Nasagiさんの映画レビュー・感想・評価

Nasagi

Nasagi

バーディ(1984年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

鳥になって飛びたい(あるいはハイになってトびたい?)ベトナム帰還兵の男の話。重いテーマだけど爽やか。

戦場のトラウマと男同士の友情、同じ世界に住む者同士でなければ「ことば」が通じないというメッセージ
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波紋(2015年製作の映画)

3.8

歪んではいるんだけど、ただ本人なりに葛藤してるんだろうなというのがギリ理解できる塩梅がよかった。
この年で2年じゃ、そりゃあ色んな意味でまだまだ「これから」だろう。

被害者家族をのぞけば、弟くんがい
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August 32nd on Earth(英題)(1998年製作の映画)

3.4

ドゥニ・ヴィルヌーヴの初期作
へんてこな展開だけど所々けっこう笑った。ジャンプカット多用。
この頃から砂漠好きだったのか…笑

ソーレ-太陽-(2019年製作の映画)

4.2

画面の暗さと冷たさがバチバチにはまってる
工場で働くシーンの光の温かみがなんとも言えないほど良い

ミッドナイト・トラベラー(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アフガン難民で映画監督の家族が、ヨーロッパへ亡命する旅を自ら撮影した記録映画。
ホーム・ムービーのようにしてスマホで撮られた映像のなかで、命がけの移動、暴力と排斥、無限につづくかのような収容生活といっ
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祈りのもとで 脱同性愛運動がもたらしたもの(2021年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

『ある少年の告白』などで描かれたconversion therapyについてのドキュメンタリー。
信仰によって同性愛者の性的志向を変えさせようという脱同性愛運動の一大組織「エクソダス」の元指導者たちに
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女っ気なし(2011年製作の映画)

3.6

あまり使いたくない言葉だけど、この主人公には「お前そういうとこやぞ」って言いたくなる。

ナディア、バタフライ(2020年製作の映画)

3.4

ケベック州出身の主人公が、カナダ国歌は歌いたくないけどアヴリル・ラヴィーンなら気持ちよく歌えるというのを「ほう、そうなのか」と思いながら観てた。曲のチョイスもComplicatedでまんまなのは面白か>>続きを読む

リバース(2016年製作の映画)

3.6

自己啓発界隈を皮肉りまくりの巻き込まれ型サスペンス
デヴィッド・フィンチャーの『ゲーム』と『ファイト・クラブ』の間のような感じで面白かった。
主人公が参加させられる「セミナー」の内容が、たぶん色んなカ
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海辺の彼女たち(2020年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

リアリズムというか、淡々としてる感じ。
おそらく北海道?の港町の雪景色がきれい、だけど現実は残酷である。
最後のシーンの波の音が印象的。顔のアップが多く、3人の表情をよく捉えている。

いわゆる「技能
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イン・ザ・スープ(1992年製作の映画)

3.8

But "I love you" always sounds fresh to me.
(「愛してる」はいつだって新鮮だ)

言うねぇおっさん・・・

AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは(2020年製作の映画)

3.2

偏見にまみれた人間のつくったAIが、
偏見にまみれた人間の行動を学習すると、
偏見にまみれます
(悪いのは人間)

DAU. ナターシャ(2020年製作の映画)

-

うーん、なんか制作過程についての話がよくわからん。そういう胡散臭さをウリにしたプロモーションの仕方なんでしょうが…
映画自体はお芝居を観てるような感じだった
主人公が若い同僚を虐め抜く心理とかなかなか
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なみのこえ 気仙沼(2013年製作の映画)

-

東北記録映画 ②(気仙沼編)
ちょっと順番が前後してしまったが、本作で3部作すべて鑑賞。
3.11当日の話は聞くけど、3.11の話だけを聞いて終わりにしない所がよかった。
そっから人それぞれに話が広が
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薄氷(2021年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

bajocero(氷点下)
囚人輸送中にトラブルが発生し夜道で立ち往生

輸送車から脱走したい囚人と、それを止めたい警官と、逆に外に出たくない囚人との三つ巴、さらに外には殺人犯が…というシチュエーショ
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なみのおと(2011年製作の映画)

-

東北記録映画3部作①
震災についての対話を織り上げてつくられた記録映画。震災の跡をそのまま撮るのではなくて、数か月の時を隔てて被災された方々に当時の経験を語ってもらっている。夫婦、姉妹、消防団仲間など
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うたうひと(2013年製作の映画)

