泳ぐマシュマロさんの映画レビュー・感想・評価 - 2ページ目

私がやりました(2023年製作の映画)

3.5

美術が素敵だし、#MeTooにも通じる1930年代の芸能界の性暴力やそれを取り巻く構造が出てきたりするのは興味深かったが、あくまでコミカルに描かれているので軽~く楽しむミステリーコメディという感じでし>>続きを読む

アダマン号に乗って(2022年製作の映画)

3.7

"形式的な事務に追われて 個を軽んじる世界に
まだ屈していない場所が存在する

人間と言葉の想像力を生き生きと保つ場所だ

これから先も?"

ファンタスティック Mr.FOX(2009年製作の映画)

4.0

ようやく見れた!2023年のnetflix短編4作の前に、ロアルド・ダール原作を映画化していたんだ!

最高すぎてびっくりした。こだわり尽くしたすべてのシーンが大好き。

ネズミの登場シーンのBGMが
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流浪の月(2022年製作の映画)

3.5

ふむ。
2時間半長いなぁ…と思ったけど、この複雑な関係性の意味を描くにはこれくらい必要だったのだと思う。
(U-NEXTで未公開映像を見ると、元々もっと長かったものをどうにか2時間半にしていることがわ
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燃えあがる女性記者たち(2021年製作の映画)

3.8

「次世代の人たちは、いつか私たちに問う
『報道が抑圧された過渡期のインドで、あなたたちは何をしていたの?』
うちの記者は胸を張って答えられる。
『権力の座にある人に責任を問い続けた』
『社会の声となっ
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春画先生(2023年製作の映画)

2.9

試写会で鑑賞させてもらいましたが、わりと早めの段階から「私は何を見ているんだろう」という思いが止まらなかった。

春画の魅力や色んなうんちくと絡めながらのラブコメディを期待していたら、想像していたのと
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マイ・エレメント(2023年製作の映画)

4.1

すごいなぁー!!
火と水…相容れない元素のロマンティックなファンタジーとしても勿論楽しめるし心動かされるのだけど、これはまんま人間社会(現代アメリカ)のメタファー、移民二世の物語ですよね。あえて人間以
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喜劇 愛妻物語(2020年製作の映画)

3.6

下品だけど、深夜にケラケラ笑って見た。

不機嫌な妻と、おどおどした夫。夫がどう考えても軽犯罪まみれでどうしようもないのだけど、なんだかんだの赤パンが、まだ諦めてないことを物語っている。

最後の仕打
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母性(2022年製作の映画)

3.6

原作未読。結構好き。

戸田恵梨香さんと永野芽郁さんの演技が素晴らしかった。
高畑淳子さんが演じる姑、憎たらしいが上手いなぁ。「8月の家族たち」のメリル・ストリープを思い出した。

極端な母性というか
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.6

相変わらずのビジュアル天才!
そして無表情で不思議で魅力的なキャラクターたち。特に秀才たちがお気に入り。記憶ゲームに北条時行が出てきたのはすごすぎ。
少年の宇宙人の歌みたいなのも最高だったな。

「難
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アナスタシア(1997年製作の映画)

3.6

舞台版を見に行くので予習として。

ストーリーは、令和の感覚では今やベタに感じるけれども、保障された地位や家柄を捨て、自分の意志で愛する人を決め歩いていく力強い女性像は当時としては新しかったのかも。
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福田村事件(2023年製作の映画)

4.0

9月1日。本当はウェス・アンダーソンのアステロイド・シティを見るつもりだったのだけど、東京都慰霊堂を訪れ、追悼式典や各種展示を見ていたら、今日は「福田村事件」にしようと気が変わる。

民族差別、部落差
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ほつれる(2023年製作の映画)

3.2

門脇麦さんが好きで、試写会にて鑑賞させていただきました。

いろいろ考察しがいのある面白さや味わいがある映画。
直後は、正直、登場人物が何考えているのかわからない嘘くささや謎、閉塞感…みたいな第一印象
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マイティ・ソー バトルロイヤル(2017年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ソーの覚醒!「移民の歌」ガンガンに流れる中の戦闘シーンが良い。

コメディ要素が増して、これまでのソーよりもわちゃわちゃ感がある。音楽も相まって「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」っぽい。

最強長
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ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(2016年製作の映画)

3.8

ようやくファンタビの世界デビュー!楽しかった!
ノー・マジおじ~~!幸せになってくれ~~!

後に「幻の動物とその生息地」を書くことになる魔法動物オタクのニュートの、ちょっと変わり者でどこか傷を抱えて
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The Most Dangerous Year(原題)(2018年製作の映画)

3.4

トランスジェンダー映画祭2023でオンライン鑑賞。

アメリカにおけるトランスジェンダーに対する差別的な動きと、そこで生きるトランスジェンダー当事者少女の家族にフォーカスが置かれている。

反トランス
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ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

3.6

少年たちがみーんなかわいい。
泣いている子どもを見るのはいつ何時も胸が痛くなる。

暴力に暴力で対抗してはいけないということ、「やられたらやり返せ」と言ってくる親に対抗する方法まで具体的に示してくれる
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南の島のラブソング(2015年製作の映画)

3.2

特筆すべき面白さはないものの、ほのぼのと楽しめる。

火山に感情があったら、恋愛の規模も大きくて大変だー。

君たちはどう生きるか(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

話題の映画をIMAXで見た!映画館が人でみっちみち。
隣の男性が予告編の途中まで電話してたり、肌感として、普段映画館にあまり来ないような人が多くいた印象。

宮崎駿の夢の世界がそのまま映画になったよう
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サイゴン・クチュール(2017年製作の映画)

3.4

ポップで楽しいベトナム映画。ベトナムの伝統衣装アオザイの老舗仕立て屋をめぐる物語。

外国人の感覚では美しく芸術的だと思うアオザイでも、内側では「アオザイなんてダサい!作りたくない!着たくない!」とい
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エスター ファースト・キル(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

エスターの正体は分かった状態で始まるので、そういう意味での衝撃はもうないけど、結構好き!「エスター」の前日譚として成立しているし、傷を隠すチョーカーとか、ブルーライトの使い方とか、伏線も効いている。>>続きを読む

僕と頭の中の落書きたち(2020年製作の映画)

3.9

とても良い。
僕は統合失調症を持っているけど、統合失調症そのものではない。