脚光を浴びていく姿に、激しい嫉妬心を抱くようになる。ヒューマンドラマ作。女性の激しい嫉妬心から、承認欲求が強くなる様、自己愛が強く現れていく様は肉体的>>続きを読む

オペレーション・フォーチュン(2023年製作の映画)

2.7

施設からある物が盗まれ、100億ドルで闇取引されていた。英国諜報局MI6御用達のエージェントは追跡・回収に挑む。ガイ・リッチー監督のアクション作。スパイ映画ながらの導入は地味でもあるが、物語の作り込み>>続きを読む

イコライザー THE FINAL(2023年製作の映画)

3.3

訪れたシチリアでのある事件で負傷したロバート・マッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町に辿り着く。クライム・アクション作。映画冒頭で既に男の凄まじさや狂気が滲み出て素晴らしい。男が辿り着いた地で>>続きを読む

ソラニン(2010年製作の映画)

2.7

会社勤めの女性とフリーターをしながらバンドを続ける青年は、未来に確信が持てず、寄り添いながら東京の片隅で暮らしていた。浅野いにお原作漫画の映画化作。お互いに未来への兆しが見えないまま生活している様はリ>>続きを読む

007/ゴールデンアイ 4Kレストア(1995年製作の映画)

2.8

電磁波攻撃用の衛星システムが何者かに強奪される。イギリス諜報部員である男は追跡調査のためロシアに向かう。『007』シリーズのアクション作。ジェームズ・ボンドが国際犯罪組織に挑む様はバラエティ豊か。スパ>>続きを読む

沈黙の艦隊(2023年製作の映画)

2.7

極秘裏に日米が作った高性能原子力潜水艦の乗員に選ばれ、艦長に任命された男だったが、突如、潜航中に指揮下を離れ、深海へと消えてしまう。かわぐちかいじの漫画原作のアクション・ドラマ作。海中での濃厚な人間ド>>続きを読む

熊は、いない/ノー・ベアーズ(2022年製作の映画)

2.3

イランの国境付近で、リモートで指示を出す映画監督は、偽造パスポートで国外逃亡しようとする男女の姿をドキュメンタリードラマ映画として撮影していた。ヒューマンドラマ作。撮影するドキュメンタリー、そして監督>>続きを読む

コカイン・ベア(2023年製作の映画)

2.7

1985年、墜落した麻薬の密売輸送機から紛失したコカインをクマが食べてしまう。ハイになったクマは、人を襲い始める。実話に基づくアニマル・パニック作。凶暴化したクマの襲う姿は恐怖感がありつつ、薬でハイに>>続きを読む

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)

2.7

スペインの田舎町。容姿からクラスメイトからは虐められ、家では居場所がなく、日々悲しい思いで過ごす女性がいた。スリラー作。女性の悲しき人生から一変、ある出来事から大きく人生が変わっていく様はドラマ性が高>>続きを読む

キリング・オブ・ケネス・チェンバレン(2020年製作の映画)

2.8

NYの早朝。双極性障害を患う黒人の男は、誤作動で医療用通報装置を作動させてしまう。そこに、安否確認で3人の白人警官が現れる。実話に基づくサスペンス作。警察と男のドア一枚隔てただけの距離感が、生々しい緊>>続きを読む

アリスとテレスのまぼろし工場(2023年製作の映画)

2.6

製鉄所の爆発事故により時が止まり、出口をなくしてしまった町に住む少年は、鬱屈とした日々を過ごしていた。アニメ作。序盤から摩訶不思議な空気感が漂っており、町の不穏さが際立っているが、徐々に状況が明らかに>>続きを読む

ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!(2023年製作の映画)

2.7

ニューヨークの地下の下水に住み、人間から隠れて暮らしてきたタートルズたちだったが、人間の世界に憧れていた。アニメ作。アメコミのような色彩や描写が見応えのある内容になってます。その中でも個性豊かなキャラ>>続きを読む

ジョン・ウィック:コンセクエンス(2023年製作の映画)

3.2

裏社会の掟を破り、逃亡を続ける伝説の殺し屋は、裏社会の組織から自由になるために決着をつけることになる。アクション作第4弾。様々な刺客が現れる中、戦い続けるジョン・ウィックの姿は神がかってます。あらゆる>>続きを読む

エクソシスト3(1990年製作の映画)

2.7

1990年、黒人の少年と2人の神父が首を切られて殺される猟奇事件が起きる。ホラー作。エクソシストが題材にあるが、主人公は老年の警部で、サスペンス色が強い物語になってきます。その中で、絶妙にシリーズらし>>続きを読む

グランツーリスモ(2023年製作の映画)

2.8

ドライビングゲームに夢中な青年は、父親からはゲームばかりと呆れられていたが、本物のカーレースに出場するチャンスが訪れる。実話に基づくアクション・ドラマ作。ゲームの中だけのレーサーが、現実のレーサーへと>>続きを読む

イン・ジ・アース(2021年製作の映画)

2.2

元同僚が森に研究に入った後行方不明になる。土壌専門の科学者は、同僚を探しに案内人と共に森に入る。ホラー作。展開の謎さは際立つが、奇妙さがよく出ており、人外の不可思議さは終始感じられるスピリチュアル森ホ>>続きを読む

名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊(2023年製作の映画)

2.8

隠遁生活をしていたポアロは、霊媒師のトリックを見破るため屋敷での降霊会に参加するが、その招待客が謎の死を遂げる。アガサ・クリスティのミステリー作。名探偵が事件に挑むが、犯人が人なのか、亡霊なのかと、ミ>>続きを読む

禁じられた遊び(2023年製作の映画)

1.3

事故で妻であり母をなくした親子だったが、その日を境に庭にあるモノを埋め、子が「エロイムエッサイム、エロイムエッサイム」と唱えるようになる。ホラー作。展開したい物語は分かるが、ホラーとしての面白み、そし>>続きを読む

福田村事件(2023年製作の映画)

2.9

1923年9月1日、関東大地震発生が発生する。地震から6日後、薬売りの行商団の内、幼児や妊婦を含む9人が殺された。 実話に基づくヒューマンドラマ作。その場その時を必死に生きている姿が見られ、様々な群青>>続きを読む

死霊懐胎(1979年製作の映画)

2.4

4人の子を持つ夫婦のもとに見知らぬ妊婦が現れ、自宅に招待する。妊婦は家で産気づき、女の子を産み残し姿を消してしまう。ホラー作。幸せな親子が、幼い女の子1人に狂わされていく様は悲惨さしかなく、不穏さと不>>続きを読む

劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)(2023年製作の映画)

2.3

裏社会ナンバーワンの腕をもつシティーハンター冴羽獠のもとに、なんと猫探しの依頼が入る。アニメ作劇場版。ギャグとアクション、シリアスさは本作品の持ち味でもあるが、良くも悪くもクドさを感じてしまう展開はあ>>続きを読む

夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく(2023年製作の映画)

2.2

マスクが手放せず、常に気を使っている優等生の少女は、自由奔放な銀髪のクラスメイトと仲良くなる。恋愛作。絶妙な距離感で、2人の淡い青春模様があり、2人だけの空間が広がっていく様は素敵。王道かつ定番な流れ>>続きを読む