4.0

東北記録映画三部作③
東北の民話語りを題材に、みやぎ民話の会、小野和子さんの活動を記録。
民話はただ内容を説明するのではなく、リズムや声の調子など、どう語るかに語り部の技術やスタイルがあらわれるようだ
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なみのこえ 新地町(2013年製作の映画)

-

東北記録映画三部作 ②(新地町編)
震災から1年と少し、対話のみによって構成

三部作のほかの作品もそうだが、語り手を真正面からカメラで捉えたショット、あれはどうやって撮っているのだろう…

「写真そ
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不正義の果て(2013年製作の映画)

-

死者に対する倫理的正しさを突き詰めると、映画的「おもしろさ」は犠牲にせざるを得ないのだろうか…自分には難しい作品だった。

トラス・オス・モンテス(1976年製作の映画)

4.4

このレビューはネタバレを含みます

Trás-os-Montes「山の向こう」
ポルトガルとスペインの国境付近にある秘境的な地方の人々と風俗を、さまざまな時代の記憶と対話しつつ描写した作品

2021-2/1連続上映「現代アートハウス入
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太陽の下で 真実の北朝鮮(2015年製作の映画)

3.4

このレビューはネタバレを含みます

「庶民の日常」、テイク??

ロシア人の監督が北朝鮮の現実を撮ろうと試みたドキュメンタリー
北朝鮮側が用意した「台本」に則りながらも、監督は所々隠し撮りをしてその「やらせ」の一部始終までをも暴き出して
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ビハインド・ザ・カーブ -地球平面説-(2018年製作の映画)

4.0

Flat Earther=「Earthは平らである」という説を信じている人たち
好きなもの:インターネット、猫、円盤
嫌いなもの:学校教育、NASA、地球儀
Earthって日本語で「地"球"」って言う
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スペシャリスト 自覚なき殺戮者(1999年製作の映画)

3.6

アイヒマン裁判の記録映像を、アーレントの『イェルサレムのアイヒマン』を下敷きに再構成・編集したドキュメンタリー

ひとつの裁判が、ひとりの被告を裁くことを超えて歴史的・政治的意味を帯びたこと。法廷の映
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ソレ・ミオ ~ 私の太陽(2019年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

手術を翌日に控えたトランス女性のリザは、4年ぶりに息子に会いにいく。

とてもよかった。
上映時間が短くても、うまいこと引用を使えば話に深みが出るという好例ではないだろうか。

「リザ」であることと、
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幕あい(2019年製作の映画)

3.6

このレビューはネタバレを含みます

名作への入口
うだうだ言わずにシンプルに「クールだ」って感動してたころの初心を思い出させてくれる。そう言いながら、またうだうだ感想を書いてしまうのだが…

映画好きな男友達3人組。
『ワイルドスピード
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言葉にならない(2020年製作の映画)

3.4

トラウマを抱えた女性は、決意とともに危篤状態の叔父に会いに行く。

なんて言うか、深層心理を現実の脚本に落とし込んだようなタイプの作品だった。

決意→ミスリーディング→混乱→幼い頃の自分による導き→
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十年(2015年製作の映画)

3.2

ドラえもんに込められた香港人の思い

作品ごとのクオリティの差がかなり大きい。政治的な部分をストレートに描くのもいいけど、2番目の『冬のセミ』のように芸術の形に落とし込んでいる作品の方が好き。

銭俊
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LBJ ケネディの意志を継いだ男(2016年製作の映画)

2.8

ウディ・ハレルソンがリンドン・ジョンソン元大統領を好演した本作。
このタイミングでU-NEXTで配信されたのは絶対バイデンに重ねに来てるなと思いました笑

人気はあまりないけど、経験豊富で、仲裁役が得
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光りの墓(2015年製作の映画)

4.4

タイの至宝アピチャートポン・ウィーラーセタクン監督作
4回観ても半分も理解できた気がしない笑 ただ、観る分にはとても心地の良い映像。

回転のイメージで表現される独特の世界観
輪廻転生だけじゃなくて、
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世紀の光(2006年製作の映画)

4.4

心地よさと気まずさが両方ある映画だった。
たぶん冒頭のBGM効果だと思うけど催眠術にかかったみたいにどっぷりリラックスできる。でもメタ的なセリフを発してる部分もある。いきなりおばさんに睨まれたときは冷
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郊遊 ピクニック(2013年製作の映画)

4.2

このレビューはネタバレを含みます

これまたすごい時間の使い方する映画だなと思った。
あの沈黙に見合うだけの喪失感を人生でまだ経験したことがないわ。

細かい説明抜きに表情の演技でぜんぶブチ抜いていく感じ嫌いじゃない。
自分が言うのもお
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